SHARE 岩瀬諒子による薄板ガラスを使用したインスタレーション「KUSANAMI」
photo©Erieta Attali
岩瀬諒子が設計した薄板ガラスを使用したインスタレーション「KUSANAMI」です。
化学強化薄板ガラス「Leoflex」を使用し、ガラスのたわみを取り入れたデザインとなっています。
この作品は、現在「AGC Studio」で展示中で、2014年5月29日・30日には、照明で作品が鑑賞できるように夜間もオープンされるそうです。
「風に揺れるガラス建築」岩瀬諒子
草むらに風が吹くと、風は草の葉をゆらし、葉は光を反射し、そこに光の襞が現われる。草波と呼ばれるその風景に着想を得た、風に揺れるガラス建築の構想である。
携帯電話のディスプレイなどに使用される化学強化薄板ガラス 「Leoflex」で最薄の0.55mm、最大高さ1,800mmのものを使用し、それらを自立させて空間をつくっている。ガラス板の下端を円弧状に曲げ、自重で座屈することを防ぎ、上端で複数を連結することにより、そよ風にたなびく透明な空間を実現した(アクリル樹脂などのヤング係数は、ガラスの1/20以下しかないため、この薄さ、大きさを自立させることはできない)。
光はねじれたガラスの表面によって拡散され、光の襞をつくる。空間の隙間を風が抜ける時、風と光を纏ったガラスの草波のような風景が立ち現れる。設計:岩瀬諒子/岩瀬諒子設計事務所
構造設計:井上健一/佐藤淳構造設計事務所
照明制御:右左見拓人/noTempo
協力:鈴木萌 恩田一厳 金丸真由美 山本玄介 櫻井なつき
協賛:大光電機株式会社 三和化工株式会社 ダイソン株式会社
(via arch.geidai.ac.jp)
この作品についての写真は、こちらの藝大建築ウェブのサイトにも掲載されています。