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2025.12.26Fri
2025.12.25Thu
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る
photo©田中克昌

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architecture|feature
AWGLKURKKU FIELDS伴田鉄工所大成塗装電気製作所山之内淡松中造園生光園建材(外装・建具)建材(外装・その他)田中克昌図面ありインスタレーション群馬千葉神奈川イタリアベネチア鎌倉
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作るAnywhere Door(設置場所:Time Space Existence 2025 during the Venice Architecture Biennale) photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作るAnywhere Door(設置場所:臨済宗大本山 円覚寺) photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作るAnywhere Door(設置場所:KURKKU FIELDS) photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作るAnywhere Door(設置場所:白井屋ホテル) photo©田中克昌

山之内淡 / AWGLが設計した、インスタレーション「Anywhere Door」です。
ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置されました。建築家は、寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向しました。また、周囲の風景を主役とし一体となるように作られました。本作品の公式サイトはこちら。4つのうち2つは常設となっています。

建築インスタレーション作品「Anywhere Door」は、建築家である自身が思いをはせる世界の4拠点に設置された。
きっかけは、2025年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展期間中に開催される、European Cultural Centre主催「Time Space Existence」への公式招聘である。本作は、国際的な“繋がり”をテーマに据えた分散型・ネットワーク型の建築インスタレーションとして設計された。

建築家によるテキストより

「Anywhere Door」は、日本の伝統と現代ポップカルチャーの交差点から生まれ、日本文化とクラフトマンシップを伝える複層的な建築である。着目したのは、日常に最も身近な建築要素である「ドア」。
ドアそのものではなく、その向こうに広がる風景を主役に据え、ランドスケープと一体となるよう設計した。目指したのは、ひとつのドアを介して鑑賞者が自然や動物、建築、文化的背景、記憶、そして人との繋がりを想像し、それを日常に持ち帰るきっかけを生み出すことである。

建築家によるテキストより

本作は、日本の伝統寺院における“山門”の柔らかな境界性から着想を得た。
境界の向こう側に、精神的な広がりや物理的な奥行き、時間や距離の跳躍を感じ取る日本伝統の考え方が本作の根底にある。

加えて、ドアが風景の中にポツンと立つイメージ、ドアの向こう側のどこかと“繋がる”イメージは、これまで日本の漫画やアニメーションの中で、繰り返し、数多くの物語に描かれてきた象徴的モチーフのひとつである。近年の例としては、日本のアニメーション映画監督・新海誠氏による長編アニメーション作品「すずめの戸締まり」が挙げられる。

「Anywhere Door」は、日本の伝統と漫画やアニメーションといった現代ポップカルチャーの交差点に誕生している。日本の伝統と日本の現代ポップカルチャーの交差点に建築を生み出すことは、自身の建築家としてのアイデンティティの核でもある。

建築家によるテキストより

Anywhere Door(設置場所:Time Space Existence 2025 during the Venice Architecture Biennale)

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山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作るAnywhere Door(設置場所:Time Space Existence 2025 during the Venice Architecture Biennale) photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
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Anywhere Door(設置場所:臨済宗大本山 円覚寺)

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山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作るAnywhere Door(設置場所:臨済宗大本山 円覚寺) photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
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山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る平面図 image©AWGL
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る断面図 image©AWGL
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る断面図 image©AWGL
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る施工中の様子(建築家による解説:文化庁から許可を得て、鎌倉市文化財課立ち会いのもと、枕木で基礎をつくり設置。) photo©山之内淡

Anywhere Door(設置場所:KURKKU FIELDS)

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山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作るAnywhere Door(設置場所:KURKKU FIELDS) photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る平面図 image©AWGL
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る断面図 image©AWGL
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る断面図 image©AWGL

Anywhere Door(設置場所:白井屋ホテル)

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山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作るAnywhere Door(設置場所:白井屋ホテル) photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る photo©田中克昌
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る平面図 image©AWGL
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る断面図 image©AWGL
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る断面図 image©AWGL

コンセプトイメージ

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山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作る参照写真(建築家による解説:作品の着想を得た日本の伝統寺院の北鎌倉・浄智寺にある山門の写真。) photo©山之内淡
山之内淡 / AWGLによる、インスタレーション「Anywhere Door」。ヴェネチアでの建築展への出展を契機に世界の4箇所に設置。寺院の“山門”と“アニメ内のドア”に着想を得て、日本の伝統と現代カルチャーの交差点としての建築を志向。周囲の風景を主役とし一体となるように作るコンセプトドローイング image©AWGL

以下、建築家によるテキストです。


「ドア」という小さな建築をモチーフに、分散型・ネットワーク型の建築インスタレーションとして設計。
国際的な“繋がり”をテーマに、世界4箇所で同時展開。

建築インスタレーション作品「Anywhere Door」は、建築家である自身が思いをはせる世界の4拠点に設置された。
きっかけは、2025年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展期間中に開催される、European Cultural Centre主催「Time Space Existence」への公式招聘である。本作は、国際的な“繋がり”をテーマに据えた分散型・ネットワーク型の建築インスタレーションとして設計された。

「Urgency to Repair, Regenerate, and Reuse」をテーマに掲げる2025年度の「Time Space Existence」公式招聘作品として、ヴェネチアの屋外会場Marinaressa Gardensで発表された。その後、2025年7月より世界4箇所での展示が順次公開された。

「Anywhere Door」は、日本の伝統と現代ポップカルチャーの交差点から生まれ、日本文化とクラフトマンシップを伝える複層的な建築である。着目したのは、日常に最も身近な建築要素である「ドア」。
ドアそのものではなく、その向こうに広がる風景を主役に据え、ランドスケープと一体となるよう設計した。目指したのは、ひとつのドアを介して鑑賞者が自然や動物、建築、文化的背景、記憶、そして人との繋がりを想像し、それを日常に持ち帰るきっかけを生み出すことである。

「あなたと同じ、世界のどこかに。」

この言葉は、本作を端的に表す。人や自然を含む“繋がり”への根源的な喜びや幸福を称える建築インスタレーションである。
ドアの佇む背景には、空や大地や海や森が広がっている。ドアを屋外に設置する表現を通して、具体的な情報・モノ・コトが光の速さで繋がる現代において、繋がることそのものを否定することなく、繋がることの根源的な喜びを、目の前の大地や空はどこまでも繋がっている事実の中で、鑑賞者に考えてもらうことを意図している。

「ひとつの作品が、場所や文化によって全く異なる見え方をする。」その反応の違いや重なりを意識的に織り込んだ中央集権的ではない分散型・ネットワーク型の作品である。

「Anywhere Door」は、国際的な“繋がり”をテーマにした作品として設計され、世界の4箇所に展示されていることに大きな特徴がある。それぞれの場所は、自身で選び、作品設置に関する交渉を経て、実現している。

自身が拠点とする鎌倉を代表する寺院のひとつである臨済宗大本山 円覚寺。農業と食とアートを横断する複合施設であるKURKKU FIELDS。アートデスティネーションを掲げた宿泊施設である白井屋ホテル。Time Space Existenceの公式招聘作品として展示されているヴェネチアに加えて、それら日本の3つの拠点に「Anywhere Door」は設置されている。

本作は、日本の伝統寺院における“山門”の柔らかな境界性から着想を得た。
境界の向こう側に、精神的な広がりや物理的な奥行き、時間や距離の跳躍を感じ取る日本伝統の考え方が本作の根底にある。

加えて、ドアが風景の中にポツンと立つイメージ、ドアの向こう側のどこかと“繋がる”イメージは、これまで日本の漫画やアニメーションの中で、繰り返し、数多くの物語に描かれてきた象徴的モチーフのひとつである。近年の例としては、日本のアニメーション映画監督・新海誠氏による長編アニメーション作品「すずめの戸締まり」が挙げられる。

「Anywhere Door」は、日本の伝統と漫画やアニメ―ションといった現代ポップカルチャーの交差点に誕生している。日本の伝統と日本の現代ポップカルチャーの交差点に建築を生み出すことは、自身の建築家としてのアイデンティティの核でもある。

内部構造も含め、構造・素材は全てステンレスを採用。創業90年以上、ステンレス加工で60年以上の実績をもつ日本の専門職人との共創で完成した。扉枠は直径38mmのステンレス丸パイプを外皮としたステンレス丸パイプの2重構造とした。扉本体の端部はR加工として、扉と枠が一点で接する収まりとした。扉が回転するヒンジ部分は切り込みを入れ外皮がそのまま回転する意匠とし、扉枠は平滑に収めた。

また、ビスは1本も使用せず、溶接のみで組み立てた。仕上げはステンレスヘアラインを残しつつ、見る角度や光の具合によって表情が変化する色を重ねた特殊塗装を職人の手作業で施した。

精神世界に通じるような、見たことがありそうで、見たことがない意匠を目指した。ドアを前にしたとき、鑑賞者がその向こうへ吸い込まれてしまうような、どこかこの世ならざる空気感を感じ取れることを意図した。

各拠点毎の具体的な設計に関して記載する。

1拠点目は、「Time Space Existence」の屋外会場であるMarinaressa Gardensである。
主催者である European Cultural Centreの施工によって設置された。Marinaressa Gardensでは、掘削が許されない場所のため、木製のプラットフォームを地面に配置し、ドアを固定した。縦横1800mmの大きさの木製プラットフォームの上に、園内の風景と自然につながるように盛土を行い、天然の芝生で覆った。

2拠点目は、自身も活動拠点にしている鎌倉を代表する寺院のひとつ臨済宗大本山 円覚寺。
文化財のため文化庁から許可を得て、鎌倉市文化財課の立ち会いのもと、円覚寺に馴染みの深い造園業者の施工によって設置された。円覚寺の山門のある広場は、少なくとも江戸時代頃から一度も試掘も含めて掘削されておらず、記録としても価値のあるものとなった。掘削深さと掘削範囲を最小限に留めるよう工夫する目的で、防腐処理された厚さ70mmの枕木を井の字に組み、仮設基礎をつくり、ドアを固定した。

3拠点目は、農業・食・アートを横断する複合施設であるKURKKU FIELDS。
常設での屋外展示となることから、鉄筋コンクリート基礎が施工され、ドアを固定した。KURKKU FIELDSという場所の持つ素晴らしさのひとつが子どもから大人まで楽しみ学べることであると感じたことから、遊具と屋外アート作品の中間のような存在になるよう工夫して、見通しの良い開けた場所でかつ気軽に近づけるような設置場所を選定した。背後には緑が広がっており、100年後も風景とともにある作品となるよう園内の様々な場所からの見え方も同時に考慮した。

4拠点目は、アートデスティネーションを掲げた宿泊施設である白井屋ホテル。
4拠点のうち、唯一の屋内作品となること、そして常設作品となることから、床の仕上面のカーペットと作品が自然につながるよう工夫して、曲面状に立ち上がる脚部を設計した。白井屋ホテルのヘリテージタワーは、屋内空間ではあるものの、都市的な体感とスケールを持つ美しい街のような空間である。そんな「街」の一部 になりつつ、この場所から出発したり辿り着いたりするような物語を感じられる設置場所を選定した。

「Anywhere Door」は、日本の空間に対する伝統的な哲学を現代に引き継ぎ、日本のポップカルチャーを背景にもつ身体的な建築であり、同時に建築的寓話を語る碑でもある。

■建築概要

作品題名:Anywhere Door
建築種別:屋外建築インスタレーション
設計:Tan Yamanouchi & AWGL 担当/山之内淡
制作:有限会社伴田鉄工所 担当/伴田茂
塗装:有限会社大成塗装電気製作所 担当/斗光裕一
───
拠点1:Time Space Existence 2025 during the Venice Architecture Biennale
所在地:Marinaressa Gardens, Riva dei Sette Martiri, 30122 Venezia VE, Italy
施工:Giovanna d’Albertis, Carlotta Bondesan, Paola Pepa(European Cultural Centre)
各種寸法:ドア幅/850mm、ドア厚/38mm、ドア高さ/1950mm、ドア脚部(埋設部)/900mm×1000mm×75mm
     基礎/1800mm×1800mm×150mm
設計期間:2024年1月~2025年2月
制作期間:2025年2月~2025年3月
工事期間:2025年4月~2025年5月
竣工年月日:2025年5月
設置期間:2025年5月10日~11月23日
───
拠点2:臨済宗大本山 円覚寺
所在地:神奈川県鎌倉市山ノ内409
施工:有限会社松中造園 担当/松中徹、関谷直仁
各種寸法:ドア幅/850mm、ドア厚/38mm、ドア高さ/1950mm、ドア脚部(埋設部)/900mm×1000mm×75mm
     基礎/2000mm×2000mm×140mm
設計期間:2024年10月~2025年2月
制作期間:2025年3月~2025年6月
工事期間:2025年7月
竣工年月日:2025年7月
設置期間:2025年7月~12月
───
拠点3:KURKKU FIELDS
所在地:千葉県木更津市矢那2503
施工:株式会社KURKKU FIELDS 担当/新井洸真、佐藤剛,
   株式会社生光園 担当/越川昭雄
各種寸法:ドア幅/850mm、ドア厚/38mm、ドア高さ/1950mm、ドア脚部(埋設部)/900mm×1000mm×75mm
     基礎/1500mm×1500mm×200mm
設設計期間:2024年10月~2025年2月
制作期間:2025年3月~2025年6月
工事期間:2025年7月
竣工年月日:2025年7月
設置期間:2025年7月~(常設)
───
拠点4:白井屋ホテル
所在地:群馬県前橋市本町2丁目2-15
施工:Tan Yamanouchi & AWGL 担当/山之内淡、有限会社大成塗装電気製作所 担当/斗光裕一
各種寸法:ドア幅/850mm、ドア厚/38mm、ドア高さ/1950mm、ドア脚部/850mm×1000mm×100mm
設計期間:2024年10月~2025年2月
制作期間:2025年3月~2025年6月
工事期間:2025年7月
竣工年月日:2025年7月
設置期間:2025年7月~(常設)
───
写真:田中克昌、山之内淡
動画:田中克昌

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・建具ドア

本体 [ヒンジ部, 内部構造を含む]:ステンレス t=3mm, 5色重ね特殊塗装仕上げ
ドアノブ:無垢アクリル, 加工品 Φ=40mm
脚部 [埋設部]:ステンレス t=3mm 無塗装

外装・その他Time Space Existence 2025 during the Venice Architecture Biennale 基礎

木製土台、天然芝カバーリング

外装・その他臨済宗大本山円覚寺 基礎

防腐処理済スギ枕木、井の字組

外装・その他KURKKU FIELDS 基礎

鉄筋コンクリート t=200mm、捨てコンクリート・砕石 t=150mm

外装・その他白井屋ホテル ドア脚部

ステンレス t=3mm、5色重ね特殊塗装仕上げ

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2025.12.26 Fri 06:48
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