武田清明建築設計事務所による、東京・世田谷区の住宅「5つの小さな擁壁」の写真

武田清明建築設計事務所のウェブサイトに、東京・世田谷区の住宅「5つの小さな擁壁」の写真が15枚掲載されています。武田は隈研吾建築都市設計事務所出身の建築家。

小室舞 / KOMPASによる、東京の住宅の改修「SETAGAYA HOUSE RENOVATION」の写真

小室舞 / KOMPASのウェブサイトに、東京の住宅の改修「SETAGAYA HOUSE RENOVATION」の写真が11枚掲載されています。小室はヘルツォーク&ド・ムーロン出身の建築家です。

1階で歯科医院を営む施主家族が暮らす、元々二世帯住宅だった築18年鉄骨造3階建ての店舗併用住宅の住居部分の改修計画です。3人家族の暮らしと不相応な二世帯住宅の間取りの改善、夏暑く冬寒く昼間から暗いという環境の改善、量販住宅的な空間の質の改善、という3つが改修の主目的でした。

リノベーションで木造やRCの既存躯体を露出して活かす手法は一般的ですが、耐火被覆で露出できない鉄骨造かつ内断熱を追加する必要により全面に内装を施さなければいけない状況の中で、どうやって単なる張りぼてでなく各内装に必然性を持たせられるのか、また、ワンルームという間取り内にどれだけ多様性や奥行きを共存させるかが内装における課題となりました。

まず、2・3階それぞれが家族用に計画された既存に対し、2階をパブリックな場としてのリビングダイニング、3階を寝室などのプライベートな場として使い分けることとし、予算の都合上プライベート側はなるべく既存を利用することとしました。主要空間の2階は間仕切りや吊天井をなくし、既存の梁を隠しつつ設備や照明を内包する梁型や垂れ壁で緩やかに仕切りながらもなるべくおおらかで気積の大きなワンルームを確保しました。

80㎡ほどの各階ごとに小さなバルコニー3つと各部屋にばらまかれた窓で外周に開口部は豊富でしたが、煩い前面道路と近接した隣地建物によってほとんど使われず閉じられており、間仕切りの多さも相まって昼間から暗い状態でした。そこで3階中央で物置と化していたキッチンを撤去して2・3階をつなぐ吹き抜けにしてその上部にトップライトを配すことで、最も暗かった中央部に自然光を取り入れ、住居全体への煙突効果での自然換気も可能にしました。

そして既存開口部は外周部の環境に応じて取捨選択を行いました。唯一角で開けたバルコニーは不要な浴室跡を使って拡張してリビングと大きくつなぎ、他の使われていない開口部は換気等に必要な箇所以外は熱の逃げを防ぐように断熱材で閉じたり、造作家具と組み合わせることで見た目の統一を図りながら外部との距離をコントロールできるようにしました。

外壁沿いにキッチン・デスク・ベンチ・棚などの機能を散りばめ、断熱材の炭化コルクなどの特性を持つ内装材を場所に応じて用いることで、中央は空っぽながら各面ごとが個性を持ち、ワンルームながら場所ごとに変化をもたらしています。落ち着いた色調の下層部から明るい色調の上層部を経て真っ白な吹き抜け空間へと断面方向にも素材感の変化を与え、平面方向と断面方向での多様性の掛け合わせに自然光が加わることで、奥行きと変化のある豊かなワンルームにできるのではないかと考えました。

大きなアイランドキッチンを囲みながら自然の移ろいを感じ、人々の暮らしと共に時間を重ねて深みを増す空間になることを祈っています。

【ap job更新】 株式会社 space fabric 一級建築士事務所が、建築設計スタッフ(正社員)を募集中
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株式会社 space fabric 一級建築士事務所の、建築設計スタッフ(正社員)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【space fabricでは建築設計スタッフ(正社員)の募集をしています】

個人住宅や小規模の集合住宅・保育園・店舗・事務所ビルの設計を行っている設計事務所です。
個人の住宅の仕事がメインです。
ホームページにて設計事例などご覧ください。
http://www.space-fabric.net
ご応募お待ちしています。

クライアントとの打合せからはじまり、法令確認、基本設計・実施設計の図面作成、建築確認申請、現場監理の一連の業務を積極的におこなっていただく方を募集します。
現在、設計事務所で設計を勉強中の人もご応募ください。
※建築士の資格(一級、二級)お持ちの方、経験者(1~2年以上)、優遇いたします。
※少人数で運営している設計事務所ですので将来独立を検討しているかたにとって経験の詰める場だと思います。

弊社の仕事はホームページをご覧いただけましたら幸いです。

http://www.space-fabric.net

日建設計が「感染症対策と建築デザイン」というページを公開

日建設計が「感染症対策と建築デザイン」というページを公開しています。執筆しているのは日建設計のエンジニアリング部門設備設計グループ アソシエイト博士(医学)の伊藤昭。

齋藤隆太郎+小島佑樹 / DOGによる、埼玉の「川越の新減築住宅」
齋藤隆太郎+小島佑樹 / DOGによる、埼玉の「川越の新減築住宅」 photo©髙橋菜生
齋藤隆太郎+小島佑樹 / DOGによる、埼玉の「川越の新減築住宅」 photo©髙橋菜生
齋藤隆太郎+小島佑樹 / DOGによる、埼玉の「川越の新減築住宅」 photo©髙橋菜生

齋藤隆太郎+小島佑樹 / DOGが設計した、埼玉の「川越の新減築住宅」です。

親子2人で住むには広すぎるということから、築50年の伝統的日本家屋を減築するプロジェクトである。元々は中廊下+縁側形式で、室内は全体的に暗く、特に北側は日中でも殆ど光が差さない状況であった。またインスペクションによると、既存母屋には耐震要素がなく、東側増築部分にのみ筋交いが入れられていたため、全体的な耐震バランスが悪いことも明らかになった。

建築家によるテキストより
齋藤隆太郎 / DOG+井手駿 / 日建ハウジングシステムによる、神奈川・中郡の住宅「8.5ハウス」
齋藤隆太郎 / DOG+井手駿 / 日建ハウジングシステムによる、神奈川・中郡の住宅「8.5ハウス」 photo©高栄智史
齋藤隆太郎 / DOG+井手駿 / 日建ハウジングシステムによる、神奈川・中郡の住宅「8.5ハウス」 photo©高栄智史

齋藤隆太郎 / DOG井手駿 / 日建ハウジングシステムが設計した、神奈川・中郡の住宅「8.5ハウス」です。

このプロジェクトは、広重が歩き描いた東海道沿いに建つ、画家と妻、幼児と夫の母が3世代で暮らす狭小アトリエ付き住宅(87.23㎡)の計画である。自身の作品を飾る大きな展示壁を、敷地対角線に最大長確保して街に発信するという考えから設計が始まり、その展示壁で居住エリアとアトリエを分けることとした。そして大磯(8番目の宿場)と小田原(9番目の宿場)の間に位置する二宮町にアトリエを開き、施主自ら東海道五十三次の隙間を紡いでもらうことがテーマとなっている。アトリエはただ絵を飾るための場所ではなく、ショップや寄合所として使ったり、時に製作・生活シーンを曝け出し、8.5ハウスを現代的かつ社会実験的に街に開く。

建築家によるテキストより
『新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して/「換気」に関するQ&A』(日本建築学会)

『新型コロナウイルス感染症制御における「換気」に関して/「換気」に関するQ&A』というPDF資料を日本建築学会が公開しています。

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