山田陽平 / OYYによる、広島市の、複合施設「Mixed-Use Building in Hiroshima」。街中の遊技場を飲食店や事務所が入る施設に転用。他の商業ビルとの差別化を求め、地元産の“レンガ”を主要素材とし全体に散りばめて共用部と専有部の連続性を構築。多様な新旧素材の“調整”を積み重ね空間を作る 外観、エントランス photo©足袋井竜也
山田陽平 / OYYによる、広島市の、複合施設「Mixed-Use Building in Hiroshima」。街中の遊技場を飲食店や事務所が入る施設に転用。他の商業ビルとの差別化を求め、地元産の“レンガ”を主要素材とし全体に散りばめて共用部と専有部の連続性を構築。多様な新旧素材の“調整”を積み重ね空間を作る 地下1階、レストラン photo©足袋井竜也
山田陽平 / OYYによる、広島市の、複合施設「Mixed-Use Building in Hiroshima」。街中の遊技場を飲食店や事務所が入る施設に転用。他の商業ビルとの差別化を求め、地元産の“レンガ”を主要素材とし全体に散りばめて共用部と専有部の連続性を構築。多様な新旧素材の“調整”を積み重ね空間を作る 4階、シェアオフィスの受付 photo©足袋井竜也
山田陽平 / OYYによる、広島市の、複合施設「Mixed-Use Building in Hiroshima」。街中の遊技場を飲食店や事務所が入る施設に転用。他の商業ビルとの差別化を求め、地元産の“レンガ”を主要素材とし全体に散りばめて共用部と専有部の連続性を構築。多様な新旧素材の“調整”を積み重ね空間を作る 4階、シェアオフィスのラウンジ photo©足袋井竜也
山田陽平 / OYY が設計した、広島市の、複合施設「Mixed-Use Building in Hiroshima」です。
街中の遊技場を飲食店や事務所が入る施設に転用する計画です。建築家は、他の商業ビルとの差別化を求め、地元産の“レンガ”を主要素材とし全体に散りばめて共用部と専有部の連続性を構築しました。また、多様な新旧素材の“調整”を積み重ね空間を作る事も意図されました。施設の公式サイトはこちら 。
商店街に面するパチンコ店を複合用途のビルへとコンバートする計画。既存建物はパチンコ店らしさとバブル期を感じさせる装飾的で個性的なものであった。
今回使用しているレンガは、地元企業に協力してもらい地元の土から新たに焼き上げたものを使用している。また、新しく入居するテナント内装にも積極的にこのレンガを使用してもらうようなビル運用の指針を提案し、これにより本計画でもA工事からC工事まで統一して同じレンガをそれぞれが使用している。
今後もテナント入れ替えや内外装の補修など継続的なビル運用によって少しずつ地場の素材に置き換わっていくことを期待し、マテリアルからビル運用と地場産業との接続をできないかと模索した。
キーマテリアルとして同じ素材が建物全体に散らばることで、ファサードやエントランスなどの共用部とテナントの専有エリアとが全く別空間となってしまっているよくある雑居ビルとの差別化を狙い、共用部と各テナントが少しでも連続性を持ち、それぞれのテナントのためのビルのように見え始めることを期待した。
ラウンジスペースでは壁と天井を外して可能な限り気積を大きくとり、中央にはレンガを積み上げた重そうな三角形の塊を置いた。
通路から三角形の塊によってY字路のように別けることで最大限の広さを感じさせるラウンジスペースを成立させた。また、ゴツゴツとした砂岩パネルを凹凸だけ残すように塗りつぶしてみたり、引き戸の表面を波板状にしてみたり、様々な表面のチューニングを試みている。
他にも、艶のある御影石タイルやダクトの工業的な存在感、デッキプレートやルーバーの無機質な金属光沢、モルタルの塊として置かれたスラブ、MDFによる少しテクスチャーがあるが滑らかな表面の家具、レンガの荒々しさと焼成温度の差による焼きムラ、薄ピンクの革のような質感の床、など様々な質感 / 色味 / 形を配置することで空間を構成した。これら要素のうち半分近くが既にそこにあったマテリアルであるが、既存も新規も関係なく、調整するような操作を意識した。