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2023.6.16Fri
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奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用
photo©塩谷淳

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architecture|feature
E&YICEOHArchitectureスタジオオンサイトテクトニカ三和建設兵庫吉田裕樹図面あり堀井達也塩谷淳奥田晃輔島津設計建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・床)建材(外装・壁)建材(外装・屋根)温浴施設
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用鳥瞰 photo©OHArchitecture
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、アプローチ photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、エントランスホール photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、エントランスホール photo©塩谷淳

奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureが設計した、兵庫の「淡路の温浴施設」です。
眼前に海が広がる国営公園内に計画されました。建築家は、島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案しました。また、内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用されました。施設の公式サイトはこちら。

国営公園で最初に計画認定されたPark-PFI事業で、兵庫県淡路島の国営明石海峡公園内に計画した複合温浴施設です。
神戸三宮からも車で30分とアクセスが良く、山と海が広がる風光明媚な場所ですが、ここは昔、関西国際空港の埋め立て地用の土取場になっており、一度自然が失われた場所でもあります。

建築家によるテキストより

このような公園内において淡路島らしい風景を紡ぎ、人々に開かれた場所を作るべきだと考えました。
それは公園の休憩小屋や淡路島の玉ねぎ小屋のように、壁がなく屋根だけで出来たような屋根の建築です。そのような公園と連続するような軒下空間を作ることで、水平的なつながりをもつ外部環境と調和する在り方を目指しました。

建物は分棟にし、コート(公園)と建物をクラスター状に配置することで、海とコートと空間が一体になった建物群とします。各建物は6mスパンごとに分け、それぞれ高さが異なる屋根を重ねることで、隙間から光や風を呼び込む形状としており、分節された屋根が集まることで、統一感のある風景に馴染む建ち方としました。 

建築家によるテキストより

淡路島の土を使って淡路島で作られた瓦や瓦タイルを内外装・家具に使用し、淡路島らしい佇まいと内外が一体に続いていく空間を志向しました。そうすることで、過去に失われた土を瓦という形で再生したこの建物群が、新たな風景と人々の営みを構築していく未来を願っています。

建築家によるテキストより

以下の写真はクリックで拡大します

奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用鳥瞰 photo©OHArchitecture
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、外観 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、外観 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、アプローチ photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、アプローチ photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、外壁 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、エントランスホール photo©塩谷淳
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奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、ラウンジホール
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、脱衣室 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、洗面所 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、洗い場 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、プール photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、プール photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用レストラン棟、入口 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用レストラン棟、客席 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用レストラン棟、客席 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用レストラン棟、客席 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用レストラン棟、客席 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用レストラン棟、客席、夜景 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用レストラン棟、客席、夜景 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用レストラン棟、テラス席、夜景 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用レストラン棟、外観、夜景 photo©塩谷淳
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奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、エントランスホール、夜景 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、ラウンジホール、夜景 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、プール、夜景 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用温浴棟、プール、夜景 photo©塩谷淳
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用 image©OHArchitecture
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用 image©OHArchitecture
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用配置ダイアグラム image©OHArchitecture
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用断面ダイアグラム image©OHArchitecture
奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、兵庫の「淡路の温浴施設」。眼前に海が広がる国営公園内に計画。島らしい風景を紡いだ“人々に開かれた場”を目指し、地域固有の小屋のようで内外の連続性も作る“屋根の建築”を考案。内外装には地元の土を原料とする瓦やタイル等も使用空間ダイアグラム image©OHArchitecture

以下、建築家によるテキストです。


開かれた連続屋根
                                       
国営公園で最初に計画認定されたPark-PFI事業で、兵庫県淡路島の国営明石海峡公園内に計画した複合温浴施設です。
神戸三宮からも車で30分とアクセスが良く、山と海が広がる風光明媚な場所ですが、ここは昔、関西国際空港の埋め立て地用の土取場になっており、一度自然が失われた場所でもあります。

このような公園内において淡路島らしい風景を紡ぎ、人々に開かれた場所を作るべきだと考えました。
それは公園の休憩小屋や淡路島の玉ねぎ小屋のように、壁がなく屋根だけで出来たような屋根の建築です。そのような公園と連続するような軒下空間を作ることで、水平的なつながりをもつ外部環境と調和する在り方を目指しました。 

建物は分棟にし、コート(公園)と建物をクラスター状に配置することで、海とコートと空間が一体になった建物群とします。各建物は6mスパンごとに分け、それぞれ高さが異なる屋根を重ねることで、隙間から光や風を呼び込む形状としており、分節された屋根が集まることで、統一感のある風景に馴染む建ち方としました。 

断面計画的には、お風呂とプールエリアの床レベルを1.5m上げ、GLレベルの公園利用者と一定の距離感を図りつつ、海への眺望を確保しています。構造的にも基礎底が支持地盤の高さになり、床下を設備ピットとして利用。そこに温浴施設に必要な多くの設備配管や機器を納めることで、屋根を軽く薄くしています。そうすることで、柱も細くなり、景色を邪魔しない開かれた空間を実現しています。

淡路島の土を使って淡路島で作られた瓦や瓦タイルを内外装・家具に使用し、淡路島らしい佇まいと内外が一体に続いていく空間を志向しました。そうすることで、過去に失われた土を瓦という形で再生したこの建物群が、新たな風景と人々の営みを構築していく未来を願っています。

■建築概要

物件名:淡路の温浴施設
所在地:兵庫県淡路市夢舞台
用途:温浴施設・飲食
設計事務所:OHArchitecture
OHA代表:奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹
設計担当:吉田裕樹・川端梨沙子
施工会社:三和建設
構造設計:テクトニカ 鈴木芳典、鶴田翔
設備設計:島津設計
照明:ICE 武石正宣、永井宏武
造園:スタジオオンサイト 鈴木裕治
家具:E&Y 松澤剛、堀場陸
工事種別:新築
構造:S造
規模:地上1階 3棟
敷地面積:9066㎡
建築面積:2032.06㎡
延床面積:2032.06㎡
計画期間:2019年1月~2022年7月
竣工年月日:2022年7月
撮影:塩谷淳

建材情報
種別使用箇所商品名(メーカー名)
外装・屋根屋根

カラーガルバリウム鋼板t0.4 平葺き
塩ビ系シート防水t1.5

外装・壁外壁

乾式平瓦葺き
瓦タイル貼り
カラーガルバリウム鋼板t0.35

内装・床床

インターロッキング
コンクリート刷毛引き
磁器質タイル
ボロンt3
縁無畳

内装・壁壁

乾式平瓦葺き
瓦タイル貼り
ひのき突板
ひのき合板t12
ジョリパッド
PB12.5 EP

内装・天井天井

セメントボードt8 NAD塗装
PB9.5 EP

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※この情報は弊サイトや設計者が建材の性能等を保証するものではありません

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    佐々木 慧(ささき けい)
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    1987年長崎県生。九州大学卒業後、2013年東京藝術大学大学院修了。藤本壮介建築設計事務所を経て2018年に独立、2021年にaxonometric株式会社を設立。家具デザインから複合施設、ホテル、住宅、プレファブ建築開発、都市計画まで、多岐にわたるプロジェクトを手がける。九州大学や九州産業大学の非常勤講師を歴任。

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    SHARE 山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「瀬頭の家」。中心市街地に建つ二世帯が暮らすRC造の住まい。生活様式と趣向に応える空間を求め、其々の居住フロア毎に“仕上げ”や“天井の形状”を変える計画を考案。将来的な一部の貸出も想定してインフラの準備も行う

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    ナカサ&パートナーズ住宅吉武建築図面あり宮崎山田伸彦建材(内装・キッチン)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・床)建材(内装・水廻り)改修金子美由紀
    山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「瀬頭の家」。中心市街地に建つ二世帯が暮らすRC造の住まい。生活様式と趣向に応える空間を求め、其々の居住フロア毎に“仕上げ”や“天井の形状”を変える計画を考案。将来的な一部の貸出も想定してインフラの準備も行う1階(親世帯のフロア)、室01 photo©Nacasa&Partners 金子美由紀
    山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「瀬頭の家」。中心市街地に建つ二世帯が暮らすRC造の住まい。生活様式と趣向に応える空間を求め、其々の居住フロア毎に“仕上げ”や“天井の形状”を変える計画を考案。将来的な一部の貸出も想定してインフラの準備も行う2階(二世帯の共有リビングのフロア)、リビングダイニング photo©Nacasa&Partners 金子美由紀
    山田伸彦建築設計事務所による、宮崎市の住宅改修「瀬頭の家」。中心市街地に建つ二世帯が暮らすRC造の住まい。生活様式と趣向に応える空間を求め、其々の居住フロア毎に“仕上げ”や“天井の形状”を変える計画を考案。将来的な一部の貸出も想定してインフラの準備も行う3階(子世帯のフロア)、室02 photo©Nacasa&Partners 金子美由紀

    山田伸彦建築設計事務所が設計した、宮崎市の住宅改修「瀬頭の家」です。
    中心市街地に建つ二世帯が暮らすRC造の住まいです。建築家は、生活様式と趣向に応える空間を求め、其々の居住フロア毎に“仕上げ”や“天井の形状”を変える計画を考案しました。また、将来的な一部の貸出も想定してインフラの準備も行われました。

    宮崎市の中心市街地に建つ、築40年弱の鉄筋コンクリート造3階建ての住宅のリノベーション。

    もともと1階に母親、2階に共有のリビングスペースと水回り、3階に子世帯の部屋という階によって分けられた2世帯の構成で、この層構成はそのまま踏襲しながら、1階にトイレを備え付け、経年の劣化や防水等を重点的に改修した上で、付加断熱と内部のインテリアを改修している。

    建築家によるテキストより

    階によって仕上げや天井のプロポーションを変えることで、同じ建物でありながらそれぞれのライフスタイルや趣向によって変化のある空間となった。特に既存の2階部分が少し幅に対して高いように感じており、R天井の操作で包まれた感じの場を作りたいと考えた。
    それとともに、ダイニングチェアや窓辺のべンチ、ベンチ兼TV台のH400の高さの世界を準備することで重心の低い落ち着いた空間の質を作ることを意図した。

    建築家によるテキストより

    また、将来的に子世帯のみになった場合に、1階の部分を改修(キッチン、シャワールームの設置と、内部壁や界壁の工事)を行い、ワンルーム住戸として貸し出すことも提案して、インフラのみ今回工事で準備をしている。

    建築家によるテキストより
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    ナカサ&パートナーズ住宅吉武建築図面あり宮崎山田伸彦建材(内装・キッチン)建材(内装・壁)建材(内装・天井)建材(内装・床)建材(内装・水廻り)改修金子美由紀
    2023.06.16 Fri 07:08
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    2023.6.15Thu
    • 中山英之建築設計事務所がロビーの内装を手掛けた、東京の「Bunkamura ル・シネマ 渋谷宮下」。既存施設を改修して期間限定で運営される映画館の計画。未知の経験を待つ鑑賞者の為に、レッドカーペットではなく“シャドウ”カーペットの空間を考案。床と壁に加え什器までを“影色”の素材で覆う
    • 志摩健 / moss.による、東京・渋谷区の「専門学校桑沢デザイン研究所 新教育施設」。バウハウスの理念を基とする学校の為に建物を改修。既存の長い形状を活かし、中央に“コモンスペース”を設けて両側に教室等を配置する構成を考案。モダニズム的素材の使用やデッサウ校舎の手摺の現代化等も実践
    2023.6.17Sat
    • tecoの金野千恵による講演「共愉の風景へ」の動画。2023年3月にパリ日本文化会館の主催で行われたもの
    • 【ap job更新】 “建築で人に夢と希望を与える”を掲げ、公民問わず建築から家具までも手掛ける「北川原温建築都市研究所」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2023年新卒)と 広報職を募集中

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