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2025.5.14Wed
2025.5.13Tue
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定
photo©木寺紀雄

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architecture|feature
BRANCH LIGHTING DESIGND.BRAIN木寺紀雄建材(内装・床)建材(内装・建具)建材(内装・家具)カリモク家具図面あり港区店舗東京トラフ建築設計事務所
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定エントランス側より空間全体を見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「リビングルーム」から「ベッドルーム」側を見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「ベッドルーム」から「TOFU ROOM」を見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「TOFU ROOM」 photo©木寺紀雄

トラフ建築設計事務所が設計した、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」です。
寝具ブランドの為に計画されました。建築家は、“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案しました。また、製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

台湾発の寝具ブランド「SLEEPY TOFU」の日本初となる旗艦店「SLEEPY TOFU HOUSE」の内装計画。

南青山の落ち着いた街並みに位置するこの店舗は、感度の高いショップやギャラリーが集まるエリアにあり、ブランドが掲げる「日常に余白をもたらし、暮らしをもっとやわらかくする」というコンセプトを空間で体現することが求められた。

建築家によるテキストより

店内は、玄関、リビング、ダイニング、キッチン、書斎、寝室など、実際の住空間をイメージしたエリアを緩やかにつなげる構成とし、訪れる人が自然な流れの中で製品に触れられるように計画した。

中央には「TOFU ROOM」を配置し、ワンルームの空間を緩やかに仕切る役割を担っている。

建築家によるテキストより

店内には、「SLEEPY TOFU」が製作したダイニングテーブルセットや豆腐のようなソファ、キューブ型スツールなどを配置し、製品と空間の統一感を高めている。

ブランドとして大切にしている台湾茶を提供するキッチンには、収納扉に100%繊維系廃材を再利用した圧縮パネルを用いて仕上げており、柔らかさを感じさせる素材が空間全体にやさしい雰囲気をもたらしている。

床仕上げにはメープルフローリングを使用し、カーテンやラグには隣接するデンマークのテキスタイルメーカー「Kvadrat」の製品を選定することで、素材や色彩を通じて「SLEEPY TOFU」の製品が持つ柔らかい質感に呼応する穏やかなトーンを生み出している。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定ショールームが入る建物の外観、東側より見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定共用部分よりエントランスを見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定エントランス側より空間全体を見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「リビングルーム」から「ベッドルーム」側を見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「ベッドルーム」 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「ベッドルーム」から「TOFU ROOM」を見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「TOFU ROOM」、出入口を見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「TOFU ROOM」 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「TOFU ROOM」 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「TOFU ROOM」 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「TOFU ROOM」から開口部越しに「ベッドルーム」を見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「TOFU ROOM」から開口部越しに「リーディングルーム」側を見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「ダイニングルーム」側より「TOFU ROOM」を見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「TOFU ROOM」、開口部の詳細 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「TOFU ROOM」、壁と開口部の詳細 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「リーディングルーム」 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「リーディングルーム」、家具の詳細 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「リーディングルーム」から「ダイニングルーム」側を見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「ダイニングルーム」と「キッチン」 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定エントランス側から「キッチン」と「ダイニングルーム」を見る。 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定中国茶 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定エントランス側から空間全体を見る、夜景 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「ベッドルーム」、夜景 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「ベッドルーム」、棚の詳細、夜景 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「ベッドルーム」、棚の詳細、夜景 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「リーディングルーム」側から開口部越しに「TOFU ROOM」を見る、夜景 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「ベッドルーム」から「TOFU ROOM」の内部を見る、夜景 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「リビングルーム」から「TOFU ROOM」越しに「ベッドルーム」を見る、夜景 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定「ダイニングルーム」側から「TOFU ROOM」越しに「ベッドルーム」を見る、夜景 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定エントランス、夜景 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定開口部越しに内部を見る、夜景 photo©木寺紀雄
トラフ建築設計事務所による、東京・港区のショールーム「SLEEPY TOFU HOUSE」。寝具ブランドの為に計画。“やわらかい暮らし”の体感の場として、豆腐を模した“TOFU ROOM”の周りに住空間を想起させるエリアを配置する構成を考案。製品の柔らかい質感との呼応も意図して建材を選定平面図 image©トラフ建築設計事務所

以下、建築家によるテキストです。


台湾発の寝具ブランド「SLEEPY TOFU」の日本初となる旗艦店「SLEEPY TOFU HOUSE」の内装計画。

南青山の落ち着いた街並みに位置するこの店舗は、感度の高いショップやギャラリーが集まるエリアにあり、ブランドが掲げる「日常に余白をもたらし、暮らしをもっとやわらかくする」というコンセプトを空間で体現することが求められた。

店内は、玄関、リビング、ダイニング、キッチン、書斎、寝室など、実際の住空間をイメージしたエリアを緩やかにつなげる構成とし、訪れる人が自然な流れの中で製品に触れられるように計画した。

中央には「TOFU ROOM」を配置し、ワンルームの空間を緩やかに仕切る役割を担っている。「TOFU ROOM」は、白い豆腐を模した丸みを帯びたフォルムが特徴で、内部はベンチやデスクを備えた、小さな子ども部屋のような空間。キッズスペースとしても活用でき、窓を開けると子どもたちが顔を出して外を眺められるよう設計した。

天井には間接照明を採用し、柔らかな光と奥行きを演出することで、包まれるような居心地を生み出している。正面には「SLEEPY TOFU」のロゴである顔が彫られ、ブランドの世界観を象徴する存在となっている。

店内には、「SLEEPY TOFU」が製作したダイニングテーブルセットや豆腐のようなソファ、キューブ型スツールなどを配置し、製品と空間の統一感を高めている。

ブランドとして大切にしている台湾茶を提供するキッチンには、収納扉に100%繊維系廃材を再利用した圧縮パネルを用いて仕上げており、柔らかさを感じさせる素材が空間全体にやさしい雰囲気をもたらしている。

床仕上げにはメープルフローリングを使用し、カーテンやラグには隣接するデンマークのテキスタイルメーカー「Kvadrat」の製品を選定することで、素材や色彩を通じて「SLEEPY TOFU」の製品が持つ柔らかい質感に呼応する穏やかなトーンを生み出している。

スタイリングにはデザイン性の高い小物も随所に取り入れ、暮らしに取り込みたくなるような空間を演出している。

ショールーム全体を通して、「SLEEPY TOFU」が提案する「やわらかい暮らし」の世界観を体感できる場を目指した。

■建築概要

所在・会場:東京、南青山
主要用途:ショールーム
施工:D.BRAIN、カリモク家具
照明計画:BRANCH LIGHTING DESIGN
店舗空間スタイリング・ディレクション:作原文子
延床面積:105㎡
設計期間:2024年10月~2025年1月
施工期間:2025年2月~2025年4月
写真:木寺紀雄

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
内装・床床

メープルフローリング(アトムカンパニー)

内装・床TOFU ROOM 床

WFR14-118(堀田カーペット)

内装・建具キッチン収納扉

リフモ(門倉貿易)

内装・建具カーテン

Rocket 0431(Kvadrat)

内装・家具TOFU ROOM デスク、ベンチ

オーク

※企業様による建材情報についてのご意見や「PR」のご相談はこちらから
※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません


We designed the interior for SLEEPY TOFU HOUSE, the first flagship store in Japan by Taiwanese bedding brand SLEEPY TOFU.

Located in the serene streets of Minami-Aoyama—an area known for its refined boutiques and galleries—the store was envisioned as a spatial expression of the brand’s concept: “bringing softness and spaciousness into everyday life.”

The layout gently connects zones that resemble a real home—entrance, living room, dining area, kitchen, study, and bedroom—allowing visitors to encounter the products as they move through the space naturally.

At the center of the store is the “TOFU ROOM,” a softly contoured, tofu-shaped structure that serves as a gentle divider in the open-plan layout. Designed like a small child’s room, the interior features a bench and desk, and also functions as a kids’ area, with operable windows that children can peek out from.

Indirect lighting on the ceiling adds depth and a comforting atmosphere through soft illumination. The front face of the TOFU ROOM is carved with the iconic SLEEPY TOFU face logo, symbolizing the brand’s worldview.

The store is furnished with SLEEPY TOFU’s original dining table set, tofu-like sofas, and cube stools, creating cohesion between the products and the space.

In the kitchen, which offers Taiwanese tea—a key part of the brand’s identity—cabinetry is finished with compressed panels made entirely from recycled textile waste, contributing to a soft and gentle atmosphere.

The maple flooring, along with curtains and rugs sourced from neighboring Danish textile brand Kvadrat, harmonize with the tactile softness of SLEEPY TOFU’s products through their materials and subdued tones.

Throughout the space, thoughtfully selected objects add layers of lifestyle inspiration.

This showroom was designed to offer a tactile and immersive experience of the “soft living” that SLEEPY TOFU envisions.

SLEEPY TOFU HOUSE

Principle use: SHOWROOM
Building site: Tokyo, Minamiaoayama
Production: D.BRAIN, Karimoku Furniture
Lighting design: BRANCH LIGHTING DESIGN
Interior Styling, direction: Fumiko Sakuhara
Total floor area: 105㎡
Design period: 2024.10-2025.1
Construction period: 2025.2-2025.4
Photo:Norio Kidera

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    研究所やオフィス等の“イノベーション”に特化した「プラナス株式会社」の、意匠設計・内装設計・設備設計の正社員(既卒・経験者・新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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    『ひらめきの瞬間』をつくる仲間募集!

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    ■働き方のイメージ
    社内のプランナー、エンジニアとチームを組み、プロジェクトに参画。ワークショップやヒアリングを通じてクライアントの研究所で実現したい「未来」を見据えた、設計を行います。企業、研究所のトップと直接話し合いながら、あるべき研究開発のカタチを問い、プログラミングから建築設計のみならずブランディング戦略まで研究所をゼロから創り上げていきます。自然と建築のみならずコンサル、CI・VI デザインの領域まで相談を受けることが多いです。単なる「箱」づくりではなくソフトの領域まで、専門設計事務所だからこそ、深い提案ができます。

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    建築求人情報
    2025.05.14 Wed 13:00
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    BWM デザイナーズ&アーキテクツによる、大阪・関西万博の「オーストリアパビリオン」。“未来を作曲”をテーマとした施設。同国の音楽と木造の文化の伝達を意図し、“歓喜の歌”をあしらった螺旋状で木造の“五線譜”を備えた建築を考案。会期終了後の容易な解体と再利用が可能な構法でつくる
    photo©BWM Designers & Architects

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    architecture|culture|feature
    パヴィリオン図面あり大阪・関西万博BWM デザイナーズ&アーキテクツ
    BWM デザイナーズ&アーキテクツによる、大阪・関西万博の「オーストリアパビリオン」。“未来を作曲”をテーマとした施設。同国の音楽と木造の文化の伝達を意図し、“歓喜の歌”をあしらった螺旋状で木造の“五線譜”を備えた建築を考案。会期終了後の容易な解体と再利用が可能な構法でつくる photo©Stefan Schilling
    BWM デザイナーズ&アーキテクツによる、大阪・関西万博の「オーストリアパビリオン」。“未来を作曲”をテーマとした施設。同国の音楽と木造の文化の伝達を意図し、“歓喜の歌”をあしらった螺旋状で木造の“五線譜”を備えた建築を考案。会期終了後の容易な解体と再利用が可能な構法でつくる photo©BWM Designers & Architects
    BWM デザイナーズ&アーキテクツによる、大阪・関西万博の「オーストリアパビリオン」。“未来を作曲”をテーマとした施設。同国の音楽と木造の文化の伝達を意図し、“歓喜の歌”をあしらった螺旋状で木造の“五線譜”を備えた建築を考案。会期終了後の容易な解体と再利用が可能な構法でつくる photo©BWM Designers & Architects
    BWM デザイナーズ&アーキテクツによる、大阪・関西万博の「オーストリアパビリオン」。“未来を作曲”をテーマとした施設。同国の音楽と木造の文化の伝達を意図し、“歓喜の歌”をあしらった螺旋状で木造の“五線譜”を備えた建築を考案。会期終了後の容易な解体と再利用が可能な構法でつくる photo©Stefan Schilling

    BWM デザイナーズ&アーキテクツ(BWM Designers & Architects)による、大阪・関西万博の「オーストリアパビリオン」です。
    “未来を作曲”をテーマとした施設です。建築家は、同国の音楽と木造の文化の伝達を意図し、“歓喜の歌”をあしらった螺旋状で木造の“五線譜”を備えた建築を考案しました。また、会期終了後の容易な解体と再利用が可能な構法でつくりました。施設の公式ページはこちら。


    こちらは建築家によるテキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

    パヴィリオンのストーリーライン:未来を創造する

    「象徴的な螺旋状の彫刻がドラマチックに空へとそびえ立ち、万博におけるオーストリア・パヴィリオンの視覚的な中心となっています。近くで見ると、それは『歓喜の歌』の冒頭部分をあしらった巨大な木製の五線譜であることがわかります。螺旋は、文化を超越する普遍的な象徴的力を有しています。それは、直線的な進歩モデルを超えて、人生の循環的な本質、変化、成長、そして変容についての省察を促します」と、BWMデザイナーズ&アーキテクツのヨハン・モーザー(Johann Moser)は説明します。

    とりわけ、世界的な課題や将来への不安が高まる中で、オーストリアのそびえ立つ螺旋は、喜びと楽観の力強い象徴として存在しています。この螺旋の形状は音楽から着想を得ています。音楽は、特に日本においてオーストリアがよく知られているものです。音楽は動きをもたらします。くるくると回るワルツ、指揮者の動き、ダンスのリズム――これらすべてがこの螺旋の中に表現されています。螺旋の裏側は、絶えず上昇する五線譜としてデザインされています。「歓喜の歌」の冒頭部分は、音楽が持つ深い感情の力を象徴しています――それは文化や国境を超えて響き合う力です。

    さらに、このメロディの選択は文化的なメッセージでもあります。欧州連合のアンセムとして、それはオーストリアの越境的なアイデンティティを反映しています。オーストリアは、自らをより大きな全体の一部と見なしています。そこでは、音楽が普遍的な言語として、国境を越えて人々をつなぎ、架け橋となるのです。この象徴的な楽曲の作曲家であるベートーヴェンはドイツに生まれ、オーストリアで作品を生み出しました。それでも彼の音楽は、特定の国に属するものではなく、世界全体のものなのです。

    未来を創造する――それは、喜びに満ちた共同の取り組みです。

    螺旋

    オーストリア・パヴィリオンの際立った特徴は、空へと伸びる目を引く螺旋状の彫刻です。木材で作られたこの彫刻は、現代の木造建築におけるオーストリアの技術力を示すとともに、CO2排出量の削減を目指す世界的な動きの中で、この伝統的な素材が持続可能な代替資材として大きく復活しつつあることを強調しています。「木材は、伝統と革新を独自の形でつなぐ素材です」と、BWMデザイナーズ&アーキテクツのヨハン・モーザー(Johann Moser)は説明します。

    長さ91メートル、幅4.3メートルの「リボン」は、上下の縁が265本の斜めの支柱で交差して構成されています。この二重ループの形状は5本の鉄製パイロンによって支えられ、高さ16メートルにまで達しています。螺旋の内側は五線譜としてデザインされており、ベートーヴェンの「歓喜の歌」の冒頭部分が描かれています。外側には、すべての継ぎ目や構造的なディテールを含めて、木材構造が完全に公開されています。

    • 残り15枚の写真と建築家によるテキスト
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    パヴィリオン図面あり大阪・関西万博BWM デザイナーズ&アーキテクツ
    2025.05.14 Wed 06:48
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    2025.5.13Tue
    • 隈研吾に、万博のパビリオン建築について聞いているインタビュー。建築への不要論や炎上し易さにも言及
    • トラフ建築設計事務所による、東京・渋谷区の店舗「Whisky Bank Shibuya」。センター街に位置するウィスキー販売店
。棚を空間全体を包み込むように配置し、琥珀色の瓶のライトアップで通行人の視線を引寄せる計画を考案。時を経た鉱物を用いたテーブルは熟成された商品との親和性も考慮

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