【ap job更新】 東京とドバイを拠点とし、国内外で様々な建築を手掛ける「waiwai」が、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 東京とドバイを拠点とし、国内外で様々な建築を手掛ける「waiwai」が、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 東京とドバイを拠点とし、国内外で様々な建築を手掛ける「waiwai」が、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(既卒・経験者)を募集中HANACREEK NISEKO PROJECT, lot 27 (北海道)

東京とドバイを拠点とし、国内外で様々な建築を手掛ける「waiwai」の、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

waiwaiは、山雄和真とWael Al Awarの2人のパートナーが率いる、東京とドバイを拠点とする建築設計事務所です。
東京とドバイを拠点としながら、日本国内をはじめ、中東・アジア・アフリカの様々な国や地域において幅広い設計・デザイン業務を手がけています。

ベネチア・ビエンナーレ国際建築展で金獅子賞を受賞したUAEを中心とした新素材および空間モデル開発、北海道ニセコでの継続的なまちづくりなど、建築を軸とした国内外の各地域における真にサステナブルな文化の創造と継承を目指し、建築家のひとりよがりではなくプロジェクトに関わる全ての人にとっての作品となる建築づくりを目指しています。
ひとつひとつのプロジェクトが真に求めているものを様々な角度から分析し、「そこにしかない物語」を構築することによって、関係者全員の意思共有を図るとともに、その都度全く異なったデザインを行うことを信条としています。

現在進行中のプロジェクトに、数万㎡規模の美術館・アートギャラリーやホテル、大規模住宅地開発、数千㎡規模のホテル・ヴィラ/別荘・商業施設・福祉施設等々、多種多様なプロジェクトが動いています。クライアントや協働する関係者も国内外多様な人々と日々関わっており、チームメンバー全員が前線に立ちますので、組織設計では手に入れることのできない経験が得られるはずです。

現在、会社規模の一層の発展を目指した組織改編を行っています。中東地域を中心とする海外プロジェクトにおいても日本チームとドバイチーム双方で携わり、すべてのチームメンバーが、国内外双方のプロジェクトに関わる機会があります。

本年度よりランドスケープとインテリアデザインの部門を設立し、建築を軸にした、建築プロジェクト全般を手掛ける総合デザインファームとしての展開を目指しています。
今年度は特に組織力強化のため、プロジェクトチームを引っ張っていってくれる建築実務経験者を主とするメンバーを募集します。私たちwaiwaiでしか得ることのできない経験を元に、他にないチームを共に作り上げていく仲間を募集します。

大きな視点で様々なプロジェクトに共に挑戦してくれる方の応募をお待ちしています。

室宏アトリエによる、大分市の「上野丘の改修」。南北に“景色と風が抜ける”住戸を改修した設計者の自邸。特徴を活かした計画を求め、中央に配置した“角度を45°振った箱”で全体を緩やかに分ける構成を考案。自身の手で解体して“空間を掌握”してから設計
室宏アトリエによる、大分市の「上野丘の改修」。南北に“景色と風が抜ける”住戸を改修した設計者の自邸。特徴を活かした計画を求め、中央に配置した“角度を45°振った箱”で全体を緩やかに分ける構成を考案。自身の手で解体して“空間を掌握”してから設計仕事場、北の開口部側を見る。 photo©原大地ケンチク設計室
室宏アトリエによる、大分市の「上野丘の改修」。南北に“景色と風が抜ける”住戸を改修した設計者の自邸。特徴を活かした計画を求め、中央に配置した“角度を45°振った箱”で全体を緩やかに分ける構成を考案。自身の手で解体して“空間を掌握”してから設計リビングからダイニングを見る。 photo©Yasu Kojima
室宏アトリエによる、大分市の「上野丘の改修」。南北に“景色と風が抜ける”住戸を改修した設計者の自邸。特徴を活かした計画を求め、中央に配置した“角度を45°振った箱”で全体を緩やかに分ける構成を考案。自身の手で解体して“空間を掌握”してから設計リビング、南の開口部側を見る。 photo©Yasu Kojima

室宏アトリエが設計した、大分市の「上野丘の改修」です。
南北に“景色と風が抜ける”住戸を改修した設計者の自邸です。建築家は、特徴を活かした計画を求め、中央に配置した“角度を45°振った箱”で全体を緩やかに分ける構成を考案しました。また、自身の手で解体して“空間を掌握”してから設計しました。

大分県大分市に建つ築37年の分譲マンション一室の改修計画である。

夫婦と猫3匹が快適に暮らすため設計者の自邸として計画された。北側傾斜の敷地を造成して建てられた5階建て壁式鉄筋コンクリート構造のマンションは、北側に大分市中心市街地、南側に上野丘の森を望む立地である。

建築家によるテキストより

はじめに4階の一室の解体を自身で行う際に、南北に景色が抜けて心地良い風も抜けていくことに気が付き、この風を活かすことを計画の主軸とした。

計画においては設計者の仕事場を設ける必要があった。そのため、角度を45°振った箱を中央に配置し、仕事場と居住空間を緩やかに分けている。斜めの箱は風を受け流しながら、視線を遮る機能を持たせている。この箱をきっかけに高さを抑えた箱の家具を複数配置し、猫たちの運動を促す立体的で回遊性のある構成とした。

建築家によるテキストより

さらに無断熱のRC造ゆえに温熱環境の改善を試みている。外部に面する壁・天井には断熱材を設け、既存サッシには内窓を設置した。熱を通しやすい防火鋼製建具の玄関ドアは風除室として閉じることで、熱が仕事場へ伝わらないようにした。

また、解体だけではなくシナランバーの家具、壁・天井・木部の塗装、一輪挿しの花器など設計者自らが手を動かしながらつくっている。リノベーションにおいて対象の室内は、新築の敷地と同義であり、解体を自ら行うことは敷地を読み取ることに似ている。机上の設計だけではなく、手を動かすことで空間の掌握ができたと感じている。

建築家によるテキストより
ラッパーの環ROYと建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2025」が開催。テーマは「空間と詩、その間」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈
ラッパーの環ROYと建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2025」が開催。テーマは「空間と詩、その間」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈

ラッパーの環ROYと建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2025」が開催されます。テーマは「空間と詩、その間」最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈されます。登録締切は2026年1月8日(木)提出期限は2026年1月15日(木)です。【ap・ad】

テーマ:空間と詩、その間

詩は、言語の獲得とともに長い時間をかけて育まれてきた、私たちとこの世界の生を謳いあげる創造的な手段です。そして詩は、正確な情報伝達とはまた違った象限で、言語による表現世界の輪郭を今も押し広げています。

情景や空間の印象を形容するとき、「詩的」という表現がつい口をつくこともよくあるでしょう。けれども、「では詩的な空間とはいったいどんなレシピでできているのか」と問われたら、少し考え込んでしまうかもしれません。

意味伝達のためだけではない、配置や感触に比重を置く言葉の連なり。仮に詩をそんなふうに定義するなら、この「言葉」を色や形、素材や具体的なモノ、あるいはそれらを取り巻く環境に置き換えてみて、これを空間の生成原理として考えてみることができるのではないか。たとえばそんな問いかけに、あなたならどんなふうに応えますか?

ヒントは、やはり詩の中にあります。意味に縛られず、文章とは異なる方向へ開かれた言葉の連なり。前の言葉が後の言葉と響き合い、あるいは反発し合い、言葉と書いたそれさえ、時に意味から離れて音になる。優れた詩的表現が、知っていたはずの日常に新しい輪郭を与えるように、あなたなりの方法で、空間と詩、その間を描き出してください。

 
課題

テーマに沿った提案をするための具体的な都市、場所、あるいは環境を選び、建築空間化してください。スケールや目的に制限はありません。表現方法は自由です。

賞金

●インターナショナルアワード 最優秀賞(1名)
賞金 10,000 USドル
ハーバード大学での6週間のサマースクールへの招待
(旅費滞在費を含む)

●日本地区最優秀賞(1名)
賞金 30万円
インターナショナルアワードセレモニーへの招待
(旅費滞在費含む)
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

●日本地区インテリア部門優秀賞(2名)
賞金 各5万円
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

●日本地区建築・ランドスケープ部門優秀賞(2名)
賞金 各5万円
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

以下に、募集概要等を掲載します。

AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS」。ヴェネツィアのプラダ財団で開催。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察。12世紀から現代までの300点以上の資料を展示
AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS」。ヴェネツィアのプラダ財団で開催。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察。12世紀から現代までの300点以上の資料を展示Exhibition view of “Diagrams: A Project by AMO/OMA” Fondazione Prada, Venice photo: Marco Cappelletti, courtesy: Fondazione Prada
AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS」。ヴェネツィアのプラダ財団で開催。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察。12世紀から現代までの300点以上の資料を展示Exhibition view of “Diagrams: A Project by AMO/OMA” Fondazione Prada, Venice photo: Marco Cappelletti, courtesy: Fondazione Prada
AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS」。ヴェネツィアのプラダ財団で開催。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察。12世紀から現代までの300点以上の資料を展示Exhibition view of “Diagrams: A Project by AMO/OMA” Fondazione Prada, Venice photo: Marco Cappelletti, courtesy: Fondazione Prada
AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS」。ヴェネツィアのプラダ財団で開催。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察。12世紀から現代までの300点以上の資料を展示Exhibition view of “Diagrams: A Project by AMO/OMA” Fondazione Prada, Venice photo: Marco Cappelletti, courtesy: Fondazione Prada

AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS: A PROJECT BY AMO/OMA」です
ヴェネツィアのプラダ財団で開催されています。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察します。また、12世紀から現代までの300点以上の資料を展示しています。会期は2025年11月24日まで。展覧会の公式ページはこちら。また、展覧会の書籍も出版されています。(amazon)


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

DIAGRAMS: A PROJECT BY AMO/OMA

DIAGRAMS: A PROJECT BY AMO/OMA、2025年5月7日、ヴェネツィア - プラダ財団は、レム・コールハースが設立したスタジオ AMO/OMA によって構想された展覧会プロジェクト「Diagrams」を、2025年5月10日から11月24日まで、ヴェネツィアにある会場カ・コルネール・デッラ・レジーナにて開催します。

「Diagrams」は、意味を構築し、理解し、あるいは操作するための強力な手段として、また周囲の世界を分析し、理解し、変容させるための広範な手段として、データの視覚的コミュニケーションを探究します。それは、人間の知性、科学的および文化的現象、そして知識の創造と伝達との関係についての対話と思索的な考察を促すことを目的としています。

この展覧会は、18世紀に建てられたパラッツォ・カ・コルネール・デッラ・レジーナの1階および2階にわたって展示されており、12世紀から現代に至るまでの、さまざまな地理的および文化的背景に関連する貴重な文書、印刷物、デジタル画像、映像など300点以上の資料を集めています。これらの資料は、現代世界が抱える緊急課題を反映するだけでなく、実質的にダイアグラムが持つ横断的かつ通時的な性質を示す主題的な原則に基づいて展示されています。

本プロジェクトは、プラダ財団がレム・コールハースおよびOMAのアソシエイト・アーキテクトであるジュリオ・マルゲリ(Giulio Margheri)と緊密に連携して行った広範なリサーチの恩恵を受けています。マックス・プランク美術史研究所ビブリオテカ・ヘルツィアーナのマックス・プランク研究グループリーダーであるシーツケ・フランセン(Sietske Fransen)の専門知識が重要な役割を果たしました。

レム・コールハースが述べているように、「私の見解では、ダイアグラムはほぼ常に存在してきた道具です。たとえば、私たちのリサーチの初期段階で、紀元前4万年にまでさかのぼる南アフリカの三次元ダイアグラムや、アマッサリク島で作られたグリーンランドの海岸線を木彫りで表した地図を発見しました。これは、ダイアグラムが、その時代に存在するあらゆるメディアに適応する、不朽のコミュニケーションの形態であることを示しています。メディアの種類にかかわらず、ダイアグラムは、教示的(説明的)あるいは示唆的(説得的)な目的に用いられます。つまり、ダイアグラムはあらゆる新しいメディアにおいて自ずと存在するだけでなく、実質的に人間の生活のほぼすべての領域に適用可能であるということです。ファッション、宗教、あるいは社会的不平等の歴史も、ダイアグラムとして解釈することができます。私はダイアグラムのこの学際的な側面を非常に魅力的に感じています。それが持つ不変の特性――つまり言語(言葉)からの独立性によって、ダイアグラムは最も効果的な表現形態のひとつとなっているのです」

ダイアグラムは概ね、情報を可視化し、それについて考察し、伝達し、記録するための手段として捉えることができます。その結果として、それは中立的かつ客観的な表現として現れるのです。「ダイアグラムは事実そのものではなく、事実の可能性である」というジル・ドゥルーズ(Gilles Deleuze)の主張に基づき、本展はダイアグラムを、意味を生成する主体として捉え、人間の思考や生活に積極的に形を与え、影響を及ぼす存在として探究します。そしてそれは、誤解を生む媒体や、プロパガンダや政治的闘争の手段となる可能性も秘めているのです。

AMO/OMAが「now urgencies(今この瞬間の緊急課題)」という原則に基づいて設計した展示構成は、「建設環境」「健康」「不平等」「移民」「環境」「資源」「戦争」「真実」「価値」という9つの主要テーマに沿って構成されています。これらのテーマは、2階中央の部屋において、互いに平行に配置された一連の展示ケースによって表現されています。いわゆる「now urgencies(今この瞬間の緊急課題)」のそれぞれは、同じ階にある横の部屋でさらに掘り下げられており、特定のサブテーマや著名な作家の作品を探究するための異なる展示形式が用いられています。この複雑で多様な探究は、AMO/OMAによって制作されたセットによって1階で導入されており、それはダイアグラムによって構成された、展覧会全体のダイアグラムとして定義されることができます。このメタ・ダイアグラムは、リサーチおよび展示の手法を、その透明性と正確性のすべてにおいて明らかにしています。

「Diagrams」の出発点は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてアフリカ系アメリカ人コミュニティに関する研究とインフォグラフィックスで知られる、アフリカ系アメリカ人社会学者W.E.B.デュボイス(W.E.B. Du Bois, 1868–1963)の仕事にあります。彼が1900年のパリ万国博覧会における「The Exhibit of American Negroes(アメリカ黒人展)」のために制作した図表は、グラフィック表現の伝達力、さらには社会的調査やアクティビズムにおけるその可能性を探るための最初の参照点となっています。これらの作品は、やがて起こるマス・コミュニケーションの台頭のための基盤における重要な転換点を示しています。このケーススタディは、インフォグラフィックスが社会的正義、人種差別、民族的および宗教的少数派の表象、そしてアイデンティティに関する問題をどのように扱い、伝え、そしてしばしば省いてきたかを浮き彫りにしています。

本展はまた、インフォグラフィックスの伝達力および観客がそれを正確に解釈する能力という観点における限界についても深く掘り下げています。この枠組みの中で、近代看護の創始者であるイギリス人フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale, 1820–1910)の事例は、医療分野における明確な視覚的コミュニケーションが、医療環境の改善を目的とした重要な立法の進展につながったことを浮き彫りにしています。このケーススタディは、世界各地の古代文化に由来する、この科学的領域に関連した膨大な文書や写本群を探究するための入口として機能しています。これは、インフォグラフィックスの利用が最近の現象でも、特定の西洋文化に限ったものでもなく、今なお人々の生活に具体的で意味のある影響を与え続けていることを示しています。このセクションはまた、科学の進歩と身体のケアの交差点に関する、より広範な議論の端緒ともなっています。特に現在では、高齢化の影響、人間の存在の時間的限界、そして身体的健康やウェルネスに対する文化的関心が、世論やメディアの議論の中心となっているのです。

もう一つの重要なテーマ的な流れは「戦争」に焦点を当てています。フランスの土木技師シャルル=ジョゼフ・ミニャール(Charles Joseph Minard, 1781–1871)によって制作された、ナポレオンのロシア遠征を描いたダイアグラムは、データのグラフィカルな表現における画期的な成果と広く見なされています。本展は、ミニャールの視覚的革新を、スコットランドの政治経済学者ウィリアム・プレイフェア(William Playfair, 1759–1823)の業績や、20世紀の体制によるプロパガンダ・グラフィック、そして現代のスタジオによる調査的な制作活動と結びつける対話を展開しています。

「インフォグラフィックスの黄金時代」とも呼ばれる19世紀は、社会政治的知識を伝える上でのデータの使用と誤用について考察する出発点となっています。19世紀初頭には、新たな印刷技術の登場が、教育の急速な普及と時を同じくして起こりました。この歴史的背景の中で、アメリカの先駆的なフェミニスト教育者エマ・ウィラード(Emma Willard, 1787–1870)は、革新的かつ創造的な「時間の地図」を特徴とする歴史と地理の教科書を出版し、データや情報を理解しやすい視覚的形式へと変換する手助けをしました。本展はまた、ダイアグラムが、ソーシャルメディアやオンラインプラットフォームによって促進されたビッグデータの圧倒的な力と断片化したコミュニケーション環境によって、その物語を歪める曖昧な道具として同時に機能し得ることを示しています。

18世紀から19世紀にかけて、インフォグラフィックの制作において、自然科学や生態学への関心が高まりを見せました。ドイツの博物学者で探検家のアレクサンダー・フォン・フンボルト(Alexander von Humboldt, 1769–1859)は、重要な人物でした。フンボルトの図像やダイアグラムは、データの視覚化および生態学的知識の伝達に関する議論の基盤を成しています。この議論は、今日の深刻な気候問題を踏まえると、さらに大きな重要性を帯びています。

インフォグラフィックスの最も初期の例は、天文学的、地理的、あるいは宗教的知識と結びついており、文化的・知的エリートの間で限定的に流通することを意図して制作されていました。これはヨーロッパに限らず、アラブ、アジア、メソアメリカの文化にも当てはまり、この事実は、いくつかの古代文明に共通する文化的な地平についての省察を促します。このような理由から、ダイアグラムは、意味の生成における明確な主体として、また時には合意形成の手段として現れます。そしてそれはしばしば、宗教的・政治的・哲学的伝統に根ざしています。

古代と現代の継続的な相互作用は本展の物語を形作っており、それはダイアグラムの形式と内容を交差させるような思索を促します。インフォグラフィックによるコミュニケーションは、歴史的アヴァンギャルドの影響を受けながら、20世紀に形式的な進化を遂げました。モダニズムが視覚的コミュニケーションにもたらした重要な貢献は、古代および近代以前のインフォグラフィックスにおける形式的・美的・芸術的特性の回顧的な再評価を可能にしています。

本展の中心には、AMO/OMAのデザイン実践も位置づけられており、同スタジオは1970年代以降、建築のツールとしてダイアグラム的な形式を取り入れてきました。クールハースが説明するように、「複雑なアイデアというのは、知的な、あるいは時には芸術的な喜びのようなものであり、それは私たちの取り組みの原動力となっていました。そのような文脈において、ダイアグラムは非常に役立つものでした。私たちはそれらを調査しデザインすることによって、空間を形成しようと、あるいは別の建築を定義しようとしていました。その形を導き出すには、膨大な議論と明確な言語化が必要だったのです。もし私が数多くのダイアグラムを発見していなければ、私たちはその段階に到達することはできなかったでしょう。当時においてダイアグラムの役割は決定的でした。なぜなら、私たちが成し遂げたいことが実現可能であることを示すためには、物理的な「証拠の重み」が必要だったからです。今日の私はもはや、物事が可能であることを証明する必要のない、別の立場にいるのかもしれません。そしてそれは確かに、ダイアグラムの本質や役割を変えるものとなっています。しかし、私は今でもダイアグラムが自分のレパートリーの重要な一部であると言えるでしょう」

本展にはまた、Atmos Labや Transsolarといった国際的なプラットフォームによって展開されてきた重要かつ近年の環境デザインおよび都市計画の実践に加え、テオ・ドイティンガー(Theo Deutinger)やSITU Researchなどによる調査的な実践や研究者の貢献も含まれています。

「Diagrams」には、プラダ財団から刊行され、イルマ・ブーム(Irma Boom)がデザインを手がけた図版入りの書籍が付随します。この書籍には、プラダ財団の会長兼ディレクターであるミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)による序文、レム・コールハースとカティア・イノゼムツェワ(Katya Inozemtseva)の対談、そして著名な国際的学者やデザイナーであるアルベルト・カイロ(Alberto Cairo)、ケイト・クロフォード(Kate Crawford)、テオ・ドイティンガー(Theo Deutinger)、シーツケ・フランセン(Sietske Fransen)、スコット・ラインハード(Scott Reinhard)、フィリップ・レカセヴィッツ(Philippe Rekacewicz)、サンドラ・レンドゲン(Sandra Rendgen)、マルキット・ショシャン(Malkit Shoshan)、杉浦康平(Kohei Sugiura)による9本のエッセイが収録されています。

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