様々な建築家にも信頼される写真家ゴッティンガムが、法律家・水野祐のサポートを得て制作した契約書についての記事「創造性を高める契約書 〜 写真家ゴッティンガムが示す共同著作のビジョン」が、期間限定で無料公開されています。無料公開は2020年8月6日12時まで。それ以降は(2020年11月まで)こちらのサイトで生原稿を購入することで閲覧可能です。なお弊サイトのGottinghamのタグからも建築写真の作品を閲覧可能です。
伊東豊雄の新しい作品集『伊東豊雄 自選作品集: 身体で建築を考える』がamazonで予約受付中です。2020年8月7日発売予定。大型本407ページです。
世界的な建築家・伊東豊雄が、自らの建築理念を最もよく表現できたと考える会心作30点を選んだ作品集。建築家キャリア最初期から最近作まで網羅。寄稿=中沢新一、西沢大良
石黒泰司+和祐里 / アンビエントデザインズが設計した、広島の介護老人保健施設「計画と雰囲気」です。
この空間を最も印象づけているものは曲線を描く天井の垂壁であると思う。ただし、地域の介護環境の強化という名目で、行政の採択事業としても実施されたこの介護老人保健施設の改修工事においては、20床の増床が主題であり、この垂壁の存在はまったくもって重要ではない。
さらに言えば、この垂壁は空間において機能的な意味をまったく有していない。
いや、正しくは機能的な意味が失われた物質であった。この垂壁は計画当初、「柔らかい空間」という施主の要望を基に、間接ライン照明を仕込み、サインを取付ける予定であった。つまり照明器具であり、サインであり、防煙垂壁でもある、という機能的な意味を与えられたものであった。そのため、平面計画に重ねる、第2の平面計画として、慎重に形状などの検討が進められた。
プロジェクトが進むにあたり、潤沢とは言えない予算の都合上、照明器具は中止となり、サイン計画も縮小され、素材も防煙垂壁としての用をなさない安価なものへと変更を余儀なくされた。
設計者としてはとうとう別の方向性を考えねばならないのではないかと思案したが、施主はこの垂壁を中止することを決して選択することはなかった。垂壁がなくなることで、対話のなかで共有されてきた空間の雰囲気が失われてしまうことを理解していたのだ。
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noizが、設計スタッフ(実務経験者、ジュニアアーキテクト)を募集中
noizは、2007年に豊田啓介と蔡佳萱のパートナーシップとして設立されました。
2006年より酒井康介を加えた3名のパートナー体制で、東京と台北の二拠点からコンピューテーショナルな手法を駆使し、建築を軸にインスタレーションから都市まで幅広いジャンルで国際的に活動する建築・デザイン事務所です。
最新のデジタル技術を駆使した各種デザインや製作、システムの実装から教育、各種リサーチ&コンサルティング活動も積極的に展開しています。
国内外から集まった多様な背景やスキルを持ったメンバーが集まり、個々に創造的なパフォーマンスを発揮することで複合的な成果が発揮されるプラットフォームを目指しています。
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この度、業務拡大のため、設計スタッフを募集いたします。
なんじゃこの公衆トイレは!?工事中だった公園の新しいトイレはまさかの中が丸見え?と思ったら、鍵をかけると、一瞬で中が見えなくなる仕組み!これはすごい。防犯効果目的ですかね。ここまでやるんですね、渋谷区。誤作動で入ってる最中に透明になっちゃったりしないのか、心配にはなるw pic.twitter.com/1azziXX1D1
— 大槻幸夫 (@yukio) July 30, 2020
上記が約7万件リツイートされた投稿。こちらのニュース記事にもまとまっています。
SNSを中心に話題となっていた、渋谷区の鍵を閉めるとガラスが不透明になるトイレの設計者は“坂茂”でした。日本財団が進める「THE TOKYO TOILET」プロジェクトのリリースページに写真と概要が掲載されています。坂茂のトイレの設置場所は「代々木深町小公園」「はるのおがわコミュニティパーク」の二か所だそう。
コンセプト
公共のトイレ、特に公園にあるトイレは、入るとき2つの心配なことがあります。一つは中が綺麗(クリーン)かどうか、もうひとつは中に誰も隠れていないかどうか。新しい技術で作られた鍵を締めると不透明になるガラスで外壁を作ることで、トイレに入る前に中が綺麗かどうか、誰もいないか確認でき、その2つの心配をチェックすることができます。そして夜には、美しい行灯のように公園を照らします。
また、このトイレは、安藤忠雄や隈研吾も参加する「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの一環だそうで、今後順次参加建築家・デザイナーによるトイレが完成していくそうです。こちらのPDFに設計者と場所がまとまっています。
2020年8月5日段階では、片山正通、坂茂が設計したトイレが完成しているそうで、8月7日には槇文彦が設計した「恵比寿東公園トイレ」も完成するとの事。
今回完成した3カ所は恵比寿公園(片山正通氏)、代々木深町小公園・はるのおがわコミュニティパーク(坂茂氏)で、8月7日には恵比寿東公園トイレ(槇文彦氏)、東三丁目公衆トイレ(田村奈穂氏)が、8月31日には西原一丁目公園トイレ(坂倉竹之助氏)、9月7日には神宮通公園(安藤忠雄氏)が竣工予定で2021年夏までにすべてのトイレの設置を終える予定です。対象となる公共トイレや参画クリエイターは別紙をご参照ください。なお、トイレの設計施工には大和ハウス工業株式会社、トイレの現状調査や設置機器の提案にはTOTO株式会社のご協力を頂き、トイレの維持管理に関しては、日本財団・渋谷区・渋谷区観光協会が三者協定を結び、実施しています。
片山正通 / Wonderwallが設計した、コンクリート壁が特徴的な東京・恵比寿公園の公共トイレが完成しています。日本財団による「THE TOKYO TOILET」プロジェクトの一環とのこと。場所はこちら(Google Map)。
以下は、片山がinstagramに投稿した写真です。
「動画:崩落事故の橋再建、伊ジェノバで落成式 遺族ら反発」という記事が、AFP BB NEWSに掲載されています。レンゾ・ピアノが設計に関わって完成した橋です。
ペトラ・ブレーゼにオンラインで話を聞いている動画。聞き手はMAXXIのアーティスティックディレクターのホウ・ハンルーです。2020年7月15日にアップされた動画です。
レム・コールハースにオンラインでCOUNTRY SIDEをテーマに話を聞いている動画です。聞き手はMAXXIのアーティスティックディレクターのホウ・ハンルー(Hou Hanru)です。2020年7月10日にアップされたものです。
隈研吾が、自身の東大での最終講義「コンピューテーショナルデザインとクラフト」を振り返って感想を書いているエッセイが、隈のサイトに掲載されています。
構造家の木下洋介が「2020年第15回 日本構造デザイン賞」を受賞しています。
「たっぷりと時間をかけたスイスの住宅建設計画」という記事が、swissinfoに掲載されています。スイスでの集合住宅の設計プロセス・合意形成プロセスを日本語で紹介する記事です。
チームラボが、アルマーニ / 銀座タワーの為に制作した「デジタルウォール」の動画です。こちらのアルマーニのウェブサイトにもデジタルウォールの解説があります。
- 伊東豊雄が審査員長を務めた、くまもとアートポリスプロジェクト「立田山憩の森・お祭り広場公衆トイレ」の結果と提案書が公開
- 前田圭介 / UIDによる、広島市の住宅「PeacoQ」
- 川辺直哉建築設計事務所による、東京・豊島区の小規模複合施設「角花」
- 向山博 / 向山建築設計事務所による、東京の「江東区の医院併用住宅」
- 今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・川西市の「鶴之荘保育園」
- 奥野八十八 / アトリエ・ブリコラージュによる、京都市の住宅「洛北の家」
- 原研哉とLIXILが、共同開発した公共用トイレの便器などの写真
- アンドレス・ジャックによる、スペイン・マドリッドの、カラフルな色彩と素材の質感が独特な雰囲気を生み出しているコミュニティ施設「Run Run Run Intervention」の写真と図面