ギャラリー間での次回の展覧会「増田信吾+大坪克亘展 それは本当に必要か。」の概要が公開

ギャラリー間での次回の展覧会「増田信吾+大坪克亘展 それは本当に必要か。」の概要が公開されています。現在行われているのは「アーキテクテン・デ・ヴィルダー・ヴィンク・タユー展」です。
以下、公式の概要です。会期は2020年1月16日~3月22日。

TOTOギャラリー・間では、独自性に富んだ建築作品を生み出している若手建築家ユニット 増田信吾+大坪克亘の個展「それは本当に必要か。」を開催いたします。

たった1枚の住宅の塀から設計活動を始めたふたりは、その後、初期の代表作「躯体の窓」、また、「リビングプール」においては「第32回吉岡賞」を受賞するなど高い評価を受け、建築界の注目を集めました。
彼らは、敷地のなかで「場」に大きく影響する境界や窓、躯体、基礎といった部位に着目し、大胆な解決方法を提示します。その際、そこで営まれる生活や周辺環境に対しても細やかな「観察」と「診断」をおこない、設計すべき対象を見極めて適切な「計画」へと導いて行きます。その行為からは、恣意的なものを排除して客観的に対象と向き合おうとする、ふたりの設計に対する純粋な姿勢がうかがえます。
その過程を経ているからこそ、周囲と溶け込みながらも強い存在感を与える彼らの建築は、私たちの既成概念をくつがえし、日頃見慣れた風景が違って見えるような新鮮な感動を与えてくれるのです。

  本展覧会では、増田信吾+大坪克亘の初期の作品から「始めの屋根」、「街の家」、「つなぎの小屋」、「庭先のランドマーク」などの近作までの設計過程を敷地模型やモックアップにより紹介します。本当に設計すべきことをどのように見出し、環境の中で定着させていくのか、彼らの探求の軌跡をご覧ください。
(TOTOギャラリー・間)

トラフによる、椅子「TRIM」の写真

トラフのウェブサイトに、椅子「TRIM」の写真が11枚掲載されています。プロトタイプだそうです。

木工職人の技術を活かした、コンパクトで座り心地の良い木製チェアの提案。

座り心地の良さのために必要な寸法を考え、体を支える4枚の板から構造として不要な部分をそぎ落とす(トリミングする)と、薄い面材と軸だけで成り立つ素朴なかたちが現れた。

4枚の合板はそれぞれ背もたれ・座面・肘置きの役割を持ち、肘置きは背もたれと座面を挟んで支える。内側に接した脚は合板の反りと横揺れをおさえ、剛性を高めている。

9mm厚のフィンランドバーチ合板とφ40mmの半円の脚というミニマムな材同士で見えない接合を実現させている。特に背もたれのかかりは最小限の52mmとした。また、反りや曲がりのある木材が職人の手でひとつひとつ調節され、組まれたときに隙間なくかみ合う。

アームチェアとラウンジチェアの2種類はそれぞれ違ったキャラクターを持ち、兄弟のようにも見えてくる。

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