SHARE 中山英之が会場構成を行うDESIGNEASTでの展覧会「My Thread」の画像
中山英之が会場構成を行うDESIGNEASTでの展覧会「My Thread」の画像です。開催場所は、「名村造船所跡地/CCO クリエイティブセンター 4F」。会期は、2013年9月14・15・16日。エキシビションディレクターは岡田栄造です。
かつて船舶の原寸図製図室として使われていた66×20メートルの無柱空間に、8組のオランダの若手デザイナーを紹介する映像の展示を行います。会場となる4階には引き違いのサッシを除いて換気や空調システムが一切ないため、映像のための「遮光」と快適性のための「通風」を両立させる必要がありました。そこで、薄くて軽い「5階フロア」を新たに設けることで、遮光された5階に設置したスクリーンを、吹き抜けを介して4階から眺める計画としました。「フロア」にはアルミを蒸着させたポリエチレンフィルムを用います。緊急時の救命保温シートとして流通しているもので、人体からの遠赤外線を含めた「光線」を効率的に反射する性質があり、これを遮光に応用します。1200平米を超える「フロア」の重量はわずか25kg。既存トラスの下弦材に磁石でとりつけます。
以下は、展覧会内容についての画像です。
展覧会「My Thread」もそのうちの一つ。オランダの若手デザイナー8組を紹介する展覧会です。ローカルなアイデンティティを武器にグローバルに展開されているオランダデザインの最先端を俯瞰することで、アムステルダムやロッテルダムと同様の水の都市、商業都市である大阪から世界に向けてデザインを発信していく状況のデザインを考えることを目的としています。
本展覧会は、デザイナーの作品そのものではなく、作品を生む街やアトリエの様子、デザインのプロセス、作品を素材にしたストーリーなど、デザイナーやデザインの背景に焦点をあてた多くの記録映像により構成されます。会場の最上階にある1,200㎡の巨大なスペースに8枚の大型スクリーンを配置し、8組のデザイナーの仕事を並べて上映することで、来場者はオランダデザインの背景にある暮らし、思想や技術を、文字通り身体で感じることができるのです。会場構成は、国際的にも最も注目されている若手建築家の一人である中山英之氏。本展覧会のためにオランダを訪れ、デザイナーたちと交流した中山氏がつくる空間も、本展覧会の見どころとなります。
開催概要
タイトル:
(英語)My Thread – New Dutch Design on Films
(日本語)マイスレッド ‒ 映像にみる次世代のオランダデザイン
会場:名村造船所跡地/CCO クリエイティブセンター 4F
企画:岡田栄造(S&O DESIGNディレクター / 京都工芸繊維大学准教授)
会場構成:中山英之(建築家)
助成:オランダ王国大使館
協力:The New Institute
参加作家:Raw Color / Paul Heijnen / Kirstie van Noort and Rogier Arents / Itay Ohaly, Thomas Vailly and Laura Lynn Jansen / Borre Akkersdijk / Lenneke Langenhuijsen / WE MAKE CARPETS / BCXSY