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小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「津山信用金庫 勝山支店」。地元の木材産業の魅力を伝える建築との要望に、地域工場を活用したCLT構造と在来工法を組み合わせて設計、折板屋根が実現した無柱空間は施設に求められる“地域のサロン”として機能
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「津山信用金庫 勝山支店」。地元の木材産業の魅力を伝える建築との要望に、地域工場を活用したCLT構造と在来工法を組み合わせて設計、折板屋根が実現した無柱空間は施設に求められる“地域のサロン”として機能 photo©Ken'ichi Suzuki
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「津山信用金庫 勝山支店」。地元の木材産業の魅力を伝える建築との要望に、地域工場を活用したCLT構造と在来工法を組み合わせて設計、折板屋根が実現した無柱空間は施設に求められる“地域のサロン”として機能 photo©Ken'ichi Suzuki
小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「津山信用金庫 勝山支店」。地元の木材産業の魅力を伝える建築との要望に、地域工場を活用したCLT構造と在来工法を組み合わせて設計、折板屋根が実現した無柱空間は施設に求められる“地域のサロン”として機能 photo©Ken'ichi Suzuki

小原賢一+深川礼子 / ofaによる、岡山の「津山信用金庫 勝山支店」です。
地元の木材産業の魅力を伝える建築との要望に、地域工場を活用したCLT構造と在来工法を組み合わせて設計、折板屋根が実現した無柱空間は施設に求められる“地域のサロン”として機能します。施設のページはこちら

木材産業の盛んな岡山県真庭市勝山地域の信用金庫の店舗を移転、新築するプロジェクトです。

地域産業の魅力を伝えて後押しするとともに、地域での木材利用のきっかけにもなるよう、木を活用した建築が求められました。また、これからの金融機関の姿として、様々な相談やコミュニケーションができる、地域のサロンのような場所になることをめざしました。

建築家によるテキストより

地域にCLTの製作工場があることから、建物は、CLT構造に在来木造を取り入れて、適材適所の木造建築として計画しました。L型の平面を、CLTを部分的にプリーツのように折った壁と屋根で構成し、効果的に強度を確保しています。

建築家によるテキストより

金融機関の店舗として必要なセキュリティーレベルを確保しながら、守るべき執務室と開きたいロビーは、CLTの厚い壁で区切りつつ、カウンター上は木の折板がそのままみえる天井で一体的につないでいます。内装を木の現しとすることで、温かみのある肌や色合いを感じることのできる親しみやすい空間としました。

ロビーは接客、レクチャー、イベント等を想定しています。北側の大きな開口によって明るく、外部からも中の様子や木の大きな壁が見えて立ち寄りやすい、地域交流にも活用できるスペースです。屋根を部分的にCLTの折板として掛け、ロビーからカウンターにかけて柱のない大きな空間を確保しました。

建築家によるテキストより
中村航 / Mosaic Designによる、神奈川・葉山町の住宅「PANORAMA HOUSE」。海と山を望む斜面地に計画、敷地の持つポテンシャルを最大限に生かす事を求めて環境や眺望との関係性から各階の機能と床面積を決定、階ごとに異なるヴォリュームを積層した構成を特徴とする建築
中村航 / Mosaic Designによる、神奈川・葉山町の住宅「PANORAMA HOUSE」。海と山を望む斜面地に計画、敷地の持つポテンシャルを最大限に生かす事を求めて環境や眺望との関係性から各階の機能と床面積を決定、階ごとに異なるヴォリュームを積層した構成を特徴とする建築 photo©藤本一貴
中村航 / Mosaic Designによる、神奈川・葉山町の住宅「PANORAMA HOUSE」。海と山を望む斜面地に計画、敷地の持つポテンシャルを最大限に生かす事を求めて環境や眺望との関係性から各階の機能と床面積を決定、階ごとに異なるヴォリュームを積層した構成を特徴とする建築 photo©藤本一貴
中村航 / Mosaic Designによる、神奈川・葉山町の住宅「PANORAMA HOUSE」。海と山を望む斜面地に計画、敷地の持つポテンシャルを最大限に生かす事を求めて環境や眺望との関係性から各階の機能と床面積を決定、階ごとに異なるヴォリュームを積層した構成を特徴とする建築 photo©藤本一貴

中村航 / Mosaic Designが設計した、神奈川・葉山町の住宅「PANORAMA HOUSE」です。
海と山を望む斜面地に計画、敷地の持つポテンシャルを最大限に生かす事を求めて環境や眺望との関係性から各階の機能と床面積を決定、階ごとに異なるヴォリュームを積層した構成を特徴とする建築です。

​​相模湾と富士山を望む、斜面地の住宅「PANORAMA HOUSE」は、1・2階はRC造、3階が木造の地上3階建で、上階にいくほど床面積が増える構成。

建築家によるテキストより

隣地建物との関係から1階はほとんどビューが取れず、2階に上がるとビューがとれるが背面道路と同レベルとなり、3階のみが純粋に開放可能という敷地だったため、1階はピロティ+玄関のみとして面積を最小に、2階に寝室とサンルーム、3階が最も面積の大きくなるようにボリュームを張り出させ、パノラマビューのリビングとオーシャンビューの露天風呂を設けた。

建築家によるテキストより

変形敷地のため接道が敷地角からしかとれず、そのアクセスに合わせてピロティ部分の柱(壁構造のためL字型の壁の組み合わせ)を三角形とし、斜めの抜けをつくり、隣地建物を避けた空間の広がりを生み出す。2階は室を効率よく配置し、構造的に建物を固め、3階はビューを最大限に活かす大開口と、フルオープンの木サッシでテラスとリビングを一体化した。

建築家によるテキストより
大阪・関西万博の「いのちの輝きプロジェクト」に、建築分野からSANAA・隈研吾・小堀哲夫・noiz・小野寺匠吾・橋本尚樹・遠藤治郎が参加。各界のプロデューサーとコラボしパヴィリオンをデザイン
大阪・関西万博の「いのちの輝きプロジェクト」に、建築分野からSANAA・隈研吾・小堀哲夫・noiz・小野寺匠吾・橋本尚樹・遠藤治郎が参加。各界のプロデューサーとコラボしパヴィリオンをデザインnoizが関わるパヴィリオン。
大阪・関西万博の「いのちの輝きプロジェクト」に、建築分野からSANAA・隈研吾・小堀哲夫・noiz・小野寺匠吾・橋本尚樹・遠藤治郎が参加。各界のプロデューサーとコラボしパヴィリオンをデザイン小野寺匠吾が関わるパヴィリオン
大阪・関西万博の「いのちの輝きプロジェクト」に、建築分野からSANAA・隈研吾・小堀哲夫・noiz・小野寺匠吾・橋本尚樹・遠藤治郎が参加。各界のプロデューサーとコラボしパヴィリオンをデザインSANAAが関わるパヴィリオン。

大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)の「いのちの輝きプロジェクト」に、建築分野からSANAA隈研吾小堀哲夫noiz小野寺匠吾橋本尚樹遠藤治郎が参加することが発表されています。各界の著名人8名がプロデューサーとなり、それぞれの建築家とコラボレーションする形でパヴィリオンが建設されるとの事です。

「いのちの輝きプロジェクト」は、展示パビリオン「シグネチャーパビリオン」、イベント「シグネチャーイベント」をリアル会場、バーチャル会場で展開いたします。各界で活躍する8人のプロデューサーが主導し、「いのちの輝きプロジェクト」から得られる体験は、人びとにいのちを考えるきっかけを与え、創造的な行動を促すものと考えます。他者のため、地球のために、一人ひとりが少しの努力をすることをはじめることを促します。その重なり合い、響きあいが、人を笑顔にし、ともに「いのち輝く未来社会をデザインすること」につながっていくものと考えます。

それぞれの建築家が関わるパヴィリオンの画像は以下に掲載します。

横山周作 / STAR DESIGN OFFICEによる、愛媛・松山市の、飲食店舗「しののめ菜」。築70年の建物を飲食店にする計画で、既存外観を生かし内部に現代性と非日常を求めて地域産和紙等の素材で空間を装飾、新旧の部分が移ろう自然と一体となり展開する空間をつくる
横山周作 / STAR DESIGN OFFICEによる、愛媛・松山市の、飲食店舗「しののめ菜」。築70年の建物を飲食店にする計画で、既存外観を生かし内部に現代性と非日常を求めて地域産和紙等の素材で空間を装飾、新旧の部分が移ろう自然と一体となり展開する空間をつくる玄関 photo©北村 徹
横山周作 / STAR DESIGN OFFICEによる、愛媛・松山市の、飲食店舗「しののめ菜」。築70年の建物を飲食店にする計画で、既存外観を生かし内部に現代性と非日常を求めて地域産和紙等の素材で空間を装飾、新旧の部分が移ろう自然と一体となり展開する空間をつくる1階廊下より茜の間を見る photo©北村 徹
横山周作 / STAR DESIGN OFFICEによる、愛媛・松山市の、飲食店舗「しののめ菜」。築70年の建物を飲食店にする計画で、既存外観を生かし内部に現代性と非日常を求めて地域産和紙等の素材で空間を装飾、新旧の部分が移ろう自然と一体となり展開する空間をつくる金の間 photo©北村 徹

横山周作 / STAR DESIGN OFFICEが設計した、愛媛・松山市の、飲食店舗「しののめ菜」です。
築70年の建物を飲食店にする計画で、既存外観を生かし内部に現代性と非日常を求めて地域産和紙等の素材で空間を装飾、新旧の部分が移ろう自然と一体となり展開する空間をつくる事が意図されました。店舗の公式サイトはこちら

70年前に建てられた建築を、老舗すき焼き・しゃぶしゃぶ店の移設先として再生させるプロジェクト。

建築家によるテキストより

外観は補修・外構以外手を加えず、内部空間に現代と、一時を過ごす場所として非日常の華やかさを内包させようと考えた。
丁寧な仕事がなされた本館に簡素なつくりの増築棟が併設された構造となっており、すべてが庭に面する独立した5つの個室とした。

建築家によるテキストより

特に老朽化が激しく、飲食店として現しにするつくりではないと判断した増築棟は構造補強後、収納スペースを「床」に変換させ、新しい主のあかしを表現する空間とした。主人の趣向を表す「床」を空間に変化を与える重要な要素と考え、既存の構造柱に地元愛媛の五十崎和紙を巻き床柱に見立てることで新設し、外部・内部の新旧の空間が、移ろう自然と一体となって展開していく構成を目指した。

建築家によるテキストより
竹田真志 / raumusによる、岡山市の住宅「土田の民家」。増改築を経た古民家を改修する計画、“民家の在り方”を取り戻し継承しつつ現代の生活様式への適合を目指して設計、新旧が併存し調和させ“古くもあり新しくもある”状態をつくる
竹田真志 / raumusによる、岡山市の住宅「土田の民家」。増改築を経た古民家を改修する計画、“民家の在り方”を取り戻し継承しつつ現代の生活様式への適合を目指して設計、新旧が併存し調和させ“古くもあり新しくもある”状態をつくる photo©山内紀人
竹田真志 / raumusによる、岡山市の住宅「土田の民家」。増改築を経た古民家を改修する計画、“民家の在り方”を取り戻し継承しつつ現代の生活様式への適合を目指して設計、新旧が併存し調和させ“古くもあり新しくもある”状態をつくる photo©山内紀人
竹田真志 / raumusによる、岡山市の住宅「土田の民家」。増改築を経た古民家を改修する計画、“民家の在り方”を取り戻し継承しつつ現代の生活様式への適合を目指して設計、新旧が併存し調和させ“古くもあり新しくもある”状態をつくる photo©山内紀人

竹田真志 / raumusが設計した、岡山市の住宅「土田の民家」です。
増改築を経た古民家を改修する計画、“民家の在り方”を取り戻し継承しつつ現代の生活様式への適合を目指して設計、新旧が併存し調和させ“古くもあり新しくもある”状態をつくる事が意図されました。

陶芸家と料理家の夫婦、幼い子供たちの4人家族のための住宅。

クライアントは新しい生活の拠点とする岡山で、茅葺き屋根の古民家を購入し改修して住むことにした。敷地周辺には同じく茅葺き屋根の上に金属板を葺き、現代まで住まれている古民家が数軒点在している。元々は農家の為の住まいとして作られたこの住宅は、数度の増築や改修によって少し窮屈な印象の空間になっていた。

建築家によるテキストより

そこでこの地域の古民家の持つおおらかな雰囲気を取り戻し、民家の在り方を継承した上で現代的なライフスタイルに合うように大きく間取りを変更することで、古い、新しいという枠組みを超えて、現代における民家の形をこの家族を支える生活の器として蘇らせたいと考えた。

建築家によるテキストより

古民家の改修に際し、新旧の部位を対比、もしくは同化させる方法は避けた。
既存の柱や丸太の梁など時を重ねてきたモノの存在感に対し、木やモルタル、スチールなど様々な種類の素材を付加することで、どこまでが新しくどこまでが古いのか解らないような状態を目指した。現代的な住まい方を実践しながらも、「古いものの持つ味わいを楽しみたい」というクライアント要望に対し、それらを併存しながら調和することが適切と考えた。

建築家によるテキストより
丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナムの店舗「Pizza 4P’s アークパビリオン」。新設商業モールの独立棟として計画、工業都市の特徴を取り込んだ象徴的な建築を目指してモールを巨大な港に見立て“方舟”の様に設計、工業素材を建材に使用し視覚と触覚で都市を感じさせる
丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナムの店舗「Pizza 4P’s アークパビリオン」。新設商業モールの独立棟として計画、工業都市の特徴を取り込んだ象徴的な建築を目指してモールを巨大な港に見立て“方舟”の様に設計、工業素材を建材に使用し視覚と触覚で都市を感じさせる南側夜景外観 photo©大木宏之
丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナムの店舗「Pizza 4P’s アークパビリオン」。新設商業モールの独立棟として計画、工業都市の特徴を取り込んだ象徴的な建築を目指してモールを巨大な港に見立て“方舟”の様に設計、工業素材を建材に使用し視覚と触覚で都市を感じさせる2階南側 photo©大木宏之
丹羽隆志アーキテクツによる、ベトナムの店舗「Pizza 4P’s アークパビリオン」。新設商業モールの独立棟として計画、工業都市の特徴を取り込んだ象徴的な建築を目指してモールを巨大な港に見立て“方舟”の様に設計、工業素材を建材に使用し視覚と触覚で都市を感じさせる3階吹抜 photo©大木宏之

丹羽隆志アーキテクツが設計した、ベトナムの店舗「Pizza 4P’s アークパビリオン」です。
新設商業モールの独立棟として計画、工業都市の特徴を取り込んだ象徴的な建築を目指してモールを巨大な港に見立て“方舟”の様に設計、工業素材を建材に使用し視覚と触覚で都市を感じさせる事が意図されました。店舗の公式サイトはこちら

首都ハノイから100kmほど東へ。
紅河の河口に位置するハイフォンはベトナム北部で最大の港を擁し、物流と工業のハブである。
「Pizza 4P’sアークパビリオン」と名付けられたこのプロジェクトは新設のショッピングモールの一角に独立棟として設計された。

建築家によるテキストより

ハイフォンの工業都市としての特徴と価値を取り込み、新都市エリアにシンボリックなモニュメントをつくる。また、Pizza 4P’sの掲げるサスティナブルダイニングのコンセプトも反映したい。そこで人と物とが集積する巨大な港のようなショッピングモールに、都市の記憶を載せて係留された方舟(アーク)としてデザインした。

建築家によるテキストより

工業港湾都市ハイフォンでは様々な工業素材が手に入る。そのテクニカルな素材を光とともに空間の演出に用いた。エントランスドアを開けると、金属のチェーンカーテンがゲストを迎える。さらに、大きさや形状の異なる鎖をファサード、手すり、登攀植物のサポートなどに用いた。ハイサイドライトと縦スリットの窓から入ってきた光がこれらの鎖に反射し、刻一刻と変わる自然光を映し出す。
港湾都市から出る様々なスクラップ。それをリサイクルするジャンクヤードの片隅から船舶用の堅牢な照明を探し出した。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/4/11-4/17]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/4/11-4/17]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/4/11-4/17)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 葛島隆之建築設計事務所による、静岡・浜松市の、農業用倉庫「Pergola」。山々に囲まれた自然豊かな敷地に計画、施主の暮らしに呼応する建築を求めて周囲の木々との関係性と求められる機能性を手掛かりに形態を決定、建てる事で環境を肯定する在り方を目指す
  2. 齋藤隆太郎 / DOGによる、東京・世田谷区の「代田の屏風長屋」。施主邸を含む4戸の木造長屋計画、住戸間遮音を考慮し境界沿いに建物を配置した上で南側を平屋とし中庭への採光を確保、中庭を規定する“ジグザグ屏風壁”は公私の調整・景観向上・構造安定の役割も担う
  3. 隈研吾建築都市設計事務所とCCHEによる、スイス・ジュネーブの公共的機能を持つ学生寮。寮に加え図書館等の機能を内包する施設で、地上階に公的機能を上層階に宿舎機能を配置した上でゾーニングにグラデーションを設定、地上から屋上までを繋ぐ“プロムナード”により住人同士の出会いも誘発
  4. 深江康之建築設計事務所による、愛知・安城市の「安城の家」。70代夫婦の終の棲家として計画、家族の為の部屋の集合でなく“個”に焦点をあて個室とその延長となる空間を二組つくり積層、吹抜を介し気配を繋ぐ事で適度な距離感の“添う”感覚も生み出す
  5. 遠藤隆洋建築設計事務所による、神奈川の住宅「北鎌倉ハウス」。山の上の古い閑静な住宅地に計画、地域との関係を重ねられる建築を目指して住人の活動がファサードとなる様な構成を考案、各要素の在り方を丁寧に見直してこの場所に相応しい形をつくる
  6. DDAAとSOUP DESIGN Architectureによる、長崎・波佐見町の「HIROPPA」。企業が立ち上げた広場・店舗・カフェからなる施設で、“自然な賑わいが生まれる場”の要望に対して様々に解釈可能な“地面”をデザイン、特殊なランドスケープも組み合わせ“原っぱ”と“遊園地”の両立を試みる
  7. 若松均建築設計事務所による、東京・渋谷区の住宅「富ヶ谷路地の家」。数十年変わらない雰囲気も残る住宅密集地に計画、この場の建築の在り方を求め周辺の時を経た家々に寄せた佇まいの外観を考案、内部は対照的に小さな敷地の“余白”として空間をつくる
  8. 川西敦史建築設計事務所による、兵庫・川西市の住宅「鶯の家」。周囲に閉じた家々が並ぶ郊外住宅地に計画、住まいを複数の庭で分解して再構築する事で多彩な居場所を生成、環境を取り込む庇と庭を立体化する屋根により生活環境を外に開く事を意図
  9. ネリ&フーによる、シンガポールの住宅「The House of Remembrance」。永眠した母を記憶する空間と愛着ある既存屋根形状の継承という要望に、中国伝統の中庭の家“四合院”を最解釈した構成と勾配屋根を組み合わせ設計、中央に設けた母の為の庭を囲むよう生活空間を配置
  10. 清水忠昭一級建築士事務所による、東京・杉並区の、二棟の住宅「姉弟の庭」。受け継いだ土地を分割し二つの住宅を建てる計画、二棟が一体に見える様な屋根勾配の操作に加えて建物間に共用庭を設置、相続という条件を利用し新たな場づくりを目指す
  11. 伊藤孝紀 / タイプ・エービーによる、愛知・蟹江町の、コミュニティ施設「CULVERT PARK」。施主建設会社が求める“地域に親しまれる建築”に応える為、地域の声を聴き要件から整理して子供が身体を使い遊べて人々が集える空間を構想、土木製品転用による“スケールのズレ”で様々な居場所を作る
  12. 江藤健太アトリエによる、大分の住宅「別府の家」。地域の特色の石垣が残る細長い敷地に計画、適度な距離感で二世帯住宅の利点を享受できる空間を目指して建物を貫く土間ホールを設計、限られた面積内で各諸室の延長となり緩衝と交流の役割を担う
  13. 蔵楽友美 / FIVESによる、近畿地方の住戸改修「A-HOUSE」。既存の一般住戸に不満と疑問をもつ施主の為に計画、様々な“住まいの機能改善”の要望に綿密なやり取りを重ねて問題を整理、機能と美観を両立した小さなデザインの集積で空間をつくる
  14. 堤庸策 / arbolによる、兵庫・丹波市の住宅「丹波の家」。周囲への眺望よりもプライバシー確保や世界観への没入との要望に、外部から隔てた庭とガラス張りのリビングにより“暮らしの風景”を構築、建築の内と外の異なる風景を循環する生活の空間をつくる
  15. 工藤浩平建築設計事務所による、東京・世田谷区の住戸改修「J邸」。70年代の坂倉事務所設計の住戸を改修、壁構造で間仕切りも変更不可な条件に対し施主固有の“暮らしの軌跡”を解像度高く抽出し設計する方法を考案、断片的な生活の集まりで全体の空間をつくる
  16. 神戸市が「建築家との協働による空き家活用促進事業」の概要を公開。補助金の上限は500万円とのこと
  17. 加藤直樹 / N.A.Oによる、神奈川・横浜市の住宅「HOUSE-NN」。母屋に子世帯の住まいを増築する計画、生活の営みをポジティブに許容する建築を目指して“要素の多さ”を意識し設計、限られた面積の中に二つの庭と吹抜をつくり開放性も生み出す
  18. 森岡寿起 / SO-ANによる、兵庫・神戸市の店舗「NUTS LAB」。歴史ある企業が創業地に新業態店舗を作る計画で、ラボ併設型でコンセプトの“化学”を表現する為に無機と有機の異素材を組合せ設計、厨房をオープンとしてライブ感を価値として提供
  19. 徳本賢洛 / TOK205による、新潟・北蒲原郡の住宅「聖籠35」。農村に建つ平屋の建替で集落文化に興味を持ち計画、過去から続く平面や配置を観察分析して設計に反映、地域住居の特徴の張り出す玄関を残し転用する事でも集落の固有性を継承
  20. スノヘッタによる、アメリカ・ニューハンプシャー州の、ホプキンス芸術センターの改修と拡張。大学敷地内の地域の舞台芸術と映画の拠点施設で、構内の表玄関として人々の集う場となるべく都市構造や近隣の自然を参照し計画、既存建築を補完しながら現代的な表現創造の場をつくる

OMA NYの公式アカウントで、「ap賞(アーキテクチャーフォト賞)」のトロフィーが紹介
OMA NYの公式アカウントで、「ap賞(アーキテクチャーフォト賞)」のトロフィーが紹介 photo courtesy of OMA NY

OMA NYのinstagram公式アカウントで、ap賞のトロフィーが紹介されました。
「ap賞(アーキテクチャーフォト賞)」は、弊サイトが8年前から行っているアワードで、年間のユニークユーザー数を元にランキングを制作し、上位10作品を表彰いたします。OMA NYは、建築作品「天神ビジネスセンター」にて2021年のap賞に入賞しました。
トロフィーに関して、その形態が「初期のコンセプトに驚くほど似ている」と、コメントしています。

Thank you @architecturephotonet for the honor and trophy with an uncanny likeness to an early project concept.

ap賞は、弊サイトに掲載された特集記事の建築作品が対象となります。
特定の審査員の判断によらない事を特徴としネットメディアならではの特性を生かし運営されています。今後も皆様の作品投稿をお待ちしています。

TOTO通信『2022年春号 特集:主屋を変革する増築』のオンライン版

TOTO通信『2022年春号 特集:主屋を変革する増築』のオンライン版が公開されています。宮城島崇人村山徹+加藤亜矢子増田信吾+大坪克亘平井充+山口紗由の増築作品の写真と図面を掲載しています。

誰かが五・七・五の上の句を詠んだ後にまた別の人が七・七の下の句を詠む。そしてさらに別の人が上の句を付け加えるというように、人を変えながら、言葉がつながっていく連歌。どう下の句を詠むかによって、上の句の感じ方がすっかり変わる。それと同じように、過去の人から受け継いだ建築に、新たに増築をするとき、主屋の建築のあり方を生まれ変わらせるようなアイデアがある。ただの機能の付け足しではない、既存の建築を変革するような増築を特集する。

堤庸策 / arbolによる、兵庫・丹波市の住宅「丹波の家」。周囲への眺望よりもプライバシー確保や世界観への没入との要望に、外部から隔てた庭とガラス張りのリビングにより“暮らしの風景”を構築、建築の内と外の異なる風景を循環する生活の空間をつくる
堤庸策 / arbolによる、兵庫・丹波市の住宅「丹波の家」。周囲への眺望よりもプライバシー確保や世界観への没入との要望に、外部から隔てた庭とガラス張りのリビングにより“暮らしの風景”を構築、建築の内と外の異なる風景を循環する生活の空間をつくる photo©下村康典
堤庸策 / arbolによる、兵庫・丹波市の住宅「丹波の家」。周囲への眺望よりもプライバシー確保や世界観への没入との要望に、外部から隔てた庭とガラス張りのリビングにより“暮らしの風景”を構築、建築の内と外の異なる風景を循環する生活の空間をつくる photo©下村康典
堤庸策 / arbolによる、兵庫・丹波市の住宅「丹波の家」。周囲への眺望よりもプライバシー確保や世界観への没入との要望に、外部から隔てた庭とガラス張りのリビングにより“暮らしの風景”を構築、建築の内と外の異なる風景を循環する生活の空間をつくる photo©下村康典

堤庸策 / arbolが設計した、兵庫・丹波市の住宅「丹波の家」です。
周囲への眺望よりもプライバシー確保や世界観への没入との要望に、外部から隔てた庭とガラス張りのリビングにより“暮らしの風景”を構築、建築の内と外の異なる風景を循環する生活の空間をつくる事が意図されました。

立地は兵庫県の丹波市。天然記念物の巨大な杉と、川が流れる長閑な田園風景の山内に位置する。
子どもが生まれ家族が増え、先代から受け継いだ土地に根付いた暮らしを送りたいとご相談を受けた。

建築家によるテキストより

郊外の住宅設計の特徴として、建築家の多くは“美しい景色を室内へいかに切り取るか”の「借景」をメインに考えがちで、今回も計画当初はそう考えていた。しかし、仕事で海外を飛び回る施主にとって、この周辺の風景を眺める暮らしは単調に感じるご経験がおありであること、かつ、プライオリティーが高い要素として「プライバシーの確保」のご要望があった。

建築家によるテキストより

豊かな自然環境の良さを生かしつつ都会にいるような、住み手の世界観に入り込める、洗練されて快適な暮らしを送りたい。その他にヒアリングで出てきた重要視する項目を順に並べると、「室温の快適性」「広く開放的なリビング」「各場所の広さ」「収納力」「プライバシー確保」の5つになった。

建築家によるテキストより
遠藤隆洋建築設計事務所による、神奈川の住宅「北鎌倉ハウス」。山の上の古い閑静な住宅地に計画、地域との関係を重ねられる建築を目指して住人の活動がファサードとなる様な構成を考案、各要素の在り方を丁寧に見直してこの場所に相応しい形をつくる
遠藤隆洋建築設計事務所による、神奈川の住宅「北鎌倉ハウス」。山の上の古い閑静な住宅地に計画、地域との関係を重ねられる建築を目指して住人の活動がファサードとなる様な構成を考案、各要素の在り方を丁寧に見直してこの場所に相応しい形をつくる photo©中山保寛写真事務所
遠藤隆洋建築設計事務所による、神奈川の住宅「北鎌倉ハウス」。山の上の古い閑静な住宅地に計画、地域との関係を重ねられる建築を目指して住人の活動がファサードとなる様な構成を考案、各要素の在り方を丁寧に見直してこの場所に相応しい形をつくる photo©中山保寛写真事務所
遠藤隆洋建築設計事務所による、神奈川の住宅「北鎌倉ハウス」。山の上の古い閑静な住宅地に計画、地域との関係を重ねられる建築を目指して住人の活動がファサードとなる様な構成を考案、各要素の在り方を丁寧に見直してこの場所に相応しい形をつくる photo©中山保寛写真事務所

遠藤隆洋建築設計事務所が設計した、神奈川の住宅「北鎌倉ハウス」です。
山の上の古い閑静な住宅地に計画、地域との関係を重ねられる建築を目指して住人の活動がファサードとなる様な構成を考案、各要素の在り方を丁寧に見直してこの場所に相応しい形をつくる事も意図されました。

敷地は北鎌倉の山の上にあり、雨戸やカーテンを締め切った住宅が目立つ古い閑静な住宅地である。

建築家によるテキストより

閉じられた開口部は、周辺環境や地域との関係を持つことを拒む意思表示のように感じられ、結果として住宅が地域に対して背を向けているかのような寂しい雰囲気を生み出してしまう。あらたに建築をそこにつくることで、その地域が少し賑やかに、少し明るくなるきっかけとなり、またそれが継続されていくためにはどうすればいいかを考えた。

建築家によるテキストより

具体的には寝室を内側に、それ以外の食べる・くつろぐ・読む・仕事をするなどの場所を外側に配置した。
その外側の場所を「みんなのための場所」と呼ぶ。「みんなのための場所」は動線を兼ねて一階から二階まで立体的に連続していく。内側には「ひとりのための場所」を配置する。寝室・便所・風呂などがそれにあたる。さらに内側には「光庭」を配置する。

建築家によるテキストより
川西敦史建築設計事務所による、兵庫・川西市の住宅「鶯の家」。周囲に閉じた家々が並ぶ郊外住宅地に計画、住まいを複数の庭で分解して再構築する事で多彩な居場所を生成、環境を取り込む庇と庭を立体化する屋根により生活環境を外に開く事を意図
川西敦史建築設計事務所による、兵庫・川西市の住宅「鶯の家」。周囲に閉じた家々が並ぶ郊外住宅地に計画、住まいを複数の庭で分解して再構築する事で多彩な居場所を生成、環境を取り込む庇と庭を立体化する屋根により生活環境を外に開く事を意図 photo©田中克昌
川西敦史建築設計事務所による、兵庫・川西市の住宅「鶯の家」。周囲に閉じた家々が並ぶ郊外住宅地に計画、住まいを複数の庭で分解して再構築する事で多彩な居場所を生成、環境を取り込む庇と庭を立体化する屋根により生活環境を外に開く事を意図 photo©田中克昌
川西敦史建築設計事務所による、兵庫・川西市の住宅「鶯の家」。周囲に閉じた家々が並ぶ郊外住宅地に計画、住まいを複数の庭で分解して再構築する事で多彩な居場所を生成、環境を取り込む庇と庭を立体化する屋根により生活環境を外に開く事を意図 photo©田中克昌

川西敦史建築設計事務所が設計した、兵庫・川西市の住宅「鶯の家」です。
周囲に閉じた家々が並ぶ郊外住宅地に計画、住まいを複数の庭で分解して再構築する事で多彩な居場所を生成、環境を取り込む庇と庭を立体化する屋根により生活環境を外に開く事が意図されました。

周囲の環境に表の2つの庭と内側の3つの庭でつながる住宅である。

建築家によるテキストより

住まいを庭で分解し、再構築することで、たくさんの居場所を形作りながら、互いに距離を取り、環境に緩やかに開いていく。木造L型の平屋と2階建てが少しズレて噛み合い、その間に風が抜け、光が差し、緑の影が揺らめく。

春に鶯が鳴く、昭和50年代に山を切り開き開発された郊外の住宅地はシルバータウン化した時代を経て代替わりが進み、かつての活気を取り戻しつつある。

建築家によるテキストより

間口いっぱい前面道路に迫り出した庇下の庭では近所の子供たちが遊び、腰掛に座り、DIYや薪作りスペースとなる。風を導く南角の庭は作物を育て、夏には河川敷に花火が上がり、遠くに大阪中心部を望む。内側3つの庭は表の庭と内部をつなぐバッファーとなる。

周辺の街並みは二階建てと庭、それらを囲む塀といった典型的な郊外の住宅地の装いで互いに閉じている。そのような周辺環境に対して大きな緩勾配の平屋の屋根を架けることによって、環境を取り込む庇と庭を立体化する屋根というプラットフォームをつくることを考えた。

建築家によるテキストより
齋藤隆太郎 / DOGによる、東京・世田谷区の「代田の屏風長屋」。施主邸を含む4戸の木造長屋計画、住戸間遮音を考慮し境界沿いに建物を配置した上で南側を平屋とし中庭への採光を確保、中庭を規定する“ジグザグ屏風壁”は公私の調整・景観向上・構造安定の役割も担う
齋藤隆太郎 / DOGによる、東京・世田谷区の「代田の屏風長屋」。施主邸を含む4戸の木造長屋計画、住戸間遮音を考慮し境界沿いに建物を配置した上で南側を平屋とし中庭への採光を確保、中庭を規定する“ジグザグ屏風壁”は公私の調整・景観向上・構造安定の役割も担う photo©中山保寛
齋藤隆太郎 / DOGによる、東京・世田谷区の「代田の屏風長屋」。施主邸を含む4戸の木造長屋計画、住戸間遮音を考慮し境界沿いに建物を配置した上で南側を平屋とし中庭への採光を確保、中庭を規定する“ジグザグ屏風壁”は公私の調整・景観向上・構造安定の役割も担う photo©中山保寛
齋藤隆太郎 / DOGによる、東京・世田谷区の「代田の屏風長屋」。施主邸を含む4戸の木造長屋計画、住戸間遮音を考慮し境界沿いに建物を配置した上で南側を平屋とし中庭への採光を確保、中庭を規定する“ジグザグ屏風壁”は公私の調整・景観向上・構造安定の役割も担う photo©中山保寛
齋藤隆太郎 / DOGによる、東京・世田谷区の「代田の屏風長屋」。施主邸を含む4戸の木造長屋計画、住戸間遮音を考慮し境界沿いに建物を配置した上で南側を平屋とし中庭への採光を確保、中庭を規定する“ジグザグ屏風壁”は公私の調整・景観向上・構造安定の役割も担う photo©中山保寛

齋藤隆太郎 / DOGが設計した、東京・世田谷区の「代田の屏風長屋」です。
施主邸を含む4戸の木造長屋計画、住戸間遮音を考慮し境界沿いに建物を配置した上で南側を平屋とし中庭への採光を確保、中庭を規定する“ジグザグ屏風壁”は公私の調整・景観向上・構造安定の役割も担います。

本計画は、世田谷区代田に建つ、オーナー邸を含む4戸の長屋計画である。元々北側隣地を含めて200坪の土地に建っていた幼稚園を解体し、分割相続したことで100坪のまとまった比較的整形の敷地を手に入れ、自宅兼賃貸住宅を建てることとなった。

建築家によるテキストより

容積率を食い切る必要がなかったことと、木造長屋の弱点ともいえる住戸間遮音の観点から、敷地ペリメータに建物を配置し、かつ建物南側を平屋建てとすることで、各戸へのアプローチ空間でもある中庭空間に十分な光が差し込む構成とした。

建築家によるテキストより

また敷地に自生している金木犀や銀木犀、枇杷や柿の木などを避けながら、各戸のボリュームを一筆描きのジグザグ屏風壁でなぞることで、構造的な安定を付与しながらも、ジグザグ屏風型による中庭への開閉操作が、住戸のパブリック・プライベートと同期する。さらにグリッド的ではなく、角度のついた配置が中庭の景観に味わいを与えるとともに、延焼線に掛からないよう開口部位置を調整しつつ(防火設備回避)、東京都安全条例による「2m以上の有効避難通路幅」を確保し、「3戸を超えて避難経路(今回は中庭)を共有すると準耐火建築」を回避するなど、法条例的側面にも一役買っている。

建築家によるテキストより
伊藤孝紀 / タイプ・エービーによる、愛知・蟹江町の、コミュニティ施設「CULVERT PARK」。施主建設会社が求める“地域に親しまれる建築”に応える為、地域の声を聴き要件から整理して子供が身体を使い遊べて人々が集える空間を構想、土木製品転用による“スケールのズレ”で様々な居場所を作る
伊藤孝紀 / タイプ・エービーによる、愛知・蟹江町の、コミュニティ施設「CULVERT PARK」。施主建設会社が求める“地域に親しまれる建築”に応える為、地域の声を聴き要件から整理して子供が身体を使い遊べて人々が集える空間を構想、土木製品転用による“スケールのズレ”で様々な居場所を作る photo©吉村昌也
伊藤孝紀 / タイプ・エービーによる、愛知・蟹江町の、コミュニティ施設「CULVERT PARK」。施主建設会社が求める“地域に親しまれる建築”に応える為、地域の声を聴き要件から整理して子供が身体を使い遊べて人々が集える空間を構想、土木製品転用による“スケールのズレ”で様々な居場所を作る photo©吉村昌也
伊藤孝紀 / タイプ・エービーによる、愛知・蟹江町の、コミュニティ施設「CULVERT PARK」。施主建設会社が求める“地域に親しまれる建築”に応える為、地域の声を聴き要件から整理して子供が身体を使い遊べて人々が集える空間を構想、土木製品転用による“スケールのズレ”で様々な居場所を作る photo©吉村昌也

伊藤孝紀 / タイプ・エービーが設計した、愛知・蟹江町のコミュニティ施設「CULVERT PARK」です。
施主建設会社が求める“地域に親しまれる建築”に応える為、地域の声を聴き要件から整理して子供が身体を使い遊べて人々が集える空間を構想、土木製品転用による“スケールのズレ”で様々な居場所を作りました。施設の公式サイトはこちら

クライアントは、愛知県蟹江町に本社をおく建設会社である。
建築・土木工事に加え、ビオトープや環境学習をおこなうなど、積極的に地域へと働きかける活動をおこなっている。創業110周年を記念して、創業地に土木の技術力や魅力を伝え、地域に親しまれる建築をつくりたいという依頼があった。

建築家によるテキストより

そこで、子育て世代の主婦層を中心に、WSをおこない、地域に求められている機能を整理した。
子ども達に思う存分、砂場や芝生など身体を使って遊ばせたいという要望に加え、集うことができるカフェのような空間、家事の一助となるランドリーやパンの販売などの機能が望まれた。これらに加え、多目的スペースや建設会社のサテライトオフィスとしての役割も担う。

建築家によるテキストより

with/after コロナで望まれる、店舗(民地)の賑わいが軒先から歩道や公園(公地)に滲み出す、まちづくりの空間(ウォーカブル推進)のように、土木環境を建築空間に転化する試みである。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 予算規模の大きい住宅や別荘等を手掛け、多くの建て主に賛同される「Tai and Associates」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 予算規模の大きい住宅や別荘等を手掛け、多くの建て主に賛同される「Tai and Associates」が、設計スタッフ(経験者)を募集中
【ap job更新】 予算規模の大きい住宅や別荘等を手掛け、多くの建て主に賛同される「Tai and Associates」が、設計スタッフ(経験者)を募集中

予算規模の大きい住宅や別荘等を手掛け、多くの建て主に賛同される「Tai and Associates」の、設計スタッフ(経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

Tai and Associatesは、建築家としてのキャリアアップを目指す、意欲あるスタッフを募集します。

社会・環境・技術が大きく変動する今日、建築もその在り方を問われています。
いまこの世界を吹き荒れる世界情勢と社会基盤の変化も百年遺る建築を作る我々にとっては考慮すべき時間的リスクです。
環境変動はこれからさらに厳しさを増すでしょう。

情報技術革新はIoT、スマートホームという言葉にも見て取れる通り、建築にも強い影響を与え始めています。

そのような建築を取り巻く変化の渦の中にあってTai and Associatesが寄って立つのは何にも増して建築設計におけるビジョンとスタイルです。弊社スタッフにも自らビジョンを持ってキャリア構成をし、独自のスタイルを構築することを希望します。

弊社案件は比較的建築予算規模の大きい住宅建築や、リゾート・景勝地におけるリゾートレジデンス・別荘などが特徴的です。
通常の住宅建築にはあまり見られない独特の建築条件は近年ますます一般住宅設計との乖離が見られ、独自の市場を構成しています。

幸いなことに多くの建て主様にご賛同いただき、Tai and Associatesの事業規模は拡大し続けています。
そのため、今回実務経験者中心にスタッフの拡充をいたします。
年齢、性別の制限はありません。

建築家のスタイルを「個性」と言ってしまうのは容易いですが、個性だけでは建築は完成しません。
建築家の「個性」とは、数多くの経験と努力、失敗と成功の積み重ねの上に成り立つものです。
もしあなたがいずれ「建築家」を目指すのであれば、私たち Tai and Associatesはあなたのスタイルを拡げ、磨き、確立する機会となるでしょう。

皆様の応募をお待ちしています。

蔵楽友美 / FIVESによる、近畿地方の住戸改修「A-HOUSE」。既存の一般住戸に不満と疑問をもつ施主の為に計画、様々な“住まいの機能改善”の要望に綿密なやり取りを重ねて問題を整理、機能と美観を両立した小さなデザインの集積で空間をつくる
蔵楽友美 / FIVESによる、近畿地方の住戸改修「A-HOUSE」。既存の一般住戸に不満と疑問をもつ施主の為に計画、様々な“住まいの機能改善”の要望に綿密なやり取りを重ねて問題を整理、機能と美観を両立した小さなデザインの集積で空間をつくるデスクは長さ3.18m。見付40mm甲板に見付70mmの浅い引出しを付属させ、薄いノートや筆記用具を引出し内に収納できるようにした。棚下灯は光の方向が手前になるよう、通常の逆向きに設置してある。デスクライトを追加しなくても、読み書きに支障がないデスク面の照度を確保した。 窓際のOA吸気口はもともと高い位置にあり、冷えた空気が体にあたらないようになっていたが、もう一工夫した。壁内にチャンバーボックスを仕込みOAの室内取込み口の位置を2つにわけ、棚の中にまぎれて存在感を薄く見せている。 photo©中村絵
蔵楽友美 / FIVESによる、近畿地方の住戸改修「A-HOUSE」。既存の一般住戸に不満と疑問をもつ施主の為に計画、様々な“住まいの機能改善”の要望に綿密なやり取りを重ねて問題を整理、機能と美観を両立した小さなデザインの集積で空間をつくる洗面脱衣・乾燥室は複数人が同時に活動しても困らない充分な広さ。リネン・下着収納の造作家具は横幅1.6mあり、上段は棚板方式でリネン用、下段は引出しで下着類を収納できる十分な大きさとなっている。「脱いで、洗って、干して、しまって、また着る」がこの部屋だけで完結する。 洗面台はルミシス(リクシル)、甲板・シンク一体型で掃除がしやすいタイプ。住設メーカーの既製品をうまく取り入れた機能的で美しい空間を目指した。 床材はキッチンと同じボロン(ビニル織物床材)。耐久性に優れ、素足で歩いても足裏の質感が良く、見た目も美しいため、たびたび採用している。 photo©中村絵
蔵楽友美 / FIVESによる、近畿地方の住戸改修「A-HOUSE」。既存の一般住戸に不満と疑問をもつ施主の為に計画、様々な“住まいの機能改善”の要望に綿密なやり取りを重ねて問題を整理、機能と美観を両立した小さなデザインの集積で空間をつくる二段ベッドコーナーは寝るだけではなく個室的にも利用できるよう、暗い場所でごそごそと活動する雰囲気にならぬよう、壁への間接照明で明るさ感を確保した。DLと組み合わせて上部からの直接光で平面部分も明るく使えるように工夫してある。 枕元の家具は個々人の私物収納 兼 小物置台 兼 ヘッドボード。子どもたちそれぞれがパーソナルスペースを持つ喜びを得、管理の責任も育む。 photo©中村絵

蔵楽友美 / FIVESが設計した、近畿地方の住戸改修「A-HOUSE」です。
既存の一般住戸に不満と疑問をもつ施主の為に計画、様々な“住まいの機能改善”の要望に綿密なやり取りを重ねて問題を整理、機能と美観を両立した小さなデザインの集積で空間をつくっています。

この住まいのクライアントは共働きのご夫婦と3人の子どもたち(小児・幼児・乳児)です。
一般的な3LDKの間取りのマンションにおける毎日の生活の中で、現状の間取りに大きな不満と疑問を感じておられました。

建築家によるテキストより

クライアントご夫婦は現住まいの問題点を明確にご認識されており、この「洗濯問題」に加え、キッチン/食卓をどのようにしたいか、子どもたちの教育のために必要なこと、大人が快適に生活するために必要なことなど、家族の生活スタイルに合わせた「住まいの機能改善」を最優先事項とされました。
売却、賃貸に向くような一般性は一切考えず、我が家にだけ合う空間が欲しいということ、そして、小さな子どもを育てる時期であっても美観や質感も暮らしに欠かせない大事な要素とお考えであり、その点については私に自由な提案をしてほしいとご依頼をいただきました。

建築家によるテキストより

こうして「いかに家事をこなすか」「いかに美しく暮らすか」の工夫を込めたリノベーションプロジェクトが始まりました。
何案かのラフプランをお見せしながら、それぞれのスペースのあり方をクライアントと一緒にじっくり考え、

●洗面脱衣・乾燥室には窓を確保して、床面積を広くとる。複数人が同時に活動しても困らない広さ。洗濯物を乾かすための気積を確保。リネンと下着はこの部屋の中に納まるように。
●キッチン、洗面台、ユニットバスには日本の住設メーカーが長年培った「かゆいところに手が届く」工夫がされた製品もしっかり取り入れたい。メーカー品と造作家具を組み合わせて美しくまとめる。
●生活スペース(L.D.K.)に子どもが3人同時に使える大きなデスクと、壁一面の本棚をつくる。生活スペースの壁がモノで埋め尽くされて息苦しく見えないように、何もない白い壁(余白)も確保する。
●子どもが明日の持ち物と服を自分で準備できる(させる)ランドセル置き場。
●置き家具は多方向の自由度を備えたものを選定する。
●二段ベッドは寝るだけの場所ではなく、昼間は遊びのスペースになり、将来的には区切って個室化できるようにしたい。
●WICは天井スラブぎりぎりまで内部空間として、天袋収納までスペースを有効利用する。
●床暖房はどうしても入れられない箇所以外は最大限ビッチリいれる。

等々の具体的な方向が定まっていきました。

建築家によるテキストより

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