SHARE 坂茂建築設計による、愛知の「豊田市博物館」。谷口吉生が設計した美術館に隣接する敷地での計画。一体的な敷地利用を意図し、連続する“ランドスケープ”とレベル差を解消する“えんにち空間”等で相互関係を構築
坂茂建築設計が設計した、愛知の「豊田市博物館」です。
谷口吉生が設計した美術館に隣接する敷地での計画です。建築家は、一体的な敷地利用を意図し、連続する“ランドスケープ”とレベル差を解消する“えんにち空間”等で相互関係を構築しました。施設の公式サイトはこちら。
豊田市博物館は、隣接する豊田市美術館との一体的な敷地利用ができるように、博物館も美術館同様に敷地の東側に南北に建物を計画した。
敷地西側は美術館と連続するランドスケープデザインとし、2つの敷地を統合する役割となっている。博物館は既存レベルと約5m高い美術館の2階レベルをつなげるように、フリーゾーンである“えんにち空間”を計画し、2つのレベルをつなぎ、博物館と美術館を関係付け、豊田市のミュージアムゾーンを形成する。
豊田市美術館が近代建築の洗練された到達点であるのに対し、豊田市博物館は21世紀の重要なテーマであるサスティナブルな建築として計画している。全体の1/5を占めるえんにち空間は、豊田市産の杉を使った木造建築とし、建設時におけるCO2の排出を抑えた建築としている。また、本格的な博物館施設としては初めて、ZEB Readyの認証を受けている。
更に災害時には博物館に災害対策本部が設置できるようになっており、環境配慮や省エネだけでなく、災害にも強い建物となっている。
以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
豊田市博物館は、隣接する豊田市美術館との一体的な敷地利用ができるように、博物館も美術館同様に敷地の東側に南北に建物を計画した。
敷地西側は美術館と連続するランドスケープデザインとし、2つの敷地を統合する役割となっている。博物館は既存レベルと約5m高い美術館の2階レベルをつなげるように、フリーゾーンである“えんにち空間”を計画し、2つのレベルをつなぎ、博物館と美術館を関係付け、豊田市のミュージアムゾーンを形成する。
豊田市美術館が近代建築の洗練された到達点であるのに対し、豊田市博物館は21世紀の重要なテーマであるサスティナブルな建築として計画している。全体の1/5を占めるえんにち空間は、豊田市産の杉を使った木造建築とし、建設時におけるCO2の排出を抑えた建築としている。また、本格的な博物館施設としては初めて、ZEB Readyの認証を受けている。
更に災害時には博物館に災害対策本部が設置できるようになっており、環境配慮や省エネだけでなく、災害にも強い建物となっている。
■建築概要
題名:豊田市博物館
所在地:愛知県豊田市小坂本町5丁目80
主用途:博物館
設計:坂茂建築設計
構造:木造、鉄骨造、RC造
階数:地上4階
延床面積:7,890.60㎡
竣工:2024年3月
写真:平井広行