東孝光による「塔の家」(1966) と 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983) の建築ツアーが開催。妹島和世の監修でアートウィーク東京の一環として実施
東孝光による「塔の家」(1966) と 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983) の建築ツアーが開催。妹島和世の監修でアートウィーク東京の一環として実施「塔の家」設計:東孝光 photo©Nacasa & Partners
東孝光による「塔の家」(1966) と 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983) の建築ツアーが開催。妹島和世の監修でアートウィーク東京の一環として実施「花⼩⾦井の家」設計:伊東豊雄 photo©Ohashi Tomio

東孝光による「塔の家」(1966) と 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983) の建築ツアーが開催されます。妹島和世の監修でアートウィーク東京の一環として実施されるものです。開催日は、2024年11月8日・9日(要事前申込)。申込ページはこちら

SANAA 妹島和世監修による建築ツアー

「TOKYO HOUSE TOUR」は、東京の街に佇む名建築を巡る建築ツアー。コースの監修を務めるのは2004年ヴェネチアビエンナーレ国際建築展 金獅子賞、2010年プリツカー賞などの受賞歴をもつ建築ユニット「SANAA」の共同設立者であり、2022年からは東京都庭園美術館館長を務める建築家・妹島和世です。

1回目のテストケースとして実施される今回は、建築家・東孝光が1966年に設計した東京都心の住宅「塔の家」と、建築家・伊東豊雄が1983年に設計した東京郊外の住宅「花小金井の家」を訪ねます。

リリーステキストより

妹島和世によるコメント

現在の東京には素晴らしい小住宅が多く存在しています。それらは戦後、個人事業として設計を営む建築家の設計によって建てられた庶民の家です。そうした小住宅群は、戦後の東京の暮らしをいまに伝える貴重な財産でありながら、同時に日本近代建築史の中で公共建築とともに存在感を示し、日本の近代建築を象徴する存在として世界で高く評価されてきました。住宅建築がこれほど多く集まる街は、世界的に見ても東京以外にありません。

しかし現在、高齢化をはじめとする様々な理由により、そうした建築物の維持が難しくなってきています。例えば、ヨーロッパでは戦後に建てられた住宅建築の多くは集合住宅であり、それらは地方自治体によって保存されながら現在も大切に使われていますが、日本の小住宅群はすべて民間で作られたものであるために、その保存と継承の困難さが現実的に大きな問題になっているのです。そこで、そうした小住宅に新たな使い方を与え、それらを東京の、そして日本の財産として継承し、みんなで守っていけたら良いのではないかと考え、このプログラムを企画するに至りました。

今回のツアーはその1回目のテストケースとして、建築とその保存継承、そして東京の暮らし全般に関心のある方たちを対象に、東京都心に建つ住宅と、まだ自然が残る郊外に建つ住宅のふたつを取り上げます。

リリーステキストより

詳細な情報は以下に掲載します。

山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・原宿の「Tiny Kiosk」。商業施設“オモカド”の屋上イベント用の移動式キッチン。未稼働時の地下物置での保管も想定し、搬入用のエレベーターに載るサイズの“小屋”を考案。前面開口の建具は上下に展開してカウンターや庇の役割も担う
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・原宿の「Tiny Kiosk」。商業施設“オモカド”の屋上イベント用の移動式キッチン。未稼働時の地下物置での保管も想定し、搬入用のエレベーターに載るサイズの“小屋”を考案。前面開口の建具は上下に展開してカウンターや庇の役割も担う建具を全て閉じた状態。 photo©新澤一平
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・原宿の「Tiny Kiosk」。商業施設“オモカド”の屋上イベント用の移動式キッチン。未稼働時の地下物置での保管も想定し、搬入用のエレベーターに載るサイズの“小屋”を考案。前面開口の建具は上下に展開してカウンターや庇の役割も担う前面の建具を開いた状態。 photo©新澤一平
山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.による、東京・原宿の「Tiny Kiosk」。商業施設“オモカド”の屋上イベント用の移動式キッチン。未稼働時の地下物置での保管も想定し、搬入用のエレベーターに載るサイズの“小屋”を考案。前面開口の建具は上下に展開してカウンターや庇の役割も担う内部から開口部越しに外部を見る。 photo©新澤一平

山田優+小阿瀬直+大嶋励 / SNARK Inc.が設計した、東京・原宿の「Tiny Kiosk」です。
商業施設“オモカド”の屋上イベント用の移動式キッチンです。建築家は、未稼働時の地下物置での保管も想定し、搬入用のエレベーターに載るサイズの“小屋”を考案しました。また、前面開口の建具は上下に展開してカウンターや庇の役割も担います。施設の公式サイトはこちら

東急プラザ表参道「オモカド」の屋上でのイベント時に使用する移動式のキッチンである。
イベントが無い時は地下の物置に保管するため、搬入用のエレベーターに載る大きさの1.2㎡x2mの小さな小屋として計画した。

建築家によるテキストより

正面開口の建具は上下に展開しカウンターや庇となり、両側面に設けた出入り口は複数台配置時の連結も想定して計画している。
設備は2槽シンク、給湯器、冷蔵庫、IH調理器の必要最低限の調理設備を備えており、保健所による飲食店の営業許可も取得可能である。

建築家によるテキストより

移動可能な最小の飲食店として、オープンスペースの使い方の可能性を大きく広げる小さな小屋である。

建築家によるテキストより
建築家の石上純也が、エルメスの2025AWメンズコレクションのランウェイに出演。長谷川博己・大沢たかお・松田翔太らもモデルとして参加

建築家の石上純也が、エルメスの2025AWメンズコレクションのランウェイに出演しています。長谷川博己・大沢たかお・松田翔太らもモデルとして参加したようです。VOGUEのサイトにはレポート記事も掲載されています。リンク先のfashionsnapのサイトに写真が1枚掲載されています。石上は、2010年にもヨウジヤマモトのコレクションにモデルとして出演していました。また、同じく建築家の中山英之が2016年にエルメスのランウェイに出演しています。

法律家の水野祐と建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2024」が開催。テーマは「あいまいさの確かな形質」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈
法律家の水野祐と建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2024」が開催。テーマは「あいまいさの確かな形質」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈

法律家の水野祐と建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2024」が開催されます。テーマは「あいまいさの確かな形質」最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈されます。登録締切は2024年11月14日(木)提出期限は2024年11月21日(木)です(※延長されました)。登録締切は2024年11月7日(木)。提出期限は2024年11月14日(木)です。【ap・ad】

テーマ:あいまいさの確かな形質

法とは社会を制御する堅く不自由な存在に感じるかもしれませんが、実際には解釈の多様さを含んでいます。そして、時代の変化とともに可変的な存在でもあります。デザインの側から見ると、法は「制約」と捉えられることがほとんどですが、実は設計行為の背景となるある種の「決定ルール」として機能することもあります。
空間や建築を通した広い意味でのルールの形や質が、新しい思考様式、行動様式、生活様式につながる「創造的な道具」になる可能性があります。

白黒はっきりつかないあいまいな状況、例えば法だけでなく、その場所独自の観念やルールが重なった状況、ゆらぎは、法が創造的に変化して社会が変わるその重要なきっかけになる。そのような法のデザインの考え方もあるはずです。

あいまいさを確かな形質としてつくることができた時に、どのような未来、どのような可能態を描くことができるのか、その提案を求めます。

賞金

●インターナショナルアワード 最優秀賞(1名)
賞金 10,000 USドル
ハーバード大学での6週間のサマースクールへの招待
(旅費滞在費を含む)

●日本地区最優秀賞(1名)
賞金 30万円
インターナショナルアワードセレモニーへの招待
(旅費滞在費含む)
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

●日本地区インテリア部門優秀賞(2名)
賞金 各5万円
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

●日本地区建築・ランドスケープ部門優秀賞(2名)
賞金 各5万円
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

以下に、募集概要等を掲載します。

BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる
BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる photo©laurian ghinitoiu
BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる photo©laurian ghinitoiu
BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる photo©laurian ghinitoiu
BIGによる、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」。国際的に活動する設計事務所の自社ビル。湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案。社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げる photo©laurian ghinitoiu

BIGが設計した、デンマーク・コペンハーゲンの「BIG HQ」です。
国際的に活動する設計事務所の自社ビルの計画です。建築家は、湾岸地域の先端部分を敷地として、コンクリート壁が支え合う“ピラネージ風”の“開放的”な空間を備えた建築を考案しました。また、社内の5つの専門部署が綿密に協働して造り上げました。建築の場所はこちら(Google Map)。


こちらはリリーステキストの翻訳です

コペンハーゲンの工業港にあるBIGの「ピラネージ風」本社と公園のビジュアルツアー

コペンハーゲンのスンドモーレンの先端に、BIGの新本社ビル(4,488㎡)が倉庫や海事インフラに囲まれて建っています。2024年春に完成したこの本社ビルは、BIGの社内にあるランドスケープ、エンジニアリング、アーキテクチャー、プランニング、プロダクトデザインの各チームがコラボレーションした、BIGの統合型LEAPPアプローチの最初の実現例のひとつです。この建物は、Uniconとの緊密な協力により開発されたユニグリーンコンクリートでできています。

コペンハーゲンのノアハウン地区の狭い桟橋に位置するBIGの新本社ビルは、港の産業遺産にしっかりと根を下ろした高さ27メートル、7フロアの建物です。LM Byg、Unicon、Energy Machines、El-Team Vest、Eiler Thomsen、HB Trapperとの共同作業による2年間の建設期間を経て、この建物は、コペンハーゲンに拠点を置くBIGの300人の従業員が働く拠点となりました。DGNBゴールド認証取得を目指して設計されたこの建物は、太陽エネルギーシステムと地熱エネルギーシステムを統合し、再生可能エネルギーへの依存度を約60%にすることに貢献しています。自然換気などのパッシブデザイン戦略と組み合わせることで、地熱エネルギーシステムは、建物の熱需要の84%、冷房需要の100%を賄うことができます。

この建物は、Unicon社との共同開発によるユニグリーンコンクリートの初の応用例です。セメントクリンカーの一部を焼成粘土と石灰フィラーで置き換えたもので、従来のコンクリート混合と比較して、CO2排出量を約25%削減します。建設中にテストと開発が行われたBIG HQは、ユニグリーンの耐久性と可能性を証明するものとなっています。また、素材だけでなく建築方法においても先駆的なプロジェクトであり、コンクリートの可能性の境界を押し広げるものです。

ビャルケ・インゲルス、BIGの創設者兼クリエイティブ・ディレクターは述べています。
「LEAPPの背景にある考え方は、ルネサンスのような建築の実践であり、学際的な人々や知識の集まりです。LEAPPは、ランドスケープ(Landscape)、エンジニアリング(Engineering)、アーキテクチャー(Architecture)、プロダクト(Product)、プランニング(Planning)の頭文字を取ったものです。LEAPPのあらゆる側面が、私たちの本社に関わってきました。計画、製品設計、非常に複雑なコンクリート要素の積み重ねなどです。そのエンジニアリングの方法により、この建物全体で柱が1本しか必要ありません。梁と梁の間に、一連のスカンジナビア産の御影石と大理石が積み重ねられ、それ以外はすべて、これらのコンクリートの壁が互いに支え合っています。すべてのフロアから屋外テラスにアクセスでき、上下の屋外テラスともつながっています。避難経路のひとつとして、屋上から地上階まで歩いて降りることができます。これにより建物内を移動するたびに、見事に切り取られた眺望が現れます。時にはノルドハーブンのコミュニティの一部が見え、時には水辺の景色が現れ、時にはミッデルグランデンの風車が切り取られたような景色が見えます」

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