SHARE noizの豊田啓介がtwitterに投稿した建築学生向けの必読書リストと建築書籍に対する思い
noizの豊田啓介がtwitterに投稿した建築学生向けの必読書のリストと建築書籍に対する思いをまとめました。
また、難波和彦も以前より自身のサイトで20冊の必読書を公開していますので参考にどうぞ(2005年に10+1の誌面で公開されたののようです。)
どうせ春休み外出もバイトも旅行もNGな建築系学生の皆さんにひきこもり読書三昧のために思いついたままこれくらいは読んどけって本書き連ねておきますね。
「ビーイング・デジタル」N. ネグロポンテ
「自己組織化と進化の論理」S. カウフマン
「部分と全体」W. ハイゼンベルク#これくらいは読んどけ— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020
「SCALE」Geoffrey West
「空間の詩学」G. バシュラール
「東京の空間人類学」陣内秀信
「アインシュタインの時計 ポアンカレの地図」P. ギャリソン
「シマウマの縞 蝶の模様」S. キャロル
「日本建築の空間」井上充夫
「イタリア・ルネッサンスの建築」P. マレー#これくらいは読んどけ— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020
「暗号解読」S. シン
「ステルス戦闘機」B. リッチ
「名画を見る眼」高階秀爾
「マニエリスムと近代建築」C. ロウ
「マスメディアとしての近代建築」B. コロミーナ
「アルファベットそしてアルゴリズム」M. カルポ
「複製技術時代の芸術」W. ベンヤミン#これくらいは読んどけ— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020
「現代建築史」K. フランプトン
「ニューロマンサー」W. ギブソン
「ピクサー流想像するちから」E. キャットムル
「ロマネスク」H. フォション
「空間としての建築」B.ゼーヴィ
「陰翳礼讃」谷崎潤一郎
「Rhinoceros+Grasshopper 建築デザインハンドブック」ノイズ#これくらいは読んどけ— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020
「建築の多様性と対立性」R. ヴェンチューリ
「ルイス・カーン建築論集」L. カーン
とかも苔むしてるけどあえて一度は読んではおきたいね#これくらいは読んどけ— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020
「見えない都市」I. カルビーノとかも是非#これくらいは読んどけ
— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020
他にもエンドレスに挙げられるけど、とりあえずこの辺を入り口にすれば芋づる式に読みたい本は自分の興味領域へと広がっていくはず。とりあえず手に取って読み始めることから。
— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020
決して読書好きではなかった僕が建築関連本を芋蔓式に読み始めたのは、学部3年時に突然自然気胸で1か月入院した時、香山先生がくれた20冊くらいの本のリストがきっかけ。一月病院で寝たきりなら余裕で全部読み切るだろと思ったけど、読むほどに他に読みたい本が出てきていまだにリスト完遂できてない。
— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020
今では絶版本とかも含まれてるし、エリアーデとか今思い返すとむっちゃ香山さんらしい選書なんだけど、それでもああいう形で一つの視点というか切り口を与えてくれたことは本当に感謝してる。一枚のA4のリストがほんと人生の財産になった瞬間。
— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020
あとは神田の古書店とか暇なとき覗いて書棚を端から端までひたすらスキャンして回るのは、中身を読まなくてもなんとなく分野の広がりやバランス感を形成するのにすごくいいインプット。古書店街とかそんなに人多くないはずなのでとりあえず行っとけ。南洋堂と明倫館の間、6-7軒は建築系揃えてる店ある
— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020
東京ベースの古書店情報で地方の人には申し訳ないけど、それでも今は昔と違って古書でもオンラインで検索して発注できる。これはほんとすごいこと。ある程度著者や名著の基礎的な入り口掴めば、後は誰のどんな本がいいのか、オンラインでもわかるようになってくる。とりあえずは興味あるの2-3冊から。
— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020
そして最後に一言。この状況で古書店もいろいろ経営苦しくなってるはず。気軽にアマゾンもいいけど(僕も買っちゃうけど)、可能なら古書店街でも回って、専門性とそれを見る眼を守り続けてくれている古書店で、あえてサポートの気持ちで購入を。アマゾンは放っておいても大丈夫。地元の書店で購入を。
— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020
一つ一つの購入という行為の選択が、こういうカルチャーを支える人や店、専門性をサポートする、守る、維持する一杯のごはんになる。その権利と未来への投資に参加する意識を、こういう日常のささやかな行動の中から蓄積することが、広く緩く建築のカルチャーを守ること。
— 豊田啓介(ゆるふわ系)総研 (@toyoda_noiz) March 24, 2020