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小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「湯原ふれあいセンターリノベーション」。公共施設の機能移転等の再整備計画。地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向。“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出す
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「湯原ふれあいセンターリノベーション」。公共施設の機能移転等の再整備計画。地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向。“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出す交流スペーステラス photo©鈴木研一
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「湯原ふれあいセンターリノベーション」。公共施設の機能移転等の再整備計画。地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向。“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出すテラス photo©鈴木研一
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「湯原ふれあいセンターリノベーション」。公共施設の機能移転等の再整備計画。地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向。“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出す交流スペース photo©鈴木研一
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「湯原ふれあいセンターリノベーション」。公共施設の機能移転等の再整備計画。地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向。“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出す振興局カウンター photo©鈴木研一

小原賢一+深川礼子 / ofaが設計した、岡山・真庭市の「湯原ふれあいセンターリノベーションプロジェクト」です。
公共施設の機能移転等の再整備計画です。建築家は、地域の現状との齟齬や利用率向上を求め、其々の用途が空間の一部を共用して繋がる“まちの居間”の様な場を志向しました。そして、“縮小”や“転用”を豊かさに繋げ価値を生み出す事が意図されました。

既存庁舎の老朽化にともない、市の地域振興局事務所を隣接する築35年の「ふれあいセンター」(町民ホール)内に移転し、機能を複合して整備する計画です。既存建物にはホール(800人)と会議室、和室、図書館がありましたが、いずれも地域の現状と空間や機能が合わなくなり、利用率が低下していました。

建築家によるテキストより

本プロジェクトではホールを今の地域の人口規模や催し物の想定に合わせてコンパクトに整理し、図書館を拡大、新しい振興局と交流スペースを組み合わせて全体をゆったり作り直しました。それぞれは空間を一部共用してゆるくつながり相互の連携や住民と来訪者の交流など面積以上の効果が生み出せる、「まちの居間」のような豊かな空間へ仕立て直すことを目指しました。

建築家によるテキストより

デザインにおいては、大きなホールと細切れの部屋をいったんひとつにし、その中に具体的な活動を想定する「プレイス」を配置し、その間を多様な居場所と交流を生む「スペース」として設えました。空間は稼働率を上げられるよう、活用にあわせて使いやすい大きさに調整しています。

建築家によるテキストより
増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の飲食店「東麻布さいこう」。宿泊施設の中の鮨店。1区画内に2つのカウンターとワインバーの併設の要望に、“洞穴”の様な通路を介して各領域に到達する平面構成を考案。“独立性”を保ちつつも“賑わい”を感じられる状況を作る
増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の飲食店「東麻布さいこう」。宿泊施設の中の鮨店。1区画内に2つのカウンターとワインバーの併設の要望に、“洞穴”の様な通路を介して各領域に到達する平面構成を考案。“独立性”を保ちつつも“賑わい”を感じられる状況を作る通路 photo©MASS
増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の飲食店「東麻布さいこう」。宿泊施設の中の鮨店。1区画内に2つのカウンターとワインバーの併設の要望に、“洞穴”の様な通路を介して各領域に到達する平面構成を考案。“独立性”を保ちつつも“賑わい”を感じられる状況を作る左奥:カウンター席(舞台1)、右手前:カウンター席(舞台2) photo©MASS
増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIによる、東京・港区の飲食店「東麻布さいこう」。宿泊施設の中の鮨店。1区画内に2つのカウンターとワインバーの併設の要望に、“洞穴”の様な通路を介して各領域に到達する平面構成を考案。“独立性”を保ちつつも“賑わい”を感じられる状況を作るカウンター席(舞台1) photo©MASS

増田忠史+蜂谷伸治 / MASS & HACHIが設計した、東京・港区の飲食店「東麻布さいこう」です。
宿泊施設の中の鮨店の計画です。建築家は、1区画内に2つのカウンターとワインバーの併設の要望に、“洞穴”の様な通路を介して各領域に到達する平面構成を考案しました。また、“独立性”を保ちつつも“賑わい”を感じられる状況を作る事も意図されました。店舗の公式サイトはこちら

東麻布の大通り沿いに新築されたホテルの1階に位置する鮨店の内装計画。
間口約6m、奥行約18mの細長いフロア内に、大小2つの鮨店のカウンター席(舞台)とワインバーの併設が求められた。

建築家によるテキストより

入口のあるカーテンウォールの内側に新たに塗壁のファサードを設え、そこから奥に奥に洞穴を掘り進めて行くように通路と各場所のゾーニングの検討を行った。土間状の通路が細長いフロアを貫き、フロアと通路に囲われた領域にワインバー、2つのカウンター席(舞台)、厠所等の諸機能を配置した。

建築家によるテキストより

ワインカーブをイメージしたボールト天井のワインバー、高さ3mの格子引戸で間仕切られた開放的な2つのカウンター席(舞台)を、雁行する土間の領域を介して接続することで、それぞれの場所の独立性を保ちつつも、気配やにぎわいを感じられる空間のあり方を目指した。

建築家によるテキストより
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、兵庫の「甲子園の住宅」。閑静な住宅街に計画。長く住める“愛着”と生活変化を受容する“余白”の要望に、RC壁が作る“揺るぎない骨格”と建具で可変する“柔軟性”を持つ建築を考案。時間の蓄積も意図し吟味した素材で空間を満たす
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、兵庫の「甲子園の住宅」。閑静な住宅街に計画。長く住める“愛着”と生活変化を受容する“余白”の要望に、RC壁が作る“揺るぎない骨格”と建具で可変する“柔軟性”を持つ建築を考案。時間の蓄積も意図し吟味した素材で空間を満たす photo©小川重雄
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、兵庫の「甲子園の住宅」。閑静な住宅街に計画。長く住める“愛着”と生活変化を受容する“余白”の要望に、RC壁が作る“揺るぎない骨格”と建具で可変する“柔軟性”を持つ建築を考案。時間の蓄積も意図し吟味した素材で空間を満たす photo©小川重雄
小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツによる、兵庫の「甲子園の住宅」。閑静な住宅街に計画。長く住める“愛着”と生活変化を受容する“余白”の要望に、RC壁が作る“揺るぎない骨格”と建具で可変する“柔軟性”を持つ建築を考案。時間の蓄積も意図し吟味した素材で空間を満たす photo©小川重雄

小野龍人+三浦朋訓+ヤン・シカン / T2Pアーキテクツが設計した、兵庫・西宮市の「甲子園の住宅」です。
閑静な住宅街に計画されました。建築家は、長く住める“愛着”と生活変化を受容する“余白”の要望に、RC壁が作る“揺るぎない骨格”と建具で可変する“柔軟性”を持つ建築を考案しました。また、時間の蓄積も意図し吟味した素材で空間が満たされました。

敷地は兵庫県西宮市の閑静な住宅街に位置する。
クライアントは長く住み愛着が持てる家を求め、コンクリートの躯体がもつ力強い空間の骨格を我が家のシンボルとして望むと同時に、子供の成長やライフスタイルの変化など、長く住み続けるために変化を受け容れる余地が求められた。

建築家によるテキストより

そこで、鉄筋コンクリート造の壁式構造で外周部に構造上主要な壁を配置し揺るぎない骨格を築く一方、吹抜などで連続するワンルームの内部空間は極力構造壁を減らし建具が個室を間仕切る壁である、柔軟性のある空間形式を築いた。
不変と可変、不自由と自由がこの家のテーマとなっている。

建築家によるテキストより

コンクリートの外壁でプライバシーを固く守る閉ざされたコートハウスではなく、街や庭など外部環境とつながる住空間を目指した。
そのため、外壁には構造上必要な壁を残しつつも、大型の開口をできるだけ配置した。整然と配列された正方形の開口部は、ガラスの有無や、シャッターおよびカーテンの開閉により、外部との関係性を規定する。

建築家によるテキストより
乾久美子へのインタビュー「女性が建築の世界で働きやすくなる可能性をともに考える」

乾久美子へのインタビュー「女性が建築の世界で働きやすくなる可能性をともに考える」が、建築討論に掲載されています。2022年12月に収録されたものです。

駒田剛司+駒田由香 / 駒田建築設計事務所による、さいたま市の住宅「slash」。幹線道路と生活道路の二面接道の変形敷地。この場に固有の“多面的で力動的な”在り方を求め、環境を取り込み増強させる設計を志向。螺旋状に高くなる“床面”で外部との関係を多様化し“発見的”な空間を作る
駒田剛司+駒田由香 / 駒田建築設計事務所による、さいたま市の住宅「slash」。幹線道路と生活道路の二面接道の変形敷地。この場に固有の“多面的で力動的な”在り方を求め、環境を取り込み増強させる設計を志向。螺旋状に高くなる“床面”で外部との関係を多様化し“発見的”な空間を作る生活道路側の外観 photo©傍島利浩
駒田剛司+駒田由香 / 駒田建築設計事務所による、さいたま市の住宅「slash」。幹線道路と生活道路の二面接道の変形敷地。この場に固有の“多面的で力動的な”在り方を求め、環境を取り込み増強させる設計を志向。螺旋状に高くなる“床面”で外部との関係を多様化し“発見的”な空間を作る1階、廊下から子供室を見る。 photo©傍島利浩
駒田剛司+駒田由香 / 駒田建築設計事務所による、さいたま市の住宅「slash」。幹線道路と生活道路の二面接道の変形敷地。この場に固有の“多面的で力動的な”在り方を求め、環境を取り込み増強させる設計を志向。螺旋状に高くなる“床面”で外部との関係を多様化し“発見的”な空間を作る2階、LDK photo©傍島利浩
駒田剛司+駒田由香 / 駒田建築設計事務所による、さいたま市の住宅「slash」。幹線道路と生活道路の二面接道の変形敷地。この場に固有の“多面的で力動的な”在り方を求め、環境を取り込み増強させる設計を志向。螺旋状に高くなる“床面”で外部との関係を多様化し“発見的”な空間を作る2階、LDK photo©傍島利浩

駒田剛司+駒田由香 / 駒田建築設計事務所が設計した、さいたま市の住宅「slash」です。
幹線道路と生活道路の二面接道の変形敷地に計画されました。建築家は、この場に固有の“多面的で力動的な”在り方を求め、環境を取り込み増強させる設計を志向しました。そして、螺旋状に高くなる“床面”で外部との関係を多様化し“発見的”な空間を作る事が意図されました。

「slash」は30代夫婦とお子さん二人の4人家族のための住宅である。
敷地は幅4mの生活道路と、国道17号線が鋭角に交差する手前にあって、この2つの道を結ぶような形をしている。短手の一方はほとんど車通りがなく、他方は幹線道路に面していて、細長い台形型の四隅は大きく歪んでいる。

建築家によるテキストより

JR大宮駅から歩いて10分ほど、幹線道路側にはカーディーラーが並び、本来住宅地である生活道路側にも小規模な事業所などが散見され、一面的には捉えにくい環境である。この対比的で、どこか対称的でもある周辺環境や、地型が生む歪みを積極的に読み込むことで、この場所ならではの多面的で力動的な空間のあり方を考えた。

建築家によるテキストより

2階は三角形の床が3段にスキップするワンルームで、両前面道路に向かって大きく開き、対角線上に柱が並ぶ。周辺環境を積極的に取り込み、敷地の歪みをいわばブーストしたような形である。斜めに走る十字形の柱梁と切妻屋根は、長手方向のパースペクティブを相対化し、視覚の消失点が常に揺り動かされる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 3万㎡を超える島の設計から、著名ブランドの空間までを手掛ける 菅原大輔が主宰の「SUGAWARADAISUKE建築事務所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)と学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 3万㎡を超える島の設計から、著名ブランドの空間までを手掛ける 菅原大輔が主宰の「SUGAWARADAISUKE建築事務所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)と学生アルバイトを募集中
【ap job更新】 3万㎡を超える島の設計から、著名ブランドの空間までを手掛ける 菅原大輔が主宰の「SUGAWARADAISUKE建築事務所」が、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)と学生アルバイトを募集中瀬戸内醸造所 / AXIS (web magazine) / 新建築2021年7月号 / 商店建築2021年8月号 / JAPAN SHOP 2022 「タカハシ・ツキイチ 30人展」JCD Talk Lounge 出展 / Archidaily (web magazine) 記載など

3万㎡を超える島の設計から、著名ブランドの空間までを手掛ける 菅原大輔が主宰の「SUGAWARADAISUKE建築事務所」の、設計スタッフ(2023年新卒・既卒・経験者)と学生アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

経験者(3年以上)と新卒者、学生アルバイトの建築設計のスタッフを募集します。

【事務所紹介】
私たちは「物語る風景」を合言葉に、3万㎡を超える「まちと建築」の設計や、言語を超越する国際的高級ブランドの空間設計、広告代理店と連携したビジネスコンサルティングなどを手掛ける建築事務所です。クライアントは、海外政府や日本の地方自治体、300年の歴史を持つ酒蔵や読売広告社などの様々な国内企業、ルイ・ヴィトンやロレアルなどの海外企業など様々です。
下記の4つの特徴を活かし、新しい社会的価値と空間体験を実現してきました。その実績は、国内外40を超える受賞歴に繋がっています。

01
建築で養った時空間と分野を横断する思考と手法の展開による新しい価値創造

02
敷地固有の特性(=微視的風景群)を重層させた、「多様な居場所群」の生成

03
設計の与条件からデザインするプロジェクトデザインからの参画

04
国際色豊かなスタッフ等によるグローバルな視点

【働き方と組織像】
世界を驚かせるクリエーションを発信し続けるためには、スタッフ個々人の充実した余暇とそれがチームで組織化された思考の豊かな多様性が重要だと考え、小規模組織の中でも様々な働き方を切り開いてきました。これから10年間を【成熟期/改変期/拡大期】の3期に分け、多様な個性と専門性を備えた組織としての成長を目指しています。そこで、日本全国でカッコよくて面白い新しい「まちと建築」を実現し、海外では言語を超えた驚きを空間で表現したい!という仲間を求めています。

ODS / 鬼木孝一郎による、京都市の、店舗「BIZOUX / BRILLIANCE+ 京都店」。伝統的な町家を改装したジュエリー店。宝石の制作過程の“空間的”表現を意図し、鉱物を発掘する“地層”を想起させる“17色の左官材”を用いた空間を考案。多様な展示方法で“お気に入り”を探す体験も提供
ODS / 鬼木孝一郎による、京都市の、店舗「BIZOUX / BRILLIANCE+ 京都店」。伝統的な町家を改装したジュエリー店。宝石の制作過程の“空間的”表現を意図し、鉱物を発掘する“地層”を想起させる“17色の左官材”を用いた空間を考案。多様な展示方法で“お気に入り”を探す体験も提供外観 photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、京都市の、店舗「BIZOUX / BRILLIANCE+ 京都店」。伝統的な町家を改装したジュエリー店。宝石の制作過程の“空間的”表現を意図し、鉱物を発掘する“地層”を想起させる“17色の左官材”を用いた空間を考案。多様な展示方法で“お気に入り”を探す体験も提供1階、天然カラーストーンを扱う「BIZOUX」の為のスペース photo©太田拓実
ODS / 鬼木孝一郎による、京都市の、店舗「BIZOUX / BRILLIANCE+ 京都店」。伝統的な町家を改装したジュエリー店。宝石の制作過程の“空間的”表現を意図し、鉱物を発掘する“地層”を想起させる“17色の左官材”を用いた空間を考案。多様な展示方法で“お気に入り”を探す体験も提供2階、ダイアモンドを扱う「BRILLIANCE+」の為のスペース photo©太田拓実

ODS / 鬼木孝一郎が設計した、京都市の、店舗「BIZOUX / BRILLIANCE+ 京都店」です。
伝統的な町家を改装したジュエリー店です。建築家は、宝石の制作過程の“空間的”表現を意図し、鉱物を発掘する“地層”を想起させる“17色の左官材”を用いた空間を考案しました。また、多様な展示方法で“お気に入り”を探す体験を提供する事も意図されました。店舗の公式ページはこちら

京都祇園の町家造りの木造建築を改装したジュエリーショップのデザイン。

重要伝統的建造物群保存地区に位置するこの店舗は、1階が天然カラーストーンを扱う「BIZOUX(ビズー)」、2階がダイアモンドを販売する「BRILLIANCE+(ブリリアンス・プラス)」と2つのブランドが入居するものとなっている。伝統的な町屋の外観をそのまま生かしながら、内部にはゆっくりとお気に入りの宝石を探すことができる空間をデザインした。

建築家によるテキストより

空間を特徴付ける仕上げとして、壁にはオリジナルで調合をした17色の左官材を採用。床面の一番暗い色から、天井に向かって次第に明るい色になるように左官材を高さ15cmの帯状に塗り、その表面を乾燥前に拭き取ることで中の骨材を一部見せるデザインとした。左官の層を重ねたこの仕上げは、鉱物が発掘される「地層」をイメージして制作したものとなっている。

建築家によるテキストより

壁面全体に「地層」が連続する1階には、層の一部を掘り込んだ様々なディスプレイスペースを設けた。階段状の掘り込みに展示された宝石(ルース)や、バックライトで宝石の色を際立たせたディスプレイなど、自分だけのお気に入りの一つを楽しみながら発見することができる場所となっている。4組のお客さんが商談できる2階は、壁面の一部やディスプレイスペースの背面に「地層」の仕上げを施し、お互いに気にすることなくゆっくり落ち着いて過ごせる空間とした。

建築家によるテキストより
西本竜洋建築設計事務所による、山口・岩国市の「山手の家」。住宅街のひな壇造成の敷地。朝日を迎え入れる“光に満ち溢れた住空間”を目指し、“日の出の角度”を内包する平面を持つ“ガラス張り”の空間を考案。大屋根で建物を覆い“自然の変化”を感じる軒下も作る
西本竜洋建築設計事務所による、山口・岩国市の「山手の家」。住宅街のひな壇造成の敷地。朝日を迎え入れる“光に満ち溢れた住空間”を目指し、“日の出の角度”を内包する平面を持つ“ガラス張り”の空間を考案。大屋根で建物を覆い“自然の変化”を感じる軒下も作る photo©益永研司
西本竜洋建築設計事務所による、山口・岩国市の「山手の家」。住宅街のひな壇造成の敷地。朝日を迎え入れる“光に満ち溢れた住空間”を目指し、“日の出の角度”を内包する平面を持つ“ガラス張り”の空間を考案。大屋根で建物を覆い“自然の変化”を感じる軒下も作る photo©益永研司
西本竜洋建築設計事務所による、山口・岩国市の「山手の家」。住宅街のひな壇造成の敷地。朝日を迎え入れる“光に満ち溢れた住空間”を目指し、“日の出の角度”を内包する平面を持つ“ガラス張り”の空間を考案。大屋根で建物を覆い“自然の変化”を感じる軒下も作る photo©益永研司
西本竜洋建築設計事務所による、山口・岩国市の「山手の家」。住宅街のひな壇造成の敷地。朝日を迎え入れる“光に満ち溢れた住空間”を目指し、“日の出の角度”を内包する平面を持つ“ガラス張り”の空間を考案。大屋根で建物を覆い“自然の変化”を感じる軒下も作る photo©益永研司

西本竜洋建築設計事務所が設計した、山口・岩国市の「山手の家」です。
住宅街のひな壇造成の敷地に計画されました。建築家は、朝日を迎え入れる“光に満ち溢れた住空間”を目指し、“日の出の角度”を内包する平面を持つ“ガラス張り”の空間を考案しました。また、大屋根で建物を覆い“自然の変化”を感じる軒下も作りました。

建主は建設会社の未来を担う方であり、世代交代を控えていた。
そんな建主にとって、どのような住宅が必要なのか思考を重ねた。

計画地は東側が低くなったひな壇上の古い分譲地で、周囲を住宅に囲まれていた。東側の隣家と比べると1層分高くなっており、初めてその場に立った時、住宅が日の出を迎え入れるような場所になるのではないかと感じた。

建築家によるテキストより

学生の頃にインドのバラナシを訪れた際、ガンジス川の水を両手ですくい、日の出に向かって祈る人々の光景が神秘的で、その時に感じた新鮮な太陽の光を思い出した。そんな光に満ち溢れた住空間をつくりたいと思った。

そこで、敷地に入る夏至と冬至の日の出の角度を内包する平面とし、壁面をガラス張りとした。また、そんなガラス張りの住空間を夏の日差しや雨から守るために、独立した大屋根を計画した。
独立した大屋根とすることで、広く大きな軒下空間となり、風が通り抜ける開放的な空間になるよう意図した。

建築家によるテキストより

この大屋根の頂部には空への開口を設け、その下に水盤を配置した。開口からは移り行く雲の様子や空の色、水面には太陽の光や風のゆらぎ、雨の波紋が現れる。自然の存在を特徴的に見せることでより身近に自然の変化が感じられるのではないかと考えた。
テラスに座り、切り取られた空を見ていると、皮膚にあたるやわらかい風の感覚から雲の流れへと意識が移行していく。心が広がっていくような、なんとも不思議な場所となった。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/2/20-2/26]
最も注目を集めたトピックス[期間:2023/2/20-2/26]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2023/2/20-2/26)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 山之内淡 / AWGLによる、東京の「ある漫画家の自邸」。都心の住居兼仕事場。“物語性”を持った創作に貢献する存在を目指し、大地が“めくれ上がる”様な外観と“アメーバ状”のヴォイドが作る複雑な内部を持つ建築を考案。コロナ禍以降に変化した働き方にも応える
  2. 隈研吾事務所が最優秀者に選ばれた「新福岡県立美術館」設計プロポの、二次審査参加者の提案書が公開
  3. 畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、東京・東大和市の「Uの家」。周囲に“抜け”のある敷地。一般木造住宅の“再解釈”も意図して、各建築要素を“再構築”する設計を志向。諸機能を収めた“分厚い塊”の様な勾配天井は、内部を空に向けて開くと共に“家の中心”として存在
  4. 辻琢磨による連載エッセイ “‘自邸’を動かす” 第1回「少しずつ建てる、広々と住まう、ゆっくり考える」
  5. 藤本壮介による、フランス・ランスの「ニコラ・ルイナール・パヴィリオン」。世界最古のシャンパンメゾンの創業300年の為に計画。ボトルとシャンパンの泡の丸みからのインスピレーションを得て、地域の採石場のオマージュもする建築を構想。企業理念を尊重して環境を配慮して建てる
  6. 村上康史建築設計事務所と郡司圭による、大阪市の「新森の住宅」。住宅地の細分化された敷地。周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置。限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す
  7. 石黒泰司 / アンビエントデザインズによる、愛知の「一宮の路上建築群」。路上に“人間の為の場所”を作る計画。多くの協議での意見に応えながら、建築的な思考と手法を用いて“東屋”と“家具”を設計。様々な対話も反映した“複雑で多義的な形”によって“開かれた状態”が生まれる
  8. 今津康夫 / ninkipen!による、京都・八幡市の店舗「LA BASE SECRETE」。住宅街の“秘密基地”という名の絵本カフェ。大人達もゆっくりと読書できる場の要望に、天窓からの光で“移ろい行く時の流れ”を現す建築を考案。外観と動線は其々が接する道路の性質を見極めて構想
  9. 斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応
  10. 佐藤研吾事務所と ますいいリビングカンパニー による、埼玉の「Iさんの避難観測所」。浸水危険性のある地域での“避難室”の計画。被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計。日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完
  11. 野路敏之 / 野路建築設計事務所による、福井・大野市の住宅「百尺の平屋」。遠くに山々を望む広い敷地。自然の美しさの中に“ひっそりと佇む建築”を求め、諸機能を内包する“百尺の切妻屋根”を持つ平屋を考案。敢えて“作り込まない”庭で内部からの眺望を活かす
  12. MVRDVとLLJアーキテクツによる、台湾・台南市の青果市場。業者や観光客も訪問し易い郊外の敷地に計画。施設のタイポロジーの“再発明”も意図して、農作物の栽培も可能な“緑化された屋上”を持つ建築を考案。周囲の景観の眺望も可能で地域観光振興にも貢献
  13. スノヘッタとA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」。約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築。アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想。持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す
  14. 東海林健建築設計事務所による、新潟・長岡市の住宅「hara house」。農村集落の既に様々な建物がある大きな土地に計画。既存の“利活用”と近隣に“家を開く”との要望に、一戸で完結しない不完全な“弱い建築”を提案。人や出来事を引き寄せる“余白”となる事も意図
  15. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  16. 岸本吉正設計事務所による、神奈川の「HouseH」。郊外の住宅地に計画。“四畳半”を構成単位とする“ルール”を設けた上で、敷地条件や要望に応えていくプロセスで設計。広くも狭くもない“スケール感”の連なりで“空間が相互に影響し合う”状態を作る
  17. 長坂常 / スキーマ建築計画による、大阪の店舗「Aesop LUCUA 1100」
  18. 宮川清志 / SESNによる、東京の、美容クリニック「Renatus clinic Shinjuku shop」。繁華街の路面店舗。施主が提示した“グラデーション”という言葉に応え、曲線を用いた“形態操作”と時間毎に色味が変わる“照明計画”を実施。夜は周辺と異なる色味の光を灯してブランド認知に寄与
  19. 奥田晃輔+堀井達也+吉田裕樹 / OHArchitectureによる、大阪の「箕面森町のオフィス」。緑豊かな場への社屋と工場の移転計画。通常の閉鎖的な工場でなく“外部環境に開く”事を求め、螺旋状に上る“開口”と中間領域となる“テラス”を考案。訪問者の為の“会社と社会を繋ぐ”存在としても機能
  20. Atelier Tsuyoshi Tane Architectsによる、東京の住宅「Todoroki House in Valley」

南アフリカを拠点とする、スマイヤ・ヴァリーが、2022年11月に行った講演「知られざる物語と断片」の動画。最年少でサーペンタイン・パヴィリオンの設計を手掛けた建築家

南アフリカを拠点とする、スマイヤ・ヴァリーが、2022年11月に行った講演「知られざる物語と断片(Untold stories and Fragments)」の動画です。建築ではなく、建築家自身について語る趣旨のイベント「Architects, not Architecture.」で行われたものです。

(翻訳)
スマイヤ・ヴァリーについて
スマイヤ・ヴァリーは、受賞歴のある建築・リサーチスタジオ「カウンタースペース」の代表です。デザイン、リサーチ、教育的実践により、ハイブリッドなアイデンティティと領域、特にアフリカとイスラムの状況(ルーツとディアスポラ)を表現することを探求しています。彼女のデザインプロセスはしばしば鑑識的であり、歴史と仕事の生成的な場としての聴覚、パフォーマンス、見落とされたものを描き出します。
2019年、カウンタースペースはロンドンの第20回サーペンタイン・パビリオンの設計に招待され、ヴァリーはこの国際的に有名な依頼を受けた史上最年少の建築家となりました。現在、ヴァリーは芸術監督として、2023年にジェッダで開催される第1回イスラム芸術ビエンナーレのキュレーションに取り組んでいます。彼女は現在、リベリアのモンロビアにある「Ellen Johnson Sirleaf Presidential Center for Women and Development」のデザインに協力しています。それは、女性国家元首専用の初の大統領図書館としての、舞台装置、パビリオン、展示スペースです。また、1945年にイギリスのマンチェスターで開催された第5回パンアフリカ会議を記念する庭園と集会所の建設にも取り組んでいます。プラクティショナーは、アカデミーに隣接して運営されています。レズリー・ロッコ教授が設立したヨハネスブルグ大学大学院建築学科では、アフリカ大陸のためのカリキュラムを作ることを目的に、6年間にわたり修士課程スタジオ「Unit 12」を率いました。最近では、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校の建築学部でペリ特別客員講師を務めるなど、幅広く指導や講義を行っています。

(原文)
About Sumayya Vally:
Sumayya Vally is principal of the award-winning architecture and research studio Counterspace—a design, research and pedagogical practice searching for expression for hybrid identities and territory, particularly for African and Islamic conditions—both rooted and diasporic. Her design process is often forensic, and draws on the aural, performance and the overlooked as generative places of history and work.
In 2019, Counterspace was invited to design the 20th Serpentine Pavilion in London, making Vally the youngest architect ever to win this internationally renowned commission. As Artistic Director, Vally is currently working on curating the first Islamic Arts Biennale taking place in Jeddah in 2023. She is currently collaborating on the design of the Ellen Johnson Sirleaf Presidential Center for Women and Development in Monrovia, Liberia, the first presidential library dedicated to a female head of state, where she will oversee the scenography, pavilions, and exhibition spaces. She is also working on a garden and gathering place commemorating the 5th Pan-African Congress held in Manchester, UK, in 1945. The practicee operates adjacent to the academy. For six years she led the masters’ studio, Unit 12, at the Graduate School of Architecture, University of Johannesburg—founded by Professor Lesley Lokko, with the intent to create a curriculum for the African continent. She has taught and lectured widely, most recently as Pelli Distinguished Visiting Lecturer at the School of Architecture, University of Illinois Urbana-Champaign.

【ap job更新】 企画と設計から運営までも手掛ける、デベロッパー「シマダアセットパートナーズ」が、設計部での社員(2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 企画と設計から運営までも手掛ける、デベロッパー「シマダアセットパートナーズ」が、設計部での社員(2024年新卒)を募集中
【ap job更新】 企画と設計から運営までも手掛ける、デベロッパー「シマダアセットパートナーズ」が、設計部での社員(2024年新卒)を募集中うみのホテル

企画と設計から運営までも手掛ける、デベロッパー「シマダアセットパートナーズ」の、設計部での社員(2024年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

シマダアセットパートナーズ株式会社は、シマダグループの建築設計・開発部門です。
設計部では、戸建住宅からアパート、マンション、オフィス、ホテル、介護施設、飲食店舗など様々な用途の建物を設計していただきます。

【シマダアセットパートナーズ設計部の特徴】
土地や中古建物の仕入れから、企画、設計を始め、グループ内で運営まで行っているので、建築設計スキルだけでなく自分の設計した建物が生み出す収益や不動産に関わる様々な知識を習得する事ができます。

経験を積むごとに、RCの集合住宅や介護施設、ホテルなど大型物件の設計リーダーとしてチームをまとめる役割を担います。建築がどのように使われるかを仕入担当や運営チームと一緒に企画することができるので、建築設計に込めた思いを運営に反映しやすい環境です。

入社後すぐに物件を担当していただきます。自分の想像する建物を実現できるチャンスが多く先輩社員にアドバイスをもらいやすい環境なので、初めての担当物件でも安心して設計することができます。

【メンバー特徴】
現在の設計部は大手組織設計部や、アトリエ設計事務所出身者、インテリアデザイナーなど様々な経験を持つメンバーが揃っており、多くの刺激を受けながら、自分のデザインを確立していくことができます。

スノヘッタとA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」。約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築。アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想。持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す
スノヘッタとA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」。約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築。アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想。持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す image©MIR
スノヘッタとA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」。約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築。アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想。持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す image©MIR

スノヘッタA49による、タイ・バンコクの複合施設「Cloud 11」です。
約25万㎡の文化・労働・商業等の機能を内包する建築です。建築家は、アジアで有数の緑地面積が少ない都市の為に、地域に貢献する公共的な立体庭園を内包する空間を構想しました。また、持続可能な都市の新しいスタンダードも目指す事も意図されました。現在建設中で、2024年末の完成を予定。

こちらはリリーステキストの翻訳です

スノヘッタ、バンコク最大の高架下庭園とイノベーションハブの設計を公開

スノヘッタとMQDCは、バンコクのCloud 11の設計を公開します。この大規模な複合施設は、持続可能な都市の新しいスタンダードとなることを目指します。このデザインは、今後バンコクの南スクンビット地区で必要とされる、緑豊かな公共スペースのニーズに応えるものです。

スノヘッタは、A49アーキテクツと共同で、タイの大手不動産開発会社MQDCのために、アジアでこれまでで最も大規模なプロジェクトを設計しています。このプロジェクトは、バンコクの南スクンビットにある今後のサイバーテック地区で、250,000㎡の複合施設を建設するものです。スクンビット地区は、バンコクの中心地のひとつで、ストリートライフの中心的な拠点となっています。このエリアは公共交通機関で簡単にアクセスでき、バンコクに住む人々のニーズとライフスタイルに応える設備が整っています。Cloud 11プロジェクトは、スクンビットの一角を街のイノベーションとハイテク企業の拠点に生まれ変わらせ、この地域に緑豊かな広い公共空間とアーティスト、メーカー、ハイテク起業家のためのスペースを提供するものです。そのスケールは、単なるビルの枠を超え、タイの有名な首都の未来を告げるランドマークとなることを目指しています。

アクセスしやすい公共空間

バンコクは、活気あるストリートライフと歴史的・文化的なランドマークで知られていますが、同時に緑地も必要です。アジアの主要22都市の住民一人当たりの平均緑地面積が39㎡であるのに対し、バンコクは7㎡以下と、アジアで最も緑地面積の低い都市の一つです。「グリーンバンコク2030」や「エンターバンコク2050」といった、持続可能性と居住性に関わる地域のイニシアティブに対応し、プロジェクトでは、緑地、文化施設、近代的な設備を24時間利用できる、地域にとって有益な空間を提供しています。

スネヘッタの創立パートナーであるシェティル・トレーダル・トールセンは述べています。
「私たちは、建物を作るだけでなく、バンコクの中心部に新しい地域を作る機会を得ました。都市型人工物により、文化や創造のための活気ある場所と緑の公共空間を提供し、南スクンビット地区に住む人々の生活の質を向上させます。都市への人口流入が進む中、社会的にも環境的にも持続可能な形で、将来の都市のニーズに対応した地域づくりが重要です」

都市の緑の肺とタイ最大の芝生広場

このプロジェクトでは、タイで最大規模となる中央の大きな芝生を持つ立体庭園や、ポケットパークがいくつも作られ、近隣に多様な活動の場を提供することになるのです。地域の弾力的な拠点として、Cloud11は都市の肺のような役割を果たし、誰もが利用できる落ち着いた空間を提供しています。既存の環境課題に対応し、大気汚染や緑地の不足など、バンコクのような大都市で喫緊の課題となっている生態学的な課題に対応できるように設計されているのです。

中庭はプロジェクトのコミュニティの心臓部であり、スノヘッタはオープンスペースを犠牲にすることなく、都市型庭園の効果を高めるために、植栽のデザインとレイアウト戦略に特に注意を払いました。構造体を貫く複数の大きな開口部を強調することで、空間が開放され、植栽の中を空気が自然に流れ、オープンスペースの空気質を向上させることに貢献します。

隣接する運河の水は、深層シャフト洗浄システムで処理され、より持続可能なソリューションを推進するための一般向けの教育的イニシアティブとして展示される予定です。Cloud 11のランドスケープは、地域のさまざまな生物種や野生動物の栄養源となることでしょう。パッチと呼ばれる周囲と異なる小さな土壌や植生を敷地内のさまざまな場所に戦略的に配置し、連続した生態系コリドーを作ることで他の種を引き寄せ、敷地内の生物多様性を高めています。

村上康史建築設計事務所と郡司圭による、大阪市の「新森の住宅」。住宅地の細分化された敷地。周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置。限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す
村上康史建築設計事務所と郡司圭による、大阪市の「新森の住宅」。住宅地の細分化された敷地。周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置。限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す photo©髙橋菜生
村上康史建築設計事務所と郡司圭による、大阪市の「新森の住宅」。住宅地の細分化された敷地。周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置。限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す photo©髙橋菜生
村上康史建築設計事務所と郡司圭による、大阪市の「新森の住宅」。住宅地の細分化された敷地。周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置。限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す photo©髙橋菜生

村上康史建築設計事務所と郡司圭が設計した、大阪市の「新森の住宅」です。
住宅地の細分化された敷地に計画されました。建築家は、周辺の駐車場や庭等の“余白”の援用を求め、高さ“6.5m”の空間を家の中心に据えて“周囲の余白と紡ぐ”ように開口を配置しました。そして、限られた条件下で外部環境を享受できる在り方を示す事も意図されました。

大阪市内の新旧の建物が建ち並ぶ住宅地に建つ4人家族のための住宅。

敷地周辺の住宅を観察すると、ゆったりとした広さの土地に古くから建つ2階建て住宅と、そうした土地を細分化した分譲地に新たに建てられた、間口の狭い3階建て住宅が見受けられる。

建築家によるテキストより

この敷地もそれら3階建て住宅と同様、細分化された敷地であったものの、幸いにも前述した比較的土地の広い2階建て住宅に囲まれており、周囲が建て込みながらも隣家の駐車場や庭、軒先の上など部分的に光や視線が抜ける余白を見出すことができた。
こうした周囲の余白を紡ぎつつ、来客の多い建主の大らかな生活に合わせた住宅の在り方を考えていった。

建築家によるテキストより

準防火地域による法的制約やコスト面で負担のかかる3階建て構成を回避しつつ、2階建てとしながら広がりのある空間をつくるため、階算定されないロフトを1.5階レベルに設け、コンパクトな個室を補完するスペースとした。

ロフト上部にはリビングと個室を、ロフト下部に収納、水回りをコンパクトにまとめることで、2.5層分、高さ6.5mの非日常的なスケールを持つ余白の場を生活の中心部に内包させた。この余白の場と周囲の余白を紡ぐように開口を設け、縦・斜め方向への広がりを持たせていった。さらに階段により動線化され、多方向への立体的なシークエンスと上昇感を生み出している。

建築家によるテキストより
宮川清志 / SESNによる、東京の、美容クリニック「Renatus clinic Shinjuku shop」。繁華街の路面店舗。施主が提示した“グラデーション”という言葉に応え、曲線を用いた“形態操作”と時間毎に色味が変わる“照明計画”を実施。夜は周辺と異なる色味の光を灯してブランド認知に寄与
宮川清志 / SESNによる、東京の、美容クリニック「Renatus clinic Shinjuku shop」。繁華街の路面店舗。施主が提示した“グラデーション”という言葉に応え、曲線を用いた“形態操作”と時間毎に色味が変わる“照明計画”を実施。夜は周辺と異なる色味の光を灯してブランド認知に寄与 photo©山内紀人
宮川清志 / SESNによる、東京の、美容クリニック「Renatus clinic Shinjuku shop」。繁華街の路面店舗。施主が提示した“グラデーション”という言葉に応え、曲線を用いた“形態操作”と時間毎に色味が変わる“照明計画”を実施。夜は周辺と異なる色味の光を灯してブランド認知に寄与 photo©山内紀人
宮川清志 / SESNによる、東京の、美容クリニック「Renatus clinic Shinjuku shop」。繁華街の路面店舗。施主が提示した“グラデーション”という言葉に応え、曲線を用いた“形態操作”と時間毎に色味が変わる“照明計画”を実施。夜は周辺と異なる色味の光を灯してブランド認知に寄与 photo©山内紀人

宮川清志 / SESNが設計した、東京の、美容クリニック「Renatus clinic Shinjuku shop」です。
繁華街の路面店舗として計画されました。建築家は、施主が提示した“グラデーション”という言葉に応え、曲線を用いた“形態操作”と時間毎に色味が変わる“照明計画”を実施しました。また、夜は周辺と異なる色味の光を灯してブランド認知に寄与します。

RENATUS CLINC新宿店、RENATUS CLINCとしては4店舗目となる美容クリニックデザイン。

計画当初クライアントからグラデーションという言葉を与えられプロジェクトがスタートし、我々は路面店である事も踏まえ営業時間外の夜間帯の在り方も考慮しながらグラデーションを捉え直す事とした。

建築家によるテキストより

空間全体としては直線的なリニアな空間の中に曲線を取り込み緩やかさや柔らかさを持たせる事でシームレスでグラデーショナルな空間とした。

照明計画では照明の溜まりや抜けを設ける事で空間の気積を変化させ、時間によっては色が変化する事で突然内部照明の一部の色が変化し空間全体に緩やかに影響する様な計画とした。

建築家によるテキストより

夜間帯においては日中とは異なり、周辺環境からも異なる色味を蛍の光の様に常夜灯として灯す事でブランド認知を高める役割を持たせた。

建築家によるテキストより
斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応
斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応 photo©山内紀人
斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応 photo©山内紀人
斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応 photo©山内紀人
斉藤智士 / SAI工房による、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」。古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画。自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計。内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応 photo©山内紀人

斉藤智士 / 建築設計事務所SAI工房が設計した、兵庫・丹波篠山市の住宅「榛原郷の床と屋根」です。
古代の“湖”の存在が伝承される土地に計画されました。建築家は、自然と歴史に“新たな時を刻む建築”を意図し、“浮遊感のある土間スラブ”で湖上に建つ様な建築を設計しました。そして、内外が一体化した空間を覆う“捻れた大屋根”は景観とも呼応します。

敷地は兵庫県丹波篠山市に位置する田園風景が広がる豊かな環境。
大沢城跡をはじめ、周囲に遺跡が点在し、今なお同じ苗字の方々が住み続ける集落である。

山間の谷間に位置し、眼前には水路が流れている。この地には、古代に湖が広がっていた伝承がある。それは不思議と納得のいく風景が広がっており、本計画では自然と戦い、寄り添いながら里山を形成してきた歴史を持つこの地に、新たな時を刻む建築の姿を想像した。

建築家によるテキストより

昔から湖の上に建っていたような人工地盤を持つ住まいをつくる。
浮遊感のある土間スラブを覆うように、大きな軒下空間の中で内部と外部を一体的に設計した。

建築家によるテキストより

夫婦と子どもが新たな生活を営む為に必要な水回りや個室を最小限にまとめ、人工地盤の上に少し振りながら配置した。
残った余白をリビングや玄関、洗面スペース等、それぞれに適したボリュームとして活用し、用途に適した天井高さを与える。リビングは開放的に、洗面スペース等は最小限の高さとして計画した。

この構成により南北に高さを抑えた勾配を持つ屋根と、それぞれを繋ぐことで生まれる東西に捻った屋根を持つ住まいが立ち現れたていった。

建築家によるテキストより
佐藤研吾事務所と ますいいリビングカンパニー による、埼玉の「Iさんの避難観測所」。浸水危険性のある地域での“避難室”の計画。被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計。日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完
佐藤研吾事務所と ますいいリビングカンパニー による、埼玉の「Iさんの避難観測所」。浸水危険性のある地域での“避難室”の計画。被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計。日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完 photo©comuramai
佐藤研吾事務所と ますいいリビングカンパニー による、埼玉の「Iさんの避難観測所」。浸水危険性のある地域での“避難室”の計画。被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計。日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完 photo©comuramai
佐藤研吾事務所と ますいいリビングカンパニー による、埼玉の「Iさんの避難観測所」。浸水危険性のある地域での“避難室”の計画。被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計。日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完 photo©comuramai
佐藤研吾事務所と ますいいリビングカンパニー による、埼玉の「Iさんの避難観測所」。浸水危険性のある地域での“避難室”の計画。被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計。日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完 photo©comuramai

コロガロウ / 佐藤研吾建築設計事務所が設計、ますいいリビングカンパニーが監修した、埼玉の「Iさんの避難観測所」です。
浸水危険性のある地域での“避難室”の計画です。建築家は、被災時の高齢家族の負担を考慮して、母屋の二階から出入りする“一本柱”で支持された“小さな部屋”を設計しました。また、日常的には趣味室となり既存住宅の機能を補完します。

埼玉県の荒川流域にある市街地が敷地である。
車も人も行き交い街としての人気が高まっているが、自治体が定めているハザードマップによれば、台風や豪雨災害が発生して荒川が氾濫した場合、その市街地の大部分が3mを超える水深で浸水する危険性があるとされている。
昨今、毎年のように全国各地で自然災害が起きていることからも、この地に住む人びとはより危機意識をもって災害への備えがあることが望ましい。

建築家によるテキストより

建主のIさんは、同居する高齢の母親のことも考慮し、災害時には離れた公設の避難所へ向かって滞在することは精神的にも身体的にも負担がかかるだろうと、自宅の敷地内で避難が可能となるような居場所を求めた。

建築家によるテキストより

既存母屋2階の洋室から仮設のスロープを架けることで、車椅子でも進入することができる小さな部屋を空中につくった。部屋の床は地面からおよそ4mほど高い位置にある。水害時の水圧を考慮して、鉄骨トラスで組んだ450mm四方の1本柱がこの小さな部屋を支えている。
部屋の壁にはそれぞれ大きな開口を設け、屋根にもハッチ状の天窓を設置している。水害時に漂流物によってひとつの脱出口を塞がれても、他から逃げ出せるための備えである。

この小さな部屋の目的は上記のように災害時の避難であるが、日常的にはIさんの天体観測の趣味や休息のためのスペースとして使われる。天窓のハッチを開け、望遠鏡を伸ばして北側の夜空を眺める。

建築家によるテキストより

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