藤森照信が2020年11月に行った講演「自然と建築-ふじもり建築の秘密」の動画です。茅野市民館で行われたものです。
日時:2020年11月3日(火・祝)14時開始
会場:茅野市民館 マルチホール
出演:藤森照信(建築史家・建築家・東京大学名誉教授)
聞き手:佐野由佳(編集兼ライター)
藤森照信が2020年11月に行った講演「自然と建築-ふじもり建築の秘密」の動画です。茅野市民館で行われたものです。
日時:2020年11月3日(火・祝)14時開始
会場:茅野市民館 マルチホール
出演:藤森照信(建築史家・建築家・東京大学名誉教授)
聞き手:佐野由佳(編集兼ライター)
黒崎敏 / APOLLO Architects & Associatesの設計した、東京・文京区の住宅「TIMELESS」です。子供が独立した夫婦のシニアライフを見据え計画、建物内部の大小2つの中庭が外部リビングと光井戸として機能、内外を緩やかに横断し過ごすせる空間はコロナ以降も見据えて考えられました。
東京の中心部にある閑静な住宅街の一角に建つ「TIMELESS」
この場所で永く暮らす建主は3人の子供達の独立を機に、夫婦としてのシニアライフを見据えて建替えを希望した。角地の特性を生かした建物ファサードは杉板型枠コンクリート打放しの外壁で、マッシブなボリュームを二段に積み上げたようなシンプルな構成。開口部を水平スリット窓のみにしているのはプライバシーと防犯面を考慮しているためである。
内部に大小2つの中庭をパラレルに設けているのが「TIMELESS」の特徴だ。
玄関正面からのアイストップになるように竹林を配した南側メインコートは、リビングや書斎、寝室に面していることから、愛犬を含めた家族全員がアウターリビングで思いのままに寛ぐことができる。また、北側に設けたスリット状のサブコートにも植栽が散りばめられ、ライトウェル(光井戸)としての効果を生み出し、1階リビングやエントランスホールのみならず、2階サブリビングも心地よい拡散光が充満している。
アフターコロナに求められる住宅は、役割が明快な部屋や個室の集合体ではない。
家族が内外をゆるやかに横断しながら、さながら旅をするかのようにつかず離れず濃密な時間を過ごす。そのような自由な環境こそがこれからの住宅に求められる真の居場所であると感じている。
村上康史建築設計事務所と林直毅が設計した、神奈川の「鎌倉山の住宅」です。緑豊かで住民コミュニティが残る高台の住宅地が敷地、建物両側に公と私の性質の異なる庭を設け内部土間で繋ぎ縁側的な半公的な場を計画、近隣との関係を紡ぎ屋内外へ広がりある暮らしを構想しました。
敷地は鎌倉山の北斜面の風景に正対する高台の住宅地。
敷地の南側には多くの樹木が生い茂っており、旧家の庭の面影を残していた。加えてこの近隣一体は長い年月をかけて形成されてきた緑豊かな景観と住民同士の良好なコミュニティが現在でも維持されている。こうした近隣環境との関係性を踏まえながら、正対する山並みへの眺望、敷地に残る既存樹木といった各要素との関係性を紡いでいくように住宅の建ち方を考えていった。
まず敷地中央に矩形のボリュームを配置し、その両側に庭をつくる。
道路に面する北側は近隣にも開かれたパブリックな前庭、既存の樹木が残る南側は家族のためのプライベートな庭として位置付けた。この2つの庭をつなぐように屋内中央に土間を通し、土間から200mmレベルを上げた内縁を設えることで、見知った来客を迎えるかつての民家の縁側のようなセミパブリックな性質を持たせた。
土間から階段を上がりリビングへ至ると、南の間口全面には対面する山並みの眺望が広がり、吹抜けを回りながらダイニングへと至る。螺旋状に回遊する動線の過程で視線の先は南庭の樹木、空、南側の山並み、北側の町並みへと各方面へ展開していく。その動きに沿うように2階全体を支持する変形型の方形屋根を架け、1階から続く大らかなワンルームを構成した。
三上建築事務所が設計した、茨城の「日立市立日高小学校」です。既存校舎を使いながらの新校舎建設という課題に、敷地状況を考慮し慣習的な細長い建物ではない矩形平面校舎を考案、中庭で通風採光問題も解決し校内移動距離短縮等のメリットも生む計画です。
日立市は、かなり以前から積極的に学校施設の改善・充実に力を入れてきた。
設計者選定もすべてプロポーザルで行われ、良質な学校整備が図られている。
既存校舎は敷地南側に配置され、運動場は北側にある。その既存校舎での学校運営を維持しながら新校舎を建設することが基本課題であった。しかも、既存の体育館とプールは継続使用し、北側隣地の住民への周到な配慮も求められた。
これらの与条件に応えるために、既存校舎と干渉しない運動場部分に、矩形の平面形をもつ校舎を南北軸上に配置し、既存体育館と近接させた。校舎の周囲は、駐車場と将来の体育館の建設予定地としての広場として、周辺住宅地との干渉帯とした。
日本の学校校舎は日照を重視する慣習から東西に細長い。対して矩形の校舎は建物が占有する地面が小さい。更には校内の移動距離が短く、外壁面積が小さいなどの利点が生まれる。その代わりに、全ての教室が南面するわけではなくなり、通風や自然採光の確保に工夫が必要となる。ふたつの中庭を設けてその解決を図り、コンパクトな校舎が実現した。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/1/31-/2/6)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
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