
2025年日本建築学会賞(作品)が発表されています。伊藤博之が設計した「天神町place」と 江副敏史・多喜茂・髙畑貴良志 / 日建設計が設計した「高槻城公園芸術文化劇場」が受賞しました。
以下に、作品資料と選考経過のPDFへのリンクを掲載します。
2025年日本建築学会賞(作品)が発表されています。伊藤博之が設計した「天神町place」と 江副敏史・多喜茂・髙畑貴良志 / 日建設計が設計した「高槻城公園芸術文化劇場」が受賞しました。
以下に、作品資料と選考経過のPDFへのリンクを掲載します。
トラフ建築設計事務所の会場構成による「CITIZEN Super Titanium: The Beauty of Time」です。
時計メーカーの開発素材の55周年を祝うイベントの為に計画されました。建築家は、世界各地で展開も可能な“素材を体験できる空間”を求め、開発用の“実験プレート”で什器を作り分散配置する構成を考案しました。それによって、光を反射して表情が絶え間なく変化します。※会期は終了しています
シチズン時計が開発した独自素材「Super Titanium」の55周年を機に開催されたイベント会場構成。
プロダクトと映像を組み合わせ、実際に表面処理の開発において使われている、9色の実験用チタニウムプレートを使用して、素材の持つ軽やかさ、強さ、色の美しさを体験できる空間と、今後世界各地での展開が求められた。
今回の取り組みを踏まえ、カリモク家具が運営する、デザイナーやパートナー企業と新たな価値の共創と発信の拠点「KARIMOKU RESEARCH CENTER」を会場として提案した。同時期に、新たなかたちのリビングがテーマの展示が開催されることからも、展示物のソファを用い、大型モニターのコンセプトムービーを眺めながら、くつろげる雰囲気で映像と音そして時計を一体として感じられる空間構成とした。
1039枚の50×25㎜のチタニウムプレートを種類別に格子状に並べ、大小9台のローテーブルを製作した。ソファに座って見ると、光を反射するチタニウムプレートが映像の中まで続いていくような印象を与え、表情が絶え間なく変化する。
1039枚の50×25㎜のチタニウムプレートを種類別に格子状に並べ、大小9台のローテーブルを製作した。ソファに座って見ると、光を反射するチタニウムプレートが映像の中まで続いていくような印象を与え、表情が絶え間なく変化する。
緩やかな高低差を持つ短冊状のチタニウムプレートと時計を見せるためのスタンドは、植物のように繊細な鋼材で支えられ、硬質さと有機的な印象が共存する。3mmの丸棒の先端に取り付けたチタニウムプレートを、5mmの角材を歪み防止のために溶接せず、相欠きして格子状に組んだベースに、圧入加工という技術で動かないように押込み仕上げる。鋼材の端部は曲げ加工を施して軽やかさを与えている。
山路哲生建築設計事務所が設計した、東京・中央区の「銀座の木箱 銀座髙木ビル」です。
頂部4層が“木造”の12階建の商業複合ビルの計画です。建築家は、新しい日本の都市風景の創出も考慮し、高層木造建築の“マイルストーン”となる存在を志向しました。そして、“在来木造ビル”を掲げて認定工法ではなく“汎用性”のある方法で造りました。施設の場所はこちら(Google Map)。
銀座外堀通りに建つ,12階建の商業複合ビルを設計した。頂部4層を木造とし,アノニマスな鉄骨造のオフィスビルにちょこんと木箱が乗ったような構成となっている。低層階および高層木造階は商業,中層階はオフィスやテナントが入り,用途に合わせて外装や構造においても立体的な複合化を試みている。構造は地下階がRC造,1~8階がS造,9~12階が木造となっており,頂部の外壁や地上階内装には東京多摩産材のスギ材を使用している。
鋼板挿入型ドリフトピン接合を採用したもう一つの理由としては、ゼネコン各社が発表している認定工法を用いずに設計できるという点だ。中高層の木造混構造でありながら認定外による構造評定を必要としないことが大きなメリットであると考えている。
1時間耐火で設計が可能な方法であるため、自社工法をもたない中堅ゼネコンでも真似ができる汎用性・民主性を備えており,日本の都市の風景を構成する多くの中小雑居ビルにも適合させることができる。
施工の汎用化は今回のプロジェクトの一つのテーマであり、多くの建築関係者が積極的に中高層建築へ木造混構造を採用する好例となればと考えている。
日本の小規模木造では「在来軸組工法」によって過半の住宅が施工されており、郊外や地方の街並みとスケール、ひいては地場の小規模産業が保存されている。では、高密度化する都市部において「在来木造ビル」と呼びうるヴィジョンが生まれるのであれば、国内外から支持される、新しい日本の都市風景を生み出す可能性があるのではないだろうか。
この頂部4層の部分木造は、欧州のルネサンス期において古典を継承するために発展させたオーダーというモデュラーコーディネーションと同様に、日本の固有の木造スケールを都市に継承することのできる方法論であると考えている。貼り付けられた広告のようなファサードではなく、都市を立体化させた銀座の街並みとしての可能性を示している。
そのためにも本件においては木造を耐火被膜材で覆い隠すのではなく、内装や外装においても木材を露出させることで直接的に素材に触れられる燃えどまり層による工法が必要だった。地域で産出される豊富な素材を利用した、新しい街並みづくりのための構造であり、内外装材であり、また都市と森をつなぐアイコンとなる。
アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/4/14-4/20)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。
ハンス・ホライン(1934-2014)の、ポンピドゥー・センターでの展覧会「Hans Hollein transFORMS」の動画です。2025年4月に公開されたもの。英語字幕付。会期は、2025年6月2日まで。展覧会の公式ページはこちら。
隈研吾による講演「Return to Nature」の動画です。ハーバード大学の主催で2025年4月8日に行われたもの。
松本を拠点とし、全国の宿泊施設や福祉施設などを手掛ける「株式会社 倉橋建築計画事務所」の、意匠設計・設備設計・建築企画のスタッフ(経験者・既卒・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
“信州・松本から世界へ 日本文化を未来につなぐ、建築の力を一緒に”
清々しい信州・松本の空気に包まれ、日本文化と現代の感性を融合させた建築を、共に手がけませんか。
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MVRDVとZeccによる、オランダ・ヘールレンの「Heerlen Holy Water」です。
役目を終えた教会を転用した公共プールです。建築家は、新たな社会的機能を付与し歴史的要素も保存する為、かつての身廊をガラス壁で囲んで“床が上下するプール”とする計画を考案しました。そして、床高の調整で様々な活動や催しへの対応が可能となります。施設の使用開始は、2027年末を予定しているとのこと。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
MVRDVとZeccが、オランダ・ヘールレンにある空き教会を公共のプールに改修へ
MVRDVとZecc Architectenが、ヘールレンにある聖フランシス・オブ・アッシジ教会を公共のプールに改修するためのコンペで勝利しました。「ホーリーウォーター(聖なる水)」という愛称が付けられたこの改修は、この空き教会に新たな社会的機能を与えると同時に、国の指定文化財であるこの建物の歴史的要素を保存します。可動式のスイミングプールのフロアが、かつて教会の身廊だった空間に柔軟性をもたらし、水泳に加えてさまざまな活動を行えるようにします。このフロアはまた、空間全体に薄い水の層を張ることを可能にし、教会の印象的な反射を生み出すことで、訪れる人々にまるで水の上を歩いているかのような感覚を与えます。
オランダ南部のヘールレンにある聖フランシス・オブ・アッシジ教会は、100年以上前に建てられ、2023年に礼拝の実施を終了したことで、市がこの建物に別の用途を見出す機会となりました。この国指定の文化財に新たに設けられるプールは、ヘールレンの既存のプールを訪れる人の増加に対応する解決策となると同時に、街の中心部にある特徴的なシルエットを持つ空き建物に新たな命を吹き込みます。この教会の改修は、ローマ博物館の設立やロイヤル・リボリ映画館の改修を含む、より大規模な中心市街地の開発計画の一環として位置づけられています。
設計では、円形の発光キャノピーがメインエントランスを示し、教会の過去を想起させるとともに、過去と現在をつなぐ現代的な要素として機能します。中に入ると、訪れた人々は教会の側廊を通って、更衣室またはケータリング施設へと進むことができます。これらはいずれも教会の奥に位置しています。ガラスの壁が、これらの通路と空調された中央のプールスペースとを隔てています。
スイミングプールの設置スペースを確保するために、既存の床は慎重に撤去されます。教会のベンチは再利用され、プールを囲むガラスの仕切り壁に組み込まれます。一方の側では泳ぐ人のための座席となり、もう一方の側では観客のためのバーテーブルとして使われます。かつての説教壇には新たな役割が与えられ、監視員の座席として使われます。
プールの床には昇降可能な可動式の底面が備えられており、年齢や能力の異なるスイマーに応じたさまざまなアクティビティを可能にします。床を最大限に持ち上げると、下のプールが完全に隠れ、平坦な床面が再び現れるため、この空間は社会的・文化的な活動にも利用できるようになります。さらに、プール全体のエリアに浅い水の層を張ることができます。適切な照明と組み合わせることで、この浅いプールには教会の内部が反射し、訪問者は教会の中で「水の上を歩く」ことができるようになります。
「教会の空き率は高まっているので、これらの建物をどう活用できるかについて、新しくて創造的なアイデアを考え出す必要があります」と、MVRDVの創設パートナーであるヴィニー・マースは語ります。「かつてそうであったように、これらの教会に再び社会的な機能を持たせてはどうでしょうか? 公共のスイミングプールはその目的に理想的に適しています。想像してみてください――教会のヴォールトやステンドグラスを見ながら背泳ぎをするのです」
篠原一男の、TOTOギャラリー・間での建築展「篠原一男 空間に永遠を刻む――生誕百年 100の問い」の会場写真です。
60年代に“住宅は芸術である”と記した建築家の展示です。奥山信一、貝島桃代、セン・クアン、小倉宏志郎のキュレーションで、“永遠性”をテーマに篠原の建築家像を再考しています。また、原図・模型・スケッチ・家具等の資料も公開されています。会期は2025年4月17日~6月22日です。展覧会の公式ページはこちら。
TOTOギャラリー・間では、建築家・篠原一男の生誕100年を記念し、「篠原一男 空間に永遠を刻む――生誕百年 100の問い」を開催します。
篠原一男(1925-2006年)は東京工業大学(現:東京科学大学)で清家清(1918-2005年)に学び、卒業後は同大学で教鞭をとりながらプロフェッサーアーキテクトとして、退職後は自邸兼アトリエ「ハウス イン ヨコハマ」(1985年)に篠原アトリエを構え、設計と言説の発表を続けました。坂本一成、伊東豊雄、長谷川逸子に代表される「篠原スクール」と呼ばれる一群の建築家を輩出するなど、氏の薫陶や影響を受けた多くの建築家が現在、建築界の第一線で活躍しています。
篠原一男は「住宅は芸術である」と唱え、小住宅の設計に多大なエネルギーを費やしました。篠原の住宅は日本における現代住宅のひとつの到達点を示すものとして、現在国内外で再評価の機運が高まっています。この言葉とともに発表された初期の代表作「から傘の家」(1961年)は2022年にスイス、バーゼル近郊(ドイツ、ヴァイル・アム・ライン)のヴィトラ キャンパスに移築再建され、「白の家」(1966年)、「地の家」(1966年)、「谷川さんの住宅」(1974年)もそれぞれ移築や再生によって継承され、その空間を今にとどめています。
本展覧会では建築家の奥山信一氏、貝島桃代氏、建築史家のセン・クアン氏をキュレーターに迎え、生涯を通して自らに「問い」を投げかけ続けた氏の建築家像を、「永遠性」をテーマに再考します。
会場では、東京工業大学篠原研究室作製の原図や模型、真筆のスケッチ、家具などのオリジナル資料を、氏の言説から抽出した「100の問い」と氏自らの分類による「第1の様式」から「第4の様式」に沿って構成し、その活動と人間性を浮かび上がらせます。
篠原の「第5の様式」を予感させる未完の遺作、「蓼科山地の初等幾何」(2006年、計画案)のスケッチも展示予定です。
本展覧会が、氏の遺した空間と言説を次代に継承するための一助になることを願っています。
TOTOギャラリー・間
「『篠原一男 100の問い』への『100の応答』」がPDFでも公開されています。1980年以降生まれの100人の建築家らが篠原の問いに応答する内容です。TOTOギャラリー・間の篠原一男展の一環として企画されました。
篠原一男は、建築作品とともに多数の言説を遺した思想家でもありました。
本展覧会ではそれらを「問い」と捉え、篠原が遺した特徴的な100の言葉を選び展示することを試みています。
篠原が自らに問い続けたものとは何だったのか。篠原を直接知らない世代が篠原の言説をどう受け止め、そこにどのような意味を見いだすのか。1980年以降生まれの100人に篠原の「100の問い」を投げかけ、応答としての言葉を寄せていただきました。 この応答が、より多くの方にとって、篠原の問いを自分ごととして考える架け橋になることを願っています。キュレーター = 奥山信一・貝島桃代・セン・クアン 企画・編集 = 貝島桃代・小倉宏志郎 発行 = TOTOギャラリー・間
小野良輔建築設計事務所が設計した、鹿児島・奄美大島の「佐仁の家」です。
施主が扱う建材の体験なども目的とした貸別荘です。建築家は、機能に捉われない“様々な顔を持つ”存在とする為、風土から導かれる“建築の原型”と向き合い計画しました。そして、地域と繋がりの深い“土俵”の構造形式を引用と再編集して造りました。
奄美大島の最北端、アダンの防風林に囲まれた海の眼の前に位置する小さな貸別荘である。
クライアントは建材加工販売を生業としている。この建築でも彼らの建材を多く採用しており、利用者にとって「別荘」に限らず建材を体験する「ショールーム」的な体験が両立される。
また、オーナー関係者の宿泊利用や、オーナー自身の長期利用等も想定するなど様々な顔を持つ建築として計画することが求められたため、機能や用途に捉われない風土から導かれる建築の原型や成り立ちと向き合う必要があった。
まずはあらゆる使い方を許容できる、大きな空間が必要だと考えた。
この佐仁の家では奄美大島において風土と非常に強いつながりのある「土俵」の構造形式を引用・再編集し実現している。
本来の土俵は大きな丸太柱によって大きな方形屋根を支持する形式であるが、現在は大断面の丸太柱は入手困難であり、奄美大島内で入手できる木材は皆無である。そのオルタナティヴ(代替)としてRC壁が木造トラスの方形屋根を支持する形式を考案した。奄美大島に根付いた伝統的建築の構造形式を引用・参照し実現することで、空間体験が風土を想起させ、島で失われつつある過去の建築形式を現代に再接続するのである。
この大きな土間空間を中心として四隅に小さな個室や水回りを配置し、ボリュームが群れをなすような佇まいが島の分棟形式の民家を想起させることを意図した。これらの小個室や浴室からも外部へ直接アクセス可能となっており、海から直接出入り可能なオーシャンフロントのアクティビティにも対応した形式となっている。
株式会社 柳学アーキテクツの、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。
株式会社柳学アーキテクツが設計スタッフ(中途の正社員)を募集します。
集合住宅、ホテル、公共施設から商業ビルや個人住宅、小さなリノベーションまで設計監理をしている設計事務所です。
コンペで獲得しました板橋区立美術館は2021年BELCA賞(リノベーション建築賞)を受賞しました。集合住宅の仕事では大手デベロッパーから特にデザイン力に高い評価を頂いていて、デザイン力を求められています。
最近はホテルの案件を多く依頼されています。弊社はデザイン力、コストコントロール、設計スキルを高度にバランスしてディテールにまでこだわって設計しています。デザインだけ良いのではない、建築としての本質をいつも求めています。クライアントからはそのバランス感覚についても高い評価をもらっています。
スタッフは企画案づくりから設計、現場監理までプロジェクトを最初から最後まで担当して、一つの建築を完成させていくプロセスを学ぶことが出来ます。また、様々なプレゼンの機会も多くあり、プレゼンシートの作り方からプレゼン方法まで仕事を通じて覚えていくことが出来ます。
担当は常に代表の柳と打ち合わせして、細かいディテールまで丹念に設計していきます。
弊社は個人住宅、小さなリノベーションから比較的規模の大きい建築まで手がけていて、大きな建築ならではのいろいろな経験を積むことが出来るので、将来独立しようと考えている人にも有益な時間を過ごすことが出来ます。経験の浅い人には習熟度を見ながら担当者の手伝いをしながらオンザジョブトレーニングをしてもらい、経験を積んで物件の担当をしてもらうようになります。
フレックスタイム制としていますので、自由に働くことが出来ます。夏休みも有給とは別に1週間設けています。年末年始も1週間以上休みます。また、年1回社員旅行として海外へ出かけます。夜間に働いた人には夜食代が出る制度もあります。
弊社はフレックスタイム制でもあることから社員1人1人が自主的に自己管理してもらいながら、有意義に働いてもらうことを目指しています。また独立しているOBも沢山いて、独立してからも協同してもらっている人もたくさんいます。
フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」です。
建築家は、国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向しました。そして、迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案しました。また、ローカルアーキテクトとして梓設計も参画しています。施設の公式ページはこちら。
こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)
2025年大阪・関西万博におけるサウジアラビア王国パヴィリオンが開館
2025年大阪・関西万博のサウジアラビア王国パヴィリオンが一般公開されました。フォスター・アンド・パートナーズによってデザインされ、夢洲のウォーターフロントに位置するこのパヴィリオンは、サウジアラビアの町や都市を探訪する体験を想起させる空間体験を創出し、来場者が王国の未知の魅力とつながる没入型の交流の場を提供しています。
この持続可能性が高く包摂的なパヴィリオンは、そのレガシーを見据えてデザインされており、日本の建築環境総合性能評価システムにおいて最高ランク(CASBEE S)を取得し、運用時のカーボン排出量が実質ゼロとなる予定です。
フォスター・アンド・パートナーズのスタジオ責任者であるルーク・フォックスは、次のように述べています。「サウジアラビアのパヴィリオンが一般公開され、最初の来場者を新たな発見の壮大な旅へと迎える準備が整ったことを大変嬉しく思います。このプロジェクトはサウジアラビアの文化を称えるものであり、王国を特徴づける素晴らしい街並みや魅力的な自然の風景を想起させます。すべての要素が丁寧に検討されており、持続可能性が高く、誰もが利用しやすい唯一無二の体験を創出しています」
来場者は、サウジアラビア原産の植物が植えられた前庭からパヴィリオンに入り、狭い路地を進んでいくと、この計画の中心となるサウジ・コートヤードへとたどり着きます。このコートヤードは、日中は静かに思索を巡らせるひとときを提供し、夜にはパフォーマンスやイベントの会場へと姿を変えます。ここから来場者は、迷路のように曲がりくねった路地が広がる「村」を探索することができ、そこには59 ProductionsとSquint/OperaからなるJourneyとの緊密な協力のもとデザインされた、一連の没入型空間へとつながる窓や出入口があります。このプロジェクトは、サウジアラビアの建築遺産を称え、場所の持つ感覚を呼び起こし、来場者に王国の街並みにおける日常生活や都市の構造を垣間見せます。
伯耆原洋太 / HAMS and, Studioと伯耆原智世が設計した、東京の住戸改修「切断の諸相06『Pale Veil』」です。
西側に大きなバルコニーのある区画での計画です。建築家は、内外が一体的な“縁側としての住居”を求め、日照の変化等にも対応する“環境装置”を備えた空間を考案しました。具体的には、蔀戸を参照した“バタフライ状に開閉するタープ”を開発して開口に設置しました。
外のようなリビング、内のようなバルコニー。欄間越しに見えないけど聞こえてくる音。ガタガタな既存躯体を漂白する塗装。内と外、パブリックとプライベート、新と旧。対を成す様々な物事に対し、淡く跨り、覆い包むようなベールを着せることで、両者の「間」を繋ぐ計画とした。
幹線道路と線路の交差部の中高層地域に位置するマンションの一室改修計画。
建物の表側である幹線道路と線路による都市インフラの面に対し、裏側には低層住居地域と緑道、そして富士の山並みを望むことができる。用途地域の境界ラインに必然的に表れる高低差を一手に感得できる大きなバルコニーをもつ区画である。目まぐるしくせわしない都市インフラの動きをすぐ背後に控えながら、物静かで緩やかな、大きな風景を捉える、内と外が一体的にある縁側としての住居を試行した。
マンションの屋上を背負う環境負荷の高い区画において、一日の中、また、季節ごとの陽の変化に対して追従できる「バタフライ蔀タープ」を設えた。内部側は透過度の異なる2枚の布にSUSパイプを貫通させ、受金物によって吊り下げ・吊り上げ可能当とし、陽が射しこまない午前中は布2枚を吊り上げることで視線を抜くことを可能とした。
外部側は、水平方向に奥行を持たせることで低い西陽にも追従可能としながら、夏場の強い陽が射す時は、垂直に垂れ下げることで外部側にて直射を遮断し、冷房効率に配慮した。内側/外側とバタフライ状に開閉できる、日本古来の内外間仕切りである蔀戸を参照したタープにて、西間口全体に展開することで、居心地を作りながら環境装置となる「居場所のインフラ」を試行した。
富永讓と西沢立衛による、連続講義「ル・コルビュジエ ー建築、旅、作品集からー」が開催されます。
コルビュジエの建築・旅・作品集を手がかりに、豊かさと現代にもつながる可能性を読み解く内容です。会場は、横浜国立大学大学院 IUIパワー・プラントホールです。第1回は、西沢立衛による「Le Corbusier Oeuvre complete ル・コルビュジエ全作品集 その1」です。開催日は、2025年4月22日(火)。入場無料です。イベントの公式ページはこちら。
Y-GSAが企画する横浜建築都市学S「ル・コルビュジエー建築、旅、作品集からー」を開催します。
20世紀を代表する建築家であり、その建築、思想、および活動が今もなお、建築を志す多くの人々に影響を与え続けている、ル・コルビュジエ。今学期の横浜建築都市学では、建築家・富永讓氏と、西沢立衛氏を講師とし、ル・コルビュジエの建築、創作の源となった旅、さらにはその作品集を手がかりに、その豊かさと現代にもつながる可能性とを読み解いていきます。
以下に、詳細な情報を掲載します。
永山祐子の作品集『建築から物語を紡ぐ』をプレビューします。
大阪・関西万博のパヴィリオンを含む45作品を収録しています。プロジェクトの発想源や設計プロセスに関するエピソードも紹介されています。また、五十嵐太郎による論考も掲載。発売日は、2025年5月8日です。また、末尾に大阪で行われる講演会の情報も掲載します。
開幕したばかりの2025年大阪・関西万博のパナソニックグループパビリオン「ノモの国」、ウーマンズパビリオンをはじめ、LOUIS VUITTON 大丸京都店、豊島横尾館などの初期作、近作のドバイ万博日本館、東急歌舞伎町タワー、松坂屋名古屋店、現在進行中のTOKYO TORCH Torch Towerをふくむ45作品を収録。Recipe(レシピ)ページとして、プロジェクトの発想の源、設計プロセスにおけるエピソードが記されています。
巻末寄稿「現象をもたらすかたち」は、五十嵐太郎氏(建築史家・建築評論家)、ブックデザインは、脇田あすか氏・山口日和氏が担当。建築家としての24年間の歩みとともに、ジュエリーから超高層までを手がけ、未来に邁進する原動力を自らの言葉で綴った一冊。
建築作品集としてはもちろん、建築家を志す方や興味がある方など、広く手に取りやすい構成となっています。
以下に、プレビュー画像を掲載します。
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