坂茂が、高松宮殿下記念世界文化賞(第35回 2024年度)を受賞しています。建築部門での受賞となっています。リンク先に経歴や業績がまとまっています。また、受賞記念の講演会が2024年11月20日に開催されます(要事前申込)。
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山形を拠点に、県外や海外にも活動を広げる「空間芸術研究所」の、設計スタッフ(既卒・経験者・2025年新卒)、アルバイト、業務委託 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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空間芸術研究所では新規スタッフ(新卒者・既卒者)を募集しております。
空間芸術研究所は、矢野英裕が代表を務める、山形市に拠点をおく建築設計事務所です。地域に根差しながら、県外、そして海外でも、仕事を展開しています。最近、由緒ある歌懸稲荷神社と山形城三の丸土塁に程近い、駅前大通りに面した旧市街(山形市十日町)に事務所を移転しました。奥羽山脈を望む、山形の歴史と自然の感じられる場所です。
代表の矢野は東京大学工学部建築学科卒業後、建築家の安藤忠雄に師事。安藤氏の下で、国内外、大小さまざまなプロジェクトを担当したのち、独立。2015年、郷里の山形市に一級建築士事務所「空間芸術研究所/vectorfield architects」 を設立、以後、ここを拠点に、建築やランドスケープが一体となった、環境をつくる仕事を手掛けてきました。そのような仕事が評価され、2019年度から2023年度まで5年連続でグッドデザイン賞を受賞する機会に恵まれました。
独立後これまでに、国内外で、戸建て住宅、併用住宅、事務所ビル、クリニック、集会施設、公園、都市景観整備事業等の設計監理を手掛けてきましたが、もっとも大切にしているのは、その土地の歴史・風土を意識しながら、敷地のもつ潜在力を最大限に引き出すことです。建築という領域をこえて、ランドスケープや都市景観デザインをふくめた、トータルな環境のあり方の提案をおこなっています。
最近では、東京都内の個人住宅が竣工し、同じく都内で店舗併用住宅のプロジェクトが進行中です。同時に山形市内でも、住宅プロジェクトの計画等を進めています。
平山健太建築設計事務所が設計した、東京・文京区の住戸改修「白山の住宅」です。
大きな緑地に面した角の区画に計画されました。建築家は、大きな柱や梁がない“RC壁式構造”の躯体に着目し、構造体と内装に“丁寧な関係”をつくる設計を志向しました。そして、工事の簡素化も意図し“造作家具と建具”を用いて間仕切る計画を考案しました。
室内面積約57㎡のマンション住戸のリノベーション計画。
コンパクトな住戸ではあるが、角部屋であると共に大きな緑地にも面しており、小さいながらも豊かな生活像を思い描ける住戸であった。
本建物はRC壁式構造であり、プランニングに制限はあるが、大きな柱や梁が無いため目に見える構造体の厚みが小さく、コンパクトな住居のスケール感にとてもフィットしていた。スケルトンになった空間を見ながら、そのような実感をもとに、内装デザインにおいても構造体と丁寧な関係をつくるように設計をした。
工事を簡素化するために、間仕切壁はできるだけ作らないようにし、主に造作家具と建具でプランを構成するように計画した。この工夫はコンパクトな住居に軽やかさと広がりを与えることにも繋がっている。
夫婦と小さな子供が暮らすこの家では、キッチンが生活像の中心にあった。
キッチンをプランの中心に据え、キッチンカウンターに立つとダイニングやデスクスペース、寝室に目が届くよう意図した。また、キッチンの奥が行き止まりにならないようにリビングへ通じる導線を設けている。回遊性のある導線は小さな住居を狭く感じさせない工夫にもなっている。
境原桃太+境原彩香 / 境原建築設計事務所が設計した、愛知・半田市の「間の家」です。
北側接道の三方を囲まれた敷地です。建築家は、“外との親密さ”と“囲まれた落ち着く場”の両極端な要望に対し、環境のポジティブな要素の収集から計画を開始しました。そして、片側に寄せた母屋から細長い“間の空間”を突出させる構成を考案しました。
名古屋市の郊外にゆとりを持って区画された古い住宅地の一画。近隣と比べて半分程度(約13m×11m)の敷地に夫婦と2人の子どものための住まいを計画する。
複数台の駐車スペースを求められることが多い郊外においては十分な広さといえない。水捌けが良くないせいか湿っぽく、北側道路で三方には隣家が迫りこちらに影を落としている。幼少期をここで過ごした施主は家の中が薄暗かったことを記憶しているという。夫婦は家の広さに固執しておらず、それぞれが心地よく過ごせる居場所を求めた。
地面を眺めて暮らしたいという共通点はあったが、蓋を開けてみれば2人の気質は両極端なものだった。アウトドアが趣味で外部を親密に感じられる場所を好む夫。一方で、窓が少なく壁に囲まれたちいさな場所が落ち着く妻。仕事柄家族と生活リズムが異なる夫は、気兼ねなく過ごせる居場所も望んだ。
広くて開放的な一体空間が相応しいとは思えないし、いくら経済的とはいえこの限られた敷地条件下でむやみに四角い箱を置くと、陰鬱とした隙間を残して光や空気の流れを遮ってしまう。土地の豊かさを損ねないよう、必要諸室を整理して建築のボリュームを抑え、散りばめられた手掛かりを丁寧に扱いながら豊かな余白を残すことで、夫婦の不揃いな要望を一括りに受容できてしまいそうな大らかな場所を目指したいと考えた。
敷地のポジティブな部分を拾い集めていくことを意識して計画を進めた。
観察していると、家々に囲まれていても日照時間が長い箇所はある。隣家の外壁は午後の光を柔らかく反射する。旗竿敷地の竿(路地)は約束された空地と捉えることができる。広い庭と一部二階建ての近隣が多いため、視線が抜ける部分もあるし、二階レベルで捉えるとより開放性は高い。こちらを向く隣家の裏側は窓が少なく、それほどプライバシーが損なわれていない。囲まれたちいさな敷地は路地裏の小広場のような安堵感が漂う。こうした恩恵が期待できる敷地東側を保存するために、安らぐ居場所と水廻り等の機能をコンパクトにまとめた総二階の母屋をできるかぎり西側に寄せた。そのうえで、母屋から余白に向かって手を伸ばすように、三叉路状に交差する渡殿(建物間を結ぶ廊下)のような空間を挿入した。
国内外で様々な用途の建築を手掛け、労働環境の向上も目指す「株式会社 森山博之設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)と アルバイト 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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森山博之設計事務所では設計スタッフを募集しています。
弊社は、国内外のプロジェクト(現在、フランスでもプロジェクト進行中です)に関わっていただきながら、多くの経験を積んでいただける環境になっています。共同住宅のほか、個人住宅、店舗、事務所等、国内外の様々なタイプの建築を設計・監理しています。
熱意と能力のある方には、企画段階から竣工までの業務を積極的に担当していただきますので、設計実務の経験を十分に重ねていただくことが可能です。
募集職種のうち「ディレクター」職は、事務所の実質的なナンバーツーに育成する人材として、また将来的な役員候補として考えています。
事務所は品川区南品川にあり、京急線(新馬場駅、青物横丁駅)、大井町駅(JR京浜東北線、東急大井町線、りんかい線)、大崎駅(JR山手線、埼京線)などが利用可能な利便性の高いエリアです。
ワークライフバランス向上のため、業務の効率化と残業時間削減に取り組んでいます。残業は月平均20~30時間です。
また、従業員の健康に配慮した業務配分を心がけており、土日や深夜の業務は極力行わない(直近10年で数回程度の実績です)よう努めています。
ファラが設計した、ポルトガルの美術館“MAAT”での、アート展の会場構成「cesariny」です。
現地のシュルレアリズムを代表する画家の展覧会の為に計画されました。建築家は、作品群が“関係性と挑発”の中で並ぶように、“過度に形式的な部屋”に“非形式的な二つの面”を配置しました。また、構造体は“軽やかでありながら無限”を意図しています。展覧会の公式ページはこちら。※会期は終了しています
こちらは建築家によるテキストの翻訳です
過度に形式的な部屋の中に、非形式的な二つの面があります。壁とテーブル。
セザリニーと彼の友人たちの芸術が、関係性と挑発の中で並んでいます。
その構造は、手段の経済性に関わらず、軽やかでありながら無限です。
藤本壮介建築設計事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設[音楽ホール・中心部震災メモリアル拠点]」の提案書が公開されています。
最終候補者の、北澤伸浩建築設計事務所、山田紗子建築設計事務所+BPDL+佐藤慎也研究室設計共同体、昭和tデYetB設計共同企業体(昭和設計+tデ+YOKOMAE et BOUAYAD)、日建設計の提案書も公開されています。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦でした。
(仮称)国際センター駅北地区複合施設基本設計業務委託に係る公募型プロポーザルにて提出された技術提案書および実施方針を公開します。
以下は提案書と実施方針へのリンクです。
【基本設計業務受注候補者】
藤本壮介建築設計事務所
【次点者】
山田紗子建築設計事務所+BPDL+佐藤慎也研究室設計共同体
北澤伸浩建築設計事務所
昭和tデYetB設計共同企業体
日建設計
トラフ建築設計事務所が設計した、東京・墨田区の店舗「塩をまぜる店『ぐるぐるしゃかしゃか』」です。
商業施設の中の角の区画での計画です。建築家は、与件を活かし、“二方向から出入り”を可能として“大きなL字のカウンター”を設置する構成を考案しました。また、壁面への600個の塩の陳列は対応の効率化と視覚的な充実感の向上を意図しました。店舗の場所はこちら(Google Map)。
塩の専門店「ぐるぐるしゃかしゃか」の内装計画。
本店を企画するBambooCutはトラフが設計を行った「立ち喰い梅干し屋」も運営している。この東京ソラマチ内にある梅干し屋の正面に位置する50㎡ほどの角地が敷地となった。
角地を活かして二方向から出入りできるようにし、壁に沿って大きなL字のカウンターを設置した。カウンターでは、青い寒天に載せて塩を食べ比べ、好みに合わせたオリジナルブレンドの塩をつくることができる。
カウンターの背後の壁面には600個ものブレンドされた塩が並び、コンサルテーションを効率化するとともに、視覚的にもたくさんの塩がそろっていることを印象づけている。
什器も塩をイメージした配色とし、青い部分はシナ合板の染色によって製作した。オリジナルの塩や関連商品を陳列する中央の島什器には、グラフィックをカスタマイズした回転するバーバーサインを載せて動きのあるアイキャッチとした。
壁面にちりばめられた、店名にもなっている「ぐるぐる」と「しゃかしゃか」のキャラクターをはじめとした手描きのイラストが、親しみを感じさせる。カウンターの背後に設置されたネオンサインの「塩」は向かい側にある梅干し屋のネオンサイン「梅」と呼応する。
藤本壮介建築設計事務所が受注候補者に選定された、仙台の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設[音楽ホール・中心部震災メモリアル拠点]」の最終審査公開プレゼンの動画です。
最終候補者には、北澤伸浩建築設計事務所、山田紗子建築設計事務所+BPDL+佐藤慎也研究室設計共同体、昭和tデYetB設計企業共同体(昭和設計+tデ+YOKOMAE et BOUAYAD)、日建設計も名を連ねています。審査員は、青木淳、西沢立衛、冨永祥子、岩間友希、髙橋新悦です。2024年9月8日に行われたもの。
また、最終候補者全員の提案書と実施方針も公開されています(※追記 2024/9/10)
森清敏+川村奈津子 / MDSが設計した、埼玉・北葛飾郡の「鷲巣の走馬棟」です。
増築を重ねた歴史ある禅寺の改修です。建築家は、一期工事では住まいである“庫裏”を対象とし、公私の動線の整理と視線の抜けを意識した計画を志向しました。また、既存の瓦屋根が連なる佇まいを“継承”しながらの“進化”も意図されました。
江戸初期に建立された禅寺は明治時代に一度焼失し、本堂をはじめ、客殿、庫裏などが土手に沿って増築を重ね、90年代に現在の配置になった。
老朽化が進む一方、時代とともに寺院のあり方、家族構成等も変わり、使い勝手を考慮した更新の時期を迎えている。21世紀に入り、増築を繰り返したこれまでとは一転、3期に分けて減築しながら新しく生まれ変わることとなった。
公私が混在する境内の動線を整理し、これまで閉じていて眺めることのなかった長閑な裏の土手の風景を取り込む抜けのあるプランや、玄関から連続する土間空間を中心に、平屋でありながら緩急のある立体的な空間をつくり、既存建物の佇まいをそのままに生まれ変わった。
土手沿いに瓦屋根が連なる田畑越しの風景の記憶を残したまま、これからも進化しながらそこにあり続けることを願っている。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/9/2-9/8)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
- 山口誠デザインによる、東京・台東区の、オフィスビル「MONOSPINAL」(竣工前)。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
- 山口誠デザインによる、東京・台東区のオフィスビル「MONOSPINAL」。ゲーム制作会社の本社。従業員の“集中力”と“リラックス”のバランス確保を目指し、環境要素も向上をさせる“斜壁”を持つ建築を考案。小スケールの素材を集積をさせる仕上げで“あらたな風景”を作る
- 大西麻貴+百田有希 / o+hによる、TOTOギャラリー・間での建築展「生きた全体――A Living Whole」。“生きた全体”を思索して創作する建築家の展覧会。建築を“生き物”と捉え、機能や性能を越えて“愛しみ、育てていく”存在として造り上げた作品群を紹介
- 今津康夫 / ninkipen!による、大阪・羽曳野市の飲食店「viteraska」。歴史ある街道沿いの古民家を改修。“現代的な料理”を提供する店舗の為に、“過去と現在をチューニング”する空間を志向。既存を“土と木の状態”に戻した上でメッキ鋼板や人造大理石などの様々な素材を用いる
- 小嶋伸也+小嶋綾香 / 小大建築設計事務所による、東京・日本橋の宿泊施設「Hotel Rakuragu」。都心の雑居ビルに囲まれた狭小地での計画。“面積以上の広さの獲得”を求め、“都市の隙間”に向けて各階ごとに異なる形状のバルコニーを設ける建築を考案。構想を実現する為に“ブレース併用ラーメン構造”を採用
- OpenAとケース・リアルによる、佐賀・嬉野市の「UPLIFT SHIMOJYUKU+MILKBREW COFFEE URESHIO ONSEN」。新設駅の駅前広場に建つカフェ兼ラボ。どの方向からも目に入る敷地の特性に着目し、四方をガラス窓とした回遊性のある“正方形平面”の建築を考案。建設費の高騰などに対応する為に“システム建築”を流用して造る
- 本瀬あゆみ+齋田武亨 / 本瀬齋田建築設計事務所による、茨城・東茨城郡の「畑の中のこども園」。地域の教育と保育を担ってきた施設の建替。“原風景”にもなる存在を目指し、周囲のスケールや地面の色とも呼応する“大屋根”を備えた建築を考案。軒下に長いデッキを配して内外の見通しの良さと連続性も生み出す
- 室宏アトリエによる、大分の「宇佐の家」。“自然と住宅地が切替わる”場での計画。外の視線を遮りつつ“環境を享受”する為、壁で閉じた空間の上に“切妻の大屋根”を架けて間に高窓を設ける建築を考案。内部では小さな間仕切を点在させて光と風を共有
- オンデザインの内装デザインによる、大阪市の「QUINTBRIDGE」。交流と共創を促すオープンイノベーション施設。協働の場に必要な“オープンでフレキシブル”に応えつつ、集団の中でも“緊張せず過ごせる”場を志向。距離や視線を什器等で細かく“チューニング”して空間を作る
- 宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・江東区の住宅改修「亀戸天神の客間」。客人をもてなす暮らしを思い描く施主の為に計画。ゲストの為に“どうあるべきか”を主題とし、ホテルやレストランを作る様な姿勢で設計。自然光が美しく照らすように考慮した“広いワンルーム”のLDK空間を考案
- 藤江保高 / ESPADと留目知明による、東京・世田谷区の「下馬の別邸」。住宅街のゲストの滞在も可能な住まい。外に開きながらも“非日常”を感じられる存在を目指し、異なる特徴を持つ“6つの庭”で建物を分節する構成を考案。外壁は曲面の“煉瓦透かし積み”とし非日常への導入とする
- 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・世田谷区のオフィス「JAKUETS TOKYO MATSUBARA」。全国に支店のある企業の東京事務所の改修。会社全体の未来を考慮し、本社と全支店の関係を“双方向かつネットワーク型”とし“交流を繋ぐ”設計を志向。各地の職場同士を巨大モニターで常時接続する労働空間を考案
- 2023年にアーキテクチャーフォトで注目された作品トップ10(第10回 ap賞 発表)
- 吉田昌弘 / KAMITOPENによる、埼玉の店舗「右門 川越工場本店」。 蔵造りの街並みを特徴とする地域での計画。店の魅力を感じてもらえる存在を目指し、代表的商品と蔵に共通する“層”状の作りに着目する設計を志向。左官の様々な手法を用いて“層の重なり”表現する空間を考案
- 宮崎晃吉 / HAGISOによる、東京・台東区の飲食店「noie」。住宅の一部を改修したワインバー。地域住民の“もうひとつの家”を目指し、厨房を多角形のカウンターで取り囲んで“自然と会話が生まれるような”距離感を創出。空間演出や店の在り方を考慮して様々な色も用いる
- 佐々木翔 / INTERMEDIAによる、福岡・那珂川市の「南畑ピノキオ森のこども園」。自然豊かで“濃いコミュニティ”の残る地域での計画。地域に還元もできる施設を目指し、設計時から住民との対話を重ねて“フェンスのない”交流空間を備えた建築を考案。周囲の山々との呼応も意図し木造で造る
- 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
- 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
- アーティスト塩田千春の、大阪中之島美術館での展覧会「塩田千春 つながる私(アイ)」の入場チケットをプレゼント。新作のインスタレーションを中心に絵画・ドローイング・映像なども展示。出身地大阪での16年ぶりの大規模個展
- 内藤廣による講演会の動画。自身が手掛ける「鳴門市新庁舎」について語る内容で2024年6月に行われたもの
伊東豊雄へのインタビュー動画です。2024年9月に公開されたもの。
宮崎晃吉 / HAGISOが設計した、東京・台東区の飲食店「noie」です。
住宅の一部を改修したワインバーです。建築家は、地域住民の“もうひとつの家”を目指し、厨房を多角形のカウンターで取り囲んで“自然と会話が生まれるような”距離感を創出しました。また、空間演出や店の在り方を考慮して様々な色も用いています。店舗の公式アカウントはこちら。
住宅の一部を改修した、7坪の小さなワインバー、noie。
趣味でワインソムリエの資格をもつクライアント家族から、自宅の一部を改修し、週末営業の店舗とするための設計を依頼された。
店舗名のnoieは、家族経営であること、地域住民のもう一つの家のような存在でありたい、という想いから名付けられた。
計画床たった7坪という限られたスペースの中で親密さと広さをどう感じられるかが課題である。
我々は、空間の大部分を占める厨房カウンターを中心に据え、お客さんが厨房を囲む席配置とすることで自然と会話が生まれるような距離感を考えた。さらにグループ利用も想定し、奥には天井高2000mmのラウンジスペースを用意した。
最大限の席数を確保した上で通路幅を考慮し、カウンターやラウンジテーブル、コンディメント台など家具の角部を隅切りすることにした。隅切りによる多角形のカウンターでは、自然と体が傾き、中心にあるペンダントライトを皆で囲む一体感が生まれている。
また、既存天井は高さ2400mmと住宅サイズであったが、艶有りのシルバー天井とすることで直下の梁や光を反射させ、高さ方向への奥行き感の増幅を図ると同時に空間に動きを与えた。
澤井紗耶加+佐野敦彦+棗田久美子+オンデザインが内装デザインを手掛けた、大阪市の「QUINTBRIDGE」です。建築設計はNTTファシリティーズが手掛けています。
交流と共創を促すオープンイノベーション施設の計画です。建築家は、協働の場に必要な“オープンでフレキシブル”に応えつつ、集団の中でも“緊張せず過ごせる”場を志向しました。そして、距離や視線を什器等で細かく“チューニング”して空間を作りました。施設の公式サイトはこちら。
QUINTBRIDGE(クイントブリッジ)は大阪、京橋のNTT西日本 i-campus敷地内に建つオープンイノベーション施設。
さまざまな立場の会員・パートナーが出会い、働き、新たな社会課題解決や事業創造をする拠点をめざし2022年3月にオープンし、この2年間で大企業・スタートアップ・自治体・大学などの共創パートナー1,462社、QBメンバー約2万人以上が登録し(2024年6月時点)、多くの人の活動をつなぐ拠点となっている。
共創や協働の場所はオープンでフレキシブルであることが求められる。互いの活動が見えることは、場所と時間を共有する施設において不可欠な要素だ。多くの活動が共存している場所は活気があり華やかだが、その一方で、集団の中で人はどうしても緊張を伴う。コニュニケーションを活発にしようとするときに、そういった緊張はできるだけ少ない方が良い関係性が始められるのではないかと考えた。
数人の集まりのように気楽で、緊張せず、居心地よく過ごしながら、同時にフロア全体の活動を一つの集合体として認識できる場所を目指した。人が緊張しない距離や、視線の隠し方のバランスを探して什器や空間を細かくチューニングしながら各階1000㎡の空間をデザインした。
クライアントや協力者とチームとなり、幅広い領域の空間設計を手掛ける「株式会社HYBE design team」の、インテリアデザイナー(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【HYBE design teamとは】
レストランやセレクトショップ、オフィスやスポーツのスタジアムなど、インテリアデザインを軸に、衣食住、幅広い空間領域の設計を行っています。新旧、時間軸を越えてハイブリッドな視点でデザインをアウトプットしたい、オフィスという概念を持たずプロジェクト毎、クライアント、協力者を含めたチームになって1つのプロジェクトを実現させたい。という概念を基に働いている会社です。
現在のスタッフはマネジメント含め 6 名です。様々な経歴のスタッフがおり、みな仲良く協力し合って日々の業務に励んでいます。
私たちのスタジオの特徴は、中目黒スタジオと、東陽町スタジオの2拠点があります。それぞれの場所を行き来し業務を行って頂きます。
また、東陽町スタジオには社員食堂があり、撮影のスタジオや家具の工場もあり多様な人が出入りをする刺激的な場所だと思います。
京都と東京の二拠点で活動し、建築設計から波及した事業にも活動を拡げる「株式会社キノアーキテクツ」の、意匠設計・ランドスケープ・インテリアデザイン・不動産のスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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キノアーキテクツ(KINO)は、建築家の木下昌大、代表の束野由佳を中心に「京都」と「東京」の2拠点で活動する建築設計事務所です。自社設計で、2021年に東京オフィスを新築、2024年にカフェ「noki noki」を併設する京都オフィスを新築しました。
KINOがめざすのは「サスティナブルな社会を、最適化する建築で育む」こと。使う人や住む人に最適な環境を提供するだけでなく、周りまで最適化する建築でありたい。そう願って、こども園、図書館、ホテル、大学施設、墓所、集合住宅など、暮らしに関わる建築を手がけてきました。近年は、不動産プロジェクト、ランドスケープデザイン、カフェ経営など、活動は多岐に渡っています。
不動産ディベロッパー、ファッション誌エディターを経て代表に就いた束野には、「他業種では当たり前のことを設計事務所でも実現したい」という思いがあります。土日に休みたい、京都で働きたい、東京で働きたい、育児の時間を優先したい、資格の勉強時間をつくりたい、美味しいコーヒーを毎日飲みたい…という社員の声に応え、働く環境を「最適化」してきました。離職率が低く、資格取得率が高いことも、私たちの強みです。
KINOは建築設計に重点をおきつつ、ランドスケープデザイン、インテリアデザイン、不動産開発、飲食店経営など、建築から波及した事業に活動を広げています。ランドスケープ、インテリアに興味がある方、不動産や企画運営に挑戦したい方、建築が好きで意欲のある方に仲間になっていただければ幸いです。勤務地は京都か東京どちらでも選べます。ぜひご応募ください。