奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用 鳥瞰 photo©OHArchitecture
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用 温浴棟、アプローチ photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用 温浴棟、エントランスホール photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用 温浴棟、エントランスホール photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitecture が設計した、兵庫の「淡路の温浴施設」です。
眼前に海が広がる国営公園内に計画されました。建築家は、島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案しました。また、内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用されました。施設の公式サイトはこちら 。
国営公園で最初に計画認定されたPark-PFI事業で、兵庫県淡路島の国営明石海峡公園内に計画した複合温浴施設です。
神戸三宮からも車で30分とアクセスが良く、山と海が広がる風光明媚な場所ですが、ここは昔、関西国際空港の埋め立て地用の土取場になっており、一度自然が失われた場所でもあります。
このような公園内において淡路島らしい風景を紡ぎ、人々に開かれた場所を作るべきだと考えました。
それは公園の休憩小屋や淡路島の玉ねぎ小屋のように、壁がなく屋根だけで出来たような屋根の建築です。そのような公園と連続するような軒下空間を作ることで、水平的なつながりをもつ外部環境と調和する在り方を目指しました。
建物は分棟にし、コート(公園)と建物をクラスター状に配置することで、海とコートと空間が一体になった建物群とします。各建物は6mスパンごとに分け、それぞれ高さが異なる屋根を重ねることで、隙間から光や風を呼び込む形状としており、分節された屋根が集まることで、統一感のある風景に馴染む建ち方としました。
淡路島の土を使って淡路島で作られた瓦や瓦タイルを内外装・家具に使用し、淡路島らしい佇まいと内外が一体に続いていく空間を志向しました。そうすることで、過去に失われた土を瓦という形で再生したこの建物群が、新たな風景と人々の営みを構築していく未来を願っています。