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最も注目を集めたトピックス[期間:2024/6/24-6/30]
最も注目を集めたトピックス[期間:2024/6/24-6/30]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2024/6/24-6/30)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. nendoによる、長野・軽井沢町の「塀の家」。道路沿いの細長い三角形状の敷地。外部の視線を遮りながら周辺環境を楽しめる建築を目指し、“フィルター”の役割を担う“ブロック塀”のデザインから開始。5列の塀を建て隙間を“埋める”様に居室を配置する
  2. モロークスノキ建築設計が設計者として手掛ける、パリの「ポンピドゥー・センター」の改修計画。ピアノ+ロジャースが1977年に完成させた文化施設を改修する計画。既存の価値観とコンセプトを尊重しつつ、変化した時代と調和する建築を志向。2030年の完成を予定
  3. 鎌松亮 / note architectsによる、東京・江東区の住戸改修「深川住宅」。都心の集合住宅内での計画。“家族の気配が感じられる”生活を目指し、床仕上げの切替等で“半透明な境界”を作り領域を分ける空間を考案。自然との触合いも意図して“意識を外に向かせる”ようにカウンターを配置
  4. 重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」。香水“ミス ディオール”を主題とした展示。多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向。非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘う
  5. 廣部剛司建築研究所による、静岡・伊東市の週末住宅「PHASE DANCE」。木々に覆われた鬱蒼とした敷地。存在感のある“大樹”の発見を契機とし、一本の樹木を“少し遠慮”しながら“建築で取り囲む”平面構成を考案。連続的に変化する木造の架構で内部空間に繋がりと全体性を生み出す
  6. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  7. 多田正治アトリエによる、大阪・三島郡の「妙本寺 納骨堂 / 合祀墓」。本堂の納骨堂に納められないお骨の受け皿となる施設。“開かれた墓や埋葬の在り方”の具現化を求め、菩薩像の足元に雲の様な“白い直方体”が浮かぶ建築を考案。基壇部は祈りの領域であると共に合祀の空間も内包
  8. 遠野未来建築事務所による、長野市の「OYAKI FARM BY IROHADO」。遺跡のある街に建つ郷土料理の工場と店舗。数万年の時間軸の中で“自然と一体となる生命力のある”建築を求め、地域素材と伝統技術を“編み上げる”作り方を実践。設計と施工の協同も主題とし完成までの過程を重視
  9. 辻琢磨建築企画事務所による「青と赤の流動」。“動き”を建築として捉える思考でつくられた作品。場所・時期・主催が異なる3つの展示を、既存の“青と赤に塗装された資材”を転用して構成。写真家の伊丹豪との協働で“動きとしての建築”の記録方法も模索
  10. GROUPによる、建築展「島をつくる」。都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会。窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設。会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みる
  11. ひとともり と 小田真平事務所による、奈良・生駒市の店舗「Many Cacaos, Many Minds」。焙煎から製造も行うチョコレート店。工程の“可視化”と売手と買手が“混ざり合う”場を求め、各用途をカウンターで仕切るだけの一体的な空間を考案。カウンターは商品の要素から着想し様々な素材を組合わせて作る
  12. 松本光索 / KOSAKUによる、京都市の、スポーツ施設「強く 楽しく いきる 場所」。ビルのワンフロアをブラジリアン柔術のジムにする計画。“大らかな交流の場”でもある空間を目指し、“全長12mのベンチ”を備えた練習場を中心とする構成を考案。開閉式の靴箱などで出入口の省スペース化も実現
  13. 坂茂建築設計による、愛知の「豊田市博物館」。谷口吉生が設計した美術館に隣接する敷地での計画。一体的な敷地利用を意図し、連続する“ランドスケープ”とレベル差を解消する“えんにち空間”等で相互関係を構築
  14. 森田悠紀建築設計事務所による、東京の「春日の家」。見晴らしの良い坂道沿いの敷地。“この場所ならでは”の存在を求め、街特有の空間体験に通じる上階に登った先に“眺望が開ける”建築を考案。“必要な線を適切に存在させる”設計で地域の親密さとの繋がりも作る
  15. 小泉誠 / Koizumi Studioによる、東京・東村山市の「いとう家の住宅」。住宅の建ち並ぶ路地にある敷地。“暮らしながら働く”住まいとして、働く居場所を点在させて緩やかに繋げた“家族の気配も感じられる”建築を考案。周囲の建ち方を尊重しつつ下屋を追加して“独特な”家の形も作る
  16. 元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する
  17. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
  18. 齋藤和哉建築設計事務所による、東京・世田谷区の「駒繋のハウス」。四周を家々に囲まれた敷地での計画。快適な住環境の獲得を主題とし、全体を包む“囲い”で視線を遮りつつ“光と風”を導入する構成を考案。生活の様々な状況に応じる為に建具の開閉で空間の性質が変わるように作る
  19. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(後編)。後編では、サテライトスタジオ・トイレの10施設を紹介
  20. 大野友資 / DOMINO ARCHITECTSによる、東京・江東区の店舗「Heim Jens」。コンテンポラリードレスのレーベルの為の店。“家の様な店”との要望に、“室礼”を主題とし“遊びごたえがあって暖かな骨と皮”の提供を志向。被覆で囲まれた場に並ぶ品々が連鎖して“趣味”が生まれる空間を作る

2024年6月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40
2024年6月にアーキテクチャーフォトで注目を集めた記事トップ40

アーキテクチャーフォトで、2024年6月に注目を集めた記事をランキング形式でご紹介します。


  1. ル・コルビュジエの“美術作品”に焦点をあてる展覧会「もうひとりのル・コルビュジエ ~絵画をめぐって~」の入場チケットをプレゼント。近代建築を代表する建築家の油彩・素描・版画・タピスリー・彫刻など約130点の作品を展示。創作活動の根底にあった絵画への情熱を紹介する内容。まとまった作品群の公開は約30年ぶり
  2. 坂茂建築設計による、愛知の「豊田市博物館」。谷口吉生が設計した美術館に隣接する敷地での計画。一体的な敷地利用を意図し、連続する“ランドスケープ”とレベル差を解消する“えんにち空間”等で相互関係を構築
  3. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(後編)。後編では、サテライトスタジオ・トイレの10施設を紹介
  4. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプト(前編)。前編では、休憩所・ギャラリー・展示施設・ポップアップステージの10施設を紹介
  5. 平田晃久の練馬区立美術館での建築展「平田晃久―人間の波打ちぎわ」の入場チケットをプレゼント。“からまりしろ”を掲げて様々なプロジェクトを手掛ける建築家の展覧会。模型・スケッチ・インスタレーションを通して、平田建築を包括する新しい言葉“波打ちぎわ”を体験的に理解できる空間がつくられる
  6. nendoによる、長野・軽井沢町の「塀の家」。道路沿いの細長い三角形状の敷地。外部の視線を遮りながら周辺環境を楽しめる建築を目指し、“フィルター”の役割を担う“ブロック塀”のデザインから開始。5列の塀を建て隙間を“埋める”様に居室を配置する
  7. パナソニックの配線器具シリーズ「SO-STYLE」。“人と空間にそっと寄り添う背景”をコンセプトに、マット仕上げ・上質な白色のほたるスイッチ・静かな操作音を実現。体感セットのプレゼント企画も実施中
  8. 五十嵐淳建築設計事務所による、北海道の「House in Hokkaido」。本州から移り住む施主の為の住居。“ローカリティ”への応答と“普遍性”の獲得を目指し、多様な視点と働きかけに応えられる“おおらかな”空間を志向。時間の経過で“室名らしきもの”が移り変わる建築を造る
  9. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  10. 大阪・関西万博の、若手建築家が設計を手掛ける全20施設のパース画像とコンセプトが公開
  11. 平田晃久建築設計事務所による、群馬・前橋市の「まえばしガレリア」。旧広場に建つ商業と居住の為の施設。街を盛り上げる“建築的な提案”との要望に、現地で感じた広場の“リアリティー”から着想して構想を開始。店舗と中庭からなる広場の上に“輪をなす住居群”が浮かぶ建築を造る
  12. tombow architectsとsunabaによる、茨城・つくば市の住宅「hut N」。古い住宅群が残る郊外の敷地。“土地に根差す生活”の切っ掛けとなり“周囲に意識も向ける”存在を求め、街並みを参照しつつも“少しの違和感”を与える建築を志向。切妻の量塊が浮かぶ様な“建ち方”の住宅を造る
  13. 遠野未来建築事務所による、長野市の「OYAKI FARM BY IROHADO」。遺跡のある街に建つ郷土料理の工場と店舗。数万年の時間軸の中で“自然と一体となる生命力のある”建築を求め、地域素材と伝統技術を“編み上げる”作り方を実践。設計と施工の協同も主題とし完成までの過程を重視
  14. 元木大輔 / DDAAとUDSによる、東京・渋谷区の「Mikkeller Kiosk Bar / ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」。ビアバーとカフェがひとつの区画をシェアする店舗。“普段からそこにあった様な”在り方を目指し、綺麗すぎない“少しのノイズとクラフト感”のある空間を志向。従業員と共にDIYで制作した家具類で場を構築する
  15. 太田雄太郎 / 太 太 建築設計事務所による、東京・世田谷区の「千歳烏山の住戸」。祖母から引継いだ住戸の改修。過去の記憶への現代の生活様式の“上書き”を意図し、間仕切下地等を再活用した“ディテールの更新”で作る空間を志向。既存の小部屋を“ワークルーム”にし“暮らしの起点”とする
  16. 篠原一男による「から傘の家」が、ドイツ ヴァイル・アム・ラインの「ヴィトラ キャンパス」に移築完了。1961年に完成した日本の木造住宅を、スイスの家具メーカー“ヴィトラ”が継承。バックミンスター・フラーとジャン・プルーヴェの作品に続いて同敷地内に移設された歴史的建築物
  17. 今津康夫 / ninkipen!による、長野・大町市の、本州で最も透明度の高い湖の畔に建つ別荘「湖荘」。施主が求める“都会の喧騒から解放された簡素な小屋”を、湖にひれ伏すような非対称な屋根によって、初めからあったような佇まいでつくる
  18. 建築家の槇文彦さんが亡くなりました
  19. ファラによる、ポルトガル・リスボンの住宅「house of countless windows」。通常よりも多くの階数と窓を備えた家。空間システムの各要素は“普遍的”で、数え切れないほど“繰り返す”ように設計。住居というよりも物理的な形をした“数式”に近い建築として構想
  20. 小泉誠 / Koizumi Studioによる、東京・東村山市の「いとう家の住宅」。住宅の建ち並ぶ路地にある敷地。“暮らしながら働く”住まいとして、働く居場所を点在させて緩やかに繋げた“家族の気配も感じられる”建築を考案。周囲の建ち方を尊重しつつ下屋を追加して“独特な”家の形も作る
  21. 元木大輔 / DDAAによる、東京・港区のオフィス「HAKUHODO DESIGN」。立体的で“複雑な形状”をした建物内での計画。社内外の活発な交流が生まれる場を目指し、用途で区別されながらも“緩やかに繋がる”空間を志向。既存と呼応する色・素材・植栽の操作で内外の連続性も構築
  22. 田根剛がデザインアーキテクトを務め、帝国ホテルが2031年から本館の建替えを開始することを発表。考古学的リサーチにより、“東洋の宝石”をコンセプトにした完成予想のパースも公開
  23. 津金愛理+フン・チョク・テイ / オンデザインによる、東京・世田谷区の住戸改修「拡がるリビングの家」。築40年の集合住宅内での計画。家族や友人とシェアできるリビングの要望に、集まるだけではない“様々な活動が同時多発的に起こる”空間を志向。個室の機能の一部も取り出してリビング内に多様な居場所を作る
  24. 森田悠紀建築設計事務所による、東京の「稲城の家」。緑地に面する北欧家具店を営む施主の為の住宅。竣工後に置かれる家具類の把握から出発し、簡素で実直な品々を納める為の“器”としての空間を志向。風景と家具の存在感と釣り合う“A”型の架構を持つ建築を造る
  25. 白井晟一が1959年に完成させた世田谷の住宅「アトリエNo.7(旧増田夫妻のアトリエ)」をレポート。白井の孫で建築家の白井原太の修復・改修によって、原形を保ったまま現代の居住性も獲得した建築は、新しい住まい手を待つ
  26. 青木淳・西沢立衛・冨永祥子らが審査する、仙台市の「(仮称)国際センター駅北地区複合施設」設計プロポの実施要領が公開。応募要件は比較的低めに設定
  27. モロークスノキ建築設計とフリーダ・エスコベド・スタジオによる、パリの「ポンピドゥー・センター」の改修計画。ピアノ+ロジャースが1977年に完成させた文化施設を改修する計画。既存の価値観とコンセプトを尊重しつつ、変化した時代と調和する建築を志向。2030年の完成を予定
  28. アリソン理恵と岡野愛結美による、東京・目黒区の店舗「ムーンスター自由が丘」。WSや展示なども行う靴メーカーの直営店。“物の背景への想像力”を取戻すような存在を目指し、施主企業の技術も使って制作した什器や照明で構成する空間を考案。建具と什器に可動性を与えて“柔軟な”平面も意図
  29. 齋藤和哉建築設計事務所による、東京・世田谷区の「駒繋のハウス」。四周を家々に囲まれた敷地での計画。快適な住環境の獲得を主題とし、全体を包む“囲い”で視線を遮りつつ“光と風”を導入する構成を考案。生活の様々な状況に応じる為に建具の開閉で空間の性質が変わるように作る
  30. 吉岡徳仁のデザインで完成した、京都市のイッセイミヤケの店舗「A-POC ABLE ISSEY MIYAKE / KYOTO」。町屋内部に配置された一体成型のアルミニウム什器によってブランドの制作プロセスを表現
  31. 森田悠紀建築設計事務所による、東京の「春日の家」。見晴らしの良い坂道沿いの敷地。“この場所ならでは”の存在を求め、街特有の空間体験に通じる上階に登った先に“眺望が開ける”建築を考案。“必要な線を適切に存在させる”設計で地域の親密さとの繋がりも作る
  32. 倉俣史朗の京都国立近代美術館での展覧会「倉俣史朗のデザイン―記憶のなかの小宇宙」の入場チケットをプレゼント。没後30年を超えた今も国内外で評価され続けるデザイナーの回顧展。会場構成は“西澤徹夫建築事務所”が手掛ける
  33. アトリエMEME・第一宅建設計・ケイ設計による、北海道・中標津町の「ひがし北海道IT専門学校」。酪農×ITを学ぶ専門学校の計画。長時間滞在する教育の特徴から着想し、“居場所としての校舎”を志向。“家”に見立てた教室の“ずらした連結”と“ヒューマンスケールの開口”で“学生の居場所”を作り出す
  34. 坂井隆夫建築設計事務所による、京都市の「北町町家」。美観地区に建つ二世帯住宅。“街並の継承”と“家族の変化に対応”する住まいの要望に、平面を雁行させて敷地の前後に二つの庭を設ける建築を考案。住み手が“柔軟”に使えるように特徴の異なる複数の部屋を作る
  35. 廣部剛司建築研究所による、静岡・伊東市の週末住宅「PHASE DANCE」。木々に覆われた鬱蒼とした敷地。存在感のある“大樹”の発見を契機とし、一本の樹木を“少し遠慮”しながら“建築で取り囲む”平面構成を考案。連続的に変化する木造の架構で内部空間に繋がりと全体性を生み出す
  36. 鎌松亮 / note architectsによる、東京・江東区の住戸改修「深川住宅」。都心の集合住宅内での計画。“家族の気配が感じられる”生活を目指し、床仕上げの切替等で“半透明な境界”を作り領域を分ける空間を考案。自然との触合いも意図して“意識を外に向かせる”ようにカウンターを配置
  37. チョウ・ミンスクによる、2024年のサーペンタイン・パヴィリオン「Archipelagic Void」。毎年1組が選定され造られる期間限定の建築。歴史ある敷地に“何を加えられるか”を探求し、白紙ではなく“周辺の多くの要素を考慮する”設計を志向。ヴォイドを中心として周りに“5つの島”を備えた建築を造る
  38. 重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」。香水“ミス ディオール”を主題とした展示。多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向。非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘う
  39. 多田正治アトリエによる、大阪・三島郡の「妙本寺 納骨堂 / 合祀墓」。本堂の納骨堂に納められないお骨の受け皿となる施設。“開かれた墓や埋葬の在り方”の具現化を求め、菩薩像の足元に雲の様な“白い直方体”が浮かぶ建築を考案。基壇部は祈りの領域であると共に合祀の空間も内包
  40. 湯浅良介による、京都市の、けんちくセンターCoAKでの建築展「TEMPO++」。他者との対話を通して“オートマティック”に建築を創作する建築家の展示。近作の“TEMPO”に焦点を当て、図面・模型・映像などの複数のメディアで表現。加えて絵本に着想を得たドローイングシリーズも公開

Open Aの馬場正尊を、NHKのテレビ番組「プロフェッショナル 仕事の流儀」が特集 重松象平への、毎日新聞によるインタビュー動画。毎日デザイン賞の受賞者として収録されたもの 隈研吾とフェンディがコラボして制作したバッグが、オンラインで販売中。2024春夏メンズコレクションの一環としてリリースされたもの
隈研吾とフェンディがコラボして制作したバッグが、オンラインで販売中。2024春夏メンズコレクションの一環としてリリースされたもの photo courtesy of フェンディ ジャパン
隈研吾とフェンディがコラボして制作したバッグが、オンラインで販売中。2024春夏メンズコレクションの一環としてリリースされたもの photo courtesy of フェンディ ジャパン

隈研吾とフェンディがコラボして制作したバッグが、オンラインでも販売中です。
上記のリンク先のバッグの価格は、2,970,000円。こちらのタイプは、1,631,300円となっています。小ぶりな、438,900円のものもあります。

発売されているバッグは、隈が同ブランドの2024年春夏メンズコレクションの為にアイデアを提供しました。2023年に行われたコレクションで発表されたものが販売されているようです。

フェンディは、隈研吾を「自然主義建築の巨匠」と評価して、協働を依頼しました。
ブランドのアイコンとなっているバッグには、コットンと樹皮繊維から作られる「和蘭紙」を用いています。また、スニーカー等も手掛け、その3Dプリントで作られるソールなどは、細い竹をイレギュラーに編み上げる「やたら編み」を参照した格子のデザインとなっています。

隈研吾はこのプロジェクトに関して以下の様に述べています。
「自然とクラフトは、建築家そしてデザイナーとして私が生み出す作品の中心であり続けています。フェンディからフェンディのバッグやシューズについて考えてほしいと依頼があったとき、それらがヒューマンスケールにおける 小さなアーキテクチュラルプロジェクトであると考えました。シルヴィア・フェンディが手がけるメンズデザインの シグネチャーを、自然と軽やかさ、革新的なデザインに対する私たちの共通の情熱を表現しながら、伝統的な日本の技法と素材で変化させました」

以下に、その他のプロダクトの写真などを掲載します。

【ap job更新】 別府を拠点に、地域の新たな文化生成に取り組む「DABURA.m Inc.」が、自社事業の運営にも携わる企画広報職 と 設計職のメンバーを募集中
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別府を拠点に、地域の新たな文化生成に取り組む「DABURA.m Inc.」の、自社事業の運営にも携わる企画広報職 と 設計職のメンバー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

DABURA.m Inc.は、建築設計、空間再生、地域デザインに取り組む建築設計事務所です。

世界有数の〝湯のまち〟として知られる別府市を拠点としています。別府市は温泉が豊富なだけでなく、昔からバックグラウンドの異なる湯治客を多く受け入れてきたことから、寛容性が高い街としても知られています。今日でもアーティスト・外国人・移住者・学生などが多く暮らしており、ユニークな活動をしている方も多いです。

私たちは、「利他的な文化としての建築、空間、地域を創造し、持続可能な文明への転換に寄与する」という理念に基づき、建築や空間に関する幅広い活動を通して、“土地の力を呼び起こして”いこうとしています。

これまでには、アーティスト達と協働して創り上げたホテル「GALLERIA MIDOBARU」、辰野建築を再生した「大分銀行赤レンガ館」、大分県・県立美術館と連携して実施した社会実験「カドウ建築の宴in OPAM」など、空間に纏わる様々なプロジェクトに他分野の方々と連携して取り組んで来ました。

別府市の拠点は築46年の酒類倉庫ビルを耐震再生し、私達のオフィスと共に、宿「HAJIMARI Beppu」、「喫茶ゆあみ」、陶芸工房、商店などがある複合的な場となっています。トークライブやHAJIMARI Beppu ARTIST BAR、手しごとワークショップなどを定期的に開催しています。

今回募集する企画・広報職では、「HAJIMARI Beppu」、「喫茶ゆあみ」の運営をはじめ、新たな空間活用やイベント等の企画、宿や建築設計事務所の国内外への広報(SNSの活用、情報媒体などとのやりとり)などに取り組んでいただきます。建築やまちづくりへの理想を持ちながらも、ハード的設計ではなく、地域に豊かな関係性を生成してゆく「場づくり」とそれを担う「チームづくり」に取り組んで下さる方を求めています。得意文野を活かしてスタートしつつ、徐々に全体を把握して、やがてチームをまとめるマネージャーとなっていただける方と出会えればと願っております。

建築設計としては、各々に固有のテーマが有る、地域と関わりの深いプロジェクトが多数進行中です。設計職でも、一緒に取り組んでくれるメンバーを募集しております。ぜひご応募をお待ちしております。

大野友資 / DOMINO ARCHITECTSによる、東京・江東区の店舗「Heim Jens」。コンテンポラリードレスのレーベルの為の店。“家の様な店”との要望に、“室礼”を主題とし“遊びごたえがあって暖かな骨と皮”の提供を志向。被覆で囲まれた場に並ぶ品々が連鎖して“趣味”が生まれる空間を作る
大野友資 / DOMINO ARCHITECTSによる、東京・江東区の店舗「Heim Jens」。コンテンポラリードレスのレーベルの為の店。“家の様な店”との要望に、“室礼”を主題とし“遊びごたえがあって暖かな骨と皮”の提供を志向。被覆で囲まれた場に並ぶ品々が連鎖して“趣味”が生まれる空間を作る店舗の出入口。 "Untitled (The Boutique in Kiyosumi-Shirakawa #375)", 2023 ©︎ Gottingham Image courtesy of Domino Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
大野友資 / DOMINO ARCHITECTSによる、東京・江東区の店舗「Heim Jens」。コンテンポラリードレスのレーベルの為の店。“家の様な店”との要望に、“室礼”を主題とし“遊びごたえがあって暖かな骨と皮”の提供を志向。被覆で囲まれた場に並ぶ品々が連鎖して“趣味”が生まれる空間を作る売場から玄関越しに事務所側を見る。 "Untitled (The Boutique in Kiyosumi-Shirakawa #425)", 2023 ©︎ Gottingham Image courtesy of Domino Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham
大野友資 / DOMINO ARCHITECTSによる、東京・江東区の店舗「Heim Jens」。コンテンポラリードレスのレーベルの為の店。“家の様な店”との要望に、“室礼”を主題とし“遊びごたえがあって暖かな骨と皮”の提供を志向。被覆で囲まれた場に並ぶ品々が連鎖して“趣味”が生まれる空間を作る売場。 "Untitled (The Boutique in Kiyosumi-Shirakawa #193)", 2023 ©︎ Gottingham Image courtesy of Domino Architects and Studio Xxingham photo©Gottingham

大野友資 / DOMINO ARCHITECTSが設計した、東京・江東区の店舗「Heim Jens」です。
コンテンポラリードレスのレーベルの為の店の計画です。建築家は、“家の様な店”との要望に、“室礼”を主題とし“遊びごたえがあって暖かな骨と皮”の提供を志向しました。そして、被覆で囲まれた場に並ぶ品々が連鎖して“趣味”が生まれる空間を作りました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

Jensの展示会に足を運ぶとき、服はもちろんだけれど、デザイナー・武藤亨本人が手掛けた空間構成を見るのを楽しみにしている。
場所を丁寧に読み解いて、あるいは読み換えて、即興でアレンジやブリコラージュを加えられた空間は観察すればするほど彼の思考に引き込まれていく。

そんな武藤から、家みたいなお店を作りたいと相談を受けたとき、ああ、これはきっと室礼の話になるだろうな、と確信していた。

建築家によるテキストより

僕らからは、遊びごたえがあって暖かな、空間の骨と皮を提供しよう。

床のテラコッタタイルはそのままに、天井にいくつかのレールと、カーブしたアルミのパイプを骨として追加した。建築的な操作はほとんどそれだけといってもいい。そしてほとんどすべての壁を覆うように、するすると手触りのいい布をかけ、壁紙を貼り、鮮やかなブルーの絨毯を敷いた。

柔らかい被覆で囲まれた空間の中に、武藤がどこからかこつこつと集めてきた住宅のための家具や調度品を並べていく。
ドレッサー、脚付きマットレス、スリッパラック、全身鏡、クッション、腰掛けにコーヒーテーブル。傘立て、銀食器、チューリップの形をしたランプ。

建築家によるテキストより

住宅との唯一の差異はクローゼットの不在だ。行き場を失った衣服やジュエリー達は空間の中に漂って浮かぶことになるだろう。

アルミパイプの端部は、シャンパンの蓋で塞いでみよう。フロアランプは梁にくくりつけてシャンデリアにしよう。

そうして部屋の中にあるすべての家具やものが星座みたいに連鎖して、その家における趣味が生まれると語っていたのはアドルフ・ロースだったっけ。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “地域密着×先端技術”で中規模建築を手掛け、労務環境の向上にも取り組む「矢野青山建築設計事務所」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と 有給インターン等を募集中
【ap job更新】 “地域密着×先端技術”で中規模建築を手掛け、労務環境の向上にも取り組む「矢野青山建築設計事務所」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と 有給インターン等を募集中
【ap job更新】 “地域密着×先端技術”で中規模建築を手掛け、労務環境の向上にも取り組む「矢野青山建築設計事務所」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と 有給インターン等を募集中J.spot今治 画:宮沢洋

“地域密着×先端技術”で中規模建築を手掛け、労務環境の向上にも取り組む「矢野青山建築設計事務所」の、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と 有給インターン等募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

矢野青山建築設計事務所では、有給インターン・設計スタッフを若干名募集します。

私達は愛媛県松山市を本拠に東京をサブ拠点とした設計事務所で、公共から民間まで多様な規模と用途のプロジェクトを手掛けています。地方の設計事務所として、設計以外にも、プログラムや運営まで提案し、最終的な建築や場の活用を通して地域を活性化することを目的として活動しています。J.spot今治や愛媛県歯科医師会館や佐田岬亀ケ池温泉などが代表作品です。アトリエとも、組織設計とも、建築への向き合い方が異なる、地方での設計事務所の新しいあり方を模索し様々なチャレンジを行っています。

8000㎡を超えるオフィス、植物工場、動物園トイレ、集会所、展望施設、クリニック、薬局などの設計プロジェクトと基本計画が進行しています。2023年1月にオープンした「だんだんPARK」はカーディーラーの複合施設で、デザイン面とプログラム面の両方でのチャレンジが結実した建築です。
用途・規模・関わり方が幅広いのが特徴で、将来の独立に有意義な、プロポーザル・ワークショップの実施・プログラム提案・入札関連業務など設計業務に関連する様々な経験もできます。
先端技術もまずチャレンジしてみるというのが社風で、VRアプリの製作からワークショップへの応用をはじめ、3Dスキャン、3Dプリンター、レーザーカッター、など様々なツールを取り入れています。

事務所のある和光会館は幼稚園だった建物がコンバージョンされた建物で、複数の設計事務所や今年の夏を最後に閉館が予定されている小劇場の入った施設です。(来年度は事務所移転を予定していますので、現在の場所での募集は今回が最後になるかと思います。)

ワークライフバランスを重視し、デザインを探求しながらも、様々な合理化によって勤務時間短縮に取り組んでいますので、向上心をもって建築に誠実に取り組み成長し続けたい、日常生活の豊かさも重視したいという人に向いていると思います。

地元出身の方も、遠方の方も等しく歓迎します。ZOOMまたは対面で面接を行います。
スタッフ希望の方の試用期間中の滞在については、往復交通費として5万円を支給し、宿泊場所もこちらで用意します。電話やメールでの質問や応募前の説明会希望も歓迎します。
有給インターンの方の宿泊場所は改修した古民家に滞在してもらうことが多いですが、タイミングと人数によるので相談となります。

GROUPによる、建築展「島をつくる」。都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会。窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設。会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みる
GROUPによる、建築展「島をつくる」。都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会。窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設。会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みる共用通路から会場全体を見る。 photo©Naoki Takehisa
GROUPによる、建築展「島をつくる」。都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会。窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設。会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みる共用通路から会場全体を見る。 photo©Naoki Takehisa
GROUPによる、建築展「島をつくる」。都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会。窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設。会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みる「木材粉砕場」から「最終処分場柱 S=1:2」を見る。 photo©Naoki Takehisa
GROUPによる、建築展「島をつくる」。都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会。窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設。会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みる「最終処分場柱 S=1:2」 photo©Naoki Takehisa

井上岳+齋藤直紀+棗田久美子+赤塚健+中井由梨+篠崎祐真 / GROUPによる、建築展「島をつくる | Planning Another Island」です。
都心のビルの22階にあるアートスペースでの展覧会です。建築家は、窓から廃棄物処理の“埋立地 / 島”が見える空間に、“島をつくる”建築を移設しました。そして、会場内で廃材をコンポストして土をつくり“新しい島”の創造を試みます。
会場は東京都中央区銀座のマイナビアートスクエア。会期は2024年7月6日まで。入場無料です。展覧会の公式ページはこちら

展示室の窓から東京の埋立地 / 島が見える※1。今この瞬間にも、埋立地では産廃物※2の処理が行われている※3

私たちは日々※4、その島をつくりながら生活をしている※5。毎日決められた時間、ルート※6で集められる産廃物は、 いくつかの建築を介して分別、粉砕、焼却、運搬され、最終的に埋立処分場に運ばれ、私たちが今見ている島の一部となる※7

建築家によるテキストより

この展示では、島をつくる※8建築を展示室に移設する。

本展に合わせて、とある小さな住宅の改修を行い※9、その過程で生まれる廃材を、展示室でコンポストして土をつくる。そうしてできた土はもとの場所に戻り、この東京という島の形を変えていく。

建築家によるテキストより

私たちは島をつくる建築を展示室に再現し、窓の外に見える島とは異なる、新しい島をつくることを試みる※10

建築家によるテキストより
重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」。香水“ミス ディオール”を主題とした展示。多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向。非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘う
重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」。香水“ミス ディオール”を主題とした展示。多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向。非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘う photo:パルファン・クリスチャン・ディオール TEL 03-3239-0618
重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」。香水“ミス ディオール”を主題とした展示。多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向。非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘う photo:パルファン・クリスチャン・ディオール TEL 03-3239-0618
重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」。香水“ミス ディオール”を主題とした展示。多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向。非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘う photo:パルファン・クリスチャン・ディオール TEL 03-3239-0618

重松象平 / OMAの空間デザインによる、六本木ミュージアムでの「ミス ディオール展覧会 ある女性の物語」です。
香水“ミス ディオール”を主題とした展示です。建築家は、多様な要素や世界観を反映する為に、時代を超えた一貫性を持ちつつ各テーマの理解を促す設計を志向しました。また、非日常的な空間でモチーフとなった製品の世界へと誘うことも意図されました。会期は2024年7月15日まで。完全予約制(無料)です。

重松象平 OMAパートナーによるコメント

香りのように見えないものを体験できる空間をデザインすることは興味深い挑戦でした。ミス ディオールは多くのストーリを持った、メゾンのアイデンティティの根幹となるフレグランスです。その多様な要素や世界観を反映すべく、時代を超えた視点を明確にし、一貫性を持ちつつも、各テーマを理解していただけるよう本展覧会をデザインしました。様々なモチーフとインスピレーションが非日常的な空間へと昇華されていて、みなさまをミス ディオールの世界へと誘う展覧会です

リリーステキストより
多田正治アトリエによる、大阪・三島郡の「妙本寺 納骨堂 / 合祀墓」。本堂の納骨堂に納められないお骨の受け皿となる施設。“開かれた墓や埋葬の在り方”の具現化を求め、菩薩像の足元に雲の様な“白い直方体”が浮かぶ建築を考案。基壇部は祈りの領域であると共に合祀の空間も内包
多田正治アトリエによる、大阪・三島郡の「妙本寺 納骨堂 / 合祀墓」。本堂の納骨堂に納められないお骨の受け皿となる施設。“開かれた墓や埋葬の在り方”の具現化を求め、菩薩像の足元に雲の様な“白い直方体”が浮かぶ建築を考案。基壇部は祈りの領域であると共に合祀の空間も内包俯瞰、南東側より見る。 photo©松村康平
多田正治アトリエによる、大阪・三島郡の「妙本寺 納骨堂 / 合祀墓」。本堂の納骨堂に納められないお骨の受け皿となる施設。“開かれた墓や埋葬の在り方”の具現化を求め、菩薩像の足元に雲の様な“白い直方体”が浮かぶ建築を考案。基壇部は祈りの領域であると共に合祀の空間も内包外観、南側より見る。 photo©松村康平
多田正治アトリエによる、大阪・三島郡の「妙本寺 納骨堂 / 合祀墓」。本堂の納骨堂に納められないお骨の受け皿となる施設。“開かれた墓や埋葬の在り方”の具現化を求め、菩薩像の足元に雲の様な“白い直方体”が浮かぶ建築を考案。基壇部は祈りの領域であると共に合祀の空間も内包外観、南西側より見る。 photo©松村康平
多田正治アトリエによる、大阪・三島郡の「妙本寺 納骨堂 / 合祀墓」。本堂の納骨堂に納められないお骨の受け皿となる施設。“開かれた墓や埋葬の在り方”の具現化を求め、菩薩像の足元に雲の様な“白い直方体”が浮かぶ建築を考案。基壇部は祈りの領域であると共に合祀の空間も内包前室から納骨スペースを見る。 photo©松村康平

多田正治アトリエが設計した、大阪・三島郡の「妙本寺 納骨堂 / 合祀墓」です。
本堂の納骨堂に納められないお骨の受け皿となる施設です。建築家は、“開かれた墓や埋葬の在り方”の具現化を求め、菩薩像の足元に雲の様な“白い直方体”が浮かぶ建築を考案しました。また、基壇部は祈りの領域であると共に合祀の空間も内包しています。

大阪府島本町、西国街道と水無瀬神宮に挟まれた場所に位置する寺院、日蓮宗廣宣山妙本寺の納骨堂 / 合祀墓である。

妙本寺本堂の中にはすでに納骨堂が用意されているのだが、経済的理由や無縁仏であるという理由でその納骨堂に納められないお骨の受け皿となる廉価な納骨堂 / 合祀墓を新たにつくりたいというのが妙本寺住職の願いであった。
これから多死社会を迎えるなかで、あらゆる人に開かれた墓や埋葬の新しいあり方に、カタチを与えることが求められた。

建築家によるテキストより

境内の一角、9m×6mほどの長方形の空地が今回の計画地であった。
空地の2辺には古いお墓が並んでおり、それらのお墓を今までのように参拝することができることと、納骨堂 / 合祀墓の建設に先駆けて製作済みであった常不軽菩薩像を載せることが条件であった。

建築家によるテキストより

人が故人を偲んで祈る。その祈る対象として、抽象的な白い直方体の量塊を考えた。量塊は菩薩像の足元に白い雲のようにあり、それは少し地面から浮かんでいる。その手前に基壇を設け、祭壇や具足台をしつらえて、祈りの領域をつくった。それらは2つの直方体がズレて重なった造形としてあらわれる。白い量塊に故人が納骨され、しかるべき時が来れば基壇内に散骨され合祀される。

妙本寺の境内に入っていくと、木々の隙間から納骨堂 / 合祀墓が垣間見える。その手前には来訪者を迎える白い塀と白い腰掛けがあり、それらを過ぎて、ようやくお堂の全貌が見える小さな空間に至る。そこで一息ついて数段を上がると、故人と対峙する祈りの領域に立つ。

建築家によるテキストより
松本光索 / KOSAKUによる、京都市の、スポーツ施設「強く 楽しく いきる 場所」。ビルのワンフロアをブラジリアン柔術のジムにする計画。“大らかな交流の場”でもある空間を目指し、“全長12mのベンチ”を備えた練習場を中心とする構成を考案。開閉式の靴箱などで出入口の省スペース化も実現
松本光索 / KOSAKUによる、京都市の、スポーツ施設「強く 楽しく いきる 場所」。ビルのワンフロアをブラジリアン柔術のジムにする計画。“大らかな交流の場”でもある空間を目指し、“全長12mのベンチ”を備えた練習場を中心とする構成を考案。開閉式の靴箱などで出入口の省スペース化も実現練習スペースからエントランスを見る(開閉式の靴箱を閉じた状態)。 photo©衣笠名津美
松本光索 / KOSAKUによる、京都市の、スポーツ施設「強く 楽しく いきる 場所」。ビルのワンフロアをブラジリアン柔術のジムにする計画。“大らかな交流の場”でもある空間を目指し、“全長12mのベンチ”を備えた練習場を中心とする構成を考案。開閉式の靴箱などで出入口の省スペース化も実現練習スペース photo©衣笠名津美
松本光索 / KOSAKUによる、京都市の、スポーツ施設「強く 楽しく いきる 場所」。ビルのワンフロアをブラジリアン柔術のジムにする計画。“大らかな交流の場”でもある空間を目指し、“全長12mのベンチ”を備えた練習場を中心とする構成を考案。開閉式の靴箱などで出入口の省スペース化も実現更衣室を見る。 photo©衣笠名津美

松本光索 / KOSAKUが設計した、京都市の、スポーツ施設「強く 楽しく いきる 場所」です。
ビルのワンフロアをブラジリアン柔術のジムにする計画です。建築家は、“大らかな交流の場”でもある空間を目指し、“全長12mのベンチ”を備えた練習場を中心とする構成を考案しました。また、開閉式の靴箱などで出入口の省スペース化も実現しました。施設の公式サイトはこちら

京都市内にあるブラジリアン柔術ジムの内装設計プロジェクト。

ブラジリアン柔術は20世紀前半、柔道家前田光世がブラジルに渡り伝承した技術、主に柔道の寝技などから発展した寝技主体の格闘技である。現在では、フィットネスや護身術を目的として取り組む人も多く、世界中での普及も目覚ましい。
ちなみに、設計者自身も数年前からこの格闘技に取り組んでいる。

建築家によるテキストより

既存空間は間口5.5m、奥行き15.5mの細長い空間で、通常であれば、いかに練習スペースを広く確保できるかが、ジムとしての計画の中心となるべき課題であった。
しかし、道場という空間は、スポーツ施設として機能的であるべきと同時に、様々な人が出入りのできる、おおらかなコミュニケーションの場としての側面がとても重要である。これらの要素を考慮し、既存トイレを境としてシャワー、更衣室を同エリアにコンパクトにまとめ、それ以外のエリアに練習スペースとラウンジを配置した。

建築家によるテキストより

練習スペースには全長12mにわたるベンチを設け、練習中の休憩やレッスン後に生徒が交流のできる居場所を確保した。
また、練習スペースのほぼ中央に位置するエントランスには、施錠可能な扉を追加で設置する必要があったが、代わりに開閉式の靴箱とのれんを設えることで省スペース化を図った。
のれんをくぐり道場に入る空間体験は、日常から非日常への身体的、精神的切り替えを緩やかに促してくれる。

建築家によるテキストより
モロークスノキ建築設計が設計者として手掛ける、パリの「ポンピドゥー・センター」の改修計画。ピアノ+ロジャースが1977年に完成させた文化施設を改修する計画。既存の価値観とコンセプトを尊重しつつ、変化した時代と調和する建築を志向。2030年の完成を予定
モロークスノキ建築設計が設計者として手掛ける、パリの「ポンピドゥー・センター」の改修計画。ピアノ+ロジャースが1977年に完成させた文化施設を改修する計画。既存の価値観とコンセプトを尊重しつつ、変化した時代と調和する建築を志向。2030年の完成を予定Artist’s impression of the piazza on the south side, Centre Pompidou image © Moreau Kusunoki en association avec Frida Escobedo Studio
モロークスノキ建築設計が設計者として手掛ける、パリの「ポンピドゥー・センター」の改修計画。ピアノ+ロジャースが1977年に完成させた文化施設を改修する計画。既存の価値観とコンセプトを尊重しつつ、変化した時代と調和する建築を志向。2030年の完成を予定Artist’s impression of the view towards the North Pole, Centre Pompidou image © Moreau Kusunoki en association avec Frida Escobedo Studio
モロークスノキ建築設計が設計者として手掛ける、パリの「ポンピドゥー・センター」の改修計画。ピアノ+ロジャースが1977年に完成させた文化施設を改修する計画。既存の価値観とコンセプトを尊重しつつ、変化した時代と調和する建築を志向。2030年の完成を予定 image © Moreau Kusunoki en association avec Frida Escobedo Studio

モロークスノキ建築設計が設計者として、フリーダ・エスコベド・スタジオがデザインアソシエイトとして手掛ける、フランス・パリの「ポンピドゥー・センター」の改修計画です。また、AIAライフ・デザイナーズがエンジニアとして参画しています。
ピアノ+ロジャースが1977年に完成させた文化施設を改修する計画です。既存の価値観とコンセプトを尊重しつつ、変化した時代と調和する建築を志向しています。設計者は、この建築の原設計者であるレンゾ・ピアノも審査員として参加したコンペティションで選ばれました。そして、5年間の休館を経て2030年の竣工を予定しています。


こちらはリードアーキテクトのモロークスノキ建築設計によるステートメントの翻訳です

設立以来、ポンピドゥー・センターは実験的なスペースであることに努めており、適切な存在であり続けるために常に自らを改革し、新しいアイデアを刺激し、個々の訪問者の体験を、個人と集団の記憶の両方に栄養を与えるユニークな発見のプロセスとして組み立てています。

今回の改修は、プロジェクトの創設理念のいくつかに再びつながる機会となります。コンセプト・アプローチの基礎となる4つの主要軸は、この魅力的な空間を、すべての来訪者とスタッフの期待に応えられるような豊かな体験のできる空間に変えることを目的としています。

物理的および視覚的な多孔性

この介入の主要な側面は、さまざまなプログラム間の視覚的および物理的なつながりを確立することにより、ポンピドゥーセンターの初期のヴィジョンの寛大さを再発見し、強化することを目指しています。新たな要素が、空間同士だけでなく、目の前の都市環境に対しても開かれたものにします。光は空間の奥深くまで入り込み、小道をより魅力的で歓迎的な方法で際立たせます。建物の中心部に都市を拡張することは、このプロジェクトの核心的な意図のひとつです。

進路の明確化

この設計案は、明確で読みやすいレイアウト原則を確立するために、空間構成の合理化と単純化を目的としている。直感的に識別可能な選択肢を提供する流動的な経路が、すべての人、特に初めての訪問者の体験を促進する枠組みが作られます。これらの道筋をたどることも、そこから外れることも、望むままに選択できます。ポンピドゥー・センターが構想されたとき、スピード、アニメーション、情報伝達といった概念が進歩を象徴していました。今日、パラダイムは逆転しています。情報過多、注意力の分断、スクリーンタイムによる孤立に直面しているポンピドゥー・センターは、媒介、人的交流、身体的体験が中心となる空間を提供しているのです。空間は、幅広い観客に芸術と知識を浸透させることができる、生き生きとした創造的な側面をよりよく展開するために、より高い流用の自由と集中する機会を与えなければなりません。

空間の活性化と再認識

通路を明確にし、空間の透明性を強化することで、訪問者はセンター全体を探索する機会を得ることができ、これが公衆によるより良い利用と、以前は活用されていなかったエリアの利用増加に寄与しています。空間が物理的にも視覚的にも解放され、新たな可能性が見えてきます。それは、その成功のための活性化に必要な条件を作り出すことです。それは、プログラムの収束、多様なレイアウト、観客の混在、アクセスしやすいスペース、横断的な視覚的関係です。このような物理的、視覚的、知的な関係は、あらゆるレベルで明確化されており、建物の創造的なプラットフォームとしての性格を回復するのに役立っています。

【ap job更新】 日本の伝統文化を基に、現代の生活に合わせた提案を行う「SIMPLICITY」が、インテリアデザイナー(経験者)を募集中
【ap job更新】 日本の伝統文化を基に、現代の生活に合わせた提案を行う「SIMPLICITY」が、インテリアデザイナー(経験者)を募集中
【ap job更新】 日本の伝統文化を基に、現代の生活に合わせた提案を行う「SIMPLICITY」が、インテリアデザイナー(経験者)を募集中八雲茶寮 ©Kunihiko NOBUSAWA

日本の伝統文化を基に、現代の生活に合わせた提案を行う「SIMPLICITY」の、インテリアデザイナー(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

日本の伝統文化を受け継ぎ、守ること。
それは、常にその時代に合わせ革新することに他なりません。
SIMPLICITYは、日本が誇る伝統的な手法や感性を基に現代の生活に合わせたものづくりを行い、世界へ向けた上質で豊かな暮らしの提案を通じ次代の文化創造を目指します。

食、茶、菓子、工芸、デザインの5つの事業を展開しており、各事業部門において、幅広く人材を募集しております。

今回はデザイン部門のインテリアデザイナーの募集となります。

【ap job更新】 “世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」が、意匠設計と設備設計のスタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 “世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」が、意匠設計と設備設計のスタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 “世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」が、意匠設計と設備設計のスタッフ(経験者・既卒)を募集中

“世界中にあなたの家を”を掲げる「NOT A HOTEL株式会社」の、意匠設計と設備設計のスタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【NOT A HOTELについて】
NOT A HOTELは「世界中にあなたの家を」をコンセプトに、これまでにない新しい暮らしの体験を生み出す企業です。自宅や別荘のように資産として保有でき、相互利用可能な物件を年10日単位からシェア購入できるプラットフォームを提供しています。

【NOT A HOTEL ARCHITECTSについて】
NOT A HOTEL ARCHITECTS(建築チーム)は、建築を通じて、新たな暮らしを追求するチームです。その土地に住む人や文化に敬意を払い、世界的な建築家やクリエイターと協業することで、新たなものづくりや常識を超えた“建築体験”を創出します。

主に事業開発、プロジェクトマネージャー、デザイナー、
CGパースクリエイター、ライフサイクルマネージャー、
建築エンジニアリングマネージャーなどで構成され、
土地探しからデザイン、施設マネジメントまで、
ワンストップで手がけています。

ときには建築のみならず、
インテリアや電化製品などをゼロから開発したり、
建築や土地のストーリーを伝えるコンセプトムービーを制作するなど、
建築領域にとどまらないものづくりをすることで、
常識を超えた体験と世界に誇れる建築を手がけます。

世界的な建築家・クリエイターと協業するプロジェクトもあれば、社内の建築士が自ら設計するプロジェクトもあり、それぞれの土地や歴史に相応しい体制で各プロジェクトを進めています。

今後、拠点や自社設計プロジェクトの拡大に伴い、建築デザイナー(意匠設計)をはじめ、エンジニアリングマネージャーなど、広範囲で採用を強化中です。カジュアルな面談も実施しておりますので、ご興味あればお気軽にお問い合わせください。

廣部剛司建築研究所による、静岡・伊東市の週末住宅「PHASE DANCE」。木々に覆われた鬱蒼とした敷地。存在感のある“大樹”の発見を契機とし、一本の樹木を“少し遠慮”しながら“建築で取り囲む”平面構成を考案。連続的に変化する木造の架構で内部空間に繋がりと全体性を生み出す
廣部剛司建築研究所による、静岡・伊東市の週末住宅「PHASE DANCE」。木々に覆われた鬱蒼とした敷地。存在感のある“大樹”の発見を契機とし、一本の樹木を“少し遠慮”しながら“建築で取り囲む”平面構成を考案。連続的に変化する木造の架構で内部空間に繋がりと全体性を生み出す外観、南西側より見る、夜景 photo©鳥村鋼一
廣部剛司建築研究所による、静岡・伊東市の週末住宅「PHASE DANCE」。木々に覆われた鬱蒼とした敷地。存在感のある“大樹”の発見を契機とし、一本の樹木を“少し遠慮”しながら“建築で取り囲む”平面構成を考案。連続的に変化する木造の架構で内部空間に繋がりと全体性を生み出す1階、リビングより2階のホールと1階のダイニングを見る。 photo©鳥村鋼一
廣部剛司建築研究所による、静岡・伊東市の週末住宅「PHASE DANCE」。木々に覆われた鬱蒼とした敷地。存在感のある“大樹”の発見を契機とし、一本の樹木を“少し遠慮”しながら“建築で取り囲む”平面構成を考案。連続的に変化する木造の架構で内部空間に繋がりと全体性を生み出す2階、「上のリビング」よりホール側を見る。 photo©鳥村鋼一

廣部剛司建築研究所が設計した、静岡・伊東市の週末住宅「PHASE DANCE」です。
木々に覆われた鬱蒼とした敷地での計画です。建築家は、存在感のある“大樹”の発見を契機とし、一本の樹木を“少し遠慮”しながら“建築で取り囲む”平面構成を考案しました。また、連続的に変化する木造の架構で内部空間に繋がりと全体性を生み出しました。

計画地は、別荘地として1970年頃に開発されたものの、今まで一度も建築行為のなされることがなかった区画。
そこは鬱蒼とした樹木に覆われた傾斜地であった。そのため、まず車両が入れる斜路を整備しなくてはいけないこと、敷地内の樹木をある程度伐採しないと建築をつくることができないという条件であった。

建築家によるテキストより

何度か敷地を訪れるうちに一本の姫沙羅(ヒメシャラ)の大樹が中でも特別な存在感を持っていることに気付き、伐採せずに共存する方法を模索し始めた。ローカルルールで設定されている壁面後退(3m)と道路からの離隔(10m)を考慮すると、その樹木は建築可能エリアのほぼ中央付近に位置していた。そのため、樹木に対して少し遠慮しながら、建築で取り囲むようにプランニングを進めていった。

一本の樹木を中心点として、求心的にプランニングをしているが、ここではあえて角度を揃えてシンメトリカルにしようとはしていない。あえて、それぞれの場に必要な空間ボリュームのために角度のパラメーターをフリーにして、その結果顕れることをコントロールしていく手法をとっている。

建築家によるテキストより

図書スペースとしての使用を主眼に構想された上階では、先に説明した平面形を引き継ぎながら、木造の架構部は下階から誘導される平面形に加えて、高さ方向のボリュームを三角形構面の頂点をパラメトリックに可変させることで連続的に変化させている。
全体としては中央近くの部分がピークとなり、東西の両端部で絞り込んでいる。絞り込んだ両端部分は、中2階や吹抜を経て1階の領域と連続的な繋がりをもたらすと同時に、全体を一つの「完結した屋根」として認識させる効果を生んでいる。
その検討は3Dデータで繰り返し検証しながら進められた。

建築家によるテキストより

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