古澤大輔 / リライト_D+日本大学理工学部古澤研究室が設計した、東京の住宅「古澤邸」の動画です。
森田一弥建築設計事務所が設計した、京都・左京区の資料館「“Lattice-Pod” 朝田善之助記念館」です。施設の見学方法や場所はこちらのページで紹介されています。アーキテクチャーフォトではこの建築の構造体の様子が良くわかる現場写真も特集記事として紹介していました。あわせてご覧ください。
京都市左京区に建設された公益財団法人のための資料館である。創設者である朝田善之助の蔵書など、人権運動に関する資料の収蔵と、一般市民への資料の閲覧機会の提供を目的として建設された。社会的弱者の連帯という財団法人のアイデンティティを、小さくて弱い木材を寄せ集めた「格子」のような軸組を主体構造とすることで、建築的にも表現している。
山林で伐採されても通常は規格外のため流通しない、安価な9センチ角のヒノキ材のみを用いて、最大スパン5.4mの木造二階建ての架構を構成した。材の断面欠損を避けるため、木材どうしの接合にはあえてホゾ加工を行わず、構造用長尺ビスのみを用いて固定している。
長さの短い3~4mのヒノキ材を組み合わせているため多数の継ぎ手が生じるが、木材を何重にも重ねて用いることで継ぎ手の位置を分散させ、構造的な冗長性を高めている。と同時に、積層された大量の木材が生み出す空間の重厚さがこの建築の空間の特徴となることも期待している。
北村直也建築設計事務所が設計した、愛知・額田郡の「幸田町の住宅」です。
計画地は名古屋南方の幸田町、幹線道路から離れた静かで落ち着いた街区にあり近隣は小さいながらも庭を持つ木造2階の住宅が多く建ち並ぶ。周りを囲まれた旗竿地が敷地で夫婦と子供2人のための平屋建の住まいが求められた。そういった条件のもと閉鎖間を感じさせない空間をつくりたいと考えた。
僕は休みの日は時計を見ながら過ごす。時計を見ないで過ごす休日はテレビを見ながらゴロゴロして一日が終わってしまう。そんなことからせわしなく急いだりはしないが、時計を見ながらだとペースを掴むことができて自分にとっては充実して一日を過ごせる。
この住宅にとっての決まったリズムは1.82mとし柱で緩く空間を分けることで限られた空間を多様なものにしている。1.82mつまり1間はおなじみの日本の伝統的な人体モジュールとは言うものの、この建築においては場所によっては窮屈なくらいである。4人掛けのダイニングと掃出し窓の縁側スペース、座った高さの畳スペースと大きな空間となるLDKの関係など、柱により分けられたスペースがひしめき合って混じり合うことで、この住宅の個性的な空間の広がりと暮らしの賑やかさをつくりだしている。
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- ほか
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- ツバメアーキテクツ+津賀洋輔建築事務所による「京都の町家ホステル 器」
- 五十嵐太郎による、地方の現代建築を紹介する連載「反東京としての地方建築を歩く」の1回目「現代建築のまち、黒部」
- 五十嵐淳建築設計事務所による、インスタレーション「SAPPORO ART STAGE 2018 出展作品」