all photos©三浦賢一
加藤直樹+魚谷剛紀が制作した、現代美術センターCCA北九州でのインスタレーション「SCOPE SCAPE Hibikino」です。
2015年にCCA北九州が北九州学術研究都市に移転した。新たな拠点となった「ひびきの」の周辺エリアは学術都市として新しくつくられた場所であるが、郊外の住宅造成地や畑や川といった「見覚えのある」ように強く感じられ、不思議な違和感を覚えた。「見覚えのある」といった風景の印象は、その全てではなく、見たことがあるような断片の集合によって認識させていると考える。そこで、風景の印象を構成している全体を解体し、その場所を形成する、埋もれた、あるいは消え行くディテールによって全体を構成し直すことで、その場所の持つ魅力を浮かび上がらせることを試みる。