五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 俯瞰 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 外観、両世帯の出入口の扉を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、キッチンからダイニングとリビングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、階段からキッチンとダイニングを見下ろす。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitects が設計した、福島の二世帯住宅「柱群の家」です。
家々に囲まれ裏に山を背負う敷地での計画です。建築家は、環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案しました。また、内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作りました。
周囲は住宅が建ち並び、裏に大きな山を背負った旗竿の敷地。
二世帯住宅の計画で、クライアントは周囲や世帯間のプライバシーを尊重しながらも平屋でおおらかに暮らすことをイメージしていた。閉じられた環境と、裏山の緑を室内に取り込めるような開かれた環境を同時に作り出す建築が良いのではないかと考えた。
建物は南側を大きく開けて、裏山に沿うようにくの字に配置している。周囲からの視線を遮るように壁を立て、その上にハイサイドライトを設け、まるで屋根だけがふわっと浮いているように計画している。
内部は大きなワンルームで、トイレや浴室、収納といったプライベートな機能だけを箱に格納し、分棟状に配置している。この箱と林立する柱によってつくられる奥行きのあるワンルームは広場のようなラフなスペースになっていて、住み手の自由なふるまいを受け入れてくれる。
室内に立つ柱は一間ピッチに立てられているが、建築であると同時に人に近い家具のような密度と佇まいになるように、90mm角としている。この90mm角の柱が3.5mの長さで林立し、屋根を支えている。細長い柱は一般的な木造建築の規則を踏襲して建てられているが、柱の数や密度、そして3.5mというスケール間が外部の緑と連続して、人工と自然の間の森のような空間になっている。
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五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 俯瞰 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 俯瞰 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 外観 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 外観 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 外観、玄関扉を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 軒裏と開口部の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 軒裏と開口部の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 外観、両世帯の出入口の扉を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 外観、左側が世帯1(A type)の出入口。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、左:リビング、中:ダイニング、右:キッチン photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、ダイニングからリビング側を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、キッチンからダイニングとリビングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、手前:ダイニング、右:リビング、右上:ルーム1 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、ダイニングからルーム1を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、リビングからダイニングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、ダイニングの小上がりからルーム1を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、開口部の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、ダイニングからルーム1を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、左:ルーム1、右奥:ロフト photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、ルーム1からロフトを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、ロフトからルーム1を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、ロフトからルーム1を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、階段からキッチンとダイニングを見下ろす。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、ルーム1からLDKを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、キッチン裏のロフトから空間全体を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、柱の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、柱の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、開口部の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、開口部の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 外観、出入口 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 外観、右側が世帯2(B type)の出入口。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯2(B type)、ダイニングからリビングを見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯2(B type)、リビング photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯2(B type)、リビング photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯2(B type)、柱の詳細 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯2(B type)、ロフトからハイサイドライト越しに外部を見る。 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 外観、夕景 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 外観、夕景 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、左:キッチン、右:ダイニング、夕景 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、ダイニングからリビング側を見る、夜景 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 世帯1(A type)、ルーム1、夕景 photo©神宮巨樹
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 1階平面図 image©IGArchitects
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 2階平面図 image©IGArchitects
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 立面図 image©IGArchitects
五十嵐理人 / IGArchitectsによる、福島の二世帯住宅「柱群の家」。家々に囲まれ裏に山を背負う敷地。環境に対し閉じつつも開かれた状態を目指し、視線を遮る為の“壁”を立て“高窓”を全周に設けた建築を考案。内部では90角の柱を林立させ“人工と自然の間”の様な空間を作る 断面図 image©IGArchitects
以下、建築家によるテキストです。
柱群の家
周囲は住宅が建ち並び、裏に大きな山を背負った旗竿の敷地。
二世帯住宅の計画で、クライアントは周囲や世帯間のプライバシーを尊重しながらも平屋でおおらかに暮らすことをイメージしていた。閉じられた環境と、裏山の緑を室内に取り込めるような開かれた環境を同時に作り出す建築が良いのではないかと考えた。
建物は南側を大きく開けて、裏山に沿うようにくの字に配置している。周囲からの視線を遮るように壁を立て、その上にハイサイドライトを設け、まるで屋根だけがふわっと浮いているように計画している。
内部は大きなワンルームで、トイレや浴室、収納といったプライベートな機能だけを箱に格納し、分棟状に配置している。この箱と林立する柱によってつくられる奥行きのあるワンルームは広場のようなラフなスペースになっていて、住み手の自由なふるまいを受け入れてくれる。
室内に立つ柱は一間ピッチに立てられているが、建築であると同時に人に近い家具のような密度と佇まいになるように、90mm角としている。この90mm角の柱が3.5mの長さで林立し、屋根を支えている。細長い柱は一般的な木造建築の規則を踏襲して建てられているが、柱の数や密度、そして3.5mというスケール間が外部の緑と連続して、人工と自然の間の森のような空間になっている。
この建築では建築の構成要素を1度バラバラに分解し、再構成することを試みた。柱は壁から飛び出し、踊るように林立する。屋根は壁から離れ、たゆたうように浮いている。バラバラになったものが再びありようを変えて、統合されている。だけどそこにできたズレや隙のようなものが建物内外、内部同士に新しい関係性をつくりだしている。「一間ピッチに柱を立てる」というシンプルな木造建築の構成を採用しながら、その構成を超えて複雑で豊かな環境が生まれている。森のような秩序と木々の足元のような雑然さの同居する建築を目指した。
■建築概要
所在地:福島県
用途:長屋
構造規模:木造2階建
設計監理:IGArchitects 五十嵐理人
施工:株式会社小森工務店 小森測
構造:EQSD一級建築士事務所 三崎洋輔
資金計画等コンサルティング:アラウンドアーキテクチャー 佐竹雄太
製作金物:カモクラフト 村田進
敷地面積:274.05㎡
建築面積:102.59㎡
延べ面積:115.23㎡
設計期間:2022年6月~2022年3月
工事期間:2023年5月~2023年9月
竣工年:2023年9月
写真:合同会社 神宮巨樹 神宮巨樹
The house was built on a flag pole land with a large mountain on its back, surrounded by other houses. The plan was to build a two-family house, and the client envisioned to live in a one-story house with a generous space, yet with respecting privacy from surrounding and between the families. A suitable way to achieve this seemed to create both closed and opened environment that can incorporate greenery from the back mountain.
The building is arranged in a boomerang shape along the back hill, with the south side wide open. Walls are built to block the view from the surrounding area, and clerestory windows are placed above the wall, giving an impression of as if only the roof is floating. Inside, there is one large open space with boxes that encloses private functions such as toilets and bathroom located separately. These boxes and forest of pillars creates depth in this casual park like open space, accepting habitant’s free activities.
The pillars are placed in equal distance of 1.8m to each other as a structure, but also its size of 90mm squared makes density like furniture that is close to human scale. These 90mm squared pillars with 3.5m height are forested and supporting the roof. The slender columns are installed in accordance with the general rules of wooden architecture, but the number and density of the pillars and the high scale of 3.5m provides a continuous atmosphere with the greenery outside, creating an artificial forest that feels almost like natural forest.
This architecture attempted to disassemble ideas of each element once, and then to reconstruct. The pillars are out of walls, forested as if its dancing. The roof is disconnected from the walls, floating freely. The separated elements are united once again in a different form. In result, the displacement and gaps are produced, which creates new relationships within interior space and between outside and inside of the building. By using a simple wooden structure composition of positioning pillars in 1.8m pitch, complex and rich environment is produced that goes beyond its structure. This house is aimed to be an architecture where peace like of a forest, and roughness like of a forest ground to coexist.
Forest of pillars
Project location: Fukushima,Japan
Lead Architects: IGArchitects Masato Igarashi
Engineering: Structure: Yousuke Misaki EQSD
Construction: Hakaru Komori Komori Construction company
Gross Built Area: 115.23㎡
Completion Year: September,2023
Photo credits: Ooki Jingu