中村竜治の会場構成による”散歩 – ミナ ペルホネンのリボンプロジェクト”
サムネイル:中村竜治の会場構成による

中村竜治の会場構成による”散歩 – ミナ ペルホネンのリボンプロジェクト”

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新宿のリビングデザインセンターOZONEにて、中村竜治の会場構成による展覧会”散歩 – ミナ ペルホネンのリボンプロジェクト“が行われている。会期は2008年10月30日(木)~11月11日(火)。この展覧会では、ミナ ペルホネンのデザイナー皆川明がリボンプロジェクトのためにデザインした新しいリボンと、中村竜治によるインスタレーションを見ることができる。

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ミナ ペルホネンによる新しいリボン。リネンに刺繍が施されている。
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リボンと床の間には、数ミリの間隔がとられている。
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ミナ ペルホネンによるリボンが、インスタレーションの中で部分的にアクセントとして使われている。床に落ちる影も印象的。
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刺繍が施されたリボン。
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中村竜治が手がけたインスタレーションに足を踏み入れた訪問者は、自身の感覚が非常に研ぎ澄まされていくのを感じるだろう。
天井から吊るされた美しい曲線を描くリボンは、人が中に踏み入れると、その時起きる風を受け揺れるほど繊細である。また、リボンは床から数ミリ上に浮かぶように配置されており、その上を通る時、無意識のうちに人の動きは慎重になる。
訪問者は、この繊細なリボンの森の中を自由に動き回ることができるが、非常に慎重に、感覚を研ぎ澄ませ歩き回ることを要請されるのである。
インスタレーションに使われているのは、ほとんどが白い無地のリボンである。その中に一部、色のついたミナ ペルホネンによるリボンが配置されている。この特別なリボンが、抽象的なリボンの森の中を訪問者が散策する目的を与えている。
森の中を歩いて行くことによってのみ見ることができるこのリボンは、魚の鱗のようにデザインされている。このリボンは天井からの光を受け床に印象的な美しい影を落としている。
この中村によるインスタレーションにより、リボンの美しさや繊細さといった特徴がより感じられるものとなっている。この感覚は実際に会場を訪れることでしか感じることができないものだろう。
□展覧会概要
散歩 – ミナ ペルホネンのリボンプロジェクト
会期:2008年10月30日(木)~11月11日(火) ※水曜日(祝日を除く)休館
時間:10:30~19:00
会場:リビングデザインセンターOZONE(6F リビングデザインギャラリー)
〒163-1062 東京都新宿区西新宿3-7-1新宿パークタワー
主催:井上リボン工業株式会社
協力:リビングデザインセンターOZONE、山田遊( method )
入場料:無料
問合せ先:03-5322-6500(10:30~19:00 水曜日休館
□リボンプロジェクトについて
井上リボン工業(株)の新商品開発プロジェクトとして2002年にスタート。ディレクターは岡田栄造。プロダクト、ファッション、建築といった様々なジャンルのデザイナーが参加し、リボンを素材とした家具やインテリアプロダクトの開発を行う。2003年に100%DESIGN(ロンドン)で最初のコレクションを開催し、以降メゾン&オブジェ(パリ)、ICFF(ニューヨーク)等で新作を発表している。コレクションはMoMA、ヴィクトリア&アルバート博物館、シカゴ現代美術館、国立新美術館などのミュージアムショップの他、国内外のインテリアショップ、ギャラリーで販売されている。また、リボンプロジェクト展「線体」(2005年・京都スフェラ・エキシビション)を開催したほか、「Feeding Desire」展(2005年・米クーパーヒューイット国立デザイン博物館)、「WA_現代日本のデザインと調和の精神」展(2008年パリ)等に出品している。
 >>www.ribbonproject.net

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