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丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井・勝山市の飲食店「+ヒトマメ」。食品製造企業が新規事業で運営する大豆食品の魅力を伝えるカフェ。未経験の業態への挑戦に対し、建築や体験の“在り方”にまで立ち返って設計。積雪の為の大屋根が特徴的な地域の“風景のひとつ”となる建築を考案
丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井・勝山市の飲食店「+ヒトマメ」。食品製造企業が新規事業で運営する大豆食品の魅力を伝えるカフェ。未経験の業態への挑戦に対し、建築や体験の“在り方”にまで立ち返って設計。積雪の為の大屋根が特徴的な地域の“風景のひとつ”となる建築を考案外観、南東側より見る。 photo©市川靖史
丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井・勝山市の飲食店「+ヒトマメ」。食品製造企業が新規事業で運営する大豆食品の魅力を伝えるカフェ。未経験の業態への挑戦に対し、建築や体験の“在り方”にまで立ち返って設計。積雪の為の大屋根が特徴的な地域の“風景のひとつ”となる建築を考案外観、東側よりエントランス部分を見る。 photo©市川靖史
丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカによる、福井・勝山市の飲食店「+ヒトマメ」。食品製造企業が新規事業で運営する大豆食品の魅力を伝えるカフェ。未経験の業態への挑戦に対し、建築や体験の“在り方”にまで立ち返って設計。積雪の為の大屋根が特徴的な地域の“風景のひとつ”となる建築を考案正面:飲食スペース、右:オープンカウンター photo©市川靖史

丸山晴之+野澤真佑 / ヒャッカが設計した、福井・勝山市の飲食店「+ヒトマメ」です。
食品製造企業が新規事業で運営する大豆食品の魅力を伝えるカフェです。建築家は、未経験の業態への挑戦に対し、建築や体験の“在り方”にまで立ち返って設計しました。そして、積雪の為の大屋根が特徴的な地域の“風景のひとつ”となる建築を考案しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

霊峰白山を背にした山並みとともにある勝山市、そして報恩講を通じて大豆料理に親しみがある福井県。
+ヒトマメは福井県勝山市にある冷凍きざみ油揚げの製造を生業とする山一食品の新規事業である。山一食品は多くの製造業同様、コロナ禍の折に企業運営の岐路にたたされ、ポストコロナ社会への変化に対応するため新規事業の実施に踏み切った。

建築家によるテキストより

新規事業はカフェという形式が選択された。
その目的はお客様との直接の接点となるカフェを通じて大豆食品とその食文化の魅力を発信すること、その魅力をさらに高めること。これにより山一食品が将来にわたって地域に愛され、発展し続ける企業へと成長するというストーリーだ。一方、山一食品は創業以来料飲施設の運営実績はなく、本事業は大きな挑戦でもあった。
よって私たちはそのストーリーの実現のため、お客様にどのような体験を提供すべきか、そのために必要な建築はどのようなものか、対話を重ねて計画を具現化していった。

建築家によるテキストより

ひと冬のうちに何度も雪下ろしをする勝山では、雪にまつわる多様なふるまいに呼応する大きな屋根を持った家屋が山あいに拡がっている。+ヒトマメは、その風景のひとつになることを目指した。
寄棟のボリュームは地表面の雪と屋根雪が繋がらないよう軒先を高くした。軒下空間は奥行を深くして堆雪と窓の間に空隙をつくり、堆雪の荷重により窓が破損すること防いでいる。
深い軒は夏季には店舗内への直射日光を遮り、涼しげな日陰をつくるとともに、白山の稜線が織りなす美しい景観を内部に取り込む。この軒の操作により、通年で閉塞感なく快適で安全な店舗運営が可能となった。

建築家によるテキストより
会田友朗 / アイダアトリエによる、長野の「コードマーク御代田」。里山環境を維持する為の活動拠点。人と自然の“共有の精神”を礎とする施設として、地域の風土資産を巡る道の“結び目”となる存在を志向。螺旋状に連なる“8つのフロア”から“多様な景観”を望める建築を考案
会田友朗 / アイダアトリエによる、長野の「コードマーク御代田」。里山環境を維持する為の活動拠点。人と自然の“共有の精神”を礎とする施設として、地域の風土資産を巡る道の“結び目”となる存在を志向。螺旋状に連なる“8つのフロア”から“多様な景観”を望める建築を考案外観、北東側より見る。 photo©野秋達也
会田友朗 / アイダアトリエによる、長野の「コードマーク御代田」。里山環境を維持する為の活動拠点。人と自然の“共有の精神”を礎とする施設として、地域の風土資産を巡る道の“結び目”となる存在を志向。螺旋状に連なる“8つのフロア”から“多様な景観”を望める建築を考案外観、東側より見る。 photo©野秋達也
会田友朗 / アイダアトリエによる、長野の「コードマーク御代田」。里山環境を維持する為の活動拠点。人と自然の“共有の精神”を礎とする施設として、地域の風土資産を巡る道の“結び目”となる存在を志向。螺旋状に連なる“8つのフロア”から“多様な景観”を望める建築を考案1階、ラウンジから1階の土間(多目的スペース)と2階のライブラリーを見る。 photo©野秋達也
会田友朗 / アイダアトリエによる、長野の「コードマーク御代田」。里山環境を維持する為の活動拠点。人と自然の“共有の精神”を礎とする施設として、地域の風土資産を巡る道の“結び目”となる存在を志向。螺旋状に連なる“8つのフロア”から“多様な景観”を望める建築を考案2階、ワークスペースAからワークスペースBを見る。 photo©野秋達也

会田友朗 / アイダアトリエが設計した、長野・御代田町の「コードマーク御代田」です。
里山環境を維持する為の活動拠点の計画です。建築家は、人と自然の“共有の精神”を礎とする施設として、地域の風土資産を巡る道の“結び目”となる存在を志向しました。そして、螺旋状に連なる“8つのフロア”から“多様な景観”を望める建築を考案しました。施設の場所はこちら(Google Map)。

縄文(CORDMARK)文化の特徴である人と自然との「共有の精神」を礎に、地域に伝わる生き抜く智恵や技を集め、最新の研究技術も試し、共に活かし、地域で生きる環境を維持するための民間の拠点施設である。

田畑や山林での活動を支える軒下の屋外作業場をはじめ、人々の集うカフェでありワークショップ等も行う土間、厨房、食品加工室、シャワー室、ライブラリー、ワークスペース等からなる。

建築家によるテキストより

設計にあたっては、信州の風土資産と言える川沿いの田畑、段丘の集落、神社、谷、尾根や山林を巡る道の「結び目」としての建築をめざした。それは、豊かな自然風景との連続体であり、新しい視点や活力をもたらす象徴的存在であるべきだと考えた。

建築家によるテキストより

そこで、豊かな土地の起伏を引き込み8つのレベル差を設けた床を、クリ丸太の心柱と煉瓦のペチカを中心に渦を巻いた動線が昇る構成とし、屋内外をつなぐ螺旋の屋根をかけた。小さな建築だが、内部を上下左右に回遊するうちに、浅間山、平尾山、名もない尾根まで、多様な景観が異なるスケールと角度で見え隠れする。

建築家によるテキストより
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作る
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作る外観、南西側より見る。 photo©Courtesy of Aesop, Norihito Yamauchi
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作るシンク側からポスカウンターを見る。 photo©Courtesy of Aesop, Norihito Yamauchi
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作る左:エンスイートエリア、正面:ポスカウンター photo©Courtesy of Aesop, Norihito Yamauchi
トラフ建築設計事務所による、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」。低層の商業施設内での計画。“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向。什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作る「フレグランスアルモワール」とベンチとエントランス photo©Courtesy of Aesop, Norihito Yamauchi

トラフ建築設計事務所が設計した、東京・港区の店舗「イソップ 南青山」です。
低層の商業施設内での計画です。建築家は、“集合住宅の様なスケール感”や“窓から差し込む自然光”に着想を得て、心安らげる“家庭のような空間”を志向しました。そして、什器類を60年代頃の木製家具を参照して“置き家具”の形式で作りました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

オーストラリアのスキンケアブランドであるイソップの、南青山に位置する路面店の内外装計画。
敷地はレンガのファサードが特徴的な2階建ての商業施設の1階の角地で、間口4.5m、奥行き22.5mの細長い空間が計画地となった。

建築家によるテキストより

南青山はハイブランドの商業施設が立ち並ぶ最先端のエリアでありながら、一歩路地へ入ると戦後モダニズムの集合住宅がヴィンテージマンションとして残り、商業施設と住居が調和している。集合住宅のような敷地のスケール感や、窓から差し込む自然光を踏まえ、居心地がよく心安らげる、家庭のような空間を構想した。

建築家によるテキストより

1960~70年代に使われていた家庭的な木製家具に着想を得た商品棚やシンクなどのカウンターは独立した「置き家具」として凹凸のある壁から離して配置し、環境に配慮し石膏ボードを張らずにコンクリートを露わにした。家具には節が特徴的な国産のパイン材を使い、エッジの曲線など丁寧なディテールを施された家具のその丸みを帯びた太い脚は人間らしさを感じさせ、あめ色に経年変化していくパイン材は、年月を重ねるごとに愛らしさが増していく。

床には柔らかいサイザル麻を用い、既存躯体である壁・天井は床の近似色で塗装することで、空間に一体感をもたらす。細長い空間の奥にあるポスカウンターとエンスイートシンクの少し窪まった空間はよりプライベートで親密な場所とした。ベンチやフレグランスアルモワール、エンスイート棚は軽やかにアルミで仕上げ、木と金属、二つの要素が組み合わさることで、空間全体のバランスを取っている。

建築家によるテキストより
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重・伊勢市の「キロプテラの家」。編集者の施主と両親の為に計画。“知覚・時間・想像”に拡がりを与える存在を求め、“ルートと選択”という趣旨の元に“モジュールを反復させる”平面構成を考案。複数の経路で“無限遠の様なループ性”も生み出す
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重・伊勢市の「キロプテラの家」。編集者の施主と両親の為に計画。“知覚・時間・想像”に拡がりを与える存在を求め、“ルートと選択”という趣旨の元に“モジュールを反復させる”平面構成を考案。複数の経路で“無限遠の様なループ性”も生み出す外観、北側道路より見る。 photo©ToLoLoStudio 谷川ヒロシ
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重・伊勢市の「キロプテラの家」。編集者の施主と両親の為に計画。“知覚・時間・想像”に拡がりを与える存在を求め、“ルートと選択”という趣旨の元に“モジュールを反復させる”平面構成を考案。複数の経路で“無限遠の様なループ性”も生み出す1階、左:玄関、中央:広間、右:キッチン photo©ToLoLoStudio 谷川ヒロシ
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重・伊勢市の「キロプテラの家」。編集者の施主と両親の為に計画。“知覚・時間・想像”に拡がりを与える存在を求め、“ルートと選択”という趣旨の元に“モジュールを反復させる”平面構成を考案。複数の経路で“無限遠の様なループ性”も生み出す2階、左:室6(音の広場)、手前:室5(階段室)右:室7(クローゼット) photo©ToLoLoStudio 谷川ヒロシ
米田雅樹 / ヨネダ設計舎による、三重・伊勢市の「キロプテラの家」。編集者の施主と両親の為に計画。“知覚・時間・想像”に拡がりを与える存在を求め、“ルートと選択”という趣旨の元に“モジュールを反復させる”平面構成を考案。複数の経路で“無限遠の様なループ性”も生み出す2階、室6(音の広場) photo©ToLoLoStudio 谷川ヒロシ

米田雅樹 / ヨネダ設計舎が設計した、三重・伊勢市の「キロプテラの家」です。
編集者の施主と両親の為に計画されました。建築家は、“知覚・時間・想像”に拡がりを与える存在を求め、“ルートと選択”という趣旨の元に“モジュールを反復させる”平面構成を考案しました。そして、複数の経路で“無限遠の様なループ性”も生み出しました。

クライアントと初めて設計打合せをした際の箇条書きは以下であった。

・光が苦手なので自分の生活スペースは絞った光量を希望
・人生と共に集まってくる好きなものたちを楽しみながらレイアウトしていきたい

・両親と同居するが、1階に配する父と母のスペースは用途分離できる構造としたい



と大きく三点のご要望をいただいた。


高齢に差し掛かっているご両親のスペース(1階)と毎日仕事で帰りが遅い編集者であるクライアントのスペース(2階)との関係と、今後の可能性を含めたプランを検討した。

建築家によるテキストより

建築の使い方と、空間認識を「ルートと選択」というキーワードに置き換え、1階・2階とも同モジュールを反復させたプランとした。
ひとは視覚以外でもモノを視る。感じる。
まだ見えない反復の向こうは奥行きを持った想像の先へとつながっていく。
目線の先、頭の中双方にかきまぜられながら空間は増幅し、拡がっていく。

建築家によるテキストより

2階は設計を依頼した建主のスペースである。


既に手持ちの家具は原色を多用したものが多く、それらの背景となる色(補色)として朱色を選定した(設計初期からのクライアントの強い要望であった)
。
2階は南面から最北の寝床に向けて段状に上っていく。南面に穿った大きな開口からはいった光が、北に向かうにつれて狭まっていく。開口に絞られ、奥へと行くにつれてだんだんと闇が滲んでいく。
同プランの反復が、光の在り方、天井高の差異をつくり、ひととモノの居場所をつくる。

経路は幾通りもあり、床面積という概念とは異なる無限遠のようなループ性を生む。
各室に面する4面の開口が均一となるよう、可動垂れ壁や可動間仕切りをしのばせ、知覚経験の増幅を図った。

建築家によるテキストより
BIGによる、デンマークの「ペーパーアートミュージアム」。元スーパーマーケットをペーパーアートの美術館に転用する計画。伝統を未来に引継ぐ存在として、“一枚の紙”の様な屋根で既存建物を覆う構成を考案。既存壁面には“折紙”を参照した音響調整機能層が付加される
BIGによる、デンマークの「ペーパーアートミュージアム」。元スーパーマーケットをペーパーアートの美術館に転用する計画。伝統を未来に引継ぐ存在として、“一枚の紙”の様な屋根で既存建物を覆う構成を考案。既存壁面には“折紙”を参照した音響調整機能層が付加される image courtesy of BIG
BIGによる、デンマークの「ペーパーアートミュージアム」。元スーパーマーケットをペーパーアートの美術館に転用する計画。伝統を未来に引継ぐ存在として、“一枚の紙”の様な屋根で既存建物を覆う構成を考案。既存壁面には“折紙”を参照した音響調整機能層が付加されるワークショップスペース image courtesy of BIG

BIGが設計している、デンマークの「ペーパーアートミュージアム」です。
元スーパーマーケットをペーパーアートの美術館に転用する計画です。建築家は、伝統を未来に引継ぐ存在として、“一枚の紙”の様な屋根で既存建物を覆う構成を考案しました。また、既存壁面には“折紙”を参照した音響調整機能層が付加されます。


こちらはリリーステキストの翻訳です

BIGがデンマークの元スーパーマーケットの建物をペーパーアートの新しい美術館へと変貌させる

BIG-ビャルケ・インゲルス・グループは、デンマーク北ユトランド地方にある元スーパーマーケットの建物を、新しいペーパーアートの美術館に変える予定です。デンマークの文化遺産に深く根付いたペーパーアート、例えばル・クリントによるアイコニックな折り紙ランプシェードやH.C.アンデルセンの紙クリップなどがありますが、この建物の転用と増築により、美術館の年間来館者数を倍増させるとともに、アートの一形態として、また専門技術として紙を取り入れていくことを目指しています。

2018年に切り絵作家のビト・ヴェイレによって創設されたペーパーアートミュージアムは、北欧唯一の紙工芸とデザインの専門美術館です。約900㎡の元スーパーマーケットの建物は、BIGによって改装と増築が施され、ワークショップ、イベント、教室、倉庫、オフィス施設を備えた2300㎡の美術館に生まれ変わります。アダプティブ・リユース・プロジェクトでは、DGNBのゴールドまたはプラチナ認証の取得を目指しています。

「ペーパーアートはデンマークの文化遺産に深く根付いており、ル・クリントの折りたたみ式ランプやアンデルセンの紙クリップといった象徴的なデザインを通じて、デンマークのペーパーアートの伝統が紹介されています。この遺産を未来に引き継いでいくことが、この美術館の中心的な使命です。私たちは既存の建物を再利用したことも誇りに思っています」─ カレン・ビット・ヴェイレ、ペーパーアートミュージアムのアーティスト兼ディレクター

「ペーパーアートミュージアムは、新しい軽量屋根構造として構想されています。一枚の紙のように既存の建物に屋根が載り、その周囲に新しい機能のためのスペースが生まれます。つまり、新しいものと古いものを一つの屋根の下に統合するのです。既存の建物の外壁には、折り紙にインスパイアされ、複数の紙アーティストとのコラボレーションでデザインされた新しい音響調整機能を持つ紙のアート層が施されます。

「ペーパーアートとは、単色の二次元素材である一枚の紙から、三次元の形や複雑なイメージを作り出すことです。屋根の表面を折り紙の1枚の紙のように扱うことで、既存の機能と新しい機能が1つの統一されたジェスチャーにまとめられます。明確さによって表現力が強調され、シンプルさから複雑さが生まれます。そして、老朽化したスーパーマーケットは、浮遊する湾曲した屋根の下で新たな命を得るのです」─ ビャルケ・インゲルス、BIG-ビャルケ・インゲルス・グループ創設者兼クリエイティブ・ディレクター

【ap job更新】 “まちの新しい価値になる”を掲げ、建物や土地の価値向上に取り組む「リノベる株式会社」が、都市創造事業部のプロジェクトマネージャーと設計スタッフを募集中
【ap job更新】 “まちの新しい価値になる”を掲げ、建物や土地の価値向上に取り組む「リノベる株式会社」が、都市創造事業部のプロジェクトマネージャーと設計スタッフを募集中
【ap job更新】 “まちの新しい価値になる”を掲げ、建物や土地の価値向上に取り組む「リノベる株式会社」が、都市創造事業部のプロジェクトマネージャーと設計スタッフを募集中

“まちの新しい価値になる”を掲げ、建物や土地の価値向上に取り組む「リノベる株式会社」の、都市創造事業部のプロジェクトマネージャーと設計スタッフ 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

~まちの新しい価値になる。~

「まちの新しい価値になる」という事業ビジョンのもと、建物や土地の価値向上や再生事業のプロジェクトを、事業企画から運営までワンストップでマネジメントしています。
同様のワンストップスキームで新築案件の依頼も増加しており、経験を活かして頂くフィールドは拡大傾向です。
その都市創造事業部は、この3年で実に成長率200%を達成しました。

【都市創造事業の特徴・強み】
1.設計・デザインを軸としたワンストップサービスを建物種別限定せずに事業化の成立検証段階からプロジェクトマネジメント
・事業化の成立検証の段階から、リーシング支援・企画・デザイン・設計・施工・運営マネジメントまで全ての段階を一貫してプロジェクトマネジメントを行います。
・なかでも当社では設計、施工部門を自社内に保有しております。そのためコンサルだけではなく直接的に案件に関わることが可能になり、より発注者の求める事業の実現に向けたプロジェクトマネジメントが可能になります。
・加えて、プロジェクトマネジメント業務として、コスト・スケジュールについても、常に計画の進捗に合わせて、管理を行うことにより、業務を適切に遂行する役割を担っていただきます。

2.自由度の高い企画・関わる案件の幅広さ
・事業ミッション「まちの新しい価値になる」を軸として多様な案件に取り組むことが可能です。
・遊休不動産の価値向上・再生事業のプロジェクトを中心としながらも、事業ミッションの実現において、事業性および持続性の観点から新築の案件に携わる機会も増えてきております。
・各案件の企画においては、一人ひとりが裁量権をもち自らが中心となって立案・推進・管理を行い、社内外を巻き込みプロジェクトマネジメントいただきます。
・グッドデザイン賞も多数受賞しており、デザイン以外にも地方都市再生モデル・新たな体験価値を生み出した点が高く評価されております。

山﨑壮一建築設計事務所による、沖縄の宿泊施設「アルカディアリゾート宮古島」。海沿いの傾斜地に建つ全室スイートルームのホテル。眺望と景観の継承を主題とし、高さを抑えた三棟を“地形の等高線”に沿って配置する計画を考案。“海との出会い方”も考慮してゲートや壁などの建築要素を設計
山﨑壮一建築設計事務所による、沖縄の宿泊施設「アルカディアリゾート宮古島」。海沿いの傾斜地に建つ全室スイートルームのホテル。眺望と景観の継承を主題とし、高さを抑えた三棟を“地形の等高線”に沿って配置する計画を考案。“海との出会い方”も考慮してゲートや壁などの建築要素を設計鳥瞰、南東の海側より見る。 photo©小川重雄
山﨑壮一建築設計事務所による、沖縄の宿泊施設「アルカディアリゾート宮古島」。海沿いの傾斜地に建つ全室スイートルームのホテル。眺望と景観の継承を主題とし、高さを抑えた三棟を“地形の等高線”に沿って配置する計画を考案。“海との出会い方”も考慮してゲートや壁などの建築要素を設計外観、敷地内通路よりB棟を見る。 photo©小川重雄
山﨑壮一建築設計事務所による、沖縄の宿泊施設「アルカディアリゾート宮古島」。海沿いの傾斜地に建つ全室スイートルームのホテル。眺望と景観の継承を主題とし、高さを抑えた三棟を“地形の等高線”に沿って配置する計画を考案。“海との出会い方”も考慮してゲートや壁などの建築要素を設計B棟、201室、室内からプール越しに海側を見る。 photo©小川重雄
山﨑壮一建築設計事務所による、沖縄の宿泊施設「アルカディアリゾート宮古島」。海沿いの傾斜地に建つ全室スイートルームのホテル。眺望と景観の継承を主題とし、高さを抑えた三棟を“地形の等高線”に沿って配置する計画を考案。“海との出会い方”も考慮してゲートや壁などの建築要素を設計C棟、101室、左:プール、中央:テラス、右:リビング photo©小川重雄

山﨑壮一建築設計事務所が設計した、沖縄の宿泊施設「アルカディアリゾート宮古島」です。
海沿いの傾斜地に建つ全室スイートルームのホテルです。建築家は、眺望と景観の継承を主題とし、高さを抑えた三棟を“地形の等高線”に沿って配置する計画を考案しました。また、“海との出会い方”も考慮してゲートや壁などの建築要素を設計しました。施設の公式サイトはこちら

アルカディアリゾート宮古島は、全室スイートルームのラグジュアリーリゾートホテルである。
事業主からは、全客室からのオーシャンビュー、プライバシーの確保、地域で最高グレードの品質である事、が求められた。

建築家によるテキストより

敷地のある伊良部島南部は起伏が少なく陸から海へなだらかにつながる地形となっている。一方、海岸線には隆起侵食された石灰岩がリアス式状に表れ特徴的な景観を形成しており、計画地の目の前にもプライベートビーチの魅力的な風景が広がっていた。
この海への視界・既存景観の継承に配慮しながら、造成と建築を俯瞰的に捉え、一体的に計画を行うことがテーマとなった。

建築家によるテキストより

客室は14室、海への眺望を求め間口を抑えた部屋を横並びに置く配置もありえたが、それでは必要なグレードに達し得ず、充分な開放感・海とのつながりを感じることもできない。ここで私達が提案したのは、建築群を等高線にそって3列にまとめ、高低差を設けながら客室を配置する計画である。これによりホテル利用者全ての居場所からオーシャンビューが得られることとなった。

建築家によるテキストより
O.F.D.A.とSpicy Architectsによる、東京・千代田区の店舗「わかやま紀州館」。都心のアンテナショップ。多様な商品に起因する“大量の視覚情報”という前提に対し、全体に“橙色”を用いて“統一感を与える背景”となる空間を構築。地場の木材も多用し“豊かな香り”で通行人を店内へと誘う
O.F.D.A.とSpicy Architectsによる、東京・千代田区の店舗「わかやま紀州館」。都心のアンテナショップ。多様な商品に起因する“大量の視覚情報”という前提に対し、全体に“橙色”を用いて“統一感を与える背景”となる空間を構築。地場の木材も多用し“豊かな香り”で通行人を店内へと誘う共用通路から店舗全体を見る。 photo©長谷川健太
O.F.D.A.とSpicy Architectsによる、東京・千代田区の店舗「わかやま紀州館」。都心のアンテナショップ。多様な商品に起因する“大量の視覚情報”という前提に対し、全体に“橙色”を用いて“統一感を与える背景”となる空間を構築。地場の木材も多用し“豊かな香り”で通行人を店内へと誘う共用通路側からカフェカウンター全体を見る。 photo©長谷川健太
O.F.D.A.とSpicy Architectsによる、東京・千代田区の店舗「わかやま紀州館」。都心のアンテナショップ。多様な商品に起因する“大量の視覚情報”という前提に対し、全体に“橙色”を用いて“統一感を与える背景”となる空間を構築。地場の木材も多用し“豊かな香り”で通行人を店内へと誘う売場、島什器を見る。 photo©長谷川健太
O.F.D.A.とSpicy Architectsによる、東京・千代田区の店舗「わかやま紀州館」。都心のアンテナショップ。多様な商品に起因する“大量の視覚情報”という前提に対し、全体に“橙色”を用いて“統一感を与える背景”となる空間を構築。地場の木材も多用し“豊かな香り”で通行人を店内へと誘うカウンターの詳細 photo©長谷川健太

中川宏文 / O.F.D.A.山本稜 / Spicy Architectsが設計した、東京・千代田区の店舗「わかやま紀州館」です。
都心のアンテナショップの計画です。建築家は、多様な商品に起因する“大量の視覚情報”という前提に対し、全体に“橙色”を用いて“統一感を与える背景”となる空間を構築しました。また、地場の木材も多用し“豊かな香り”で通行人を店内へと誘うことも意図されました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

和歌山県の首都圏アンテナショップ「わかやま紀州館」のリニューアルの計画である。
和歌山ならではの商品が並び、新たにイートインコーナーを設ける店舗として設計した。計画店舗は有楽町駅前の東京交通会館の地下1階の一角である。

この施設の低層部には全国各地のアンテナショップが立ち並び、通行人の目を引くために様々な仕上げや看板で装飾が施されている。また、物産館という店舗形態は、幅広い商品を生産者から個別に仕入れるため、商品の品目やパッケージデザインが統一されておらず、どの店舗も大量の視覚情報で溢れている。

そこで、本計画では、多種多様な商品に統一感を与える背景をつくり、かつ通行人を店内に引き込むような要素を兼ね備えた店舗とすることを目指した。

建築家によるテキストより

取り扱う商品は和歌山県自慢の商品であるが、それぞれのパッケージの形、色やツヤは様々である。この商品の集積の印象が統一して魅力的にお客さんに伝わるように、背景に橙色を用いてコントロールをした。また、店舗スペース内の太いコンクリート柱には、橙色に塗装したメッシュで包むことによって目に留まりやすいファサードをつくった。

建築家によるテキストより

設計要件として特に重要視されたのは和歌山県の豊富な山林が育んだ紀州材を使用することであった。

紀州材は他の産地の木材と比較して、色合いや目合いが良く、素直で狂いが少ないのが特徴である。まるで山から切り出された木々が製材所に並んでいるかのように、シンプルに並べ、積み重ねることで材料そのものの美しさをストレートに伝えることを意識した。

メディアやインターネットの発展と共に視覚性優位が過剰になった現代において、紀州材のヒノキが持つ豊かな香りは臭覚を刺激し、店舗前を行き交う人々を店内へと誘い込む。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/9/16-9/22]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/9/16-9/22]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/9/16-9/22)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. SDレビュー2024の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  2. SDレビュー2024の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  3. 高野洋平+森田祥子 / MARU。architectureによる、東京・台東区の店舗「花重リノベーション」。歴史ある花店を改修した文化的拠点。文化を未来に繋ぐ為の“動的な保存”として、“核となる基本的な骨格”と“変化し続けるもの”が同時にある建築を志向。新旧や内外の対立がない“連鎖的に繋がる”空間も意図
  4. 【シリーズ・色彩にまつわる設計手法】第5回 青木淳 インタビュー・後編「色彩の変わり続ける意味合いと面白さ」
  5. 阿蘓俊博と平井直樹による、東京・練馬区の「小竹向原の家 / 間口と奥行」。住宅街の間口3.5mの敷地での計画。この敷地だからこその建築を求め、最大限の量塊を確保した上で“間口方向の分節”と“奥行方向の統合”を繰返す構成を考案。小さく細長いからこそ現れる“豊かな景色”を作る
  6. 高松伸による、東京・渋谷区の地下に埋設されたオフィスビル「アーステクチャー・サブワン」が、約5.2億円で販売中
  7. トラフ建築設計事務所による、台湾の店舗「Aesop Taichung」。緑道沿いの既存建物の内外を改修。人々の日常の延長にある“親しみのある空間”を目指し、街中を観察して発見した素材や意匠を“再解釈”する設計を志向。市場の陳列棚や照明に加えて屋台の仕上げ等も参照して作る
  8. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の最終審査公開プレゼンの動画。最終候補者には、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計も名を連ねる。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦。2024年9月に行われたもの
  9. 藤本壮介事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」の提案書が公開。最終候補者の、北澤伸浩事務所、山田紗子事務所+BPDL+佐藤慎也研究室、昭和tデYetB、日建設計のものも公開。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦
  10. 井上亮+吉村明 / Inoue Yoshimura studioによる、神奈川・相模原市の「環状リビングの家」。商業地に建つ“完全分離型”の二世帯住宅。将来的な周辺の変化も想定した建築として、南側隣地との間に“空隙”を作る断面構成を考案。子世帯は在宅勤務のある生活に応える為に居場所が連なる“環状の空間”とする
  11. MVRDVと華藝設計による、中国・深センのスポーツ施設「The Sweet Spot」。バドミントンをメインに様々なスポーツを行う施設。競技に用いる道具から着想を得て、“240mにわたるラケットヘッドの形をした屋根”を備えた建築を考案。誰もが理解して楽しめるコンセプトでの創造も意識
  12. 桑原淳司建築設計事務所による、大阪の「南堀江の眼科」。繁華街に近い地域での医院の新築計画。同業他者との差別化も目指し、煉瓦を透積して光を当てる“人々を優しく照らし出す行灯”の様な外観の建築を考案。内装では患者や来訪者が“落ち着ける雰囲気”も意識
  13. 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
  14. 平山健太建築設計事務所による、東京・文京区の住戸改修「白山の住宅」。大きな緑地に面した角の区画。大きな柱や梁がない“RC壁式構造”の躯体に着目し、構造体と内装に“丁寧な関係”をつくる設計を志向。工事の簡素化も意図し“造作家具と建具”を用いて間仕切る計画を考案
  15. 伊東豊雄と平田晃久が対談しているテレビ番組の動画。2024年9月に公開されたもの
  16. SANAAの妹島和世と西沢立衛が、自身が設計を手掛けた“グラングリーン大阪の大屋根”について解説している動画。建築の様子も収録。2024年9月に公開されたもの
  17. 法律家の水野祐と建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2024」が開催。テーマは「あいまいさの確かな形質」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈
  18. 西島光輔 / Inrestudioによる、ベトナムの「The Gamelle」。海沿いに建つ製品検査を行う実験棟。用途に必要な“潮風や砂塵”からの保護も意図し、現地の煉瓦を用いた“飯ごう形の外郭”の建築を考案。視線が建物を通り抜けるように“大小の開口”を設けて環境との関係も構築
  19. 境原桃太+境原彩香 / 境原建築設計事務所による、愛知・半田市の「間の家」。北側接道の三方を囲まれた敷地。“外との親密さ”と“囲まれた落ち着く場”の両極端な要望に対し、環境のポジティブな要素の収集から計画を開始。片側に寄せた母屋から細長い“間の空間”を突出させる構成を考案
  20. 平田晃久建築設計事務所による、東京の、住宅・ギャラリーからなる複合ビル「Tree-ness House」

SANAAの妹島和世と西沢立衛が、自身が設計を手掛けた“グラングリーン大阪の大屋根”について解説している動画。建築の様子も収録。2024年9月に公開されたもの

SANAAの妹島和世と西沢立衛が、自身が設計を手掛けた“グラングリーン大阪の大屋根”について解説している動画です。。建築の様子も収録されています。2024年9月に公開されたもの。グラングリーン大阪は、JR大阪駅前で進む大規模開発です。

浜田晶則建築設計事務所による、東京・渋谷区の「Torinosu」。飲食店の為に作られたオブジェクト。森での“根曲がり木”との出会いを契機とし、木が備える“生命力あふれる美しいカーブ”を設計に組み込む創作を志向。3DスキャンやAR技術と職人技術を組わせて実現する
浜田晶則建築設計事務所による、東京・渋谷区の「Torinosu」。飲食店の為に作られたオブジェクト。森での“根曲がり木”との出会いを契機とし、木が備える“生命力あふれる美しいカーブ”を設計に組み込む創作を志向。3DスキャンやAR技術と職人技術を組わせて実現する"Untitled (The Twisted Trees in Shibuya #343–486)", 2020 © Gottingham Image courtesy of Aki Hamada Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
浜田晶則建築設計事務所による、東京・渋谷区の「Torinosu」。飲食店の為に作られたオブジェクト。森での“根曲がり木”との出会いを契機とし、木が備える“生命力あふれる美しいカーブ”を設計に組み込む創作を志向。3DスキャンやAR技術と職人技術を組わせて実現する"Untitled (The Twisted Trees in Shibuya #343–486)", 2020 © Gottingham Image courtesy of Aki Hamada Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
浜田晶則建築設計事務所による、東京・渋谷区の「Torinosu」。飲食店の為に作られたオブジェクト。森での“根曲がり木”との出会いを契機とし、木が備える“生命力あふれる美しいカーブ”を設計に組み込む創作を志向。3DスキャンやAR技術と職人技術を組わせて実現する"Untitled (The Twisted Trees in Shibuya #343–486)", 2020 © Gottingham Image courtesy of Aki Hamada Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham

浜田晶則建築設計事務所が設計した、東京・渋谷区の「Torinosu」です。
飲食店の為に作られたオブジェクトです。建築家は、森での“根曲がり木”との出会いを契機とし、木が備える“生命力あふれる美しいカーブ”を設計に組み込む創作を志向しました。そして、3DスキャンやAR技術と職人技術を組わせて実現しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

ある家具の制作のための木を見に、飛騨の森に行った。
そこで、斜面地に生える根曲がり木に出合った。それはとても伸びやかなカーブを描いていた。根曲がり木はかつて建築の梁などによく使われていたが、現在では使いにくい材とされてチップにされていることが多いという。

製材された木は、蒸気で曲げることもできれば、3次元的に切削することによって曲面をつくることもできる。しかし、森で根曲がり木を見たときに、生命力あふれるこの美しいカーブを厳密に設計の中に組み込んで扱うことができないかと思った。そして、森のなかに眠る価値を現代の技術によって発見することによって、林業に新たな価値を与え、廃棄物をなるべく少なくしながら自由な形を扱おうとした。

建築家によるテキストより

「Torinosu」は根曲がり木を3Dスキャンし、複雑な形状を3次元的に扱い厳密に利用している。そしてMixed Realityヘッドセットを用いたAR技術で墨出しを容易にし、高度な職人の技術とAR技術を組み合わせることによってこの構築物は成立している。Reciprocal frameの原理の構造形式によって、1本150kgを超える重い木々が相互に支え合いながら自立している。

ここで用いる補助線は、平面は六角形の軸線であるが、その軸に通る根曲がり木はそれぞれが異なる形と重心をもつ。三次元的な配置角をARによって規定し、1本の木に対して異なる2つの平面で切断するという、最小限の操作で構造体を成立させた。

建築家によるテキストより

人類はこれまで自然がもつ形や力を、人間が扱いやすいように合理化して制御しようとしてきた。しかし筆者は自然と人間が豊かに、かつ高度に共生していく未来を描いていきたいと考えている。そんな世界を象徴するような構築物として、人々が生態系について思索するきっかけにならないだろうかと考えながら「Torinosu」を設計した。

建築家によるテキストより
法律家 水野祐・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催。建築学生コンペ「AYDA2024」の開催に合わせて行われる審査員ら参加のイベント。学生限定で参加者を募集中
法律家 水野祐・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催。建築学生コンペ「AYDA2024」の開催に合わせて行われる審査員ら参加のイベント。学生限定で参加者を募集中

法律家 水野祐・藤原徹平・中山英之・デザイナー 古平正義が出演する、日本ペイント主催のスペシャルトークセッションが開催されます。
建築学生コンペ「AYDA2024の開催に合わせて行われる審査員ら参加のイベントです。学生限定で参加者を募集中。開催場所は、東京・墨田区の喫茶ランドリー本店です。開催日時は、2024年10月15日(火)18:00~19:30参加費無料です。こちらのページでの事前申込制です。また、YouTubeでのオンタイムライブ配信も予定とのこと。【ap・ad】

AYDA(Asia Young Designer Award)は日本ペイントグループが、グローバルに開催している建築デザインの国際コンペティションです。
10月15日(火)に、本年の審査員長 法律家で弁護士の水野祐氏、審査員の建築家 藤原徹平氏・中山英之氏、AYDAのホームページをデザインされているデザイナーの古平正義氏をお招きし、本年度のテーマである「あいまいさの確かな形質」についてトークしていただきます。

テーマのヒントについて審査員長と審査員から直接聞くことができ、テーマを紐解く有意義な時間となることでしょう。
トークイベントの終盤には質疑応答も設けております。同じ建築・デザインを学ぶ学生とコミュニケーションをつながる機会です。
また本年は、現地参加の他にYouTubeでのオンタイムライブ配信も予定しております(後日アーカイブ公開予定)。
現地解散が叶わない方は、ぜひYouTubeライブにてご参加ください。皆さんのご応募、お待ちしております。

【トークイベント概要】
■日付:2024年10月15日(火)
■時間:18時~19時30分(17時30分より受付開始)
■場所:喫茶ランドリー森下・両国本店
■住所:東京都墨田区千歳2-6-9 イマケンビル1階
■最寄り駅:森下駅(都営新宿線・大江戸線)A2出口より徒歩5分(450m)
両国駅(JR総武線)東口より徒歩8分(800m)

以下に、今年のテーマについてのステートメントや審査員のプロフィールも掲載します。

MVRDVと華藝設計による、中国・深センのスポーツ施設「The Sweet Spot」。バドミントンをメインに様々なスポーツを行う施設。競技に用いる道具から着想を得て、“240mにわたるラケットヘッドの形をした屋根”を備えた建築を考案。誰もが理解して楽しめるコンセプトでの創造も意識
MVRDVと華藝設計による、中国・深センのスポーツ施設「The Sweet Spot」。バドミントンをメインに様々なスポーツを行う施設。競技に用いる道具から着想を得て、“240mにわたるラケットヘッドの形をした屋根”を備えた建築を考案。誰もが理解して楽しめるコンセプトでの創造も意識 image©Atchain
MVRDVと華藝設計による、中国・深センのスポーツ施設「The Sweet Spot」。バドミントンをメインに様々なスポーツを行う施設。競技に用いる道具から着想を得て、“240mにわたるラケットヘッドの形をした屋根”を備えた建築を考案。誰もが理解して楽しめるコンセプトでの創造も意識 image©Atchain
MVRDVと華藝設計による、中国・深センのスポーツ施設「The Sweet Spot」。バドミントンをメインに様々なスポーツを行う施設。競技に用いる道具から着想を得て、“240mにわたるラケットヘッドの形をした屋根”を備えた建築を考案。誰もが理解して楽しめるコンセプトでの創造も意識 image©Atchain
MVRDVと華藝設計による、中国・深センのスポーツ施設「The Sweet Spot」。バドミントンをメインに様々なスポーツを行う施設。競技に用いる道具から着想を得て、“240mにわたるラケットヘッドの形をした屋根”を備えた建築を考案。誰もが理解して楽しめるコンセプトでの創造も意識 image©Atchain

MVRDV華藝設計による、中国・深センのスポーツ施設「The Sweet Spot」です。
バドミントンをメインに様々なスポーツを行う施設の計画です。建築家は、競技に用いる道具から着想を得て、“240mにわたるラケットヘッドの形をした屋根”を備えた建築を考案しました。また、誰もが理解して楽しめるコンセプトでの創造も意識されました。


こちらはリリーステキストの翻訳です

MVRDVが、中国の国立バドミントントレーニングセンター複合施設のコンペ優勝デザインを発表

MVRDVは華藝設計と共同で、深セン東部の深セン坪山スポーツパークの設計コンペを勝ち取りました。この公園には、バドミントンやその他のスポーツ大会用のアリーナ、新しい中国国立バドミントン・トレーニングセンター、国立フィットネスセンター、公共利用のためのスポーツパーク、および付随する商業施設が含まれます。すべての施設で合計100面のバドミントンコートがあることから、バドミントンはデザインの多くの要素にインスピレーションを与えました。特に、240mにわたるラケットヘッドの形をした屋根は、この複合施設の中心的な役割を果たしている。

このメインの建物には、アリーナ、ウォームアップコート、トレーニングコートがあります。パブリックレベルでは、3つの施設の間には広い遊歩道が設けられ、T字型の公共スペースを形成し、複合施設の活気ある中心となっています。これらの遊歩道の交差点、メインアリーナのエントランスの外側には、「スウィートスポット」として知られる広場があります。これは、バドミントンのラケット上で最高のショットを打つ部分に由来しており、全体的なデザイン提案にもその名が付けられています。パブリックレベルの下には、「ローワーグラウンド」レベルがあり、国立トレーニングセンターのさまざまな要素を結びつけ、スポーツ科学の研究スペースも含まれています。この段違いのアプローチにより、施設間を移動するトップアスリートにプライバシーが確保されます。

これらすべての上に、太陽光発電パネルを支えるラケット型の屋根があり、この複合施設で使用されるエネルギーのかなりの割合を賄っています。一方、屋根の格子状の構造は、ラケットの弦を思わせます。

「この複合施設のプログラムを考えると、坪山スポーツパークは全てのスポーツを祝う場であるべきことは明らかでしたが、何よりもバドミントンを称える場であるべきだということが重要でした」MVRDVの創立パートナーのヤコブ・ファン・ライスは言います。「スウィートスポットのデザインでは、我々は正面からその要件に取り組みました。誰もが評価できる、楽しく、読みやすいコンセプトで。同時に、我々は、この複雑なプロジェクトを、効率的、持続可能、かつ社会的に解決する方法に細心の注意を払いました。このコンペティションで優勝することができて、とても興奮しています!」

【ap job更新】 “代官山T-SITE”や“星野リゾート リゾナーレ”などを手掛ける「クライン ダイサム アーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と オフィスマネージャーを募集中
【ap job更新】 “代官山T-SITE”や“星野リゾート リゾナーレ”などを手掛ける「クライン ダイサム アーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と オフィスマネージャーを募集中
【ap job更新】 “代官山T-SITE”や“星野リゾート リゾナーレ”などを手掛ける「クライン ダイサム アーキテクツ」が、設計スタッフ(経験者・既卒)と オフィスマネージャーを募集中代官山T-SITE/蔦屋書店 photo©Nacasa & Partners

“代官山T-SITE”や“星野リゾート リゾナーレ”などを手掛ける「クライン ダイサム アーキテクツ」の、設計スタッフ(経験者・既卒)と オフィスマネージャー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

代官山T-SITEや星野リゾート リゾナーレなどを手掛けるKDaが経験者アーキテクト・デザイナー及びバックオフィスを管理するオフィスマネージャーを募集中!

【募集1】
建築・インテリア設計で3年以上の実務経験があり、ディテールに詳しく現場経験のあるクリエイティブな方。KDaのフィロソフィに共感し、それをチームと共に高めていくことができる方。国内外のプロジェクトをコンセプトから引き渡しまでチーム一丸となって自律的に進めていくことが出来る方を求めています。

現在KDaでは将来のデスティネーションとなる中規模の複合施設建築と複数のホスピタリティプロジェクトが進行中です。また、国内外に展開するフラッグシップストアのデザインも手掛けています。

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【ap job更新】 インテリアデザインを中心に、ブランド開発やプロデュース等も行う「CLOCK」が、インテリアデザイナー(経験者)を募集中
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【今回の募集について】
商業施設、オフィスなどのインテリアデザインを中心に、時にはブランド開発・プロデュース等も行っています。今回業務拡大に伴い「成長の中核を担い、共に会社を作っていく仲間」を募集します。
1人のカリスマとアシスタントのような関係性ではなく、全員がコアメンバーとして柔軟な発想を持ち寄り、デザイン事務所の新たなモデルを一緒につくっていきましょう。

【仕事内容】
1.インテリアデザインの企画・提案
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2.社内外とのコミュニケーション
プロジェクトの進行において、クライアントや協力会社、社内チームとの円滑なコミュニケーションを図り、プロジェクトの成功に向けた調整・交渉を行っていただきます。

3.複数プロジェクトの管理
複数のプロジェクトを同時に管理し、スケジュールの調整、リソースの最適化、進捗管理を行っていただきます。

4.基本設計・実施設計のまとめ
基本設計から実施設計までの一連の工程を担当し、詳細な図面の作成や仕様書の作成、必要な法規チェックなどを行っていただきます。

5.チームワーク重視の業務
チームの一員として協力し、柔軟な対応とコミュニケーションを通じて、チーム全体の成功に取り組んでいただきます。

阿蘓俊博と平井直樹による、東京・練馬区の「小竹向原の家 / 間口と奥行」。住宅街の間口3.5mの敷地での計画。この敷地だからこその建築を求め、最大限の量塊を確保した上で“間口方向の分節”と“奥行方向の統合”を繰返す構成を考案。小さく細長いからこそ現れる“豊かな景色”を作る
阿蘓俊博と平井直樹による、東京・練馬区の「小竹向原の家 / 間口と奥行」。住宅街の間口3.5mの敷地での計画。この敷地だからこその建築を求め、最大限の量塊を確保した上で“間口方向の分節”と“奥行方向の統合”を繰返す構成を考案。小さく細長いからこそ現れる“豊かな景色”を作る外観、南側の道路から見る。 photo©松井進
阿蘓俊博と平井直樹による、東京・練馬区の「小竹向原の家 / 間口と奥行」。住宅街の間口3.5mの敷地での計画。この敷地だからこその建築を求め、最大限の量塊を確保した上で“間口方向の分節”と“奥行方向の統合”を繰返す構成を考案。小さく細長いからこそ現れる“豊かな景色”を作る1階、ホールから玄関を見る。 photo©松井進
阿蘓俊博と平井直樹による、東京・練馬区の「小竹向原の家 / 間口と奥行」。住宅街の間口3.5mの敷地での計画。この敷地だからこその建築を求め、最大限の量塊を確保した上で“間口方向の分節”と“奥行方向の統合”を繰返す構成を考案。小さく細長いからこそ現れる“豊かな景色”を作る2階、ダイニングからリビングを見る。 photo©松井進
阿蘓俊博と平井直樹による、東京・練馬区の「小竹向原の家 / 間口と奥行」。住宅街の間口3.5mの敷地での計画。この敷地だからこその建築を求め、最大限の量塊を確保した上で“間口方向の分節”と“奥行方向の統合”を繰返す構成を考案。小さく細長いからこそ現れる“豊かな景色”を作る2階、リビングからダイニングを見る。 photo©松井進

阿蘓俊博 / アソトシヒロデザインオフィス平井直樹建築設計事務所が設計した、東京・練馬区の「小竹向原の家 / 間口と奥行」です。
住宅街の間口3.5mの敷地での計画です。建築家はこの敷地だからこその建築を求め、最大限の量塊を確保した上で“間口方向の分節”と“奥行方向の統合”を繰返す構成を考案しました。そして、小さく細長いから現れる“豊かな景色”を作りました。

この建築は、東京練馬区に建つ4人家族の住宅である。敷地は間口3.5m、奥行17mの60㎡である。

とても小さく細長い形状で、3.5mの接道面と上空を除けば周囲は隣家に囲まれている。この特徴ある敷地に家族はこれからの暮らしを求めた。
私たちは、小さく細長いということを利点と捉え、この敷地だからこそ実現することができる豊かな住宅の在り方を模索した。

建築家によるテキストより

住宅の外形は、限られた敷地面積を最大限活用するため、間口2.7m、奥行き13.5mとし、高さを含め集団規定の限界に構えた。

建築家によるテキストより

内部は、間口方向の分節と奥行き方向の統合を繰り返す構成とした。間口方向へは、地となる白色の仕上げとは異なる木現しの仕上げを設え、13.5mもの長い空間を暮らしの機能別に緩やかに分節する。分節がその場の行いを安定させ、距離を適度に保つ。

奥行き方向へは、白色の仕上げと様々な用途のカウンターを長く連ね、分節した暮らしの機能を滑らかに統合する。統合が暮らしに広がりを与え、家族の気配や視線、光を各所へ伝える。

建築家によるテキストより

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