ファラが設計した、ポルトガル・ポルトの住居「very tiny palazzo」です。
狭いながらも緑豊かな庭の中に計画されました。建築家は、人の高さでは透明で、“宝石で飾られた”王冠を持つ建築を考案しました。そして、緑を強調する為フロアの一部を沈め、機能諸室はキャビネットの背後に配置しました。
こちらは建築家によるテキストの翻訳
狭い庭にある小さな宮殿。その豊かな環境は、建築物に対するアンビバレントなアプローチを示唆しました。人間の高さでは宮殿は透明ですが、その王冠は誇らしく宝石で飾られ、外周の壁にまたがっています。
内部は極めてシンプルでありながら、同様に豊かで、周囲の緑の存在を強調するために一部が沈んでいます。このように、アドルフ・ロースのような手法で、異なるフロアによって、親密度の異なる2つの代表的なエリアが定義されています。壁は空間の長手方向の側面のみで、庭の周縁と連続します。バスルームと納戸は、漆塗りの木製ユニットキャビネットの背後に隠されており、そのスケールは建築と家具の間に意図的に置かれています。宮殿はやはりシンプルであるべきなのです。