吉村靖孝の展覧会「吉村靖孝|Re:Public」が豊田市美術館で開催されます。開催期間は2013年2月6日~2月17日まで。講演会やシンポジウムなども行われます。
「Re:Public」は、公共性を意味する英語「Public」の前に、eメールの返信を示す「Re:」をつけた造語です。
公共性の回復、あるいは文字通り公共性に対する私なりの返信という意味を込めたつもりです。
立派な公共施設は私たち市民の優越感をくすぐりますが、縮退期の日本では利用率が上がらず維持費もかかるなど、公共性とは名ばかりの隘路にじわり追い詰められつつあります。
今回の展示では、そういった古い公共施設の殻を破り街へ出て、新しい公共空間を探し、育て、持続可能性を高めるためのレシピを集めました。
私がこれまでに設計した建物のほか、豊田市に対する提案も展示しています。
生まれ育った豊田市で、このような提案の機会をいただいたことに深く感謝するとともに、少しでも多くの方にご覧いただき、議論の種となることを期待してやみません。