隈研吾が、「インスタ映え」の建築設計への影響などについて語っているインタビュー「21世紀は“インスタ映え”建築 隈研吾が“求められる建築”を語る」がAERA dot.に掲載されています。
隈研吾のウェブサイトに、ジェフェリー・バワ生誕100周年記念にデザインされた、スリランカのパヴィリオン「KITHUL-AMI」の写真が4枚掲載されています。
こちらはその動画。
スリランカの建築家、ジェフェリーバワ生誕100周年を記念するパビリオンのデザインを依頼された。現地で伝統工芸品に多く使われるキツルという蔓植物を用いて、バワの建築の持つやわらかさに迫りたいと考え、またスリランカの自然を代表する植物を用いることによって、スリランカの自然と文化からバワという個性が生まれたことを具体的に示したいと考えた。
製作においては、スチールメッシュとキツルとを組み合わせることで植物の質感を持ちながら耐久性のあるパビリオンを作ることができた。形態的には、鋭角的なもの、直線的なものを可能な限り遠ざけ、ひとつながりのリボンのような形状を用いて、ゆるやかな求心性を持つ、人を包み込むようなモニュメントを創造した。形態の決定に関しては、直線状の展開面とすることが施工上の前提条件となった。カンガルーという物理シュミレーションソフトを用い、メッシュをばねとして演算することで立体形状を逆算し、この流動的なしなやかな形態に到達した。
木下昌大 / KINO architectsのウェブサイトに、京都の既存京町家を改修した宿泊施設「京町家旅館 すみ蛍」の写真が20枚掲載されています。施設のページはこちら。
2軒長屋の京町家を改修した2棟の旅館。敷地は丹波口駅と西本願寺の間に位置し、観光地や繁華街へのアクセスが良く、外国人観光客の利用が想定されます。そこで、観光客が抱く昔ながらの京町家のイメージを反映するとともに、未だ知らない日本らしい美しさを体感することができる京町家の旅館をめざしました。 谷崎潤一郎著『陰翳礼讃』に「美は物体にあるのではなく、物体と物体との作り出す陰翳のあや、明暗にあると考える」という一節があります。まだ電灯がなかった時代、薄暗い空間に差し込む僅かな光によって、金や銀の輝きが増幅し、暗闇の中に光が形を成して浮かびあがったというものです。この陰翳の美に着想を得て、通り庭を立体的に拡張し光を採り入れながら、素材や艶の異なる黒色で仕上げ、光に反射する多様な陰翳を作り出しました。観光客が期待する京町家らしさと、未体験の日本古来の美が陰翳礼讃のなかに共存する宿です。
坂茂建築設計が2019年に完成させた、スイス・ビールの「オメガ・スウォッチ本社 (スウォッチ本社/Cité du Temps/オメガファクトリー)」の新しい写真です。以前特集記事として紹介した写真はこちらで閲覧可能です。
こちらの写真を撮影したのは東京を拠点とするフランス人写真家・映像作家のビンセント・エシテです。
ファラ・アトリエ(fala atelier)による、ポルトガル・アマランテの、小さな住宅の増築と改修「small house with a monumental shower」の写真と図面が15枚、designboomに掲載されています。アルティガスの住宅を想起させるグラフィカルなデザインと色彩、微妙なカーブを使用した平面が特徴的です。事務所を主宰する3人はスイスでの経験と、日本のSANAA・伊東豊雄・アトリエ・ワンでの勤務経験もあるそう。こちらのページに彼らの経歴がまとめられていました。彼らの公式サイトでも作品の写真を多数見ることができます。
- アトリエ・ジャン・ヌーベルの設計で2018年に完成した、フランス・マルセイユのオフィスビル「Marseillaise Tower」
- 妹島和世が1994年に完成させた、長野の「森の別荘」の継承者を募集中
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