今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・宝塚市の、住戸改修「206」。住棟配置に由来する凹凸ある平面の活かし方を模索、折れ曲がる躯体壁の4面を板貼りとし“屏風”のように設計、この面との距離を図りつつ家具建具を据ることで空間の連続性と多様な居場所をつくる
今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・宝塚市の、住戸改修「206」。住棟配置に由来する凹凸ある平面の活かし方を模索、折れ曲がる躯体壁の4面を板貼りとし“屏風”のように設計、この面との距離を図りつつ家具建具を据ることで空間の連続性と多様な居場所をつくる photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・宝塚市の、住戸改修「206」。住棟配置に由来する凹凸ある平面の活かし方を模索、折れ曲がる躯体壁の4面を板貼りとし“屏風”のように設計、この面との距離を図りつつ家具建具を据ることで空間の連続性と多様な居場所をつくる photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・宝塚市の、住戸改修「206」。住棟配置に由来する凹凸ある平面の活かし方を模索、折れ曲がる躯体壁の4面を板貼りとし“屏風”のように設計、この面との距離を図りつつ家具建具を据ることで空間の連続性と多様な居場所をつくる photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、兵庫・宝塚市の、住戸改修「206」です。住棟配置に由来する凹凸ある平面の活かし方を模索、折れ曲がる躯体壁の4面を板貼りとし“屏風”のように設計、この面との距離を図りつつ家具建具を据ることで空間の連続性と多様な居場所をつくることが意図されました。

兵庫県宝塚市の山裾に位置する集合住宅一室のリノベーションである。
あたり一帯に広がる南下がりの地形は十分な陽当たりをもたらし、古くから良好な住宅地として知られている。

斜面地を雁行する住棟配置がそのままトレースされた専有部のフットプリントは、特徴的な凹凸から成り、そのジオメトリーを活かした空間の在り方を模索した。

建築家によるテキストより

まず初めに、階段状に折れ曲がる西側の躯体壁を一つながりに取り出し、東向き4面の壁仕上げを羽目板貼りとすることで、1枚の屏風のように浮かび上がらせた。次にその屏風との距離を図りながら家具と建具を据え、牛の胃袋のように伸び縮みさせながら空間を連続させて、多様なスケールの居場所を生み出している。

建築家によるテキストより

街と建築との関係性から導き出した個別解には、不思議と住まいとしての普遍性が漂っている。

建築家によるテキストより
澤秀俊設計環境による、岐阜の住宅「飛騨古川 雪またじの屋根」。豪雪地帯のため雪かきを容易にとの要望から冬の暮らしを再考、敷地を覆う片流れ二重屋根によって積雪の道路への容易な排出を実現、同時に作られた半屋外空間が夏季の快適性も叶える
澤秀俊設計環境による、岐阜の住宅「飛騨古川 雪またじの屋根」。豪雪地帯のため雪かきを容易にとの要望から冬の暮らしを再考、敷地を覆う片流れ二重屋根によって積雪の道路への容易な排出を実現、同時に作られた半屋外空間が夏季の快適性も叶える photo©西嶋祐二
澤秀俊設計環境による、岐阜の住宅「飛騨古川 雪またじの屋根」。豪雪地帯のため雪かきを容易にとの要望から冬の暮らしを再考、敷地を覆う片流れ二重屋根によって積雪の道路への容易な排出を実現、同時に作られた半屋外空間が夏季の快適性も叶える photo©西嶋祐二
澤秀俊設計環境による、岐阜の住宅「飛騨古川 雪またじの屋根」。豪雪地帯のため雪かきを容易にとの要望から冬の暮らしを再考、敷地を覆う片流れ二重屋根によって積雪の道路への容易な排出を実現、同時に作られた半屋外空間が夏季の快適性も叶える photo©新建築社写真部

澤秀俊設計環境が設計した、岐阜の住宅「飛騨古川 雪またじの屋根」です。豪雪地帯のため雪かきを容易にとの要望から冬の暮らしを再考、敷地を覆う片流れ二重屋根によって積雪の道路への容易な排出を実現、同時に作られた半屋外空間が夏季の快適性も叶えます。

日本有数の豪雪地帯である飛騨地方における冬の風物詩「雪またじ(雪かきの方言)」に着目し、冬の暮らし方について再考した。屋根上の積雪を前面道路にスムーズに排出できるよう、敷地いっぱいに積雪荷重1.0mに設定した片流れ屋根を架けた。

また、遮熱効果の高さ故に、東南アジア・アフリカなどの熱帯・蒸暑地域の建築に散見される二重屋根構造を採用することで、夏季は木陰のような快適性を、冬季は凍害防止による屋根の長寿命化を意図している。

建築家によるテキストより

積雪の多いこの街では、秋になると屋根にハシゴを固定し冬に備える家屋が散見される。この地域では無事な越冬のため、美しくも厳しい「雪との共生」は暮らしの重要なキーワードである。

屋根の雪またじが容易なことが建主からの要望の一つであったが、奥行きのある敷地において中庭を設けると雪を排出できず、春先まで雪溜まりとなってしまうため好ましくない。

建築家によるテキストより

遮熱効果の高さ故に、東南アジア・アフリカ等の熱帯・蒸暑気候における工場・学校建築等にしばしば用いられる二重屋根構造を採用することで、夏季は木陰のように快適で、冬季は屋根の凍害防止や防水ラインの複層化による長寿命化へとつながることを意図した。

建築家によるテキストより
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、京都市の「和泉町のオフィス」。重なる増改築を経た町家を“京都らしいファサード”にとの要望に、増築部分の採光方法にも価値を見出し全面格子のデザインを考案、過去の在り方も受け入れる継承を意図
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、京都市の「和泉町のオフィス」。重なる増改築を経た町家を“京都らしいファサード”にとの要望に、増築部分の採光方法にも価値を見出し全面格子のデザインを考案、過去の在り方も受け入れる継承を意図 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、京都市の「和泉町のオフィス」。重なる増改築を経た町家を“京都らしいファサード”にとの要望に、増築部分の採光方法にも価値を見出し全面格子のデザインを考案、過去の在り方も受け入れる継承を意図 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、京都市の「和泉町のオフィス」。重なる増改築を経た町家を“京都らしいファサード”にとの要望に、増築部分の採光方法にも価値を見出し全面格子のデザインを考案、過去の在り方も受け入れる継承を意図 photo©塩谷淳

奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureが設計した、京都市の「和泉町のオフィス」です。重なる増改築を経た町家を“京都らしいファサード”にとの要望に、増築部分の採光方法にも価値を見出し全面格子のデザインを考案、過去の在り方も受け入れる継承が意図されました。

京都市内の町家をオフィスとして改修するプロジェクトです。

敷地は京都市内の町家が立ち並ぶ一角に位置し、オフィススペース(10席以上)と打合せスペース、キッチン、そして京都らしいファサードとすることが求められました。

建築家によるテキストより

まず既存の建物を見に行った時、これまでここに暮らしてきた人々の手で増築を繰り返された躯体は印象的でした。そしてこの増築されたであろう2階の突き出した天井から差し込む光は後ろ、両隣と外壁を共有する町家ならではの光のとり方だと思いました。

そこで、このような淡い光が建物内に寄り添う事と、要望でもある京都らしいファサードとが上手く組み合わせることができるのではないかと考えました。

建築家によるテキストより

手法はとてもシンプルで、ファサードは2階軒下からほぼ地面まで出入口以外すべてを格子で覆います。昼間は東側からの柔らかい光がまんべんなく建物内に差し込み、夜は格子を介して中の光が町にあふれだす場面もこの街並みの中では新鮮です。
また既存の柱位置に従った出入口部分はゲートとして見立てたフレームを建物に挿入することで、打合せスペースとキッチンの機能を柔らかく分け、オフィス部分は既存の躯体の隙間から光が差し込みます。

建築家によるテキストより

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