SHARE 前嶋章太郎+朔永吉による建築展「建築のスケール / SCALES OF ARCHITECTURE」の会場写真
写真提供:前嶋章太郎+朔永吉
前嶋章太郎+朔永吉による建築展「建築のスケール / SCALES OF ARCHITECTURE」の会場写真です。この展示は鳥取のギャラリーあんどうで2017年6月30日まで開催され、東京巡回展も京橋付近で年内に開催予定とのこと。
建築を考える。
そして作るときには、様々な「スケール」の中で空想を巡らせる。1/1000、1/500といった地域周辺の環境や、家々の建ち方を考える引いた視点。
1/200、1/100のように建物の室内計画を扱う視点。
1/50、1/30と建築詳細の各部分における細部納まりを考える視点。
そして1/1の実寸、素材、質感を考える視点。
場合によっては、拡大することもある。
その時々で考えたいスケールを選択し、検討構想を巡らせる。そんな様々なスケール・尺度を行き来して、建築は建ち上がっていく。
スケールを行き来する思考の過程は、建築をしっかりとその土地に根付くものとして、力を発揮するものだと感じている。その思考は、残り続ける建築を目指すことにつながると思う。
※以下の写真はクリックで拡大します
以下、建築家によるテキストです。
建築を考える。
そして作るときには、様々な「スケール」の中で空想を巡らせる。
1/1000、1/500といった地域周辺の環境や、家々の建ち方を考える引いた視点。
1/200、1/100のように建物の室内計画を扱う視点。
1/50、1/30と建築詳細の各部分における細部納まりを考える視点。
そして1/1の実寸、素材、質感を考える視点。
場合によっては、拡大することもある。
その時々で考えたいスケールを選択し、検討構想を巡らせる。
そんな様々なスケール・尺度を行き来して、建築は建ち上がっていく。
スケールを行き来する思考の過程は、建築をしっかりとその土地に根付くものとして、力を発揮するものだと感じている。その思考は、残り続ける建築を目指すことにつながると思う。
建築は、時間の流れと共にその場で生活する者に委ねられる場合が多い。
建築家は、自身が設計した建築にずっと張り付いてその建築と時を共にすることは、稀なことである。
だとすれば、
建て主の想いと我々の想いが、一緒に成長できる存在として建築をつくりたい。
建物の平面・断面的な構成、素材の使い方、庭や街との関わり方など、その「建築の個性」をお互いが理解し共有することで建築の使い方や、手の入れ方がわかり、建物も成長していくのではないだろうか。
その建築の個性を知り共有するために、「建築スケールの行き来」という考え方がある。
今回の展示では、「建築のスケール」を主題に、建築模型、写真、実際に使用した素材などを、プロジェクトごとに展示し、建築を多方面から捉えることで、その個性を知るきっかけとしたい。
■脚歴
前嶋 章太郎 [ Shotaro Maeshima ]
1985年山梨県生まれ
2008年武蔵工業大学工学部建築学科(現、東京都市大学)卒業
2010年同大学大学院工学研究科建築学専攻博士前期課程修了
2011年トラフ建築設計事務所
2012~17年小川晋一都市建築設計事務所
2016年MAESHIMA ARCHITECTS、SAKUMAESHIMA設立
2016年 Under 35 Architects exhibition 2016出展「伊東豊雄賞」受賞
2016年 Under 35 Glass Architecture Competition 2016「優秀賞」受賞
2017年 AGC studio Exhibition No.20 U-35 Young Architect Japan 出展
2017年 Under 35 Architects exhibition 2017出展予定(2017.10.20 – 10.30)
朔 永吉 [ Eikichi Saku ]
1982年長崎県生まれ、新潟県育ち
2006年日本大学理工学部建築学科卒
2008年同大学大学院建築学専攻修士課程修了
2008~2016年トラフ建築設計事務所
※トラフ建築設計事務所在籍時の主な担当物件
・NIKE JMC(2009年)
・ハーマンミラーストア東京(2010年)
・三井住友銀行梅田支店(2012年)
・NHN PlayArt(現NHN comico)(2014年)
・AKQA Tokyo Office(2015年)
・BEAMS JAPAN(2016年)
他数十件。
2016年SAKUMAESHIMA設立。