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2024.10.11Fri
2024.10.10Thu
2024.10.12Sat
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする
photo©楠瀬友将

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architecture|feature
建材(外装・屋根)太田産業田村愛構造設計工房太田設計舎太田健裕楠瀬友将建材(外構・床)建材(内装・キッチン)建材(外装・壁)建材(内装・照明)建材(内装・天井)建材(内装・壁)建材(内装・床)図面あり宮城住宅
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする外観、北東側より見る。 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする外観、東側より見る。 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする左:リビング:右:土間 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする和室からリビングを見る。 photo©楠瀬友将

太田健裕 / 太田設計舎が設計した、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」です。
高齢化が進む過疎地域での計画です。建築家は、寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案しました。そして、床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にしました。

仙台平野の水田が広がる宮城県石巻市北西部に、旭山という標高200mにも満たない小さな山があり、その周辺一帯を北村地区と呼ぶ。市街地からは数km圏内でありながらやまびこが鳴り響き、羊が放牧されている長閑な山麓に敷地がある。人口2千人程のうち65歳以上の高齢者が約4割を占め、近年周辺の家屋も空き家となっている。

建主は60代中盤のセミリタイヤした夫妻で、石巻市の中心部にある市街地に住まいをもっているが、夫の実家も空き家状態が長く続いていた。700坪ほどある土地に、母屋、倉庫、蔵、蚕小屋、風呂小屋、井戸小屋のさまざまな建物が点在しており、水捌けが悪いことからどれも土台が傷んだ状態であった。

建築家によるテキストより

そのままの状態で子供たちへ相続することは避けたい。農村地で抱える土地の相続問題は、管理の不便さから手放してしまうことが少なくないが、親族で思い入れもありこの先も生きる場に生まれ変わらせたいという切実な思いがあった。

将来は市街地から移住して夫婦で農作業をしながらこの家で住むことが前提だが、寄合所のように親戚や友人、近隣の皆が集える場所にしたいという。

建築家によるテキストより

既存利用も含めたさまざまな可能性の検証を繰り返し、最終的には農作業時に利用する井戸小屋のみを残して小さな平屋を建てることにした。屋根下の半分以上を土間や軒下の半外部空間で構成し、大きなワンルームをつくった。

地面と連なる床は、室内側からオーク材、砂色のタイル、粒子の細かい石へ素材が徐々に移り変わり、その領域をガラス引戸と格子ガラス引戸の二層の建具が領域を横断しながら緩やかに場を形成し、農作業や人が集まるときに柔軟に場をつくる。

山の稜線に沿うカーブの屋根は、光沢の天井がアクティビティや周辺環境をぼんやりと映し出し、領域を横断して環境を取り込む。その三次元曲面は、梁の角度を各スパンごとに少しずつ変える些細な操作で構成し、一般的な在来工法でローカルな職人と共につくった。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする外観、南東側より見る。 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする外観、北東側より見る。 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする外観、東側より見る。 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする外観、南西側より見る。 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする左:リビング:右:土間 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にするリビングから土間越しに外部を見る。 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする和室からリビングを見る。 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする土間からリビングを見る。 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする天井と架構を見る。 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする土間からリビングを見る。(建具を閉じた状態) photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする和室からリビングを見る。(建具を閉じた状態) photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする正面:土間、右:リビング(建具を閉じた状態) photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする和室からリビングを見る、夜景 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする外観、北東側より見る、夜景 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする外観、南西側より見る、夜景 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする外観、南西側より見る、夜景 photo©楠瀬友将
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする平面図 image©太田設計舎
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする断面図 image©太田設計舎
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする矩計図 image©太田設計舎
太田健裕 / 太田設計舎による、宮城・石巻市の週末住宅「山麓堂」。高齢化が進む過疎地域での計画。寄合所の様な“集える場所”との要望に、全体の半分以上を半外部空間の“大きなワンルーム”とする構成を考案。床の仕上げや二層の建具などで“柔軟”な場づくりも可能にする屋根架構 image©太田設計舎

以下、建築家によるテキストです。


住宅あるいは寄合所

仙台平野の水田が広がる宮城県石巻市北西部に、旭山という標高200mにも満たない小さな山があり、その周辺一帯を北村地区と呼ぶ。市街地からは数km圏内でありながらやまびこが鳴り響き、羊が放牧されている長閑な山麓に敷地がある。人口2千人程のうち65歳以上の高齢者が約4割を占め、近年周辺の家屋も空き家となっている。

建主は60代中盤のセミリタイヤした夫妻で、石巻市の中心部にある市街地に住まいをもっているが、夫の実家も空き家状態が長く続いていた。700坪ほどある土地に、母屋、倉庫、蔵、蚕小屋、風呂小屋、井戸小屋のさまざまな建物が点在しており、水捌けが悪いことからどれも土台が傷んだ状態であった。

そのままの状態で子供たちへ相続することは避けたい。農村地で抱える土地の相続問題は、管理の不便さから手放してしまうことが少なくないが、親族で思い入れもありこの先も生きる場に生まれ変わらせたいという切実な思いがあった。

将来は市街地から移住して夫婦で農作業をしながらこの家で住むことが前提だが、寄合所のように親戚や友人、近隣の皆が集える場所にしたいという。

既存利用も含めたさまざまな可能性の検証を繰り返し、最終的には農作業時に利用する井戸小屋のみを残して小さな平屋を建てることにした。屋根下の半分以上を土間や軒下の半外部空間で構成し、大きなワンルームをつくった。

地面と連なる床は、室内側からオーク材、砂色のタイル、粒子の細かい石へ素材が徐々に移り変わり、その領域をガラス引戸と格子ガラス引戸の二層の建具が領域を横断しながら緩やかに場を形成し、農作業や人が集まるときに柔軟に場をつくる。

山の稜線に沿うカーブの屋根は、光沢の天井がアクティビティや周辺環境をぼんやりと映し出し、領域を横断して環境を取り込む。その三次元曲面は、梁の角度を各スパンごとに少しずつ変える些細な操作で構成し、一般的な在来工法でローカルな職人と共につくった。

竣工後、建主の知人である市民劇団の方々が大喜利を披露して下さった。大喜利は想定もしなかったが、機能にとらわれないこの建築が、超高齢化社会の過疎地域の中で力強いコミュニティの拠点となる予感がした。
(太田健裕)

■建築概要

名称:山麓堂
所在地:宮城県石巻市
主用途:週末住宅
設計:太田設計舎 担当/太田健裕、太田亜紀子、千葉大
施工:太田産業 担当/太田健裕、小島正明、後藤文勝
構造:田村愛構造設計工房 担当/田村愛
ランドスケープ:10景 担当/石川圭一
グラフィック:さるいのデザイン 担当/町田かおる
大工:平有建築 担当/平塚有一、佐藤利一
プレカット:山大 担当/千葉圭一、本田浩樹
アルミサッシ ヒラツカ 担当/佐々木一
木製建具・家具:東栄木工所 担当/小泉栄紀
板金:松川板金 担当/松川康次、松川康宏
塗装:沖津塗装 担当/沖津紀一
左官:日野左官 担当/日野洸實
タイル:裕タイル 担当/大槻裕也
内装:エンドーインテリア 担当/遠藤浩二
給排水衛生:橋本建設 担当/今野英行
電気:エスディ佐藤電気 担当/佐藤智幸
空調:髙直商会 担当/髙橋幸樹
ガス:カガク興商 担当/阿部英機
植栽:むつみ造園土木 担当/佐藤友里
構造:木造在来工法
階数:地上1階
敷地面積:2275.69㎡
建築面積:94.09㎡
延床面積:82.81㎡
1階:82.81㎡
設計:2021年4月~2022年10月
工事:2022年10月~2023年4月
竣工:2023年5月
写真:楠瀬友将

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外構・床外構

植栽
砕石
防草シート

外装・壁外壁

ジョリパット(アイカ工業)

外装・屋根屋根

ガルバリウム鋼板

内装・床リビング 床

オーク複層フローリング(チャンネルオリジナル)

内装・壁リビング 壁

シナ合板t=4mm

内装・天井リビング 天井

シルバー塗装

内装・床和室 床

和紙畳(ダイケン)

内装・壁和室 壁

シナ合板t=4mm

内装・天井和室 天井

シルバー塗装

内装・床土間 床

タイル(ニッタイ工業)

内装・天井土間 天井

シルバー塗装

内装・キッチンキッチン

システムキッチン(IKEA)

内装・照明照明

ペンダント照明(ライティングクルー)
ダウン照明(大光電機)

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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2024.10.11 Fri 15:01
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    【ap job更新】 “状況の中の建築 / 状況のデザイン”をテーマに活動する「ihrmk」が、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中はつせ三田(集合住宅) ©Inatsugu Taisuke
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    日程
    2024年9月7日(土)
    –
    10月19日(土)
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    西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から」。施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示。自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置。子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作る photo©西久保毅人

    西久保毅人 / ニコ設計室による、プリズミックギャラリーでの建築展「それはあなたの言葉から 世界をHAPPYにするちいさな建築」です。
    施主の発した“言葉を定規に設計”してきた建築家の展示です。建築家は、自身の手掛けた建築の“小ささ”を意識させる為に、会場の中心に“大きな猫”のオブジェを配置しました。また、子ども達でも楽しめるように“ごろごろできる”場も作りました。開催期間は、2024年10月19日まで(期間中休廊日あり)。入場無料です。展覧会の公式ページはこちら。

    展示のテーマのひとつ目は、言葉です。

    これまでそれぞれの建主さんに頂いたたくさんの素敵な言葉を定規に設計をしてきました。それは要望というよりも、ちょっとした雑談の際にこぼれ落ち、僕が拾い集めた言葉達です。たとえば「敷地は地球のものだと思うんですよ!」「家を作る事でご近所に貢献したいんです!」「えんがわって素敵ですね、縁のある側っていう言葉も!」「家には無駄なところもたくさん欲しいんです!」「街の子ども達が立ち寄りたくなる家にしたいんです!」などなど。

    建築家によるテキストより

    ふたつ目のの展示のテーマは、「大きいはちいさい ちいさいは大きい」です。

    ちいさな建築、とは言うものの、実際はちいさな建築だって人間からしたら随分大きな存在です。そして一般的な建築の展覧会は実物を展示不可能なため、模型、写真、図面、説明文での構成になってしまいます。そこで会場の中心には、大きな猫を作りました。僕たちの暮らしや街の中で、一番身近でちいさな存在の動物である猫を、ギャラリーで一番大きな存在として拡大して作る事で、体感縮尺を反転させ建築がとてもちいさな存在に見えるといいなと考えました。

    建築家によるテキストより

    最後にみっつ目のテーマは、子ども達も楽しめるギャラリー空間です。

    ギャラリーや美術館に子ども達を連れて行くと、すぐに「帰るー、もう帰るーつまんなーい」の大合唱がはじまります。僕も3人の子供達を連れて行ったギャラリーで何度イラッとされた事か。そりゃそうですよね!真っ白な音の響く空間で、大人の目線に作品が飾られ、ちょっとでも声を出したり、触ると怒られますから。座る場所も、ごろごろする場所もない。寝転んだらまた怒られる。

    今回、そんな一般的なギャラリーとは真逆の空間を作りたいと思いました。

    建築家によるテキストより
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    プリズミックギャラリー建築展西久保毅人ニコ設計室
    2024.10.11 Fri 06:37
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    2024.10.10Thu
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    2024.10.12Sat
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