architecturephoto®

  • 特集記事
  • 注目情報
  • タグ
  • 建築
  • アート
  • カルチャー
  • デザイン
  • ファッション
  • 動画
  • 展覧会
  • コンペ
  • 書籍
  • 建築求人
  • すべてのタグ

建築求人情報

Loading...
2024.3.13Wed
2024.3.12Tue
2024.3.14Thu
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る
photo©西川公朗

SHARE 浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る

architecture|feature
建材(外装・屋根)武蔵風サンオアシスラブアーキテクチャー傳工房建材(外装・その他)建材(外装・建具)建材(外構・床)建材(内装・その他)建材(外装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)品川区図面あり浅利幸男西川公朗集合住宅東京
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る鳥瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、敷地内通路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階、住戸01、LDK photo©西川公朗

浅利幸男 / ラブアーキテクチャーが設計した、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」です。
袋小路の突当りの敷地に計画されました。建築家は、“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向しました。そして、建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作りました。

袋小路の突き当たりにある敷地は、隣接小学校屋外プールに面する南西側角と天空以外を、配管が露出する隣家の背面や側面で囲まれていて、閉塞感が漂っていた。そこで計画建物を、これら風景を遮蔽するように、接道長さ僅か2mを残して、ぐるりと敷地境界に沿ってロの字型に配置することにした。

建物の外郭は東京都安全条例に適合する幅員50cmの避難経路を確保した敷地境界ギリギリなので、法的採光は期待出来ない。部屋同士のお見合いを避けつつ法的採光可能面を確保するために、建物の内郭は、雁行させつつ唯一の空きである南西角に面する外壁面を最長化させた。

結果、建物とは反転関係にある敷地内通路も同様に、南西角にある空きに向かって雁行しながら伸びることになる。その幅員は東京都安全条例に適合する2mを確保して、残りは軒の出と庭にした。

建築家によるテキストより

デザインはここで終わらない。以上が人間の知覚や身体感覚を抜きにした、数学的あるいは物理的な記述に依拠した客観的外部世界のデザインだとすれば、これを出発点として、空間体験の記述に依拠した、個々人が知覚や身体感覚を通して生き生きと体験される現象学的世界のデザインに到達しなければならない。入居者にとって集合住宅は、個別の専有室内部と共用外部を含むそれ以外の建物全体という入れ子構造として体験される。

建築家によるテキストより

蓮山居のディテールは、両者を茶室と露地の関係に見立て、後者が前者にとって、都市とのバッファーであり、通路であり、鑑賞対象でもあるような、現象学的ダイナミズムを生み出すようにデザインされることになる。都会の喧騒の中、ぽっかりと空いた袋小路の突き当たりの閉塞感は、文字通り「市中の山居」に生まれ変わるのである。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る鳥瞰。(建築家による解説:敷地を囲む隣家を遮蔽するロの字型の建物配置。敷地内通路は西側隣接小学校プール側の谷状屋根と東側接道を、西面する外壁が最長化するよう雁行させつつ繋ぐ) photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る鳥瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る鳥瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る俯瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る俯瞰 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、道路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、敷地内通路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、敷地内通路から見る。(建築家による解説:山の雑木はアルゴリズムで導き出された雁行する敷地内通路の法的幅員を確保するような場所に、外部では雁行の見え隠れを促し、内部からは枝垂れて見えるように植えられる) photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、敷地内通路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、敷地内通路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、敷地内通路から見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る左:住戸06の玄関、右:住戸07の玄関 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る1階、住戸06、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る1階、住戸06、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る1階、住戸07、玄関 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る1階、住戸07、寝室 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、左:住戸10の玄関、正面:住戸03の玄関 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る1階、住戸10から庭を見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る1階、住戸10、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る1階、住戸03、LDKから庭を見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る1階、住戸03、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る1階、住戸03、LDKから寝室を見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階、住戸01、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る3階、住戸02、階段から玄関を見下ろす。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る3階、住戸02、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る3階、住戸02、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る下:住戸04の玄関、上:住戸05の玄関。(建築家による解説:第一種低層住居専用地域に立地する賃貸収益物件であるが故、最大ボリューム×法規制適合の数学的アルゴリズムで導かれた複雑な形態が、入居者の知覚や身体感覚を通して生き生きと体験されるように、各専有室内部と敷地内通路の関係を茶室と露地に見立て、ディテールは現象学的ダイナミズムを生み出すようデザインされた) photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階、住戸04、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階、住戸04、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外階段の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外階段の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外階段の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外階段の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る3階、住戸05 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る3階、住戸05、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る3階、住戸05、開口部の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る1階、住戸08、玄関 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階、住戸08、寝室 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階、住戸08、寝室。(建築家による解説:雁行配置と連続切妻屋根に多方向から向く開口が、陰影に富む室内と、多様に切り取られた茶庭の風景を生み出す) photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階、住戸08、寝室から階段を見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る3階、住戸08、LDKから寝室を見下ろす。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る3階、住戸08、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る3階、住戸08、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る3階、住戸08、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階、住戸09、寝室からLDK側を見る。 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階、住戸09、LDK photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階、住戸09、LDKから寝室側を見る。(建築家による解説:天井が低い北側は収納とバルコニー。竹方立と和紙照明が吊られた屋形天井でアルミサッシとカーテンボックス等、機能部材を背景化した開口部に、山間の茶庭に見立てた敷地内通路のモミジが枝垂れる) photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る建具の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る建具の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る建具の詳細 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作るサイン photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る住戸08の開口部を見る、夕景 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る3階、住戸08、リビングから中庭を見下ろす、夜景 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、敷地内通路から見る、夜景 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、敷地内通路から見る、夜景 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る外観、敷地内通路から見る、夜景 photo©西川公朗
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る広域図 image©ラブアーキテクチャー
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る1階平面図 image©ラブアーキテクチャー
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る2階平面図 image©ラブアーキテクチャー
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る3階平面図 image©ラブアーキテクチャー
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る断面図 image©ラブアーキテクチャー
浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る日影図。なるべく複合日影を作り出さないよう建物各部分の微細な高さ調整をした結果、2.5時間等時間日影ラインは5mラインにほぼ平行になった。 image©ラブアーキテクチャー

以下、建築家によるテキストです。


最大ボリューム×法規制適合のアルゴリズム

袋小路の突き当たりにある敷地は、隣接小学校屋外プールに面する南西側角と天空以外を、配管が露出する隣家の背面や側面で囲まれていて、閉塞感が漂っていた。そこで計画建物を、これら風景を遮蔽するように、接道長さ僅か2mを残して、ぐるりと敷地境界に沿ってロの字型に配置することにした。

建物の外郭は東京都安全条例に適合する幅員50cmの避難経路を確保した敷地境界ギリギリなので、法的採光は期待出来ない。部屋同士のお見合いを避けつつ法的採光可能面を確保するために、建物の内郭は、雁行させつつ唯一の空きである南西角に面する外壁面を最長化させた。

結果、建物とは反転関係にある敷地内通路も同様に、南西角にある空きに向かって雁行しながら伸びることになる。その幅員は東京都安全条例に適合する2mを確保して、残りは軒の出と庭にした。

計画建物は第一種住居専用地域に立地するが故、最も厳しい日影規制の制約を受ける。採光とプライバシー確保の検討の結果、導き出された複雑な平面形態は複合建物のようで、建物のあらゆる部分が複合して日影を作り出す。

敷地内通路の開放感や、室内の採光や眺望の要である西側の屋根は谷状に低くすることに決めて、その他部分の屋根は日影規制に適合させるため、出来るだけ複合日影を作り出さないように微細な高さ調整をした。結果、建物のボリュームは様々な高さや勾配を持つ切妻屋根が連なりつつ雁行する形状になった。

ボリュームと間取りのマッチング

各室の有効居住面積を最大化するために、3階に位置する室数を最小化することで階段本数を最小化、各室フラットタイプを原則として、上下で重なる屋内階段本数を出来るだけ増やした。内2本は敷地内通路を確保しつつ、建蔽率・容積率にカウントされない外階段にしている。

外階段は各切妻屋根の先端に、内階段はその勾配に沿って配置され、どうしても居室高さが確保出来ない部分は、バルコニーやクロゼットにしている。各室共、採光や眺望条件の良い内郭敷地内通路側がLDKになっている。

生き生きと経験される世界のデザイン

デザインはここで終わらない。以上が人間の知覚や身体感覚を抜きにした、数学的あるいは物理的な記述に依拠した客観的外部世界のデザインだとすれば、これを出発点として、空間体験の記述に依拠した、個々人が知覚や身体感覚を通して生き生きと体験される現象学的世界のデザインに到達しなければならない。入居者にとって集合住宅は、個別の専有室内部と共用外部を含むそれ以外の建物全体という入れ子構造として体験される。

蓮山居のディテールは、両者を茶室と露地の関係に見立て、後者が前者にとって、都市とのバッファーであり、通路であり、鑑賞対象でもあるような、現象学的ダイナミズムを生み出すようにデザインされることになる。都会の喧騒の中、ぽっかりと空いた袋小路の突き当たりの閉塞感は、文字通り「市中の山居」に生まれ変わるのである。

添景物としてのディテール

敷地内通路に身を置けば、切妻屋根が連なりつつ雁行する建物は連なる山々に見えてくる。外壁は建物が逆光に映える夕山に見えるように黒っぽい焼杉にした。山間に身を置いていると、今自分が居る敷地内通路が露地に思えてくる。真砂土舗装にして山の雑木や山野草を植え、山間的情緒の中を見え隠れを楽しみつつ、踏石や飛び石を介して各室へアクセス出来るようにした。

室内に身を置けば、窓を通して見える外の風景は、山の雑木が枝垂れ掛かり、山を借景とした茶庭に見えてくる。敷地内通路を向く窓にはアルミサッシの障子を隠すように竹方立を立て、隣地を向く窓には掛障子を設え、隣家のノイズを遮蔽しつつ室内に陰影をもたらすようにした。間仕切は土壁にした上で、枠の一方を突き出し角柄窓に見えるようにした。最上階の部屋の屋形天井からは和紙照明が吊られ、外部からは露地行灯のように見えるようにした。

消して現すディテール

以下の写真はクリックで拡大します

浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る02西側開口廻り詳細図 image©ラブアーキテクチャー

敷地内通路側の窓は庭の鑑賞、隣地側の窓は1・2階は遮蔽と陰影、3階は見晴らしが主たる目的であり、各開口部のディテールは、それが位置する階と方位、目的に応じて異なる。3階の敷地内通路側に位置するこの掃き出し窓は、右縦枠が戸当たりを兼ねることで四方枠を収納とL型に一体化、外部の花台が内部の手摺を兼ね、屋形天井に刺さる竹方立はアルミサッシの召合わせを隠しつつ、杉幕板のカーテンボックスとセットで十字をつくる。アルミサッシの存在や各部分の機能を背景化しつつ、庭の風景と建築素材を前景化させた。

以下の写真はクリックで拡大します

浅利幸男 / ラブアーキテクチャーによる、東京・品川区の集合住宅「蓮山居 市中の立体山居」。袋小路の突当りの敷地。“生き生きと体験”される建築を求め、厳しい与件を解いて生まれた専有部と共用部を“茶室と露地の関係”に見立てる設計を志向。建物の詳細部分は“山々”や“茶庭”等を想起させる様に作る09下足・浴室枠詳細図 image©ラブアーキテクチャー

隣り合う浴室と収納間の壁防水仕上げを収納内部まで連続させ、収納扉をその壁の小口を隠すようにアウトセットすることで、浴室壁面と収納扉が連続しているように見せる。結果、杉の角柄枠内で浴室ガラス扉と収納扉が直接隣り合う。横角柄には浴室カーテンレールを埋め込み、竪角柄が玄関扉の縦枠を隠し、カーテンボックスを受ける。機能部材を背景化しつつ、庭の風景と造作を前景化させた。

■建築概要

題名:蓮山居 – 市中の立体山居
所在地:東京都品川区

主用途:長屋

建主:シマダアセットパートナーズ 担当/須藤潤、佐藤修司、小島諒作
建築・設備設計:ラブアーキテクチャー 担当/浅利幸男、貴志滉一
構造設計:傳工房 

建築施工:サンオアシス

造園・外構施工:風(ふわり)、武蔵

構造:木造

階数:地上3階

敷地面積:189.83㎡

建築面積:107.80㎡

延床面積:284.62㎡

設計:2022年4月~2023年3月

工事:2023年3月~2023年11月

竣工:2023年11月

写真:西川公朗

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

カラーガルバリウム鋼板竪ハゼ葺き

外装・壁外壁

焼杉t10キシラデコール塗装(大阪ガスケミカル)

外装・建具開口部

アルミサッシ

外装・その他外階段

側桁:St.PL-9SOP塗装
段板:St.PL-2.3曲げSOP塗装 米杉足場板t35キシラデコール塗装(大阪ガスケミカル)
手摺・手摺子:St.〇-21.7φ曲げSOP塗装
幕板:米杉足場板t35 四隅R加工 周部匙面取加工キシラデコール塗装(大阪ガスケミカル)

外装・その他手摺

St.〇-21.7φSOP塗装

外装・その他花台

米杉足場板t35キシラデコール塗装(大阪ガスケミカル)

内装・床玄関 床

モルタルt30 金鏝押え仕上げ

内装・床居間、寝室 床

レッドパイン無垢フローリングt12 OSUC塗装 すだれ張り

内装・床脱衣室 床

長尺塩ビシートt2.5貼り

内装・床在来浴室(09室) 床

タイルt8.5圧着張り

内装・壁壁

クロス貼り

内装・壁在来浴室(09室) 壁

FRP防水t3の上、トップコート [ベージュ]

内装・天井天井

クロス貼り

内装・天井居間、寝室 屋形天井

スギ羽目板t10 スギ竿縁18×24 OF塗装

内装・天井在来浴室(09室) 天井

FRP防水t3の上、トップコート [ベージュ]

内装・その他ひな壇階段

段板・蹴込板:米杉足場板t35組 プレーナー加工 OSUC塗装

内装・その他力桁階段

力桁:杉集成材120×350加工 OSUC塗装 
段板:杉集成材t60 OSUC塗装  

外構・床外構

真砂土舗装
飛石・踏石:富士川石

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


Maximum Volume × Algorithm Compliant with Regulations

The site at the end of the cul-de-sac was surrounded by the rear and sides of the neighboring house with exposed piping, except for the outdoor swimming pool and sky of the adjacent elementary school on the southwest corner, creating a sense of enclosure. Leaving a 2M tangent road length, planned building was placed in a U-shape along the site boundary in a circle to shield these landscapes.

The outer perimeter of the building barely meets the width of 50cm required for evacuation routes in accordance with the Tokyo Safety Regulations, so legal daylighting cannot be expected. In order to avoid the clash of sight lines between the rooms and to secure a legally lightable surface, the inner wall of the building was made to run in a geese pattern, while the outer wall facing the only open space, the southwest corner, was made to be the longest.

As a result, even the pathway on site within the site, which are in reverse relation to the building, also extend towards the open space at the southwest corner while staggering. The width of these walkways is to comply with the 2 m width required by Tokyo Safety Regulations, the remainder will be used for eaves and gardens.

As the planned building is located in Residential Area, it is subject to the strictest shadow regulations. As a result of ensuring daylighting and privacy, the derived form resembles a composite building, where every part of the building contributes to creating shadows, which is disadvantageous for shadow regulations. Therefore, the roof on the west side, crucial for daylighting and views, is lowered into a valley shape, while other parts of the roof undergo subtle height adjustments to minimize composite shadows. As a result, the building’s volume takes the form of a series of gabled roofs with various heights and slopes, staggered in shape.

Matching Volume and Layout

To maximize the effective living area of each room, the number of rooms located on the third floor is minimized to reduce the number of stairs, each room is flat type in principle, and indoor staircases are laid out to overlap as much as possible vertically. Two of these staircases are external, ensuring the provision of pathway on site while not counting towards building coverage and volume ratios. The external staircases are positioned at the tips of each gabled roof, while the internal staircases follow their gradients. Any areas where room height cannot be secured are planned as balconies or closets. Each room, facing the pathway on site for good daylighting and views, becomes a living-dining-kitchen space.

Designing a Vivid and Experienced World

The design doesn’t stop here. If the above represents a design of the objective external world based on mathematical or physical descriptions, detached from human perception and bodily senses, then it must evolve into a phenomenological design where individuals vividly experience the world through perception and bodily senses.For residents, an apartment building is experienced as a nested structure consisting of individual private rooms and entire building otherwise, including common exteriors.

The details of RENZANKYO are designed to create a phenomenological dynamism, akin to the relationship between a Japanese tea-room and the pathway to the tea-room, where the latter serves as a buffer with a city, a passage, and an object of appreciation for the former. The sense of enclosure at the vacant dead end of the alleyway in the midst of the urban hustle and bustle is literally transformed into a “Japanese tea-room” within the city.

Details as facilities for Japanese traditional gardens and tearoom

When standing in the pathway on site, the buildings, with their zigzag gabled roofs , look like a series of mountains. The exterior walls were made of blackish burnt cedar to make the building look like a mountain against the setting sun. When being in the mountains, the pathway on site feels like a garden path to a Japanese tea-room. The pathway on site is paved with decomposed granite soil and planted with mountain trees and wildflowers, each resident can enjoy glimpses of the surroundings while accessing each room via stepping stones or jumping stones.

From Inside the rooms, the view through the window looks like a tea garden with mountain background because of the tree branches weeping in the window. The windows facing the pathway on site are fitted with bamboo mullion to conceal the aluminum rail, and the windows facing the adjacent property are fitted with hanging shoji screens to block out the noise from the neighboring house while bringing shadows into the interior. Interior partition walls are made of mud, with a frame one side protruding used in Japanese tea-rooms. Traditional paper lanterns hang from the ceiling of the top-floor room, creating an appearance akin to exterior garden lanterns.

あわせて読みたい

サムネイル:常山未央 / mnmによる東京都品川区の戸建て住宅をリノベーションしたシェアハウス「不動前ハウス」
常山未央 / mnmによる東京都品川区の戸建て住宅をリノベーションしたシェアハウス「不動前ハウス」
  • SHARE
建材(外装・屋根)武蔵風サンオアシスラブアーキテクチャー傳工房建材(外装・その他)建材(外装・建具)建材(外構・床)建材(内装・その他)建材(外装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)品川区図面あり浅利幸男西川公朗集合住宅東京
2024.03.13 Wed 07:12
0
permalink

#品川区の関連記事

  • 2025.5.23Fri
    佐藤光彦建築設計事務所による、東京・品川区の集合住宅「nishico」。二方向接道の旗竿地に建つコーポラティブハウス。竿を繋げて“路地”をつくり、旗に設けた“広場”と接続、残りの“余白”にヴォリュームを配置。街並みと調和して光溢れる共有の場を備えた建築が立ち上がる
  • 2023.10.05Thu
    尾崎泰永 / 尾崎建築事務所による、東京・品川区の住戸改修「ROOM-M」。約50㎡の区画での家族3人の住まい。景観享受と個室数確保等を求め、詳細な想定を基にした寸法の“チューニング”から導いた“屏風壁”で空間を分割する構成を考案。都市住居に必要な合理性と柔軟性を空間に付与
  • 2023.2.15Wed
    SAKUMAESHIMA / 朔永吉+前嶋章太郎による、東京・品川区の「L LINE Office」。建設工事に関わる企業の事務所。従業員の“やりがい”と“活躍”を実現する在り方を求め、事務職から現場職まで多様な人々を受容する“器”となる建築を志向。企業スタンスに合わせた柔軟に変化できる空間も意図
  • 2022.11.04Fri
    アソトシヒロデザインオフィスによる、東京・品川区の「旗の台の家 / いちまつのかべまど」。四方を隣地に囲まれた敷地。プライバシーの確保と明るく伸びやかな生活の共存を求め、周辺関係を考慮し生活空間を上階に集約して小さな開口を“市松”に配置。南向きの天井勾配で空へ繋げる
  • 2022.7.05Tue
    宮本雅士建築設計による、東京・品川区の集合住宅「フタバソウ」。住居兼事務所の使用も想定した計画。地域や住人に愛着の醸成を求めて、交流を生む“小路”の在り方を継承する空間を考案。全体ヴォリュームを住戸単位に分節し環境調和や“家”としての愛着向上も意図
  • 2022.2.28Mon
    大野友資 / DOMINO ARCHITECTSによる、東京・品川区の、マンションショールーム「PROUD GALLERY GOTANDA」。建設解体等の労力を要する施設の在り方に施主と問題意識を共有し設計、変更の容易さと過程の省エネを意識しカーテンで空間を構築、物件で使用予定の素材等の流用により価値の再発見も意図
  • 2021.9.06Mon
    中村竜治建築設計事務所による、東京・品川区の、多目的な使用も想定された美容室・ギャラリー「MA nature」。物とも空間とも言えない存在感の円形鏡により、サロンを目的空間と無目的空間の間ぐらいとし、他の用途が入り込む余地をつくることを意図
  • 2021.7.29Thu
    青木茂建築工房が改修を手掛けた、東京・品川区の「目黒クリニックビル」。礼拝所・事務所として50年使われた建物を更に50年以上使える診療所として再生
  • 2021.1.27Wed
    大西亮+越膳博明+大本健太 / 乃村工藝社による、東京・品川区の、地域コミュニティー促進の機能を持つマンションギャラリー「Brillia品川南大井コミュニケーションサロンoooi」
  • 2020.12.05Sat
    二俣公一 / ケース・リアルによる、東京・品川区の住宅「東五反田の家」
  • view all
view all

#西川公朗の関連記事

  • 2025.5.09Fri
    黒崎敏 / APOLLOとニコラ・ガリッツィアによる、東京・港区の住戸「MORANDI」。家具ブランドとの協働で計画。代表製品であるシステム収納を“建築の核”とし、各部屋を繋げた壁面に“シームレスに収納を連続”させる構成を考案。シークエンスの創出や公私の分割も収納のデザインや配置で行う
  • 2025.2.17Mon
    古谷野裕一 / 古谷野工務店による、埼玉の「東川口の家」。緑地と住宅地に挟まれた敷地。この環境に“調和する住まい”として、素朴な切妻屋根の外観と棟木等を現しにした内部空間を特徴とする建築を考案。近隣のベンチ等を参照して設計した造作類でも周辺の文脈と繋げる
  • 2024.11.29Fri
    橋本尚樹 / NHAによる建築展「before the beginning はじまりのけはい」。プリズミックギャラリーを会場に開催。2025年大阪・関西万博の“いのち動的平衡館”を中心とした展示。同建築は、生物学者の福岡伸一がプロデュースしてNHAとArupが基本設計などを手掛ける
  • 2024.11.08Fri
    成瀬・猪熊建築設計事務所による、東京・杉並区の「高円寺のオフィス」。設計者が監修した製品を用いて構成した自社の事務所。改善や可能性のフィードバックを得る為の“実験の場”を求め、システムパーティション等を実装した空間を考案。働く場の在り方の捉え直しと更新にも繋げる
  • 2024.6.21Fri
    森田悠紀建築設計事務所による、東京の「春日の家」。見晴らしの良い坂道沿いの敷地。“この場所ならでは”の存在を求め、街特有の空間体験に通じる上階に登った先に“眺望が開ける”建築を考案。“必要な線を適切に存在させる”設計で地域の親密さとの繋がりも作る
  • 2024.6.20Thu
    齋藤和哉建築設計事務所による、東京・世田谷区の「駒繋のハウス」。四周を家々に囲まれた敷地での計画。快適な住環境の獲得を主題とし、全体を包む“囲い”で視線を遮りつつ“光と風”を導入する構成を考案。生活の様々な状況に応じる為に建具の開閉で空間の性質が変わるように作る
  • 2024.5.31Fri
    森田悠紀建築設計事務所による、東京の「稲城の家」。緑地に面する北欧家具店を営む施主の為の住宅。竣工後に置かれる家具類の把握から出発し、簡素で実直な品々を納める為の“器”としての空間を志向。風景と家具の存在感と釣り合う“A”型の架構を持つ建築を造る
  • 2024.5.24Fri
    森田悠紀建築設計事務所による、東京の「国分寺の家」。住宅密集地にある敷地。街と家の“距離感”を課題とし、適切な関係を結ぶ為の“街から遠く離れた静かな場所”を備えた建築を志向。玄関から長い距離を歩いて辿り着く“居間”で再び“街と繋がる”住まいを造る
  • 2024.4.23Tue
    黒崎敏 / APOLLOによる、東京・世田谷区の住宅「Le49Ⅱ」。閑静な住宅街の角地での計画。家族が豊かに暮らせる住まいとして、地下と一階に個室等をまとめて二階に“パブリックルーム”としてのLDKを設ける構成を考案。間接照明と勾配天井を用いて団欒の空間を演出する
  • 2024.4.18Thu
    矢野青山建築設計事務所による、愛媛・大洲市の「あいわ苑」。就労支援と生活介護を行う多機能型事業所。景観条例・自然災害・安全性等の与件に対し、問題への応答に加えて“街に適切に開かれた”建築を志向。屋根形状と開口部の操作で“街との繋がり”を構築する
  • view all
view all

建築求人情報

Loading...

 

    公式アカウントをフォローして、見逃せない建築情報を受け取ろう。

    61,002
    • Follow
    83,553
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    この日更新したその他の記事

    【ap job更新】 建築から植栽まで一気通貫で手掛け、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中

    ap job 【ap job更新】 建築から植栽まで一気通貫で手掛け、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中

    architecture|job|promotion
    建築求人情報
    【ap job更新】 建築から植栽まで一気通貫で手掛け、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
    【ap job更新】 建築から植栽まで一気通貫で手掛け、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中野沢温泉ロッヂ新館 GONDOLA HOUSE 外観
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    建築から植栽まで一気通貫で手掛け、成長できる労働環境作りにも取り組む「古谷デザイン建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    古谷デザイン建築設計事務所ではスタッフを募集しています。

    事務所開業より15年が経ち多くのビルディングタイプの設計を手掛けています。
    古谷デザインの特徴は建築の企画から設計、監理に加えランドスケープデザインや植栽の設計施工、家具のコーディネートまで一気通貫でプロジェクトを行うところにあります。

    現在働くスタッフ(10名ほど)はそれぞれのスキルまたはやりたいことに応じて得意分野を活かし複数のプロジェクトを横断的に関わることも一つの特徴です。与件の整理から始める企画設計よりの人材や、建築の形や詳細を詰めていく基本設計、実施設計で力を発揮するスタッフなど様々です。

    またインテリア、植栽に精通したスタッフもおり、おおよそのプロジェクトにおいて設計以外のインテリアコーディネートや植栽工事の請負などの業務が紐づき、プロジェクトの最終的な見えがかりまで関わっていくことがおおよそです。

    下記のプロジェクトとは別に提案しているものが多数あり、やる気のある仲間を増やしたいと考えております。
    建築家の職能が拡張していく機運の中、建築にまつわる多くのことを感じ学べ、相談し合える仲間がいる環境があると考えていますので、是非ご応募をお待ちしております。

    就業のスタイルは基本的に土日に出勤することはありません。お休みの日の充実度も業務の質に影響するものという考え方から、平日に全てをこなし、土日は好きなことをする、を旨としています。

    また設計センスは体験から生まれるという考え方から、業務への貢献度に応じて可能な限り多くの対価を支払いたいと考えています。いい食事をして、いい服を着て、いい体験をしなければ良い設計に繋がらないと考えています。

    現在進行中のプロジェクトは大小様々の15件ほどのプロジェクトが同時進行しています。

    job.architecturephoto.net
    • ap job
    建築求人情報
    2024.03.13 Wed 16:34
    0
    permalink
    「葛西臨海水族園のリニューアルについて」(東京都建設局)。谷口吉生の建築は保存され、有識者と利用方法に関して意見交換を行うとのこと。これまでの経緯のまとめも掲載

    SHARE 「葛西臨海水族園のリニューアルについて」(東京都建設局)。谷口吉生の建築は保存され、有識者と利用方法に関して意見交換を行うとのこと。これまでの経緯のまとめも掲載

    architecture|culture
    東京保存関連谷口吉生江戸川区水族館
    「葛西臨海水族園のリニューアルについて」というページが、東京都建設局のサイトにあります
    www.kensetsu.metro.tokyo.lg.jp

    「葛西臨海水族園のリニューアルについて」というページが、東京都建設局のサイトにあります。谷口吉生が設計した建築(1989年竣工)は保存され、有識者と利用方法に関して意見交換を行うとのことです。また、これまでの経緯のまとめも掲載されています。

    • SHARE
    東京保存関連谷口吉生江戸川区水族館
    2024.03.13 Wed 15:31
    0
    permalink
    村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる
    photo©小松正樹

    SHARE 村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる

    architecture|feature
    図面ありKICHI&Associates荒川区建材(内装・造作家具)建材(内装・家具)建材(内装・キッチン)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)菊田康平村上譲住戸小松正樹Buttondesignリノベーション東京
    村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる廊下からリビングエリアを見る。 photo©小松正樹
    村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる左:リビングエリア、右手前:ダイニングエリア、右奥:キッチン photo©小松正樹
    村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」。陽当たりと風通しの良い建物角の区画。集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向。触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いる床の詳細 photo©小松正樹

    村上譲+菊田康平 / Buttondesignが設計した、東京・荒川区の住戸改修「尾久のアパートメント」です。
    陽当たりと風通しの良い建物角の区画での計画。建築家は、集合住宅でも“開放的な空間”との要望に、外部との繋がり等で“空間の広がり”を創出する設計を志向しました。そして、触覚に着目して床に屋外を感じさせる“砂利の洗い出し仕上げ”を用いました。

    東京都荒川区の築40年のマンションリノベーションです。

    建物内の角に位置し3面がぐるっとバルコニーに囲われ陽当たりと風通しの良い環境に3人家族が暮らします。

    建築家によるテキストより

    リノベーションの場合、採光や通風を一から自由にコントロールすることはできません。そこで、施主の理想とする設計が可能かどうかを検討するため、物件購入前からプロジェクトに関わり、判断材料となる簡単なプランニングサポートを行いました。

    施主から求められたのは、マンションであっても開放的な空間であること。この要望に応える方法として、私たちが普段から大切にしていることが自然と当てはまると感じました。それは、「開放感」を単に室内の床面積でとらえず、外部とのつながりや景色を暮らしの中に取り入れることで空間の広がりが生まれる、という考えです。インテリアデザインの中にも建築的な思考を持って設計をする、私たちだからできる提案を試みました。

    建築家によるテキストより

    今回のプロジェクトでは、人の皮膚から感じる感覚に着目しています。視覚以外で私たちが屋内と屋外の違いを感じるのは、吸い込む空気や肌で感じる温度。足の裏で踏みしめる感触もあると思います。自然の中でふと靴を脱いでみたくなる経験が自分にもあったことから、靴を脱いで過ごす室内では使われることのない、砂利の洗い出し仕上げを床材に取り入れました。子供の頃に裸足で外を駆け回っていたような感覚を取り入れたかったのです。

    建築家によるテキストより
    • 残り29枚の写真と建築家によるテキスト
    • SHARE
    図面ありKICHI&Associates荒川区建材(内装・造作家具)建材(内装・家具)建材(内装・キッチン)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)菊田康平村上譲住戸小松正樹Buttondesignリノベーション東京
    2024.03.13 Wed 14:53
    0
    permalink
    【ap job更新】 宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」が、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)を募集中

    ap job 【ap job更新】 宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」が、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)を募集中

    architecture|job|promotion
    建築求人情報
    【ap job更新】 宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」が、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)を募集中
    【ap job更新】 宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」が、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)を募集中
    アーキテクチャーフォトジョブボードに新しい情報が追加されました
    job.architecturephoto.net

    宿泊施設や商業施設などの“トータルプロデュース”を行う「株式会社カトープレジャーグループ」の、事業開発部署の社員(設計経験者歓迎)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    私ども「カトープレジャーグループ」は日本各地へ展開を続けるSMALL LUXURY RESORT‛ふふ’シリーズをはじめ、宿泊施設・複合商業施設・飲食店・劇場などの開発から、建築・インテリア設計・監理・監修、日常のオペレーションまでを一貫して行い、クライアントが考える収益目標に責任を持ち達成する独自の「トータルプロデュース」を行っています。

    【プロジェクトマネージャー / 経営者の右腕を募集 ~建築設計×事業開発~】
    今後も新しいホスピタリティ市場への進出や既存ブランドの拡大などを予定しており、トータルプロデュースを促進する事業開発部署を新設するため、建築知識を持つ人材を募集します。

    飲食店や宿泊施設等の設計を手掛けられた建築設計者で、経営者側の立場からプロジェクトに関わってみたい方の応募を歓迎します。

    ◆経営者と共にプロジェクトを推進◆
    経営者と共にホテル・飲食・レジャー施設を中心とした新規事業・既存事業を推進しますので、開発業務に必要なスキルだけでなく経営者がミッション、ビジョンを達成するための実践的な知識やノウハウも吸収できます。

    ◆唯一無二のプロジェクトマネージャー◆
    いずれも事業の川上から川下までトータルに関わり、デザイナー、施工スタッフと連携しプロジェクトを実現させます。

    ◎イチから成長できるフォロー体制
    ・自社ミッションの理解のための研修
    ・クライアントミーティングへまずはオブザーバーとして参加等、実践を通じて実務に必要な知識やノウハウを吸収していただくと共に、様々な専門家達との信頼関係を構築しながら、成長に合わせお任せする業務の範囲を広げていきます。

    job.architecturephoto.net
    • ap job
    建築求人情報
    2024.03.13 Wed 10:43
    0
    permalink
    2024.3.12Tue
    • 【ap job更新】 組織設計とアトリエで経験を積み、島根に移住して設立された「安藤建築設計室」が、設計スタッフ(2024年新卒・既卒・経験者)を募集中
    • 【ap job更新】 自然豊かな環境での別荘や、都市部の住宅等を手がける「株式会社セルスペース」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2024年新卒)とアルバイトを募集中
    • 高橋勝建築設計事務所による、京都市の「黒門通の住宅」。京町家を調査診断して性能向上の改修をする計画。永く住み継がれる建築を目指し、耐震補強等を行うと同時に全ての居室が外部と繋がる平面構成に刷新。ファサードは街並みを参照した“格子戸”を用いて整える
    2024.3.14Thu
    • 山本嘉寛建築設計事務所による、大阪市の住宅「木川の長屋」。かつての長屋街のビルの谷間に建つ住宅の建替。多様な設えが可能な住まいとして、全体を8つに区画して其々の“間”の繋がりを“戸”の開閉で変えられる建築を考案。2つの広縁を適切に配置して採光と通風も確保
    • 小松隼人建築設計事務所による、大阪市の「帝塚山の家」。住宅が密集した“閉塞的な印象”の敷地。緑に溢れ光と風を体感できる空間を目指し、“性格の異なる庭”を南北に配置する構成を考案。南庭では水平方向にも連続する“ブリーズソレイユ”で柔らかな光を導入する

    Subscribe and Follow

    公式アカウントをフォローして、
    見逃せない建築情報を受け取ろう。

    「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
    様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

    61,002
    • Follow
    83,553
    • Follow
    • Follow
    • Add Friends
    • Subscribe
    • 情報募集/建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
      More
    • メールマガジン/ メールマガジンで最新の情報を配信しています。
      More

    architecturephoto® News Letter

    メールマガジンでも最新の更新情報を配信中

    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    Copyright © architecturephoto.net.

    • 建築
    • アート
    • カルチャー
    • デザイン
    • ファッション
    • 動画
    • 展覧会
    • コンペ
    • 書籍
    • 建築求人
    • 特集記事
    • 注目情報
    • タグ
    • アーキテクチャーフォト ジョブボード
    • アーキテクチャーフォト・ブック
    • ホーム
    • アーキテクチャーフォトについて
    • アーキテクチャーフォト規約
    • プライバシーポリシー
    • 特定商取引法に関する表記
    • 利用者情報の外部送信について
    • 広告掲載について
    • お問い合わせ/作品投稿

    メールマガジンで最新の情報を配信しています

    この記事をシェア
    タイトルタイトルタイトルタイトルタイトル
    https://architecturephoto.net/permalink

    記事について#architecturephotonetでつぶやいてみましょう。
    有益なコメントは拡散や、サイトでも紹介させていただくこともございます。

    architecturephoto®
    • black
    • gray
    • white