SHARE ペーター・メルクリが南洋堂のガラスに描いたドローイング
東京国立近代美術館で行われている”建築がうまれるとき ペーター・メルクリと青木淳“展のオープニングに合わせてスイスからペーター・メルクリが来日した。2008年6月4日に行われた展覧会のオープニングパーティー終了後、メルクリは神保町の建築書店”南洋堂“を訪れメインファサードのガラスにドローイングを描いた。
製作中の様子。©南洋堂
製作中の様子。©南洋堂
このドローイングは南洋堂の2.3m×2.5mのガラスにマーカーで描かれた。メルクリは慎重に色を選びながら約1時間半かけて作品を完成させたという。
通常、メルクリはA4サイズの紙に自身のスタディのためにドローイングを描いている。(このドローイングなどが美術館で展示されている)この作品ではいつものそれとは異なるキャンバスの大きさや素材なども考慮しドローイングに反映させたそうである。(例えば、ガラスの透明性を考えファサードの一部を塗り残している)この繊細な配慮もメルクリらしいと言えるだろう。
保存期間などは未定なようだが、展覧会を訪れる際には合わせて見ておく価値がある作品だと思われる。※追記、現在このドローイングは消されてしまったようです。
□関連リンク
>南洋堂日和(2008/6/6と6/5の日記部分に、このドローイングのエピソードが書かれている)
>a+uのペーター・メルクリ(ピーター・マークリ)作品集(南洋堂)
>国立近代美術館”建築がうまれるとき ペーター・メルクリと青木淳”