SHARE 加藤孝司 BEYOND ARCHITECTURE / Photo Journal “『B面がA面にかわるとき』の出版記念展示会”
photo©Takashi Kato
今回の”加藤孝司 BEYOND ARCHITECTURE“はPhoto Journalとして、加藤氏による写真とテキストによって”『B面がA面にかわるとき』の出版記念展示会”の様子をお届けします。
この長坂常の著書『B面がA面にかわるとき』の出版記念展示会は、南青山の”NOW IDeA by UTRECHT“で開催中。期間は、2009年6月5日-6月14日。※月曜日定休日。詳しくはこちら。
※テキストが追加されています
photo©Takashi Kato
スキーマ建築計画代表の長坂常による初の著書「B面がA面にかわるとき」の出版記念展示が現在開催中だ。「B面がA面にかわるとき」は2008年1月に竣工した「SAYAMA FLAT」から、今年1月に竣工した「奥沢の家」までの長坂常のB面仕事を、デザイナー本人が解説するというもの。出版を数々のアートブックなどを手がけ、丁寧な造本が評判の広島の大和プレスが手がけた。
展示会場は青山の高級ブティックが立ち並ぶエリアにあるブック&ギャラリースペース、NOW IDeA by UTRECHT。その空間はハイセンスな青山というエリアにしては、唯一時代に取り残されたかのような昭和を感じさせる古めかしいビルディングの二階にある。同じビルの一階にはファッションスタイリストとして有名なソニア・パークのショップ、disply ARTS & SCIENCEが入居する。
会場となるギャラリー空間には近作であるリノベーションによる個人邸「奥沢の家」を舞台にしたスライドショーや、壁面にランダムに掲出された写真作品、奥沢の家を描いた油絵、フラットテーブルと題されたアンティークの脚にカラフルなエポキシを流し込んだ天板を持つ幾つかのテーブル、そしてオリジナルプロダクトであるランプが展示販売されている。
B面がA面にかわるときという書籍のタイトルの通り、長坂常のデザインには表と裏、意味と非意味が等価値に併存している。それはデザイナーにしか解らない深い闇の深層をともないながら、実際に僕たちの目の前にたちあらわれる。ぜひあなた自身の目でそれを確かめていただきたい。
「B面がA面にかわるとき」
長坂常 著
<出版記念展示>
展示期間: 2009年6月5日(金)~6月14日(日)※月曜日定休日
場所:NOW IDeA by UTRECHT http://www.utrecht.jp/aoyama/
営業時間:12:00~20:00