写真提供:グラムデザイン
木村智彦 / グラムデザインが設計した、鳥取の住宅「日吉津の家」です。
屋根はシンプルなほど美しく機能的である。最も屋根らしいカタチが切妻だと感じている。 軒は低く出すことで、機能的に外壁を雨風から守り、心理的にも外と内との中間領域として機能する。
平面をコンパクトにすること、屋根勾配なりの気積を絞ることにより、家族の距離感が遠くならないよう、屋根を大きく見せる切妻とすることにより、新たに建て替えた住宅でありながら、以前からこの場所にあったかのような落ち着いた佇まいとなるよう配慮した。抽象的ない意味でも具象的な意味でも、風景を後退させない家として設計した住宅である。