浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 鳥瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外観、敷地内通路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 2階、住戸01、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャー が設計した、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」です。
袋小路の突当りの敷地に計画されました。建築家は、“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向しました。そして、建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作りました。
袋小路の突き当たりにある敷地は、隣接小学校屋外プールに面する南西側角と天空以外を、配管が露出する隣家の背面や側面で囲まれていて、閉塞感が漂っていた。そこで計画建物を、これら風景を遮蔽するように、接道長さ僅か2mを残して、ぐるりと敷地境界に沿ってロの字型に配置することにした。
建物の外郭は東京都安全条例に適合する幅員50cmの避難経路を確保した敷地境界ギリギリなので、法的採光は期待出来ない。部屋同士のお見合いを避けつつ法的採光可能面を確保するために、建物の内郭は、雁行させつつ唯一の空きである南西角に面する外壁面を最長化させた。
結果、建物とは反転関係にある敷地内通路も同様に、南西角にある空きに向かって雁行しながら伸びることになる。その幅員は東京都安全条例に適合する2mを確保して、残りは軒の出と庭にした。
デザインはここで終わらない。以上が人間の知覚や身体感覚を抜きにした、数学的あるいは物理的な記述に依拠した客観的外部世界のデザインだとすれば、これを出発点として、空間体験の記述に依拠した、個々人が知覚や身体感覚を通して生き生きと体験される現象学的世界のデザインに到達しなければならない。入居者にとって集合住宅は、個別の専有室内部と共用外部を含むそれ以外の建物全体という入れ子構造として体験される。
蓮山居のディテールは、両者を茶室と露地の関係に見立て、後者が前者にとって、都市とのバッファーであり、通路であり、鑑賞対象でもあるような、現象学的ダイナミズムを生み出すようにデザインされることになる。都会の喧騒の中、ぽっかりと空いた袋小路の突き当たりの閉塞感は、文字通り「市中の山居」に生まれ変わるのである。
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浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 鳥瞰。(建築家による解説:敷地を囲む隣家を遮蔽するロの字型の建物配置。敷地内通路は西側隣接小学校プール側の谷状屋根と東側接道を、西面する外壁が最長化するよう雁行させつつ繋ぐ) photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 鳥瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 鳥瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 俯瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 俯瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外観、道路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外観、敷地内通路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外観、敷地内通路から見る。(建築家による解説:山の雑木はアルゴリズムで導き出された雁行する敷地内通路の法的幅員を確保するような場所に、外部では雁行の見え隠れを促し、内部からは枝垂れて見えるように植えられる) photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外観、敷地内通路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外観、敷地内通路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外観、敷地内通路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 左:住戸06の玄関、右:住戸07の玄関 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 1階、住戸06、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 1階、住戸06、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 1階、住戸07、玄関 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 1階、住戸07、寝室 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外観、左:住戸10の玄関、正面:住戸03の玄関 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 1階、住戸10から庭を見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 1階、住戸10、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 1階、住戸03、LDKから庭を見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 1階、住戸03、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 1階、住戸03、LDKから寝室を見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 2階、住戸01、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 3階、住戸02、階段から玄関を見下ろす。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 3階、住戸02、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 3階、住戸02、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 下:住戸04の玄関、上:住戸05の玄関。(建築家による解説:第一種低層住居専用地域に立地する賃貸収益物件であるが故、最大ボリューム×法規制適合の数学的アルゴリズムで導かれた複雑な形態が、入居者の知覚や身体感覚を通して生き生きと体験されるように、各専有室内部と敷地内通路の関係を茶室と露地に見立て、ディテールは現象学的ダイナミズムを生み出すようデザインされた) photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 2階、住戸04、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 2階、住戸04、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外階段の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外階段の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外階段の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外階段の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 3階、住戸05 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 3階、住戸05、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 3階、住戸05、開口部の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 1階、住戸08、玄関 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 2階、住戸08、寝室 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 2階、住戸08、寝室。(建築家による解説:雁行配置と連続切妻屋根に多方向から向く開口が、陰影に富む室内と、多様に切り取られた茶庭の風景を生み出す) photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 2階、住戸08、寝室から階段を見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 3階、住戸08、LDKから寝室を見下ろす。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 3階、住戸08、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 3階、住戸08、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 3階、住戸08、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 2階、住戸09、寝室からLDK側を見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 2階、住戸09、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 2階、住戸09、LDKから寝室側を見る。(建築家による解説:天井が低い北側は収納とバルコニー。竹方立と和紙照明が吊られた屋形天井でアルミサッシとカーテンボックス等、機能部材を背景化した開口部に、山間の茶庭に見立てた敷地内通路のモミジが枝垂れる) photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 建具の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 建具の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 建具の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る サイン photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 住戸08の開口部を見る、夕景 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 3階、住戸08、リビングから中庭を見下ろす、夜景 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外観、敷地内通路から見る、夜景 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外観、敷地内通路から見る、夜景 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 外観、敷地内通路から見る、夜景 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 広域図 image©ラブアーキテクチャー
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 1階平面図 image©ラブアーキテクチャー
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 2階平面図 image©ラブアーキテクチャー
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 3階平面図 image©ラブアーキテクチャー
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 断面図 image©ラブアーキテクチャー
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 日影図。なるべく複合日影を作り出さないよう建物各部分の微細な高さ調整をした結果、2.5時間等時間日影ラインは5mラインにほぼ平行になった。 image©ラブアーキテクチャー
以下、建築家によるテキストです。
最大ボリューム×法規制適合のアルゴリズム
袋小路の突き当たりにある敷地は、隣接小学校屋外プールに面する南西側角と天空以外を、配管が露出する隣家の背面や側面で囲まれていて、閉塞感が漂っていた。そこで計画建物を、これら風景を遮蔽するように、接道長さ僅か2mを残して、ぐるりと敷地境界に沿ってロの字型に配置することにした。
建物の外郭は東京都安全条例に適合する幅員50cmの避難経路を確保した敷地境界ギリギリなので、法的採光は期待出来ない。部屋同士のお見合いを避けつつ法的採光可能面を確保するために、建物の内郭は、雁行させつつ唯一の空きである南西角に面する外壁面を最長化させた。
結果、建物とは反転関係にある敷地内通路も同様に、南西角にある空きに向かって雁行しながら伸びることになる。その幅員は東京都安全条例に適合する2mを確保して、残りは軒の出と庭にした。
計画建物は第一種住居専用地域に立地するが故、最も厳しい日影規制の制約を受ける。採光とプライバシー確保の検討の結果、導き出された複雑な平面形態は複合建物のようで、建物のあらゆる部分が複合して日影を作り出す。
敷地内通路の開放感や、室内の採光や眺望の要である西側の屋根は谷状に低くすることに決めて、その他部分の屋根は日影規制に適合させるため、出来るだけ複合日影を作り出さないように微細な高さ調整をした。結果、建物のボリュームは様々な高さや勾配を持つ切妻屋根が連なりつつ雁行する形状になった。
ボリュームと間取りのマッチング
各室の有効居住面積を最大化するために、3階に位置する室数を最小化することで階段本数を最小化、各室フラットタイプを原則として、上下で重なる屋内階段本数を出来るだけ増やした。内2本は敷地内通路を確保しつつ、建蔽率・容積率にカウントされない外階段にしている。
外階段は各切妻屋根の先端に、内階段はその勾配に沿って配置され、どうしても居室高さが確保出来ない部分は、バルコニーやクロゼットにしている。各室共、採光や眺望条件の良い内郭敷地内通路側がLDKになっている。
生き生きと経験される世界のデザイン
デザインはここで終わらない。以上が人間の知覚や身体感覚を抜きにした、数学的あるいは物理的な記述に依拠した客観的外部世界のデザインだとすれば、これを出発点として、空間体験の記述に依拠した、個々人が知覚や身体感覚を通して生き生きと体験される現象学的世界のデザインに到達しなければならない。入居者にとって集合住宅は、個別の専有室内部と共用外部を含むそれ以外の建物全体という入れ子構造として体験される。
蓮山居のディテールは、両者を茶室と露地の関係に見立て、後者が前者にとって、都市とのバッファーであり、通路であり、鑑賞対象でもあるような、現象学的ダイナミズムを生み出すようにデザインされることになる。都会の喧騒の中、ぽっかりと空いた袋小路の突き当たりの閉塞感は、文字通り「市中の山居」に生まれ変わるのである。
添景物としてのディテール
敷地内通路に身を置けば、切妻屋根が連なりつつ雁行する建物は連なる山々に見えてくる。外壁は建物が逆光に映える夕山に見えるように黒っぽい焼杉にした。山間に身を置いていると、今自分が居る敷地内通路が露地に思えてくる。真砂土舗装にして山の雑木や山野草を植え、山間的情緒の中を見え隠れを楽しみつつ、踏石や飛び石を介して各室へアクセス出来るようにした。
室内に身を置けば、窓を通して見える外の風景は、山の雑木が枝垂れ掛かり、山を借景とした茶庭に見えてくる。敷地内通路を向く窓にはアルミサッシの障子を隠すように竹方立を立て、隣地を向く窓には掛障子を設え、隣家のノイズを遮蔽しつつ室内に陰影をもたらすようにした。間仕切は土壁にした上で、枠の一方を突き出し角柄窓に見えるようにした。最上階の部屋の屋形天井からは和紙照明が吊られ、外部からは露地行灯のように見えるようにした。
消して現すディテール
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浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 02西側開口廻り詳細図 image©ラブアーキテクチャー
敷地内通路側の窓は庭の鑑賞、隣地側の窓は1・2階は遮蔽と陰影、3階は見晴らしが主たる目的であり、各開口部のディテールは、それが位置する階と方位、目的に応じて異なる。3階の敷地内通路側に位置するこの掃き出し窓は、右縦枠が戸当たりを兼ねることで四方枠を収納とL型に一体化、外部の花台が内部の手摺を兼ね、屋形天井に刺さる竹方立はアルミサッシの召合わせを隠しつつ、杉幕板のカーテンボックスとセットで十字をつくる。アルミサッシの存在や各部分の機能を背景化しつつ、庭の風景と建築素材を前景化させた。
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浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る 09下足・浴室枠詳細図 image©ラブアーキテクチャー
隣り合う浴室と収納間の壁防水仕上げを収納内部まで連続させ、収納扉をその壁の小口を隠すようにアウトセットすることで、浴室壁面と収納扉が連続しているように見せる。結果、杉の角柄枠内で浴室ガラス扉と収納扉が直接隣り合う。横角柄には浴室カーテンレールを埋め込み、竪角柄が玄関扉の縦枠を隠し、カーテンボックスを受ける。機能部材を背景化しつつ、庭の風景と造作を前景化させた。
■建築概要
題名:蓮山居 – 市中の立体山居
所在地:東京都品川区
主用途:長屋
建主:シマダアセットパートナーズ 担当/須藤潤、佐藤修司、小島諒作
建築・設備設計:ラブアーキテクチャー 担当/浅利幸男、貴志滉一
構造設計:傳工房
建築施工:サンオアシス
造園・外構施工:風(ふわり)、武蔵
構造:木造
階数:地上3階
敷地面積:189.83㎡
建築面積:107.80㎡
延床面積:284.62㎡
設計:2022年4月~2023年3月
工事:2023年3月~2023年11月
竣工:2023年11月
写真:西川公朗
建材情報 種別 使用箇所 商品名(メーカー名) 外装・屋根 屋根 カラーガルバリウム鋼板竪ハゼ葺き
外装・壁 外壁 焼杉t10キシラデコール塗装 (大阪ガスケミカル )
外装・建具 開口部 アルミサッシ
外装・その他 外階段 側桁:St.PL-9SOP塗装
段板:St.PL-2.3曲げSOP塗装 米杉足場板t35キシラデコール塗装 (大阪ガスケミカル )
手摺・手摺子:St.〇-21.7φ曲げSOP塗装
幕板:米杉足場板t35 四隅R加工 周部匙面取加工キシラデコール塗装 (大阪ガスケミカル )
外装・その他 手摺 St.〇-21.7φSOP塗装
外装・その他 花台 米杉足場板t35キシラデコール塗装 (大阪ガスケミカル )
内装・床 玄関 床 モルタルt30 金鏝押え仕上げ
内装・床 居間、寝室 床 レッドパイン無垢フローリングt12 OSUC塗装 すだれ張り
内装・床 脱衣室 床 長尺塩ビシートt2.5貼り
内装・床 在来浴室(09室) 床 タイルt8.5圧着張り
内装・壁 壁 クロス貼り
内装・壁 在来浴室(09室) 壁 FRP防水t3の上、トップコート [ベージュ]
内装・天井 天井 クロス貼り
内装・天井 居間、寝室 屋形天井 スギ羽目板t10 スギ竿縁18×24 OF塗装
内装・天井 在来浴室(09室) 天井 FRP防水t3の上、トップコート [ベージュ]
内装・その他 ひな壇階段 段板・蹴込板:米杉足場板t35組 プレーナー加工 OSUC塗装
内装・その他 力桁階段 力桁:杉集成材120×350加工 OSUC塗装
段板:杉集成材t60 OSUC塗装
外構・床 外構 真砂土舗装
飛石・踏石:富士川石
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Maximum Volume × Algorithm Compliant with Regulations
The site at the end of the cul-de-sac was surrounded by the rear and sides of the neighboring house with exposed piping, except for the outdoor swimming pool and sky of the adjacent elementary school on the southwest corner, creating a sense of enclosure. Leaving a 2M tangent road length, planned building was placed in a U-shape along the site boundary in a circle to shield these landscapes.
The outer perimeter of the building barely meets the width of 50cm required for evacuation routes in accordance with the Tokyo Safety Regulations, so legal daylighting cannot be expected. In order to avoid the clash of sight lines between the rooms and to secure a legally lightable surface, the inner wall of the building was made to run in a geese pattern, while the outer wall facing the only open space, the southwest corner, was made to be the longest.
As a result, even the pathway on site within the site, which are in reverse relation to the building, also extend towards the open space at the southwest corner while staggering. The width of these walkways is to comply with the 2 m width required by Tokyo Safety Regulations, the remainder will be used for eaves and gardens.
As the planned building is located in Residential Area, it is subject to the strictest shadow regulations. As a result of ensuring daylighting and privacy, the derived form resembles a composite building, where every part of the building contributes to creating shadows, which is disadvantageous for shadow regulations. Therefore, the roof on the west side, crucial for daylighting and views, is lowered into a valley shape, while other parts of the roof undergo subtle height adjustments to minimize composite shadows. As a result, the building’s volume takes the form of a series of gabled roofs with various heights and slopes, staggered in shape.
Matching Volume and Layout
To maximize the effective living area of each room, the number of rooms located on the third floor is minimized to reduce the number of stairs, each room is flat type in principle, and indoor staircases are laid out to overlap as much as possible vertically. Two of these staircases are external, ensuring the provision of pathway on site while not counting towards building coverage and volume ratios. The external staircases are positioned at the tips of each gabled roof, while the internal staircases follow their gradients. Any areas where room height cannot be secured are planned as balconies or closets. Each room, facing the pathway on site for good daylighting and views, becomes a living-dining-kitchen space.
Designing a Vivid and Experienced World
The design doesn’t stop here. If the above represents a design of the objective external world based on mathematical or physical descriptions, detached from human perception and bodily senses, then it must evolve into a phenomenological design where individuals vividly experience the world through perception and bodily senses.For residents, an apartment building is experienced as a nested structure consisting of individual private rooms and entire building otherwise, including common exteriors.
The details of RENZANKYO are designed to create a phenomenological dynamism, akin to the relationship between a Japanese tea-room and the pathway to the tea-room, where the latter serves as a buffer with a city, a passage, and an object of appreciation for the former. The sense of enclosure at the vacant dead end of the alleyway in the midst of the urban hustle and bustle is literally transformed into a “Japanese tea-room” within the city.
Details as facilities for Japanese traditional gardens and tearoom
When standing in the pathway on site, the buildings, with their zigzag gabled roofs , look like a series of mountains. The exterior walls were made of blackish burnt cedar to make the building look like a mountain against the setting sun. When being in the mountains, the pathway on site feels like a garden path to a Japanese tea-room. The pathway on site is paved with decomposed granite soil and planted with mountain trees and wildflowers, each resident can enjoy glimpses of the surroundings while accessing each room via stepping stones or jumping stones.
From Inside the rooms, the view through the window looks like a tea garden with mountain background because of the tree branches weeping in the window. The windows facing the pathway on site are fitted with bamboo mullion to conceal the aluminum rail, and the windows facing the adjacent property are fitted with hanging shoji screens to block out the noise from the neighboring house while bringing shadows into the interior. Interior partition walls are made of mud, with a frame one side protruding used in Japanese tea-rooms. Traditional paper lanterns hang from the ceiling of the top-floor room, creating an appearance akin to exterior garden lanterns.