
SHARE 内藤廣建築設計事務所の設計で、多摩美術大学の上野毛キャンパスに新建物が完成。本部棟と講堂を収容した建築

内藤廣建築設計事務所の設計で、多摩美術大学の上野毛キャンパスに新建物が完成しました。
本部棟と講堂を収容した建築となっています。
設計者で学長でもある内藤廣によるコメント
上野毛キャンパスは本学の根拠地として歴史を刻んできました。
その本部棟と講堂が建て変わります。大通りに大きく開かれた本部棟の一階のギャラリーは、本学の芸術デザインの教育活動を表現する役割を果たします。
また、その脇に作られる講堂は、演劇舞踊をはじめとした身体芸術の教場となります。本学がモットーとして掲げる「自由と意力」の精神が、この本部棟と講堂から発信されることを願っています。
以下に、完成イメージのパースと施設の概要も掲載します。
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1. 創造活動を支える教室・スタジオ空間
天井高を確保した本部棟の2~4階の教室やスタジオは、平面・立体・映像など多様な表現に対応できるよう計画されています。自然光の取り込みや動線計画にも配慮し、学生が集中して学びや制作に取り組める環境を整備しました。
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2. 地域に開かれたギャラリー
環状八号線に面した本部棟の1階には、学生作品やプロジェクトの成果を公開できるギャラリー「サーラブルゥ(Sala Blu)」を配置しました。天井高約6mの大空間は大型の作品展示に限らず、可動パネルで分割することが出来るため、多様な利用方法が可能となっています。地域の方々も気軽に立ち寄れる開放的な空間とし、大学と地域社会の交流を促進していきます。
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3. 天窓「オクルス」が照らす講堂「オクルスホール」
講堂「オクルスホール」は、環状八号線と駒沢通りの交差点に面した独創的な外観を持つ講堂です。ドーム頂部に設けたトップライトからは自然光が差し込み、木質化した壁内部には吸音材を施すことで、演劇や音楽など多様な表現にも対応できる音響環境を備えています。「オクルス(Oculus)」はラテン語で「眼」を意味し、古代ローマ建築にも見られる天窓の形式を指します。本講堂のトップライトも、天光が差し込む柔らかな空間となるように設計されたもので、その象徴性から「オクルスホール(Oculus Hall)」と名付けられ、学生たちの創造性を育む場となります。
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4. 学生・教職員が交わる交流テラス
本部棟最上階の5階には、学科や領域を超えた交流を生む交流テラス「サブチェロ(Subcaelo)」を配置します。本学の学生、教職員をはじめ、学びに関わる人々がいつでも利用できるコモンズ(共有空間)として、制作の合間の打ち合わせや自主企画の場として活用でき、学びの接点を広げるエリアとしています。5. 大屋根がつくる賑わいのあるキャンパス景観
本部棟全体を覆う大屋根は、「雨露を凌ぎ、絆を結ぶことのできる清朗な覆い」を体現する、上野毛キャンパスの新たな象徴となるデザインです。大屋根の下の空間は中庭に向かって大きく開かれ、学生たちが行き交い、賑わいのあるキャンパス景観を形成しています。
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■建築概要
所在地:東京都世田谷区上野毛3-15-34
敷地面積:15,878.32㎡
延床面積:6,411.86㎡(本部棟)、795.62㎡(講堂)
構造:鉄骨造、一部鉄筋コンクリート造
階数:地上5階・地下1階(本部棟)、地上2階、地下1階(講堂)
設計・監理:株式会社 内藤廣建築設計事務所
施工:前田建設工業株式会社






