



栫井寛子+徳永孝平 / atelier SALADが設計した、鹿児島市の住戸改修「HOUSE F」です。
標準的な間取りの既存を改修する計画です。建築家は、“近代の象徴”から“現代の価値”への更新を求め、“外部のような内部、内部のような外部”の空間を中央に配する計画を考案しました。そして、中庭・リビング・縁側でもある多様な場として機能させました。
51C以降、2DKの集合住宅が標準とされ、それは、家族形態や社会の様相を表わす近代化の象徴でもあった。
「HOUSE F」は、そのような2DKの計3部屋を一体的に改修し、近代の象徴を、現代の価値へとアップデートすることを目指した。
外部のような内部、内部のような外部を空間の中央に配した。
ここでは、
1. 床を下げ、天井を開放することで、FLから上下方向の広がりをつくったこと
2. 木と白で穏やかに整えた空間に、躯体の荒々しい表情が対比的に存在すること
3. 外部バルコニーから連続した豊かな植栽を計画することによって、中庭でもあり、リビングでもあり、縁側のようでもある多様性のある空間がうまれた。
大梁の存在を感じさせないよう、構造体を空間に取り込むことを考えた。
大梁下の有効2,000mm、既存天井高2,400mm、の2通りの天井高を組み合わせて様々な居場所に抑揚をつけ、連続する空間の豊かさを生み出している。例えば、エントランスやホール、キッチン、水回りは2,000mmに抑え、リビング・ダイニングや寝室は2,400mmとした。リビングから低い廊下を通って寝室へ移動することで、空間性の変化を感じられる計画とした。一方で、突板による仕上を、高さ2,000mmに統一することで、統一感と全体性を担保している。
