タイプ・エービーと橋本組による、静岡・焼津市のオフィスビル「B.B.BOX やいづ」。建設会社の新社屋の計画。社員全員のプロジェクトへの関与を目指し、意見交換での与件整理や技能に合わせた作業分担で設計施工するプロセスを考案。街への貢献も意図して地上階を地域の人々に向けて開放する
タイプ・エービーと橋本組による、静岡・焼津市のオフィスビル「B.B.BOX やいづ」。建設会社の新社屋の計画。社員全員のプロジェクトへの関与を目指し、意見交換での与件整理や技能に合わせた作業分担で設計施工するプロセスを考案。街への貢献も意図して地上階を地域の人々に向けて開放する外観 photo©吉村昌也 コピスト
タイプ・エービーと橋本組による、静岡・焼津市のオフィスビル「B.B.BOX やいづ」。建設会社の新社屋の計画。社員全員のプロジェクトへの関与を目指し、意見交換での与件整理や技能に合わせた作業分担で設計施工するプロセスを考案。街への貢献も意図して地上階を地域の人々に向けて開放する1階、「Umi-Yume Hall」(エントランスホール) photo©吉村昌也 コピスト
タイプ・エービーと橋本組による、静岡・焼津市のオフィスビル「B.B.BOX やいづ」。建設会社の新社屋の計画。社員全員のプロジェクトへの関与を目指し、意見交換での与件整理や技能に合わせた作業分担で設計施工するプロセスを考案。街への貢献も意図して地上階を地域の人々に向けて開放する3階、左:コミュニケーションエリア、奥:作業エリア photo©吉村昌也 コピスト

伊藤孝紀 / タイプ・エービー橋本組一級建築士事務所が設計した、静岡・焼津市のオフィスビル「B.B.BOX やいづ」です。
建設会社の新社屋の計画です。建築家は、社員全員のプロジェクトへの関与を目指し、意見交換での与件整理や技能に合わせた作業分担で設計施工するプロセスを考案しました。また、街への貢献も意図して地上階を地域の人々に向けて開放しました。
基本設計とデザイン監修をタイプ・エービーが、基本設計と実施設計を橋本組一級建築士事務所が手掛けています。

静岡県に拠点を置く建設会社の本社オフィス計画。
設計から施工までを自社で行った。社員全員が社屋新築計画に関与できるよう、基本設計時から施工時まで部署の垣根を越えて参加できる仕組みとした。

建築家によるテキストより

基本設計時には、意見交換ワークショップを実施し、女性をはじめとした多様な人材が働きやすい環境づくりに必要な視点や、新社屋が地域に貢献できることを整理した。また、新社屋が位置する焼津市の魅力をアンケート(全社員を対象)で収集し、社員が地域に愛着を持てるよう、地域の魅力をデザインテーマに反映した。

施工段階では、ボルト締めから家具組立てまで、各々の予定や技能に合わせた作業を分担し、全社員が建設の一部に関わることのできる施工計画とした。

建築家によるテキストより

新社屋は、焼津駅前商店街と市役所、港を結ぶ動線上に位置している。

2020年頃から駅前商店街では空き店舗を活用したカフェや私設図書館が開設し、2022年には子育て施設「ターントクルこども館」が開業し、若者や子育て世代を中心とした賑わいが生まれ始めている。

その賑わいを定着させ、まちの魅力を増強させる拠点として新社屋1階を開放し、イベント等の利用にとどまらず、地域の方が自由に使える場を創出した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 既存ストック活用とエリア再生に特化した「再生建築研究所」が、建築設計・不動産事業推進・研究・広報に関わるスタッフとアルバイトを募集中
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【ap job更新】 既存ストック活用とエリア再生に特化した「再生建築研究所」が、建築設計・不動産事業推進・研究・広報に関わるスタッフとアルバイトを募集中神田錦町オフィスビル再生計画 ©楠瀬友将

既存ストック活用とエリア再生に特化した「再生建築研究所」の、建築設計・不動産事業推進・研究・広報に関わるスタッフとアルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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再生建築研究所は「建築の不可能を可能に」をビジョンに掲げ、2012年に創業しました。

既存ストックの活用設計を手掛け、取り壊すしかないと言われた建築を多く残し、その場所に欠かすことができない場所として再生し、新築には生み出すことができない価値を生み出してきました。現在では、行政や企業と連携して建物のみならず周辺地域を活性化させる「エリア再生」にも力を入れ、再生建築を文化に根付かせることを目指しています。

20世紀に多く生み出されたストックは都内でも8割と言われており飽和状態にあります。新築が難しい昨今、このストックたちを負の遺産として更新するのではなく、再生により次の100年に繋ぐ新しい建築のあり方を追求しています。特殊と言われている既存ストック活用のノウハウは近い将来、職能としても必須項目となります。

建築業界はもちろんですが、古いものへの価値付けが難しい日本の不動産市場においてサイセイという新しい価値を確立するため、一緒に創造できるメンバーを広く募集します。

【体制】
プロジェクトマネージャーを筆頭にチーム制をとっています。
現在では4名のプロジェクトマネージャーのもと、4チームで業務にあたり、チームごとに複数プロジェクトを担当しています。さらに、意匠、品質、再生、構造、設備の各専門領域スタッフが統括して全プロジェクトのピアチェックを行っており、特殊な再生建築を学ぶ環境により、経験に応じて適材適所で活躍できる体制をとっています。

なお、現在では、建築の領域を超えて、土地取得やブランディング、コンサルティングといった、仕組みや運営に携わるプロジェクトも増えてきました。鉄道・不動産など異業種との提携、金融機関や大学機関と連携しながら地域創生プロジェクトや、再生を手掛けたミナガワビレッジの運営を通じたコミュニティ形成、会社の経営や組織・働き方改革等、プロジェクトチームとは別に部門を立ち上げて幅広く取り組んでいます。

そういった分野にも興味をもち、設計業務をしながら未来を見据えた新しい都市更新のあり方を探求していきたいと考える熱意のある方、いずれは独立を視野に、中長期的にパートナーとして活動していただけるような、意欲的な方を歓迎します。

ツバメアーキテクツによる、神奈川・相模原市の「虫村 第一期工事」。山間部の“移住をサポートする実験場”としての集落。移住にまつわる諸問題を解決する存在を目指し、母屋・三軒長屋・仕事場を中心とする場を構想。第1期の完成した母屋は多様な人々を迎えるホールをメインに構成
ツバメアーキテクツによる、神奈川・相模原市の「虫村 第一期工事」。山間部の“移住をサポートする実験場”としての集落。移住にまつわる諸問題を解決する存在を目指し、母屋・三軒長屋・仕事場を中心とする場を構想。第1期の完成した母屋は多様な人々を迎えるホールをメインに構成母屋の外観、舗装路の左側には、第2期工事として仕事場が建設される予定。 photo©高野ユリカ
ツバメアーキテクツによる、神奈川・相模原市の「虫村 第一期工事」。山間部の“移住をサポートする実験場”としての集落。移住にまつわる諸問題を解決する存在を目指し、母屋・三軒長屋・仕事場を中心とする場を構想。第1期の完成した母屋は多様な人々を迎えるホールをメインに構成母屋の外観、手前の広場には、第3期工事として三軒長屋が建設される予定。 photo©高野ユリカ
ツバメアーキテクツによる、神奈川・相模原市の「虫村 第一期工事」。山間部の“移住をサポートする実験場”としての集落。移住にまつわる諸問題を解決する存在を目指し、母屋・三軒長屋・仕事場を中心とする場を構想。第1期の完成した母屋は多様な人々を迎えるホールをメインに構成母屋の1階、玄関からホールを見る。 photo©高野ユリカ
ツバメアーキテクツによる、神奈川・相模原市の「虫村 第一期工事」。山間部の“移住をサポートする実験場”としての集落。移住にまつわる諸問題を解決する存在を目指し、母屋・三軒長屋・仕事場を中心とする場を構想。第1期の完成した母屋は多様な人々を迎えるホールをメインに構成母屋の1階、ホールからワークスペースを見る。 photo©高野ユリカ

ツバメアーキテクツが設計した、神奈川・相模原市の「虫村 第一期工事」です。
山間部の“移住をサポートする実験場”としての集落の計画です。建築家は、移住にまつわる諸問題を解決する存在を目指し、母屋・三軒長屋・仕事場を中心とする場を構想しました。また、第1期の完成した母屋は多様な人々を迎えるホールをメインに構成されました。

虫村は、複数の住居と仕事場が同じ敷地内にある。多様な営みのある開かれた生活場をつくると同時に、地域の移住をサポートする実験場として藤野に計画中だ。母家、仕事場、三軒長屋の三棟からなり、現時点では母家が竣工しこれから他棟の工事が始まる。

建築家によるテキストより

自らも移住を検討する中で移住先探しの壁に直面した施主は、この地に家主として定住するとともに、移住初期の足掛かりとなる三軒長屋を敷地内に併設することにした。ここで移住希望者は2-3年の仮住まいをしながら、次のステップへと備える。さらにはなれとしてつくる共有の仕事場は、都市部からの短期滞在やワーケーション拠点としても使えるように計画している。都市的な暮らしと農的な暮らしの移行段階のバランスを、村を通して探っていく枠組みだ。

建築家によるテキストより

1期工事で竣工した母屋は、友人や仕事先の人を含めいろいろな人が頻繁に訪れることから、部屋の中心に大きなホールを設け、レベル差によっていくつかのまとまりが隣り合う構成とした。
ホールの端部には南北を横断するように外部から土間が入り込み、こどもたちが中庭-ワークスペース-裏の畑と行き来する遊び場をつくる。

母屋、長屋、仕事場の3棟には、共通して泥部屋と呼ばれる半屋外を設ける。泥部屋は敷地内で採れた収穫物を洗ったり干したりする農作業場であり、道具を共有する工房であり、食事や団欒など日常的な活動の場でもある。広大な杉林に囲まれた屋外にはベリーや野菜、ハーブ畑、生活排水を微生物の力で浄化するバイオジオフィルター、アウトドアキッチン、堆肥小屋等を徐々に計画中である。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/12/18-12/24]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/12/18-12/24]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/12/18-12/24)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 稲山貴則建築設計事務所による、神奈川・逗子市の「緑道の家」。奥側で“緑道”に面する旗竿敷地に計画。豊かな環境を最大限に導入する空間を求め、床レベルと窓配置等の操作で歩行者の視線を意識せず“自然を眺められる”内外の関係性を構築。緑道と共に過ごす生活を提案する
  2. 阿部悠子設計アトリエによる、熊本市の二世帯住宅「本山の自邸」。住宅等が建て込む地域に計画。近隣との距離の確保を求め、“閉じた家型のヴォリューム”の中に設けた“細長い中庭”を中心に生活が展開する構成を考案。環境との繋がり方を操作した中庭で雑多な状況も美しく見せる
  3. 井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・鎌倉市の「木洞窟の住居」。日照が懸念される“谷”の様な敷地に計画。与件の下に“明るい空間”を求め、建面を限度まで使ったヴォリュームの上階に3つの吹抜を設けて採光する構成を考案。大きな気積で家族間の“心地よい距離感”も生み出す
  4. 諸江一紀建築設計事務所による、愛知・一宮市の「家具工房とピアノ教室のある家」。歴史ある街道に面する敷地。道行く人が仕事の様子を感受できる建築を求め、工房と作業場にもなる庭を通りに向かって開放する構成を考案。街との接点となる“少しだけ開かれた家”は住まい手の地元への意識も変える
  5. NOIZによる、京都市の宿泊施設「ABiz Hotel」。歴史的風情と現代の賑わいを併せ持つ地域に計画。新旧の性質の共存を求め、伝統建築の要素を抽象化して再構成したファサードを持つ建築を考案。縦格子等に“川面の揺らめき”を思い描いたデジタルパターンも用いる
  6. 佐藤信 / 青木茂建築工房による、大分の、住宅の改修「だぶるすきんの家」
  7. BIGによる、ブータン・ゲレフーの、マスタープラン「マインドフルネス・シティ」。1000km2を超えるエリアに新たな経済拠点を作る計画。国の文化や精神性に基づいた建築を目指し、地域の建材や様式を参照する建築を志向。国際空港・水力発電ダム・人が住める橋などが構想される
  8. スキーマ建築計画の長坂常へのインタビュー「予算から自由になるための創意」。“デザイン手法”から“事務所の運営”までも語る内容。聞き手をCHArの連勇太朗が務める
  9. ザハ・ハディド事務所による、チェコ・プラハの複合ビル「マサリチカ」。歴史的な駅と一体化し公共広場も提供する建築。旧市街の建築や都市と呼応するファサードを備えると共に、ホームや駅周辺の様々な場所への交通路を再編。上層のオフィスでは各フロアから屋外テラスへの出入りも可能
  10. OMA / デイヴィッド・ジャーノッテンによる、オランダのオフィスビル「アポロラーン171」。近代的なビルと歴史的な住宅が混在する緑豊かな大通り沿いの敷地。近隣との結びつきを求め、ファサードに“ガラス”と“レンガ”を用いた二面性を持つ建築を考案。既存建物の基礎を活用し廃棄量を最小限にも抑える
  11. 三野貞佳 / アリアナ建築設計事務所による、京都市の「西ノ京の家」。様々な使い方を想定した“うなぎの寝床”に建つ住宅。限られた敷地の有効活用を求め、空間を分断しない“Y字の門型トラス”で支える建築を考案。“三枚の扉”を導入して用途に合わせた繋がり方の調整も可能とする
  12. 石嶋寿和 / 石嶋設計室による、石川・小松市の「山崎設備設計新社屋」。事業規模の拡大に対応する増築計画。意思疎通の活性化での“知的生産性の向上”を求め、上階の大半をカフェやジムなどの交流空間とした建築を考案。配管等が露出された天井は“設備計画の学習素材”としても機能
  13. 徳野由美子建築設計事務所による、福岡市の住戸改修「梅光園の家」。団地の正方形に近い形状の区画。外部環境の享受を求め、間口幅を活かしたバルコニーに面する“家族のくつろぎの空間”から光と風が住戸全体に行渡る構成を考案。明確なゾーニングは家族に必要な距離感の創出も意図
  14. 村上譲+菊田康平 / Buttondesignによる、東京・渋谷区のギャラリー「編阿弥庵」。伝統と前衛を融合させるブランドの為に計画。既存躯体に可能性を見いだし、施主の理念と共鳴する“新旧や素材の質の違いを融合”させる空間を志向。新規仕上は黒和紙と白塗装に限定して不完全な状態を意図的に作る
  15. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  16. 倉俣史朗の椅子「ミス・ブランチ」が、サザビーズのオークションのデザイン製品として、史上最高額で落札
  17. 藤本壮介+東畑建築事務所+梓設計による、2025年大阪・関西万博の「大屋根(リング)」。外側高さ約20mで内径約615mの世界最大級の木造建築。会場の主動線として交通空間であると共に、雨風等を遮る快適な滞留空間としても機能。屋上には緑の丘が広がり瀬戸内海の景観を眺望
  18. 徳山史典+弓削純平 / UNQUOTEによる、宮城・仙台市のシェアオフィス「STUDIO 080 [extend]」。旧工場の未着手の大空間に施設を拡張する計画。巨大機械が主役だった場に対し、“人のための空間”へ転用する設計を志向。既存の中に執務機能を収めた箱を“入れ子状”に配置する構成とし効率的に必要性能も確保
  19. 佐藤陽+馬場亮平+和田彦丸 / OOOarchitectureによる、東京・北区の「CAT TOWN GREEN HOUSE」。“最低”高さ制限のある短冊敷地に建つ“二階建”住宅。与条件となった“気積”を主要素として、施主の望んだ“猫と植物が幸せに暮らせる”空間を志向。天井高の配分と開口部の配置で“光に満ちた空間”を作り出す
  20. 原山大+村上芙美子 / HaMAoによる、広島・尾道市の二世帯住宅「向島の家」。本土から島へ移住する家族の住まい。近隣との関係性の構築を主題とし、新たな建築を“既に存在する周囲の多様な状況”と繋ぎ合わせる設計を志向。庇や外壁等の様々な要素が敷地境界を越えて周りと関わるように作る

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