



トラフ建築設計事務所が設計した、大阪市の店舗「BIRKENSTOCK SHINSAIBASHI」です。
手仕事のものづくりで足の健康を支えるブランドの店の計画です。建築家は、ルーツである“歩くこと”の表現を求め、“地面・素材・奥行のある風景”の空間化を志向しました。そして、土を混ぜ込んだ“和紙壁面”と力強さを備えた“木製作品”で場を構築しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
1774年の創業以来、手仕事によるものづくりを続けながら、足の健康を支え続けてきたドイツのシューズブランド、BIRKENSTOCKの国内直営路面店となる心斎橋店の内装計画。
大阪・心斎橋に建つ新築ビルの3層にわたり、1、2階をストア、3階をストックルームとして構成した。
白を基調とした空間の中に、和紙職人・ハタノワタルによる、土を混ぜ込んだ和紙の壁面を設え、地面のような風景をつくり出した。壁には、ブランドを象徴するアウトソールのボーンパターンを大きく刻み込み、巨大な人が歩いた痕跡のような風景をつくり出している。
店内には、山師として森と向き合い、木の形を読み取りながら制作を行う高橋成樹による木の作品を点在させた。木が本来持つ形や力強さを感じさせる作品群と、和紙壁の柔らかな質感、そこに並ぶプロダクトが呼応し合い、静かな緊張感を生み出している。
量感のある家具は床から浮かせることで軽やかさも併せ持ち、奥行きのある空間にリズムを与える。また、人の手が触れる階段の手摺にはレザーを巻き、現場で一点ずつ縫い上げることで、手仕事の痕跡を空間に残した。
2階奥には、天井まで届くミラーを向かい合わせに配置した。反射によって、大阪の街並みや高橋の作品、空間の風景が無限に連なり、都市の中にもうひとつの奥行きを生み出している。
