【ap job更新】 住宅の設計を軸にして“自然の感覚”を携えた建築を目指している「椎名英三・祐子建築設計」が、 設計スタッフを募集中
【ap job更新】 住宅の設計を軸にして“自然の感覚”を携えた建築を目指している「椎名英三・祐子建築設計」が、 設計スタッフを募集中
【ap job更新】 住宅の設計を軸にして“自然の感覚”を携えた建築を目指している「椎名英三・祐子建築設計」が、 設計スタッフを募集中直方の海 2004 地下1階地上3階建ての商業ビルです。 コンクリート打放しのギザギザ壁面を持つ吹抜のギャラリーには、ほとんど全てがガラスでできた透明の美しい階段が架け渡されています。当時ガラスの使用は段板のみが主流であり、側桁もガラスにした例はなかったと思われます。

住宅の設計を軸にして“自然の感覚”を携えた建築を目指している「椎名英三・祐子建築設計」の、設計スタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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皆さんこんにちは、建築家の椎名英三と椎名祐子です。

私達の事務所は、住宅の設計を軸にして、建築の設計をしています。
初めに、私達が感銘したイーロ・サーリネン(1910~1961アメリカの建築家)の崇高なる言葉をご紹介したいと思います。

「建築は、人間の生活や行動を可能にする実用的な覆いであると考えられていますが、私は実用を超えてもっと本質的な役割、ほとんど宗教的とでも言えるような意味合いがあると思っています。人がこの世で生きている時間は限られたものであり、何のために生きているのかという目的も定かではありません。そういう中にあって、宗教は初源的な目的を示しています。また、人間を取り巻く美しい環境の不変の姿は、連続した時間の中にいる自分を認識させ、生きる確信を与えてくれます。美しい環境としての建築には、人々に生きる確信を与えるという役割があり、これは、機能や実用を超えた大切な使命だと思われます。建築の目指す目的は何かという問いに対しては、建築は人間の生活を保護するシェルターであるばかりでなくこの世に生きているということの犯し難い尊厳に応えるものでなければならないとお答えしたいのです。」

そして私達も又、その様な建築を創りたいと思っています。
建築は又、人々の役に立つものでありますが、この「役に立つ」ということは、真に素晴らしいことだと思います。
そして建築は、地震や火災に耐える力を持ちつつも単なる工作物ではなく、詩的構築体と呼べばいいのでしょうか、美を目指して建設されねばなりません。

建築は、奥行きと拡がり、潤いや響きを携えつつ、心ときめくワクワクするような空間でありたいし、人々の生を肯定し、そして祝福し、人の心の奥底に強く働きかけて、大いなる宇宙自然に連続できる力を持ちたいし、そして何よりも「自然の感覚」を携えていたいと思います。

私達は、そんな建築を一緒に創って下さる設計スタッフを募集しています。

宇治川和樹+大園未来 / 宇治川大園建築設計事務所による、京都・与謝郡の「マルハウス」。歴史ある街の新旧が混在する地域。敷地の記憶を辿り適切なスケールを求め、伝統建築を参照して“平入り切妻”の量塊に“片流れ”の下屋がつく構成を考案。内部では“ズレ”を意識的に用いて空間に多様性を与える
宇治川和樹+大園未来 / 宇治川大園建築設計事務所による、京都・与謝郡の「マルハウス」。歴史ある街の新旧が混在する地域。敷地の記憶を辿り適切なスケールを求め、伝統建築を参照して“平入り切妻”の量塊に“片流れ”の下屋がつく構成を考案。内部では“ズレ”を意識的に用いて空間に多様性を与える南西側外観 photo©吉田祥平 amu photograph
宇治川和樹+大園未来 / 宇治川大園建築設計事務所による、京都・与謝郡の「マルハウス」。歴史ある街の新旧が混在する地域。敷地の記憶を辿り適切なスケールを求め、伝統建築を参照して“平入り切妻”の量塊に“片流れ”の下屋がつく構成を考案。内部では“ズレ”を意識的に用いて空間に多様性を与える南側外観 photo©吉田祥平 amu photograph
宇治川和樹+大園未来 / 宇治川大園建築設計事務所による、京都・与謝郡の「マルハウス」。歴史ある街の新旧が混在する地域。敷地の記憶を辿り適切なスケールを求め、伝統建築を参照して“平入り切妻”の量塊に“片流れ”の下屋がつく構成を考案。内部では“ズレ”を意識的に用いて空間に多様性を与える1階、左:リビング、右:畳スペース photo©吉田祥平 amu photograph

宇治川和樹+大園未来 / 宇治川大園建築設計事務所が設計した、京都・与謝郡の「マルハウス」です。
歴史ある街の新旧が混在する地域に計画されました。建築家は、敷地の記憶を辿り適切なスケールを求め、伝統建築を参照して“平入り切妻”の量塊に“片流れ”の下屋がつく構成を考案しました。また、内部では“ズレ”を意識的に用いて空間に多様性を与える事が意図されました。

伝統建築物が残る京都府与謝野町に建つ、夫婦と子供3人のための住宅。

計画地は周辺地域の方が利用されていた教会跡地であり、住宅メーカーによる新しい建物と昔ながらの瓦屋根の日本家屋が混在した場所となる。周囲は将来的に住宅が立ち並ぶことが想定された為、敷地の記憶をたどり周辺に対して逸脱しないスケールとなるよう計画をした。

建築家によるテキストより

周囲の伝統建築物のボリュームを参照して、大屋根は平入り切妻型とし、積雪が多い地域となることから半屋外の土間が平入り片流れ型のボリュームで取り付く形状としている。大屋根を支える二層分の架構(地場産材の桧・杉材を使用)の下に設けられたウッドデッキスペースは縁側のように中間領域として「内と外」「家族と地域」など様々な関係を結ぶ居場所を目指した。

建築家によるテキストより

内部空間は一続きの空間としながらも、「ズレ」によって空間を知覚として多様に享受できないかと考えた。
段差による「断面のズレ」は視線の変化とたまりしろをつくり、ゾーニングによって生まれた「軸線のズレ」は室同士の関係に連続性をもたせる、一筆書きに続く動線に変化を作ることでできる「動線のズレ」を設けた。軸線と動線を交差させながら狭めたり広げたり、方向性をつけることで空間の多様性をつくりあげる。

建築家によるテキストより
湯浅友絵+萬玉直子+オンデザインによる、東京・中央区の「TOKYO MIDORI LABO.」。植物を扱う企業が複数入居。緑と建築の混合に加えて街のスケールとの調和を求め、量塊をずらしテラス等を外部に表出させた“多面的な”構成を考案。植物に加え働く人も“自然と捉え”て相互が影響し合う状況を作る
湯浅友絵+萬玉直子+オンデザインによる、東京・中央区の「TOKYO MIDORI LABO.」。植物を扱う企業が複数入居。緑と建築の混合に加えて街のスケールとの調和を求め、量塊をずらしテラス等を外部に表出させた“多面的な”構成を考案。植物に加え働く人も“自然と捉え”て相互が影響し合う状況を作る外観 photo©鳥村鋼一
湯浅友絵+萬玉直子+オンデザインによる、東京・中央区の「TOKYO MIDORI LABO.」。植物を扱う企業が複数入居。緑と建築の混合に加えて街のスケールとの調和を求め、量塊をずらしテラス等を外部に表出させた“多面的な”構成を考案。植物に加え働く人も“自然と捉え”て相互が影響し合う状況を作る外観 photo©鳥村鋼一
湯浅友絵+萬玉直子+オンデザインによる、東京・中央区の「TOKYO MIDORI LABO.」。植物を扱う企業が複数入居。緑と建築の混合に加えて街のスケールとの調和を求め、量塊をずらしテラス等を外部に表出させた“多面的な”構成を考案。植物に加え働く人も“自然と捉え”て相互が影響し合う状況を作る屋上テラス photo©鳥村鋼一

湯浅友絵+萬玉直子+オンデザインが設計した、東京・中央区の複合型テナントビル「TOKYO MIDORI LABO.」です。
植物を扱う企業が複数入居しています。建築家は、緑と建築の混合に加えて街のスケールとの調和を求め、量塊をずらしテラス等を外部に表出させた“多面的な”構成を考案しました。また、植物に加え働く人も“自然と捉え”て相互が影響し合う状況を作る事も意図されました。

植物と人の営みが共存する複合型テナントビルTOKYO MIDORI LABO.は3面道路に接道した敷地に建つ。
ひらけた環境はよいものの、このエリアの魅力である小さな建物フットプリントによる街の回遊性を生むスケールからは少し大きな印象を受ける敷地であった。

そのため、ボリュームをずらしながら、3面それぞれに正面性や建物内外を繋ぐ出入り口や開口部、バルコニーを持つ、多面的な建築を考えた。建物構成としては、敷地中央にEVと階段の縦シャフトを配置し(樹木の幹のように)、その周辺に機能ボリュームを立体的に配置した(樹木の枝葉のように)。

建築家によるテキストより

そもそもこのプロジェクトの発端は、クライアントである安田不動産と、都市生活と植物の距離を縮める多様な取り組みをしているDAISHIZENがパートナーとなりスタートした新しい複合型テナントビルの展開である。DAISHIZENのパートナーとして入居するテナントには「緑」のスペシャリストを集め、「緑×建築、都市、IT」等といった、これまで交わらなかった会社を掛け合わせることになった。それらの会社同士を、積層しつつ、「緑」や環境を設え、どう混ぜるかを考えた。

建築家によるテキストより

そこで「植物」だけを自然として捉えるのではなく、働く人や空間に現れるものすべてを自然として捉え、テラスの植物が成長すると、人の居場所も変化するように、オフィス空間と植物空間が、対になって働く(影響し合う)状況を、目指した。
従来のテナントビルのような床を積層してつくる均質的な構成ではなく、光や風や外部との関係により影響を受け、ある種の不均質さを持ったオフィス環境とすることを考えた。

建築家によるテキストより
ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2023の日本館。“愛される建築を目指して ─ 建築を生き物として捉える”をテーマに企画。キュレーションチームは大西麻貴・百田有希・原田祐馬・多田智美で構成。出展者としてdot architects(家成俊勝、土井亘、池田藍、宮地敬子)、森山茜、水野太史が名を連ねる
ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2023の日本館。“愛される建築を目指して ─ 建築を生き物として捉える”をテーマに企画。キュレーションチームは大西麻貴・百田有希・原田祐馬・多田智美で構成。出展者としてdot architects(家成俊勝、土井亘、池田藍、宮地敬子)、森山茜、水野太史が名を連ねる正面通りからの全景 photo©Yuma Harada
ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2023の日本館。“愛される建築を目指して ─ 建築を生き物として捉える”をテーマに企画。キュレーションチームは大西麻貴・百田有希・原田祐馬・多田智美で構成。出展者としてdot architects(家成俊勝、土井亘、池田藍、宮地敬子)、森山茜、水野太史が名を連ねる愛される建築のコンセプトと日本館の物語を伝える展示 photo©Yuma Harada
ヴェネチアビエンナーレ国際建築展2023の日本館。“愛される建築を目指して ─ 建築を生き物として捉える”をテーマに企画。キュレーションチームは大西麻貴・百田有希・原田祐馬・多田智美で構成。出展者としてdot architects(家成俊勝、土井亘、池田藍、宮地敬子)、森山茜、水野太史が名を連ねるdot architects + Yoshiyuki Ryohei to Job + Atelier Tuareg + Dept.による、ピロティの工場とバー。 photo©Yuma Harada

ヴェエネチアビエンナーレ国際建築展2023の日本館の会場写真です。
“愛される建築を目指して ─ 建築を生き物として捉える”をテーマに企画されました。キュレーションチームは大西麻貴・百田有希原田祐馬多田智美で構成されています。出展者としてdot architects(家成俊勝、土井亘、池田藍、宮地敬子)、森山茜水野太史が名を連ねました。
※新たな写真と各作品の解説テキストを追加しています(2023/5/24)

今回キュレーターに選出された大西麻貴と副キュレーターの百田有希は「愛される建築を目指して―建築を生き物として捉える」 と題された展示を日本館にて企画する。

「愛される建築」を考えるとは、建築をハードとしての建物単体で捉えるのではなく、場所を取り巻く風景や営み、刻まれた記憶や物語とともに捉えることで、その意味を広げていく試みであると定義する。

大西と百田が長年にわたりともに取り組んできたこのテーマを、編集者の多田智美、デザイナーの原田祐馬をキュレーターチームに迎え、吉阪隆正設計によるヴェネチア・ビエンナーレ日本館という具体的な場にて実践するのが本展である。

専門性が異なるメンバーで構成される出展者が、テキスタイルやセラミック、ヴェネチアで廃棄された木材などを用いて日本館に応答し作り出す場、そこで生まれる空間体験を通して、本展は来場者に「愛される建築」の可能性について問いかける。

また、日本館を「生きた場」として育て続けることも本展のコンセプトの一つであり、展示期間中、ワークショップやトークイベントをはじめとした複数のイベントの実施を予定している。

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