SHARE クリスト&ジャンヌ=クロードによる、パリの凱旋門を包むアート「L’Arc de Triomphe, Wrapped」が公開。亡くなった作家の意思を継ぎ政府機関等の協力もあり実現された作品を、製作段階の様子を含め紹介
- 日程
- 2021年9月18日(土)–10月3日(日)
クリスト&ジャンヌ=クロードによる、パリの凱旋門を包むアート「L’Arc de Triomphe, Wrapped」が公開。亡くなった作家の意思を継ぎ政府機関等の協力もあり実現された作品を、製作段階の様子を含め紹介します。また、彼らのプロジェクトは、制作されるドローイング作品等の販売による資金にによって実現されることも広く知られています。ジャンヌ=クロードは2009年に、クリストは2020年に亡くなっています。
こちらはリリーステキストの翻訳です
2021年9月18日から10月3日まで、クリスト&ジャンヌ=クロードによる「凱旋門、包まれて、パリ、1961-2021(L’Arc de Triomphe, Wrapped, Paris, 1961-2021)」が開催されます。クリストの遺志により、ポンピドゥー・センターとパリ市立美術館の支援のもと、国立記念物センター(CMN)とのパートナーシップのもと、彼のチームによって完成されます。
凱旋門のモニュメントは、25,000m2のリサイクル可能な銀色のポリプロピレン生地と、3,000メートルのリサイクル可能な赤色のポリプロピレンロープで包まれます。このプロジェクトは、準備段階の習作やコラージュ、模型、1950年代および1960年代の作品、リトグラフなど、クリストのオリジナル作品の販売によってすべての資金が賄われます。クリスト&ジャンヌ=クロードの他のプロジェクトと同様に、このプロジェクトには公的資金やスポンサーはつきません。
「凱旋門、包まれて」を安全に、そして間近で楽しんでいただくために、展示期間中の3日間、エトワール広場は歩行者天国となります。シャルル-ド-ゴール広場の通行止めは例外的なものです。ド・ゴール広場の通行止めは、パリ市と警察署の協力により実施されます。
「凱旋門、包まれて」の開催期間中は、インスタレーションを含む設置(2021年9月17日まで)と解体(2021年10月4日から11月10日まで)の間、モニュメントの内装とパノラマテラスは、CMNによって管理されます。CMNが管理するモニュメントの内部とパノラマテラスは、引き続き一般公開されます。
歴史的建造物の完全性を維持するために、「凱旋門、包まれて」の設置・解体作業は、文化省のチームによる科学的・技術的な監視を受けています。
凱旋門の「無名戦士の墓」の前に設置された「永遠の炎」は、設営・解体、そして作品の展示中も燃え続けます。無名戦士とフランスのために戦って命を落とした人々に敬意を表して、毎日、炎を再燃させる儀式が、必要とされる厳粛さの中で行われます。