SHARE TAKT PROJECTが、グランドセイコーのミラノデザインウィーク2018出展のためにデザインしたインスタレーション「Approach to TIME.」
TAKT PROJECTが、グランドセイコーのミラノデザインウィーク2018出展のためにデザインしたインスタレーション「Approach to TIME.」です。
「時は移ろい流れている。」
音もなく、流れる様に文字盤上を滑るスプリングドライブの運針を目にしたとき、
そんな当たり前の事実にはっとする。時は本来、刻まれるものではないのだ…と。究極の精度を目指した結果、時の本質に迫り、時の移ろいを感じさせる新しい次元に辿り着いたスプリングドライブ。それは、高い精度と情感の豊かさが共存する独自の存在です。
スプリングドライブが到達したそんな独特の世界観を、空間として表現する事を目指しました。
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以下、デザイナーによるテキストです。
「時は移ろい流れている。」
音もなく、流れる様に文字盤上を滑るスプリングドライブの運針を目にしたとき、
そんな当たり前の事実にはっとする。時は本来、刻まれるものではないのだ…と。
究極の精度を目指した結果、時の本質に迫り、時の移ろいを感じさせる新しい次元に辿り着いたスプリングドライブ。それは、高い精度と情感の豊かさが共存する独自の存在です。
スプリングドライブが到達したそんな独特の世界観を、空間として表現する事を目指しました。
時の移ろいを空間化する巨大な映像を背景に、12体の透明なオブジェが整然と並びます。
誘われる様にオブジェを覗き込むと、200に及ぶ部品が浮かび、すっぽりと映り込んだ移ろう情景と溶け合い、さながら小宇宙のようです。
部品の周辺でまたたく小さな光の粒は、部品達が自ら生み出す微弱な電気の存在を静かに暗示しています。
そして、歩みを進める毎に部品がムーブメントとして組み上がり、移ろう情景とより強く呼応し、情感の豊かさが増して行く。
完成したムーブメントは、オブジェに封入されながらも時を表示し続け、絶え間ない時の流れが確かにそこに存在しています。
ムーブメントが生まれる過程と、時が移ろう情景との呼応…、
それはまさに、高い精度と情感の豊かさの共存であり、特別な製法で生み出されたこのオブジェと移ろう情景は、時の本質に迫る、グランドセイコーの思想を体感するための巨大な空間装置です。
■作品概要
THE FLOW OF TIME(展示名称)
開催期間:2018.4.17 – 4.22
会場:トリエンナーレ美術館
主催:セイコーウオッチ株式会社
総合プロデューサー:桐山登士樹(TRUNK LTD.)
Approach to TIME.(インスタレーション名称)
インスタレーションデザイン:TAKT PROJECT
映像製作:阿部 伸吾 + 大木 大輔
サウンドデザイン:高橋琢哉(Oyster Inc.)