※これはarchitecturephoto.net 震災復興支援活動関連企画「towards our ordinary life」の関連記事です。
近くて遠い場所を想い続けること
東日本大震災の発生から早くも1年が経った。
被災者の方々は仮設住宅に移り、瓦礫は片づけられ、事態は次第に落ち着いていっているようにも見える。しかし、依然として問題は多く残されていて、被災地の人々が皆きちんと日常生活を送れるようになるのは、まだまだ先のことであると言わざるをえない。
また震災以降、原発の問題をはじめとして、現在の日本の社会がどれだけがんじがらめになってしまっているのかということを、わたしたちは嫌というほど思い知らされている。今なお続く混乱は、未だ解決の糸口を見つけられていない。そして、被災地では、元々地方都市が抱えていた問題がよりいっそうはっきりとしたかたちであぶり出されてきている。