川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki 川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki 川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki 川島範久建築設計事務所 が設計した、愛知の「豊田の立体最小限住宅」です。 地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画されました。建築家は、周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案しました。また、現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進する事も意図されました。
愛知県豊田市に建つ、若い夫婦と子供ふたりのための住宅。 東西に細長い敷地で、接道する西側道路の交通量が多く、南北両隣には建物が近接して建つものの、2階レベルの南東方向には広い空を望む、といった周辺環境に呼応する計画とした。
具体的には、間口2間×奥行7間半の15坪×2階=計30坪、高さ約6mのコンパクトな箱を置き、高さ方向を3層に分割した構造フレームとし、2層分(約4m)のダイニングキッチンとリビングが2mのレベル差で緩やかに連なる立体的な構成とした。
そして、リビングの南東方向に大きな窓を設けて都市の空隙と繋ぎ、ダイニングキッチンの道路側に付属する屋根付きテラスの正面をメッシュ、側面を半透明壁とすることで、街との距離感を適度に取りながら、変化する光や風を存分に取り込めるようにした。
一方で、年間を通した快適性と省エネ性の確保には外皮と設備の工夫も必要となる。 そこで、限られた予算の中、徹底的に少ない部材と低価格な機器の組み合わせで高い性能を確保する工夫を重ねた。外張り断熱により内装材を省き、木の構造や下地、配管、配線を現しにしたことで、内観は温かみのある木質空間となり、住まい手は建物の仕組みを理解でき、自身で直したり手を加えていくことが可能となった。
内(家族)と外(都市)に開かれ、光や風、自然素材に溢れたデライトフルな住宅を、最小限の物質により実現する、地球環境危機の時代における都市住宅の新たなプロトタイプの提案である。
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川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki
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川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 photo©Jumpei Suzuki
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川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 image©川島範久建築設計事務所
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川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 image©川島範久建築設計事務所
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 image©川島範久建築設計事務所
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 施工風景 photo©川島範久建築設計事務所
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 施工風景(空調の仕組み) photo©川島範久建築設計事務所
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 image©川島範久建築設計事務所
川島範久建築設計事務所による、愛知の「豊田の立体最小限住宅」。地球環境危機時代のプロトタイプも目指し計画。周辺への応答と快適性や省エネ性を求め、街との距離を計る開口部と限られた費用でも実現する断熱と空調のシステムを考案。現しの仕様で居住者の仕組の理解も促進 施工風景(外構の環境改善) photo©川島範久建築設計事務所 以下、建築家によるテキストです。
都市住宅の新たなプロトタイプ
愛知県豊田市に建つ、若い夫婦と子供ふたりのための住宅。 東西に細長い敷地で、接道する西側道路の交通量が多く、南北両隣には建物が近接して建つものの、2階レベルの南東方向には広い空を望む、といった周辺環境に呼応する計画とした。
具体的には、間口2間×奥行7間半の15坪×2階=計30坪、高さ約6mのコンパクトな箱を置き、高さ方向を3層に分割した構造フレームとし、2層分(約4m)のダイニングキッチンとリビングが2mのレベル差で緩やかに連なる立体的な構成とした。
そして、リビングの南東方向に大きな窓を設けて都市の空隙と繋ぎ、ダイニングキッチンの道路側に付属する屋根付きテラスの正面をメッシュ、側面を半透明壁とすることで、街との距離感を適度に取りながら、変化する光や風を存分に取り込めるようにした。
一方で、年間を通した快適性と省エネ性の確保には外皮と設備の工夫も必要となる。 そこで、限られた予算の中、徹底的に少ない部材と低価格な機器の組み合わせで高い性能を確保する工夫を重ねた。外張り断熱により内装材を省き、木の構造や下地、配管、配線を現しにしたことで、内観は温かみのある木質空間となり、住まい手は建物の仕組みを理解でき、自身で直したり手を加えていくことが可能となった。
内(家族)と外(都市)に開かれ、光や風、自然素材に溢れたデライトフルな住宅を、最小限の物質により実現する、地球環境危機の時代における都市住宅の新たなプロトタイプの提案である。
ローコストで高い耐震性能・快適な温熱環境・健全な土中環境を実現 各床短手方向両端に構造用合板および鋼製ブレースによる耐力壁を適当な間隔で配置することで、スキップフロアにおける変形差の解消と風圧時の変形を抑制するとともに、空間のフレキシビリティと透明性を担保しながら、高い耐震性能(等級3)を達成した。
階高を抑え、3層分の通し柱を6m以下とし、屋根は、外張り断熱材の上に3.5寸角の材を置き、野地板・アスファルトルーフィングの上に折半屋根を置くだけとすることで、小屋組の簡略化・垂木の省略をするなど、最小限の部材で構成する工夫を重ねた。
外張り断熱と高性能窓サッシと庇の計画により、UA値0.49(ZEH+基準),ηAC値2.2(省エネ基準以上)といった高い外皮性能を達成。加えて、換気ルートの工夫と、床下エアコン1台からの暖気/冷気をファンとダクトで各ゾーンに振り分ける手法で、ローコストながら快適な温熱環境を実現。また、素人施工でも可能な方法で、外構に溝や穴を掘り、有機物を埋設し、土中の水と空気が動くようにするなど、土中を含めた敷地全体の環境改善も試みた。
■建築概要 建物名称:豊田の立体最小限住宅 所在地:愛知県豊田市 主要用途:専用住宅 家族構成:夫婦+子供2人 ─── 設計 設計者事務所名:川島範久建築設計事務所 担当/川島範久、國友拓郎 構造:soso 担当/大川誠治 設備アドバイス:東京理科大学 担当/高瀬幸造 照明アドバイス:CHIPS 担当/永島和弘 カーテン:堤有希 ─── 施工:トコロ 担当/橋本智広、斎藤豊久 主体構造・構法:木造在来軸組工法(耐震等級3) 基礎:べた基礎 階数:地上2階 軒高:7,033mm 最高高さ:7,266mm 敷地面積:138.00m2 地域地区:第一種中高層住居専用地域 防火指定:法22条区域 道路幅員:西7.05mm 駐車台数:2台 建築面積:50.45m2(建蔽率36.56% 許容60%) 延床面積:88.30m2(容積率63.98% 許容200%) 1階 42.03m2、2階 46.27m2 設計期間:2020年8月~2021年4月 工事期間:2021年7月~2022年3月 外皮平均熱貫流率(UA値):0.49 W/㎡K(ZEH+基準以上) 冷房期平均日射熱取得率(ηAC値):2.2 相当隙間面積(C値)実測値:0.31 ㎠/㎡ 設計1次エネルギー消費量:59.0 GJ/年(BEI 0.66) ※省エネ基準地域区分:6地域