SHARE ヘレスバック・メラニー+ルノー・セバスチャン / 2m26による、京都の築約100年の長屋を改修した「2m26 Kyoto House」
ヘレスバック・メラニー+ルノー・セバスチャン / 2m26による、京都の築約100年の長屋を改修した「2m26 Kyoto House」です。
「2m26 Kyoto House」は家であり、オフィスであり、木工のアトリエであり、イベントスペースでもある。
2m26は100歳になる京都独特な長屋を完全にレノベーションした。長屋の特徴は、職人、店主、労働者など庶民の住居として細長い列に建てられ、粘土壁で繋がっており、それぞれの屋根も補助する仕組みになっている。
この家が育んできた魂をを大切にするため、2m26は元の類型、構造、素材に多くの注意をはらった。 年々も放置された状態だったため、壁と屋根の構造は深刻な損傷を受け、最優先に修正する必要があった。次に家の土台を補強し、空間の可能性を広げるために、新しい木造建築が建設された。
60平方メートルの細長い土地は、地元の公園の真ん中にある。 南北方面に建築をしないことで、京都の暑い夏でも風通りが良くなり、家が開放的になる。これにより、周囲の庭園が自然と家の一環となり、室内の空気の流れや質が独りでに入れ替わる。2m26はこの建築をうまく利用し、家の中からでも青空が、温かい直射日光が、差し込んんでくる構造になっている。
このような要素に重点を置き、さらに伝統的な日本の長屋にインスパイヤーされ、2m26は土地の長さを活用し、家を2つのパーツに分けた。庭で始まり庭で終わるこの家は、高い天井が続くオープンな構成である。そのため、屋根の梁が家を走り、それが全体的に見えるようになっている。
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以下、建築家によるテキストです。
2m26によりデザイン・建築。京都をベースにしている建築スタジオ。
「2m26 Kyoto House」は家であり、オフィスであり、木工のアトリエであり、イベントスペースでもある。
2m26は100歳になる京都独特な長屋を完全にレノベーションした。長屋の特徴は、職人、店主、労働者など庶民の住居として細長い列に建てられ、粘土壁で繋がっており、それぞれの屋根も補助する仕組みになっている。
この家が育んできた魂をを大切にするため、2m26は元の類型、構造、素材に多くの注意をはらった。 年々も放置された状態だったため、壁と屋根の構造は深刻な損傷を受け、最優先に修正する必要があった。次に家の土台を補強し、空間の可能性を広げるために、新しい木造建築が建設された。
60平方メートルの細長い土地は、地元の公園の真ん中にある。 南北方面に建築をしないことで、京都の暑い夏でも風通りが良くなり、家が開放的になる。これにより、周囲の庭園が自然と家の一環となり、室内の空気の流れや質が独りでに入れ替わる。2m26はこの建築をうまく利用し、家の中からでも青空が、温かい直射日光が、差し込んんでくる構造になっている。
このような要素に重点を置き、さらに伝統的な日本の長屋にインスパイヤーされ、2m26は土地の長さを活用し、家を2つのパーツに分けた。庭で始まり庭で終わるこの家は、高い天井が続くオープンな構成である。そのため、屋根の梁が家を走り、それが全体的に見えるようになっている。広く、開放的な廊下は日本の土間を参考にしており、薪ストーブが設置地てあり、新しい木造の建築と繋がっている。家の構造に組み込まれ、元の家をさらに拡張した木造構造は、土地を限界まで生かし、2階建ての構造になっている。 1階は機材や収納のスペースが十分にあり、2階は畳敷きで寝室やオフィス活用、そして外にアクセスできるようになっている。 家の両端にはルーフテラスと小さな庭園が供えてある。
2m26は、この家が生活と仕事の活動だけに使用されるプライベートな家ではなく、イベント、展示会、または芸術公演を歓迎できるスペースになって欲しい思っている。様々な機材や私用品など、生活感の出る物が表に出ない空間。この思考をモチーフに、トイレ、アトリエ、キッチン、収納、バスルームなど、生活における設備の全てが1階の片側の長いスペースに収まるように建築されている。このスペースは、引き戸によって閉じたり隠したりすることができ、その結果、一体感のある大きな空間が出来上がるようになっている。空間の背景は場合に応じて変化できる構成になっている中、バスルームと玄関の両方を庭に開放することで、インテリア空間に新しい感覚が生まれる。
2m26は地元の職人さんからのアドバイスを重視し、日本の伝統的な技法と独自の建築方法を取り入れている。 改築のプロセスは、家の元の材料の再利用に影響を与えた。 損傷し使用できなくなった木材は、冬の寒さをしのぐための薪ストーブで使用され、古い屋根と壁の粘度は、ふるいにかけられ、主壁を固定するために再利用された。新しい木造の構造と家具は、京都の中心部にある木材工場から地元で調達された杉を使用して構築され、しっくいは引き戸にコーティングされた。 2階に敷かれた天然の畳は、同じく京都に拠点を置く職人、横山さんにより特別注文で作られたものである。
畳の上に座り、木製の家具、杉の上を歩き、石磨きされた廊下で踊ることで、この完成した空間は、様々な観点を表現し、体験することができる。 家の始まりと終わり両方に高いスライドガラスドアがり、変化する太陽光が1日とともに通っていく。 空、周りの自然、庭園の景色は、この小さな家を大きく包み込んでくれるはずだ。
■建築概要
Address:京都市
Designer:2m26・ヘレスバック メラニー & ルノー セバスチャン
Client:2m26
Contractor:2m26
Photographer:蒼光舎
Construction type:専用住宅
Function:家であり、オフィスであり、木工のアトリエであり、イベントスペースでもある。
Completion date:2020年02月
種別 | 使用箇所 | 商品名(メーカー名) |
---|---|---|
内装・床 | 2階床 | 畳(横山畳店) |
内装・床 | 土間 | concrete floor, polished by hand with stone(左官 八田人造石 担当:八田公平) |
内装・壁 | 新設壁 | 杉板(京北商会) |
内装・壁 | 壁 | concrete materials、土(土亀建材店) |
内装・その他 | 柿渋コーティング | (澁新老舗) |
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