
坂茂が、アメリカ建築家協会より送られる「2026年 AIA ゴールドメダル」を受賞しました。
日本人建築家としては、日本人の建築家としては、丹下健三、安藤忠雄、槇文彦に次ぎ4人目の受賞となります。アメリカ建築家協会のウェブサイトに坂の受賞とその業績を伝えるテキストが掲載されています。アーキテクチャーフォトでも、これまでに坂の様々な取り組みを紹介してきました。

坂茂が、アメリカ建築家協会より送られる「2026年 AIA ゴールドメダル」を受賞しました。
日本人建築家としては、日本人の建築家としては、丹下健三、安藤忠雄、槇文彦に次ぎ4人目の受賞となります。アメリカ建築家協会のウェブサイトに坂の受賞とその業績を伝えるテキストが掲載されています。アーキテクチャーフォトでも、これまでに坂の様々な取り組みを紹介してきました。


大阪を拠点に、建築と商空間を分け隔てなく横断し木造施設も得意とする「株式会社スウィング」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)、アルバイト、業務委託 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
【MESSAGE】
㈱スウィングでは、自分の理想と可能性を信じ、変化と成長を楽しみながら共に歩んでいただける仲間を募集します。これまで2006年の事務所設立から、店舗・オフィス・クリニック・ホテル・別荘・住宅など、さまざまな施設を設計してきました。
建築・インテリアを分け隔てることなく、また構造形式も木造・RC造・鉄骨造を問わず、計画にふさわしい形式を都度プロジェクトに応じて選択しています。私たちは建築を「人と人」「人とまち」「人と自然」をつなぐものと考えています。
素材の手ざわりや風景の記憶、そこに暮らす人々の思いをていねいに重ねながら、その場所にふさわしい豊かな空間を形にしていく―そんな建築をめざして設計活動をしています。得意とする木を活かした施設建築をはじめ、内装リノベーションから大規模な施設まで、設計するプロジェクトの幅は多彩です。
分野を問わず、設計行為と真摯に向き合う姿勢を何より大切にしています。今までたくさんのスタッフが仕事を通じて学び・成長し、独立や次のステップへと自身のキャリアを歩んでいます。
また、フラットでフランクな社風からか、アトリエ事務所としては長く在籍してくれているスタッフが多いのも特徴です。建築・インテリアを分け隔てなく担当できることは、将来独立を考えている方にとっても、実務上のキャリア形成の面で大きなメリットになるかと思います。
オフィスは大阪メトロ阿波座駅から徒歩数分の、河川公園の緑に隣接した光と風がぬける清々しい環境です。
ここには静かに集中できる時間と、チームでアイデアを深めていく時間が共存しています。互いの個性も尊重しながら、学び合い、成長していける事務所だと思います。建築を通して、社会やまちにかけがえのない価値を生み出せたら―そんな想いを持つ方と共に歩んでいければと思います。
ご応募をお待ちしています。

「ソル・ルウィット オープン・ストラクチャー」展が、東京都現代美術館で開催されます。
入場チケットを抽選でプレゼントいたします。20世紀後半を代表するアーティストの、日本の公立美術館における初の個展です。“ウォール・ドローイング”などの代表作を通じて、作家の思考の軌跡をたどります。
展示会期は、2025年12月25日から2026年4月2日まで。展覧会の公式ページはこちら。入場チケットプレゼント企画の応募締切は、2025年12月22日(月)13時まで(お申込みにはGoogleアカウントが必要になります)。こちらのフォームからご応募ください。厳正な抽選を行い当選された方にはメールにてご連絡いたします(メール送付を当選発表にかえさせていただきます)。
東京都現代美術館では、20世紀後半を代表するアーティスト、ソル・ルウィット(1928–2007)の日本の公立美術館における初の個展を開催します。
ソル・ルウィットは1960年代後半、目に見える作品そのものよりも、作品を支えるアイデアやそれが生み出されるプロセスを重視する試みによって、芸術のあり方を大きく転換しました。ルウィットの指示をもとに、ほかの人の手で壁に描かれるウォール・ドローイング、構造の連続的な変化を明らかにする立体作品など、その仕事は「芸術とは何でありうるか」という問いを投げかけています。
本展では、ウォール・ドローイング、立体・平面作品、アーティスト・ブックといった代表作の数々を通して、既存の枠組みや仕組みに再考を促し、別の構造への可能性を開こうとしてきたルウィットの思考の軌跡をたどります。
以下に、詳細な情報を掲載します。




福田俊 / オフィススグルフクダが設計した、東京・東村山市の住宅「OVERLAP」です。
空間境界の“オーバーラップ”が生む関係を主題に計画されました。建築家は、均質4分割の“単純な平面”ながら、全体を見通せず視線が奥へと流れ“奥行きを想像”させる構成を考案しました。そして、確かにある“気配”が“現実を超える広がり”を生みだします。
この家では、用途ごとに壁で空間を分割するのではなく、空間同士の境界がオーバーラップする構成によって生まれる空間の関係性を模索した。
均質に4分割された単純な平面は、一見すると、同じような部屋が隣接するワンルームにも見える。
しかし実際には、どこにいても全体を見通せず、室の繋がり方や開口部の位置を調整したことで、視線は止まることなく奥へと導かれ、空間の奥行きを想像させる。それぞれの領域は壁や間仕切りで明確に仕切られず、余白を保ちながら、静かに重なり合っていく。
ホールは、4分割されたうちのふたつの平面を跨ぐように配置され、それぞれの天井高は2.1mと最大6m。大きな断面の変化と、窓から差し込む光の違いが、並列する空間に異なる時間の流れをもたらす。
また、数を絞って設けられた開口部は外の風景を断片化し、全容を見せない。
中心を持たない構成と重なり合うことで、家の知覚は街へと拡張し、同時に街もまた家の内部へと反転する。反復する平面と、視線が届かない構成は、声や音は聞こえるのに姿は見えない、遠くにいるようで近くに感じられるような感覚を生み、姿が見えなくても誰かの存在を確かに感じることで、空間の存在を想像させる。
空間の存在を想像させる感覚は、アピチャッポン・ウィーラセタクンの映画『ブンミおじさんの森(2011年)』において、失われた妻と息子が幽霊や精霊として家に帰ってくる場面とも重なる。この映画の幽霊たちは、恐怖の対象ではなく、そっと空間に寄り添う、親しい存在として描かれている。
彼らは生者と変わらない姿でそこに佇んでいるが、生者は画面の中にいる時しか語らず、画面の外から響く声は幽霊たちのものだけだ。
その演出が彼らの「不在」を強調しながらも、確かにそこにいたという気配を空間に深く刻み込み、不在であることが、空間の奥行きをより鮮やかに立ち上げる。
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