SHARE フィールド・デザイン・アーキテクツ一級建築士事務所による、千葉の住宅「流山の三角屋根たち」
all photos©西川公朗
フィールド・デザイン・アーキテクツ一級建築士事務所が設計した、千葉の住宅「流山の三角屋根たち」です。
早稲田大学社会学部l准教授の家.ご両親との2世帯住宅となっています. I准教授は、 引きこもりの社会学をテーマとした多くの書籍を出版されています.本計画は2世帯の間にご自身の干渉ざれないスタジオを設けており、上下にそれぞれの世帯の空間を緩やかにつなげています.
ボリュームは、三つの三角屋根がずれた形となっています.ずれた中央はモルタル塗り、 その他はガルバリウム鋼板、鉄部は亜鉛メッキリン酸処理、白ガス管など、木を使い分けた内部の繊細な空間と対比し、生の力強い素材で構成しています.
※以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
早稲田大学社会学部l准教授の家.ご両親との2世帯住宅となっています. I准教授は、 引きこもりの社会学をテーマとした多くの書籍を出版されています.本計画は2世帯の間にご自身の干渉ざれないスタジオを設けており、上下にそれぞれの世帯の空間を緩やかにつなげています.
ボリュームは、三つの三角屋根がずれた形となっています.ずれた中央はモルタル塗り、 その他はガルバリウム鋼板、鉄部は亜鉛メッキリン酸処理、白ガス管など、木を使い分けた内部の繊細な空間と対比し、生の力強い素材で構成しています.
ラワンのロッドを極限までコントロールすることによって部位毎の統一感を出し、 新たな表現を探りました.家具・建具・天井材すべてにラワン合板を使用しています.素材のばらつきの難しさと勝負するために塗装はクリア塗装としました.
ラワンは赤材と白材、 灰材があり木目もまっすぐな物とグニャグニャとまがっているものなどいろいろあります.考えずに使用すると赤白灰のパッチワークとなり、すぐにバラック建築のようになってしまいます白ラワンは天井に、赤ラワンは家具・建具に使用し使い分けました灰色はクリア塗装を掛けた上にサンダー掛けし、茶のOS塗りで色調整しましたこの手法は優秀な施工者・家具製作者によってしか成り立たない領域ですが、木材資材置場を保有する施工者と合板を使い慣れた家具屋さんとのコラボレーションで統一感のある空間になりました.
■建築概要
所在地:千葉県流山市
主要用途:2世帯住宅
家族構成:お施主様、奥様、お嬢様、ご両親
設計・監理:フィールド・デザイン・アーキテクツ一級建築士事務所
構造設計:長谷川大輔構造設計
設備設計:掛川統之
照明デザイン:EOSPlus
家具デザイン:イノウエインダストリィズ
施工:小林建設工業
写真撮影:西川公朗
敷地面積:195.33㎡
建築面積:84.47㎡
延床面積:171.67㎡(1階:83.21㎡、2階:88.46㎡)
建蔽率:43.25%
容積率:85.95%
階数:地上2階、ロフト付
構造:木造
基礎:布基礎
工期:2015年9月1日~2016年3月14日