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秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案
photo©東涌宏和

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architecture|feature
北川拓也東涌宏和大塚建設秋山怜史秋山立花建材(外装・壁)建材(外装・屋根)建材(内装・床)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・照明)建材(外構・床)住宅図面あり群馬
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の南側より見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「虚空の間」から廊下越しに「風呂場」側を見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」から廊下越しに「虚空の間」側を見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」から外部を見る。(建具を開けた状態) photo©東涌宏和

秋山怜史 / 秋山立花が設計した、群馬・嬬恋村の「嬬恋の別荘 G-Spiral」です。
かつて栄えた別荘地での計画です。建築家は、火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向しました。そして、“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案しました。

こちらの世界とは異なるそちらの世界。同じようでいて、違う世界。
偶発的であれ、意図的であれ、時に人はその境界を跨いでしまうことがある。日常的には決して混じり合うことがない世界が、ふとした瞬間に近づき、触れ合い、その境界が曖昧になることによって。
そうした現象が出現するためには一定の条件が必要になる。そして、いわば舞台装置のようなものが必要だ。それは暗く湿った井戸の底であったり、あるいは形而上的な壁であったりする。
タイミングや状況など複数の要因が揃った時、その場所は意味を帯び、異なる世界を橋渡しする役割を与えられ、そこに訪れた人を導く。そして否応なく、異なる世界へ足を踏み入れることになる。

私たちが目指したのは、井戸であり壁である。
こちらの世界とそちらの世界が交差し、その境界を超えるための舞台装置。

別荘というと、日常と非日常という対比が行われることが多いが、日常と非日常という言葉以上に、何かが決定的に違うもの。成り立ちであったり立ち振る舞いであったり、その世界を構成する要素が異なるようなもの。そうした世界観を現出させたい。

建築家によるテキストより

私たちが目指したのは、井戸であり壁である。
こちらの世界とそちらの世界が交差し、その境界を超えるための舞台装置。

別荘というと、日常と非日常という対比が行われることが多いが、日常と非日常という言葉以上に、何かが決定的に違うもの。成り立ちであったり立ち振る舞いであったり、その世界を構成する要素が異なるようなもの。そうした世界観を現出させたい。

建築家によるテキストより

この建物–あるいは舞台装置−は浅間石に覆われた大地に建つ。
浅間山の噴火によって堆積した浅間石。その力強い自然の活動によって産まれた景色を再生させる。別荘というと木々に囲まれているイメージが強く想起されるかもしれない。それこそが「自然」であると。しかし、自然は多様であり、火山活動によって木々が消失し、火成岩に覆われた状況もまた、自然である。

そこに、火山活動によって森が焼かれ、生き延びた木々が炭化し佇んでいる様を現すように小屋を建てる。
小屋にはふたつの空間があり、線対称に存在している。
同じ大きさであり、同じ高さであり、同じ構造を持つ。

一方の空間は床一面に絨毯がひかれている。そのほかには何もない、機能もない、いわば虚空である。
もう一方の空間は下へ下へと降りていく井戸のように風呂が掘られている。
同じであると同時に、異なっている。こちらの世界とそちらの世界。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の南西側より見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の南西側より見る。(建具を閉じた状態) photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の南側より見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の北西側より見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内のより見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の北側より見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の北側より見る。(建具を開けた状態) photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の西側より見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の南側より玄関側を見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案キッチンと玄関 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案廊下から「虚空の間」側を見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「虚空の間」 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「虚空の間」から開口部越しに外部を見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「虚空の間」から廊下越しに「風呂場」側を見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」(建具を開けた状態) photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」から外部を見る。(建具を開けた状態) photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」から外部を見る。(建具を開けた状態) photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」から外部を見る。(建具を開けた状態) photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」から外部を見る。(建具を開けた状態) photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」の浴槽を見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」の浴槽を見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」から外部を見る。(建具を開けた状態) photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」から廊下側を見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」から廊下越しに「虚空の間」側を見る。 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の西側より見る。夕景 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の北西側より見る。夕景 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の北側より見る。夕景 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の北側より見る。夜景 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の南西側より見る。夜景 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の南東側より見る。夜景 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案外観、敷地内の南側より見る。夜景 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案廊下側から「虚空の間」を見る。夜景 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」から開口部越しに外部を見る。夜景 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」から開口部越しに外部を見る。夜景 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案「風呂場」。夜景 photo©東涌宏和
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案配置図 image©秋山立花
秋山怜史 / 秋山立花による、群馬の「嬬恋の別荘」。かつて栄えた別荘地での計画。火山活動で森が焼かれた火成岩の大地に、こちらの世界とそちらの世界の境界を超える“舞台装置”としての建築を志向。“虚空の空間”と“風呂の空間”を線対称に配置する構成を考案平面図 image©秋山立花

以下、建築家によるテキストです。


「本当に簡単。壁を抜けたらすぐこっちに来られるわよ」(村上春樹『ダンス・ダンス・ダンス』)

こちらの世界とは異なるそちらの世界。同じようでいて、違う世界。
偶発的であれ、意図的であれ、時に人はその境界を跨いでしまうことがある。日常的には決して混じり合うことがない世界が、ふとした瞬間に近づき、触れ合い、その境界が曖昧になることによって。
そうした現象が出現するためには一定の条件が必要になる。そして、いわば舞台装置のようなものが必要だ。それは暗く湿った井戸の底であったり、あるいは形而上的な壁であったりする。
タイミングや状況など複数の要因が揃った時、その場所は意味を帯び、異なる世界を橋渡しする役割を与えられ、そこに訪れた人を導く。そして否応なく、異なる世界へ足を踏み入れることになる。

私たちが目指したのは、井戸であり壁である。
こちらの世界とそちらの世界が交差し、その境界を超えるための舞台装置。

別荘というと、日常と非日常という対比が行われることが多いが、日常と非日常という言葉以上に、何かが決定的に違うもの。成り立ちであったり立ち振る舞いであったり、その世界を構成する要素が異なるようなもの。そうした世界観を現出させたい。

この別荘は浅間山の麓に存在する。
バブル時代に大規模に開発された別荘地の一角。
おそらく、30年前の夏にはこぞって人々があつまり、そこらじゅうでバーベキューの煙が立ち、テニスに興じる若い男女がいたことだろう。

しかし、経済の低迷とともに別荘は華やかさと豊かの象徴から面倒なものの象徴へと変わり、ここを訪れる人々は減り、記憶からも消えつつあった。
テニスコートのネットはところどころ黄ばみ、破れ、垂れ下がり、道路のアスファルトは植物の侵食で不可逆的に変形している。誰も訪れることがなくなった、いくつかの別荘は時の流れに任せて朽ち、崩れ始めている。

盛夏の時期でも人々の声は聞こえず、鳥の鳴き声が遠くから響くばかり。
深い井戸の底に降りるには、あるいは壁を抜けるためには、この地を支配している静寂はかえって好都合のように感じた。

この建物–あるいは舞台装置−は浅間石に覆われた大地に建つ。
浅間山の噴火によって堆積した浅間石。その力強い自然の活動によって産まれた景色を再生させる。別荘というと木々に囲まれているイメージが強く想起されるかもしれない。それこそが「自然」であると。しかし、自然は多様であり、火山活動によって木々が消失し、火成岩に覆われた状況もまた、自然である。

そこに、火山活動によって森が焼かれ、生き延びた木々が炭化し佇んでいる様を現すように小屋を建てる。
小屋にはふたつの空間があり、線対称に存在している。
同じ大きさであり、同じ高さであり、同じ構造を持つ。

一方の空間は床一面に絨毯がひかれている。そのほかには何もない、機能もない、いわば虚空である。
もう一方の空間は下へ下へと降りていく井戸のように風呂が掘られている。
同じであると同時に、異なっている。こちらの世界とそちらの世界。

ここに訪れた人はこちらの世界とそちらの世界を行き来きするように、虚空の空間と風呂の空間を行き来しながら過ごすことになる。
井戸に潜っていくように、風呂の底に身を潜め、ひたすら瞑目する。
なにもない虚空に身を置き、名前のつかない時間を過ごす。

「本当に簡単。壁を抜けたらすぐこっちに来られるわよ」

■建築概要

題名:嬬恋の別荘 G-spiral
所在地:群馬県嬬恋村
主用途:週末住宅
設計:株式会社秋山立花 担当/秋山怜史、河戸昭江
施工:有限会社大塚建設
協力:北川拓也建築設計事務所
構造:木造
階数:地上1階
敷地面積:762.18㎡
建築面積:52.27㎡
延床面積:44.71㎡
設計:2022年8月~2023年10月
工事:2023年11月~2024年10月
竣工:2024年10月
写真:東涌宏和

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外構・床床

土間コンのうえ防塵塗装仕上
浅間石

外装・壁外壁

焼杉板張り(シンリン共同)

外装・屋根屋根

ガルバリウム鋼板縦ハゼ葺き(JFE鋼板)

内装・床風呂場 床

左管塗材(モールテックス)

内装・壁風呂場 壁

焼杉板張り(シンリン共同)

内装・天井風呂場 天井

木毛セメント板のうえウレタン塗装

内装・床虚空の間 床

ウールタイル(堀田カーペット)

内装・壁虚空の間 壁

焼杉板張り(シンリン共同)

内装・天井虚空の間 天井

木毛セメント板のうえウレタン塗装

内装・照明照明

デッキライト[OG254 009 P1](オーデリック)

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    熊木英雄 / オーガニックデザインによる、埼玉・戸田市の倉庫「SASAME Depo」。倉庫や工場が“日常的な景観”の街での計画。機能を重視して無機質な建物が溢れる状況に対し、新たな故郷の景色として“記憶に残る”存在を志向。ファサードに“木組み”を配した“温もり”を感じさせる建築を考案
  • 2025.6.04Wed
    福井啓介+森川啓介 / かまくらスタジオによる、千葉・流山市の「HOUSE F」。新しい街に建つ設計者の自邸兼事務所。地域の繋がりを育む為に、生活の延長で“当事者として街を考え続ける”為の建築を志向。多様な使い方ができ“街の人々が自然に立寄れる”スペースを備えた事務所空間を考案
  • 2025.6.03Tue
    安藤晃一+梁井理恵 / アヤトリデザインによる、埼玉・入間郡の「WILL社屋」。既存倉庫を増築と改修してオフィスとする計画。田園風景と対面する敷地環境に着目し、視認性の高い“軽快な看板の様なファサード”の建築を志向。ピロティの柱をセットバックして金属素材を採用した増築棟を考案
  • 2025.6.02Mon
    横田賢治 / 横田建築設計事務所による、高知・吾川郡の「池川こども園」。自然に囲まれた傾斜地での計画。“遊び方を自由に考えて学べる場”を目指し、立体的な回遊性のある“大きなアスレチック”の様な建築を考案。山と谷の関係を考慮して園舎と園庭の安全性を向上させる配置とする
  • 2025.6.02Mon
    宮本佳明建築設計事務所による、兵庫・赤穂郡の「上郡町立認定こども園」。山々に囲まれた地域での計画。防犯を考慮しつつも閉鎖的すぎない在り方を求め、中庭型とした上で“隙間”や“屋根越し”に内外が繋がる建築を考案。出入口の太鼓橋で動線を立体交差させて中庭側からの登園も実現
  • 2025.5.28Wed
    小滝健司+高藤万葉 / TOAStによる、茨城・つくば市のオフィス「みどりの会所」。人口増が見込まれる地域での計画。通常機能に加えて災害時等に地域の人々が集まれる場を求め、家の様な温かみと公共施設の様な大らかさを持つ存在を志向。木架構の大庇と開かれた平面構成を特徴とする建築を考案
  • 2025.5.27Tue
    関谷涼太 / タソ建築アトリエによる、愛知・名古屋市の住宅「地包みの平家建て」。発想の源泉を“職人”に求めて計画された設計者の自邸。社会に果たせる“職責”を信じ、施工者の“技術と熱を美しく実現させる場”を志向。議論を越えて技術と向き合う過程が“空間美”となって建物に還元される
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    【ap job更新】 リノベる株式会社が、デザイン・設計パートナー(業務委託)を募集中

    ap job 【ap job更新】 リノベる株式会社が、デザイン・設計パートナー(業務委託)を募集中

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    【ap job更新】 リノベる株式会社が、デザイン・設計パートナー(業務委託)を募集中
    【ap job更新】 リノベる株式会社が、デザイン・設計パートナー(業務委託)を募集中
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    リノベる株式会社の、デザイン・設計パートナー(業務委託)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    【デザイン・設計パートナー募集】

    月1~2件のデザインを、コンスタントに。
    「リノベる。」のお客様に向けた、オーダーメイドのリノベーションデザインを手がけて頂きます。

    担当していただくのは、ご契約後のお客様のみ。
    デザイナー自身が営業活動を行う必要はなく、お客様へのデザイン提案に集中頂けます。

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    2025.06.20 Fri 15:50
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    【ap job更新】 “曲線”を大切にした空間を志向し、無理のない労働環境の構築も目指す「Organic Design Inc.」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中

    ap job 【ap job更新】 “曲線”を大切にした空間を志向し、無理のない労働環境の構築も目指す「Organic Design Inc.」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中

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    【ap job更新】 “曲線”を大切にした空間を志向し、無理のない労働環境の構築も目指す「Organic Design Inc.」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
    【ap job更新】 “曲線”を大切にした空間を志向し、無理のない労働環境の構築も目指す「Organic Design Inc.」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
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    “曲線”を大切にした空間を志向し、無理のない労働環境の構築も目指す「Organic Design Inc.」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
    新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

    Organic Design Incでは、「経験スタッフ」を1-2名募集しております。

    今回は最近受注した集合住宅のProjectがあり、“可能であれば”、実務3年以上の経験者の参加をお待ちしております。英語できる方は尚可です。(ただし、新卒でなく経験が3年以下の方も応募は可能です)

    弊社の設計はいろんな方向からの視点を巡らせ設計しています。
    例えばマクロ始点では「街の縁がわ」「街のポケット」「地域の場の記憶」など、街の歴史と現況そして未来へのコンテクストを拾い上げながら、その土地にあるポテンシャルと隠れた価値をどうやって見出し「地域」や「社会」がどう良くなり発展するか、柔軟に法律の縫い多岐に考え実現できる建築空間・その素材など、地味な仕事も間接的に大切なデザインに繋がります。

    一方ミクロな空間視点では、カーブな壁のデザインの光のグラデーションが引き起こす現象や、パラメトリックに仕立てる事で起こる空間への流動性によるダイナミズムを、プロジェクトに応じで組み込みたいと考えています。(もちろん施主の要望・予算などでそこまで到達できない事がほとんどなのですが、ケースバイケースでそういうことを大切に考えています)

    チームとして基本計画を一緒に考える事や、目指すデザインに対する具現化、デザインに対する法規確認、基本設計、CG(RHINO, TWINMOTION等)、実施設計、申請業務、見積調整、一層引き上げる現場監理、基本設計時の概算計算方法など、建築が出来上がるまでの実務一連の作業を自分が触れる事ができます。(もちろん未知の方や現段階では自信のない方には指導していきますので、ご安心ください。)

    弊社の作品のなかで好きなものがある方かつ建築が好きな方、そして弊社で長期間在籍して盛り上げてくれる方、是非ご応募戴ければと思います。一緒に切磋し成長していきたいと思います。

    また当事務所では、日々スタッフが疲れ果てない働き方、余力を残し明日に繋げるために、遅くまで業務をし過ぎない働き方の中で「質」を確保することを目指しています。週休2日や休祝日は休息日として当然休みです。

    job.architecturephoto.net
    • ap job
    建築求人情報
    2025.06.20 Fri 09:29
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    マ・ヤンソン / MADによる、インスタレーション「チャイニーズ・ペーパー・アンブレラ」。ヴェネツィア・ビエンナーレの中国館の屋外での計画。建築と自然の共存への省察を促す存在を求め、伝統的な“油紙傘”から着想を得て“古代の桐油の技術”と“現代のセンシング技術”を組合わせた作品を考案
    photo courtesy of MAD

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    architecture|feature
    インスタレーションイタリアヴェネチアMADヴェネチア・ビエンナーレ
    マ・ヤンソン / MADによる、インスタレーション「チャイニーズ・ペーパー・アンブレラ」。ヴェネツィア・ビエンナーレの中国館の屋外での計画。建築と自然の共存への省察を促す存在を求め、伝統的な“油紙傘”から着想を得て“古代の桐油の技術”と“現代のセンシング技術”を組合わせた作品を考案 photo courtesy of MAD
    マ・ヤンソン / MADによる、インスタレーション「チャイニーズ・ペーパー・アンブレラ」。ヴェネツィア・ビエンナーレの中国館の屋外での計画。建築と自然の共存への省察を促す存在を求め、伝統的な“油紙傘”から着想を得て“古代の桐油の技術”と“現代のセンシング技術”を組合わせた作品を考案 photo courtesy of MAD
    マ・ヤンソン / MADによる、インスタレーション「チャイニーズ・ペーパー・アンブレラ」。ヴェネツィア・ビエンナーレの中国館の屋外での計画。建築と自然の共存への省察を促す存在を求め、伝統的な“油紙傘”から着想を得て“古代の桐油の技術”と“現代のセンシング技術”を組合わせた作品を考案 photo courtesy of MAD

    マ・ヤンソン / MADが設計した、インスタレーション「チャイニーズ・ペーパー・アンブレラ」です。
    第19回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の中国館の屋外での計画です。建築家は、建築と自然の共存への省察を促す存在を求め、伝統的な“油紙傘”から着想を得て“古代の桐油の技術”と“現代のセンシング技術”を組合わせた作品を考案しました。会期は、2025年11月23日まで。


    こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

    マ・ヤンソン / MAD:チャイニーズ・ペーパー・アンブレラ
    伝統と技術を通じてシェルターを再構築する

    第19回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際建築展の「インテリジェンス。ナチュラル。アーティフィシャル。コレクティブ」というテーマのもと、MADのインスタレーション「チャイニーズ・ペーパー・アンブレラ」は中国館の屋外スペースに展示されています。

    このインスタレーションは、伝統的な中国の油紙傘から着想を得ており、主な素材として宣紙(Xuan paper)を使用しています。この紙は、半透明で耐水性を持たせるために、桐油(tung oil)を何度も塗布しています。この構造は、この古代の技術に新たな形とスケールを与え、日差しを遮り雨をしのぐ屋外空間へと変貌させています。

    ヴェネツィアの海洋性気候は、昼と夜の間に穏やかな気温の変化をもたらし、天候は予測が難しく、強い日差し、突然の雨、時には強風が交互に現れます。アルセナーレ展示ルートの終点近くに位置する中国館の屋外庭園は、自然に足を止めたくなる場所となっています。来場者は、展示を進む中で、静かに思索したり、休息したり、あるいはただ呼吸するためのひとときへと誘われます。傘の下に足を踏み入れると、まるで親密な野外劇場に入ったかのような感覚になり、来場者は移ろう光や繊細な空気の変化に包み込まれます。来場者は、移ろう光と影の模様を体験するとともに、内側と外側の間にある微妙な温度差も感じ取ります。

    チャイニーズ・ペーパー・アンブレラは、周囲の環境に応答するように設計されています。半透明の表面と通気性のある継ぎ目が、周囲の空気や光とのつながりを保ちます。暑く乾燥した日には、構造の上部に組み込まれたミストシステムが作動し、傘の下の空気を冷やして来場者の快適さを高めます。伝統的な桐油の技術と現代のセンシング技術が組み合わされ、温度、湿度、光に適応します。

    • 残り13枚の写真と建築家によるテキスト
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    インスタレーションイタリアヴェネチアMADヴェネチア・ビエンナーレ
    2025.06.20 Fri 06:49
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    2025.6.19Thu
    • 【ap job更新】 京都と東京を拠点とする、関祐介が主宰の「YUSUKE SEKI STUDIO」が、設計スタッフ(既卒・経験者)を募集中
    • ODS / 鬼木孝一郎による、東京・六本木の「Ambientec Gallery Tokyo」。ポータブル照明器具ブランドの直営ギャラリー。独自の“モジュール什器”を使用し、壁・天井・フレームを黒塗装して“製品と光が浮かび上がる”空間を創出。展示室の背後に使用シーンを体感できる部屋も用意
    2025.6.21Sat
    • 山本理顕へのインタビュー動画「孤立した家は存在しない」。生立ちから建築思想まで語る内容。ルイジアナ美術館の制作で2025年6月に公開されたもの(日本語で視聴可能)

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