長岡勉 / POINTによる、東京・恵比寿の「額縁の中の額縁」。額縁の様な展示空間のギャラリーの為に制作。行き交う人との関係の構築を求め、捲れ上がる“作品としての額縁”を空間の6面に配置。自律的なものを環境とも適合させる“オブジェクトスペシフィック”の方法で作る
長岡勉 / POINTによる、東京・恵比寿の「額縁の中の額縁」。額縁の様な展示空間のギャラリーの為に制作。行き交う人との関係の構築を求め、捲れ上がる“作品としての額縁”を空間の6面に配置。自律的なものを環境とも適合させる“オブジェクトスペシフィック”の方法で作る右側の展示空間の詳細 photo©CAGE GALLERY
長岡勉 / POINTによる、東京・恵比寿の「額縁の中の額縁」。額縁の様な展示空間のギャラリーの為に制作。行き交う人との関係の構築を求め、捲れ上がる“作品としての額縁”を空間の6面に配置。自律的なものを環境とも適合させる“オブジェクトスペシフィック”の方法で作る北側の道路から展示空間を見る、夜景 photo©CAGE GALLERY
長岡勉 / POINTによる、東京・恵比寿の「額縁の中の額縁」。額縁の様な展示空間のギャラリーの為に制作。行き交う人との関係の構築を求め、捲れ上がる“作品としての額縁”を空間の6面に配置。自律的なものを環境とも適合させる“オブジェクトスペシフィック”の方法で作る北側の道路から展示空間を見る、夕景 photo©CAGE GALLERY

長岡勉 / POINTによる、東京・恵比寿の「額縁の中の額縁」です。
額縁の様な展示空間のギャラリーの為に制作されました。建築家は、行き交う人との関係の構築を求め、捲れ上がる“作品としての額縁”を空間の6面に配置しました。これらは、自律的なものを環境とも適合させる“オブジェクトスペシフィック”の方法で作られました。
会期は、2025年4月13日まで。関連イベント等の情報は、展覧会の公式ページに掲載されています。会場の場所はこちら(Google Map)。

幅と高さが180cm程のガラスに奥行き24cmの窓枠が内側にはり出した薄い空間が2つ、通りに面してならんでいる。これらがCAGEギャラリーの展示空間の全てである。

ショーウィンドウとしても奥行きの浅い空間は、展示空間というより、平面作品をフレーミングする額縁そのもののようである。そこで額縁のようなギャラリーの中に額縁を入れ子状に挿入することで浅い空間に奥行きを与え、積極的に鑑賞者との関係を作ることを考えた。

建築家によるテキストより

通常であれば窓に正対する正面の白い壁に作品が設置される。しかし、通りを行き交う人たちは、その前を移動しながら横目で作品を見ることになる。そこで、壁から捲れ上がるように額縁を張り出させることで、作品と人の“向き”が積極的に関わるようにした。

額縁のようなとは言うものの、そこには24cm程度の奥行きの空間がある。その空間は、前面のガラス面、ステンレス仕上の“額縁に相当する”底面・側面・上面、正面の白い壁面、の計6面で囲まれている。これらの全ての面を積極的に関係させるために、額縁はそれぞれの面にもたれ掛かったり、面同士を繋ぐように折れ曲がるように配置されている。

建築家によるテキストより

額縁のようなギャラリーに新たに額縁を挿入するという展示方針は、サイトスペシフィックなアプローチではある。
ただし、新たに差し込む額縁は窓枠(額縁)を形態として参照するわけではなく、特定の作品をフレーミングするわけでもない。そのどちらの状態でもない額縁を考えることで、特定の対象との関係が強くなりすぎず、むしろ新たな関係を作っていく余地があるものを目指した。

自律的(オブジェクトな)存在としてありながら、場所に合わせて調整配置されていく(サイトスペシフィックな)側面を併せ持つ額縁のあり方を探っていった。簡単に一言で言うと、既に存在するモノ(オブジェクト)を環境に適合させて配置構成していくことをオブジェクトスペシフィックと呼んでいる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 連勇太朗が代表理事を務め、“新たな住環境モデル”の発明を目指す「CHAr」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 連勇太朗が代表理事を務め、“新たな住環境モデル”の発明を目指す「CHAr」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 連勇太朗が代表理事を務め、“新たな住環境モデル”の発明を目指す「CHAr」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)を募集中

連勇太朗が代表理事を務め、“新たな住環境モデル”の発明を目指す「CHAr」の、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【CHArについて】
NPO法人CHAr一級建築士事務所は、「つながりを育む、まちをつくる」をビジョンに掲げ、デザイン・建築設計・まちづくりを軸としながら、自社サービスの運営を通じて多様なアクターと協働しながらプロジェクトを進めている組織です。
人/時間/空間を再び繋ぎ合わせ、新たな価値観と想像力によって、21世紀の社会に求められるネットワークを創造することを目指しています。

現代における住環境には住宅や家といったビルディングタイプに限定されず、地域社会やコミュニティまで含めた包括的な視点から住環境モデルの大胆な構想と再編が求められています。CHArは小さな手すりの改修から、大きな都市の計画まで、スケールや領域を横断しながら次の時代に求められる新たな住環境モデルを発明し、実装することをミッションとします。

これまでは改修設計や利活用提案・コンサルティング・自社事業の運営が中心でしたが、それぞれの事業・協働者が成長し、これまでよりも規模の大きい設計案件や地方の案件・ユニークな案件が増えてきています。一方でほんの小さな変化で空間の質が変容するようなミクロなデザインのクオリティも追求しています。

また建築設計だけにとどまらず、企画提案・プログラム提案・プログラム開発・事業モデル開発など、多岐にわたる業務を横断しながらプロジェクトを進めています。

建築・まちづくり・クリエイティブへの情熱があり、建築設計を軸足としながらさまざまなチャレンジをしたい方のご応募お待ちしています!

【ap job更新】 調査と研究に基づく計画と、質の高いデザインを統合した設計を行う「岡田新一設計事務所」が、設計スタッフ(2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 調査と研究に基づく計画と、質の高いデザインを統合した設計を行う「岡田新一設計事務所」が、設計スタッフ(2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 調査と研究に基づく計画と、質の高いデザインを統合した設計を行う「岡田新一設計事務所」が、設計スタッフ(2026年新卒)を募集中北茨城市立磯原中学校

調査と研究に基づく計画と、質の高いデザインを統合した設計を行う「岡田新一設計事務所」の、設計スタッフ(2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

岡田新一設計事務所は、新卒(2026年4月入社)スタッフを募集しています。

【株式会社岡田新一設計事務所について】
1969年設立。調査・研究に基づく建築計画と、質の高いデザインを統合した建築設計を行っています。
現在、文化施設、教育施設、医療福祉施設、民間業務施設など、従来型のプロトタイプを越えた個性あるプロジェクトが進行しています。
課題に対する解答を多角的に考え議論し、企画から設計監理まで一貫して取り組むことで、達成感のある実務経験を積むことができます。

【求める人材】
質の高い建築の実現には時間を要します。
ともに考え、新しい建築にチャレンジし、創り上げる喜びを分ちあえる人を求めます。

BIGによる、新しいハンガリー自然史博物館。何世紀もの歴史がある大森林の中での計画。地域の教育と文化に貢献する施設として、3本の緑化された帯が重なり合う建築を考案。全方位からのアクセスも可能で都市構造と自然景観の両方に溶け込む
BIGによる、新しいハンガリー自然史博物館。何世紀もの歴史がある大森林の中での計画。地域の教育と文化に貢献する施設として、3本の緑化された帯が重なり合う建築を考案。全方位からのアクセスも可能で都市構造と自然景観の両方に溶け込む俯瞰 image©BIG
BIGによる、新しいハンガリー自然史博物館。何世紀もの歴史がある大森林の中での計画。地域の教育と文化に貢献する施設として、3本の緑化された帯が重なり合う建築を考案。全方位からのアクセスも可能で都市構造と自然景観の両方に溶け込む外観 image©BIG
BIGによる、新しいハンガリー自然史博物館。何世紀もの歴史がある大森林の中での計画。地域の教育と文化に貢献する施設として、3本の緑化された帯が重なり合う建築を考案。全方位からのアクセスも可能で都市構造と自然景観の両方に溶け込む常設展示スペース image©BIG

BIGによる、新しいハンガリー自然史博物館です。
何世紀もの歴史がある大森林の中での計画です。建築家は、地域の教育と文化に貢献する施設として、3本の緑化された帯が重なり合う建築を考案しました。また、全方位からのアクセスも可能で都市構造と自然景観の両方に溶け込みます。BIGはVikar es Lukacs Epites StudioMuseum StudioTYPSAと協働して国際コンペに勝利しました。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

BIGが、新しいハンガリー自然史博物館の設計に関する国際コンペで勝利しました。

BIG(ビャルケ・インゲルス・グループ)が、ハンガリー第2の都市デブレツェンにある新しいハンガリー自然史博物館の本拠の設計者として選ばれました。この23,000㎡の博物館は、市の北部にある何世紀もの歴史を持つ大森林の中に位置し、新たな公共かつ科学的な目的地を形作るために、森の床から緩やかに立ち上がる3本の重なり合う造園された帯が提案されました。

デブレツェンの大森林ナジュエルデーの縁にある旧スポーツグラウンドに位置する新しいハンガリー自然史博物館は、Vikar es Lukacs Epites Studio、Museum Studio、TYPSAとの協働で設計されています。この博物館はブダペストにある既存の施設に代わるものであり、2030年までにデブレツェンを教育と文化の主要な地域拠点として確立するという政府の構想を支援します。博物館および文化・イノベーション省によって委託されたこの新しい博物館には、常設および企画展示ホール、教育・研究施設、公共設備、そしてバックヤードスペースが設けられます。

「自然史は私にとってとても大切な分野です。あまりにも大切なので、長男にダーウィンと名付けたほどです。デブレツェンの大森林にあるハンガリー自然史博物館の設計を委ねられたことは、大変光栄です。私たちの設計は、道筋と系統の交差点として構想されています。交差する造園された帯が重なり合い、一連のニッチや生息環境、ホールやギャラリーを生み出し、内と外、親密さと巨大さとをシームレスに融合させます。その結果は、森の開けた場所にある人工の丘です。幾何学的に明快でありながら、柔らかく有機的でもあり、自然界の驚異にふさわしい場所となっています」ビャルケ・インゲルス、BIG創設者兼クリエイティブディレクター

新しい博物館は、景観に合わせて起伏する3つの重なり合うヴォリュームによって形作られています。中大断面木造の構造体と焼杉のファサードを備えたこの博物館は、地面に部分的に埋め込まれ、森の床から立ち上がって公園の風景に視覚的に溶け込んでいます。一方で、その傾斜した屋根は一般の人々のアクセスを促し、市街を一望できる広大な景色を提供します。

「私たちはハンガリー自然史博物館を、その環境と一体として構想しました。それは周囲の景観によって形作られると同時に、その景観を形作るものでもあります。中大断面木造で建てられたこの建物は、地面から立ち上がる地元産の焼杉パネルを用いたファサードを特徴とし、建築と自然の境界をあいまいにしています。この博物館は地中の熱容量を活用し、地熱ループや太陽光パネルを含む現地のエネルギーシステムを統合することで、年間を通じて安定した屋内環境を確保しています。この建物は単にその場所を保存するのではなく、それを回復・強化し、生物多様性を再生させながら、静かに周囲の環境に適応します。」ハンナ・ヨハンソン、BIGパートナー

どの方向から訪れても、来館者は開かれた広場や曲がりくねった森の小道、そして建物越しや建物上からの切り取られた眺望に出会います。この博物館は全方向からアクセス可能で、都市の構造と周囲の自然景観の両方に溶け込んでいます。到着地点には広々とした南側の広場があり、地域の暮らしと博物館の活動が交わる交流の場となっています。

館内では、レセプションホールが中心の方位点として機能し、周囲に広がる展示ウイングを垣間見ることができます。展示ウイングは放射状に配置されており、5つが常設ギャラリー用、1つが企画展示や一般向けプログラム用となっています。上階には図書館とレストランがあり、森の樹冠を望むことができます。一方、下階には学習ハブがあり、学生や家族、スタッフのためのワークショップ、遊びの空間、研究ラボが設けられています。

建築面積を最小限に抑えることで、博物館は地形の中に部分的に埋もれるように存在しています。傾斜した緑化屋根には在来種が植えられており、地域の動植物の生息地を提供すると同時に、公園が博物館の上に視覚的に広がっていくように見せています。植生は敷地内を通って建物内部まで続いており、年間を通じて一般の人々が休憩や集まりに利用できるエリアを提供しています。

Subscribe and Follow

公式アカウントをフォローして、
見逃せない建築情報を受け取ろう。

「建築と社会の関係を視覚化する」メディア、アーキテクチャーフォトの公式アカウントです。
様々な切り口による複眼的視点で建築に関する情報を最速でお届けします。

  • 情報募集建築・デザイン・アートの情報を随時募集しています。
  • メールマガジン メールマガジンで最新の情報を配信しています。