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ギゴン / ゴヤーによる、スイス・チューリッヒの、複合ビル「Hotel and Office Building Greencity」。工業団地の開発の一環として計画、ホテルとオフィスをプログラムとし、ファサードの構成要素の意匠で両方に適した印象を与える
ギゴン / ゴヤーによる、スイス・チューリッヒの、複合ビル「Hotel and Office Building Greencity」。工業団地の開発の一環として計画、ホテルとオフィスをプログラムとし、ファサードの構成要素の意匠で両方に適した印象を与える photo©Seraina Wirz
ギゴン / ゴヤーによる、スイス・チューリッヒの、複合ビル「Hotel and Office Building Greencity」。工業団地の開発の一環として計画、ホテルとオフィスをプログラムとし、ファサードの構成要素の意匠で両方に適した印象を与える photo©Seraina Wirz
ギゴン / ゴヤーによる、スイス・チューリッヒの、複合ビル「Hotel and Office Building Greencity」。工業団地の開発の一環として計画、ホテルとオフィスをプログラムとし、ファサードの構成要素の意匠で両方に適した印象を与える photo©Seraina Wirz

ギゴン / ゴヤーが設計した、スイス・チューリッヒの、複合ビル「Hotel and Office Building Greencity」です。。工業団地の開発の一環として計画、ホテルとオフィスをプログラムとし、ファサードの構成要素の意匠で両方に適した印象を与える建築となっています。

こちらは建築家によるテキストの翻訳

チューリッヒ南部の工業団地「シールパピア・マネッグ(Sihlpapier Manegg)」に、「2000ワット社会」の理念に基づく複合施設「グリーンシティ」が開発されています。線路と高速道路の間に位置し、7階建てのホテルとオフィスビルは、11階建ての隣接ビルとともに、市街地に面した新しい地区のヘッドを形成しています。このアンサンブルは、細長いマネッグ広場に隣接する公共の中庭を囲んでいます。長方形の低層棟は、中庭だけでなく、西側の線路と道路にも面しています。中庭は、北側に向かうにつれて細長くなり、ピアッツァのようなプロポーションになっています。3つの屋根付き窪みは、それぞれの利用者の玄関ホールに通じています。ファサードには、茶色のアルマイト板を水平・垂直に重ねたものと、木・金属窓や細長い換気フラップが交互に配置されています。視点によっては、開口部と被覆材、構造と外装が相互に浸透しています。

この敷地の国際設計コンペは、高速道路に隣接するオフィスやサービス業のための高層ビル群を規定した予備計画に基づいて行われたものでした。ギゴン&ゴヤーの都市設計が一等賞を獲得し、その後の開発は2つの建築事務所が分担して行うことになりました。

今回のプロジェクトは、当初はオフィス専用、第2期ではホテル専用として計画されました。現在は、オフィスが3分の1、ホテルが3分の2という組み合わせになっています。オフィスは上層階の南側を占め、ロビー、階段、エレベーターコアを含みます。この1階には、独立したエントランスを持つデイケアセンターがあります。ホテルのレセプションは道路側にあり、朝食会場とバーは中庭に面しています。

コンクリート柱、床スラブ、コアで構成された耐力スケルトンは、様々な用途に対応できるようになっています。ファサードは、各階のフレキシブルな間仕切りグリッドと構造を反映しているが、同時に、被覆材、窓枠、換気フラップが階によって微妙にずれていることで、それを打ち消しています。金属製プロファイルの傾斜は、オフィスとホテルの両方に適した印象を与えるため、ファサードの複数の読み取りに貢献しています。

【ap job更新】 卵殻などを有効活用した壁紙等の建築資材を開発製造する「日本エムテクス」が、ものづくりディレクターと商品企画兼広報の正社員を募集中
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卵殻などを有効活用した壁紙等の建築資材を開発製造する「日本エムテクス」の、ものづくりディレクターと商品企画兼広報の正社員募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

日本エムテクスは、ものづくりディレクター1名と商品企画・広報1名 計2名を募集します。業務内容の詳細は下部をご確認ください。

■日本エムテクスとは?
次世代に現在の地球環境を引き継ぐために、大手マヨネーズ工場から「卵殻」などを有効活用し、壁紙、塗り壁材などのインテリア資材、日用品などの企画から製造までを行っています。卵の殻はひよこが呼吸をするための穴が開いており、粉砕し素材化した粒子は超多孔質。住宅の壁に使用すると、湿気やにおいをコントロールする力を発揮します。

SDGsが注目される現代において、弊社の製品はサスティナブルな素材として商業施設や公共施設での採用や、TV放映・雑誌掲載の実績も多数あります。
企業活動を通じて社会・環境に貢献するという当社経営理念と当社の活動が、その他の企業や人、関係者、当社で働く社員、またこれからの時代を担う子供たちに良き影響を与え、SDGsに取り組むきっかけとなるべく推進したいと考えています。

世田谷区駒沢にショールーム併設の事務所を構え、ショールームでは「たまごのいえ」がお迎えします。

■社風
自ら考え、行動できる自由な社風です。
大規模な会社ではない為、社長との距離が近い環境で仕事をすることが多くあります。会社のトップと行動をともにすることで、今までになかったものの見方が出来たり、人脈が広がったりと大きな成長が望めます。「やりたい!」という意思も、形にしやすい会社です。

川添純一郎建築設計事務所による、兵庫・洲本市の別荘「RIVER SEA」。周辺への影響を抑え機能整理のため建物を3棟に分離し配置、全体を横断して繋ぐ曲線の“path”が内外の境界を曖昧とし、移動する事で異なるシーンが連続する建築を構想
川添純一郎建築設計事務所による、兵庫・洲本市の別荘「RIVER SEA」。周辺への影響を抑え機能整理のため建物を3棟に分離し配置、全体を横断して繋ぐ曲線の“path”が内外の境界を曖昧とし、移動する事で異なるシーンが連続する建築を構想 photo©松村芳治
川添純一郎建築設計事務所による、兵庫・洲本市の別荘「RIVER SEA」。周辺への影響を抑え機能整理のため建物を3棟に分離し配置、全体を横断して繋ぐ曲線の“path”が内外の境界を曖昧とし、移動する事で異なるシーンが連続する建築を構想 photo©松村芳治
川添純一郎建築設計事務所による、兵庫・洲本市の別荘「RIVER SEA」。周辺への影響を抑え機能整理のため建物を3棟に分離し配置、全体を横断して繋ぐ曲線の“path”が内外の境界を曖昧とし、移動する事で異なるシーンが連続する建築を構想 photo©松村芳治

川添純一郎建築設計事務所が設計した、兵庫・洲本市の別荘「RIVER SEA」です。周辺への影響を抑え機能整理のため建物を3棟に分離し配置、全体を横断して繋ぐ曲線の“path”が内外の境界を曖昧とし、移動する事で異なるシーンが連続する建築が構想されました。

敷地は北で接道し、南の河川に向かって広がっています。川の河口付近に位置します。
東西の隣地には既に建物がある為、川に向かう南北に建物の軸線を設定しました。

建築家によるテキストより

計画では建物を大きく3つの用途に分けています。エントランス棟、ゲスト棟、メイン棟です。周辺環境へ影響を抑え、且つ3つの棟を機能的に分離して配置する様、平屋としています。軸線を南に移動するごとにプラバシーを高める様、3の棟の配置を検討しました。3つの棟は中庭を挟んでそれぞれの距離を保っています。

建築家によるテキストより

エントランス棟からメイン棟へpathを歩む途中に、2つの中庭やゲストのエリア等を通ります。
pathの動線上では内と外との境界が曖昧になり、内外が一体となった空間を創り上げています。pathを介し空間を移動する事で異なるシーンが連続し全体に変化を感じます。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 公共建築・住宅・まちづくり等を幅広く手掛ける「タンポポデザイン」が、設計スタッフ・アルバイトを募集中
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【ap job更新】 公共建築・住宅・まちづくり等を幅広く手掛ける「タンポポデザイン」が、設計スタッフ・アルバイトを募集中大島テラス

公共建築・住宅・まちづくり等を幅広く手掛ける「タンポポデザイン」の、設計スタッフ・アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【株式会社タンポポデザイン 一級建築士事務所 について】

東京日本橋、千葉県市川市に事務所を構える建築総合デザイン事務所です。

これまでに、公共建築、住宅設計、商業施設、医療施設、内装デザイン、ロゴデザイン等の空間デザイン全般を手がけています。

現在進行中のプロジェクト
・ブルワリー併設共同住宅の設計・監理(市川市)
・障害福祉サービス就労継続支援事業所の設計・監理(我孫子市)
・貸別荘および商業棟の設計・監理(軽井沢)
・空店舗をシェアハウスへリノベーション(市川市)
・子どもの第3の居場所プロジェクトの設計・監理(東金市)
・別荘の設計・監理(東伊豆町)
・千葉駅西口エリアのデザイン監修業務
・九十九里の貸別荘(提案中)
・北軽井沢の別荘(提案中)

少数精鋭で建築設計に関わる全ての業務について経験を積むことができます。
自己主張のできる方、人と関わることが好きな方を募集しています。

※事務所のある市川市内でまちづくりにも参加していますのでまちづくりに興味がある方は大歓迎です。

畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、神奈川・川崎市の住宅「河童の家」。建面と法規で縦動線が空間の全てを決めるような条件に、中央配置した階段に椅子等の機能と構造的役割も担わせ45mmの薄床を可能とし、立体的で回遊性のある連なりの空間をつくる
畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、神奈川・川崎市の住宅「河童の家」。建面と法規で縦動線が空間の全てを決めるような条件に、中央配置した階段に椅子等の機能と構造的役割も担わせ45mmの薄床を可能とし、立体的で回遊性のある連なりの空間をつくる photo©千葉顕弥
畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、神奈川・川崎市の住宅「河童の家」。建面と法規で縦動線が空間の全てを決めるような条件に、中央配置した階段に椅子等の機能と構造的役割も担わせ45mmの薄床を可能とし、立体的で回遊性のある連なりの空間をつくる photo©千葉顕弥
畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、神奈川・川崎市の住宅「河童の家」。建面と法規で縦動線が空間の全てを決めるような条件に、中央配置した階段に椅子等の機能と構造的役割も担わせ45mmの薄床を可能とし、立体的で回遊性のある連なりの空間をつくる photo©千葉顕弥
畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオによる、神奈川・川崎市の住宅「河童の家」。建面と法規で縦動線が空間の全てを決めるような条件に、中央配置した階段に椅子等の機能と構造的役割も担わせ45mmの薄床を可能とし、立体的で回遊性のある連なりの空間をつくる photo©千葉顕弥

畠山鉄生+吉野太基+アーキペラゴアーキテクツスタジオが設計した、神奈川・川崎市の住宅「河童の家」です。建面と法規で縦動線が空間の全てを決めるような条件に、中央配置した階段に椅子等の機能と構造的役割も担わせ45mmの薄床を可能とし、立体的で回遊性のある連なりの空間をつくることが試みられました。畠山は増田信吾+大坪克亘、吉野は長谷川豪建築設計事務所出身の建築家です。

敷地はもともと隣家の大きな庭の一角であったため、住宅街に建つという建ち方ではなく、庭のなかに建つような建ち方を目指した。施主は大道芸人で、河童のパフォーマンスをする方である。

建築家によるテキストより

フットプリントは23㎡ほど、法規的に高さも8mしか取れず、縦動線の計画で、平面と断面の全てが決まってしまうような条件であった。そこで、階高を最大限確保しつつ小さな気積の中にも広がりのある、建物全体でワンルーム空間となるように、あえて階段を中央に3重に配置して、その両脇に厚さ45mmの薄いの床を、幅と高さをずらしながら架ける計画とした。

建築家によるテキストより

この階段は構造にも寄与しており、ブレースとして機能しつつ、吹抜けの水平構面を固め室内の耐力壁を不要とし、中央の鉄骨柱の座屈長さを抑えることで、その断面を、家具のように華奢な寸法にすることを実現している。45mmのマッシブホルツの床は杉の角材をつなぎ合わせて作り、差し込まれた薄い簡潔な床は、構造でありながら仕上げでもあり、文字どおり表裏一体的に、空間を切り返しながら、その薄さによって、光と風と、人の気配を、階を跨いで、緩やかに行き渡らせる。

建築家によるテキストより
藤本壮介建築設計事務所による、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築
藤本壮介建築設計事務所による、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築 photo courtesy of KYOTO STEAM
藤本壮介建築設計事務所による、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築 photo courtesy of KYOTO STEAM

藤本壮介建築設計事務所が設計した、京都の「アメノシタ・パビリオン」。ロームシアター京都の屋外空間を敷地に、世界文化交流祭“KYOTO STEAM”の為につくられた、120mm角で長さ4mの木材を積層した鳥の巣のような建築です。公開は2021年12月26日まで。パヴィリオンの公式ページはこちら

120㎜×120㎜、長さ4mの木の角材を積層して作る、鳥の巣のようなアンフィシアター型のパビリオンを考えました。

すり鉢上の形をしており、内側は外側に向かって段々になっており、部分的に腰掛けたりできるようになっております。

単にオブジェとしての造形ではなく、腰掛けて談笑したり、空を見上げたり、小さいながらも人々の身体に呼応した、ローム・スクエアのもう一つ内側のような空間を考えました。屋根や柱や床などいわゆる建築の部位はなく、それらが未分化のまま立ち現れ、ゆらぎのようなものが形態となり空間となることを意図しています。

造形としては一見複雑に見えますが、同じ木材を積層しているだけなので非常にシンプルです。

建築家によるテキストより
園田慎二 / SSAによる、群馬・高崎市の二世帯住宅「T / K邸」。物の多い賑やかな生活の想定に、予めの計画で空間の質が決定的になるのではない、彩色建具等の細やかな設計が集積し家具類と連なり部屋内に充満し一体となる建築を目指す
園田慎二 / SSAによる、群馬・高崎市の二世帯住宅「T / K邸」。物の多い賑やかな生活の想定に、予めの計画で空間の質が決定的になるのではない、彩色建具等の細やかな設計が集積し家具類と連なり部屋内に充満し一体となる建築を目指す photo©木暮伸也
園田慎二 / SSAによる、群馬・高崎市の二世帯住宅「T / K邸」。物の多い賑やかな生活の想定に、予めの計画で空間の質が決定的になるのではない、彩色建具等の細やかな設計が集積し家具類と連なり部屋内に充満し一体となる建築を目指す photo©園田慎二建築設計事務所
園田慎二 / SSAによる、群馬・高崎市の二世帯住宅「T / K邸」。物の多い賑やかな生活の想定に、予めの計画で空間の質が決定的になるのではない、彩色建具等の細やかな設計が集積し家具類と連なり部屋内に充満し一体となる建築を目指す photo©園田慎二建築設計事務所

園田慎二 / SSAが設計した、群馬・高崎市の二世帯住宅「T / K邸」です。物の多い賑やかな生活の想定に、予めの計画で空間の質が決定的になるのではない、彩色建具等の細やかな設計が集積し家具類と連なり部屋内に充満し一体となる建築が目指されました。

群馬県高崎市にて計画した2世帯住宅である。

敷地向かいに広がる稲穂と連続して緑が広がるように、まとまった庭を南側に設けた。親子両世帯は、この庭に沿って並んで配置される。各世帯が庭を眺めることはできるが、各々の世帯は見合うことがない配置関係によって、常にお互いの生活が意識されてしまうのではなく、選択的につながることができる。同時に、庭は両世帯が共有する景色となる。庭を介して繋がる関係性が、世帯を結ぶ距離感として丁度良いと考えた。

建築家によるテキストより

このようなプランニングと併せて、各部屋の空間の彩りといったことも重要なテーマとなった。部屋に持ち込まれる家具や飾られるモノも多く、賑やかな生活空間が想定されていた。なので、あらかじめの建築計画で空間の質が決定的になるのではなく、細やかな設計が集積し、それらが家具と連なり、部屋の中に充満し建築と一体となった、まぜこぜの状態をつくることを思い描いた。

建築家によるテキストより

いくつもの色に塗られた建具や、装飾的な図柄のタイルを空間の各所にちりばめた。色は建具から棚板や家具へと、その塗られる箇所を増やし、色が空間の中に増殖していく。タイルの絵柄に見えてくる図形を抽出し、洗面所の鏡の輪郭や、三角形の小窓や手摺断面の形状に転用する。結果、バラバラとしたモノ決めの断片のようなものが集まった空間になった。

建築家によるテキストより
森清敏+川村奈津子 / MDSによる、東京の「立川ANNEX – 倉庫×家」。1階が写真スタジオ兼倉庫で2階が施主の別宅という建築で、90角斜材が母屋を支え双曲放物線面をつくる小屋組架構により、個性的で大らかな一室空間をつくりだす
森清敏+川村奈津子 / MDSによる、東京の「立川ANNEX – 倉庫×家」。1階が写真スタジオ兼倉庫で2階が施主の別宅という建築で、90角斜材が母屋を支え双曲放物線面をつくる小屋組架構により、個性的で大らかな一室空間をつくりだす photo©藤井浩司
森清敏+川村奈津子 / MDSによる、東京の「立川ANNEX – 倉庫×家」。1階が写真スタジオ兼倉庫で2階が施主の別宅という建築で、90角斜材が母屋を支え双曲放物線面をつくる小屋組架構により、個性的で大らかな一室空間をつくりだす photo©藤井浩司
森清敏+川村奈津子 / MDSによる、東京の「立川ANNEX – 倉庫×家」。1階が写真スタジオ兼倉庫で2階が施主の別宅という建築で、90角斜材が母屋を支え双曲放物線面をつくる小屋組架構により、個性的で大らかな一室空間をつくりだす photo©藤井浩司

森清敏+川村奈津子 / MDSが設計した、東京の「立川ANNEX – 倉庫×家」です。1階が写真スタジオ兼倉庫で2階が施主の別宅という建築で、90角斜材が母屋を支え双曲放物線面をつくる小屋組架構により、個性的で大らかな一室空間をつくりだしています。また、末尾に設計者による書籍の情報も掲載します。

10年ほど前に私たちが設計したアパレルメーカーの本社およびオーナー住宅(以下、本棟)に隣接するアネックスである。

用途地域が複数にわたる敷地で、法規制はもとより、構造形式や高さのバリエーションが幾通りもあったが、隣りの高さ方向に縦に伸びるコンクリートの塊の本棟とは対照的に、敷地の奥の第一種低層住居専用地域内に広い間口を生かした仮設感覚の軽やかな木造建築をつくることとした。

建築家によるテキストより

木架構をあらわしとし、1階から2階に伸びる通し柱による下部架構と、90角の斜材が角度を変えながら母屋を支えHP面をつくる小屋組架構で構成している。この小屋組架構と下部架構の中間に位置する2階床架構が、それぞれ個性的かつ大らかなワンルーム空間をつくり出している。

建築家によるテキストより

1階は写真スタジオとしても利用される倉庫、2階はオーナーの別宅である。用途上、1階は開口部を抑え、暗い空間に控えめに光が差し込む。対象的に、住居として使用される2階は妻面を全面開口とした明るい空間である。特にファサードである西面を考慮し、頻繁に行き来するモノレールからの視線を遮ることと、西陽対策として高い遮熱断熱性能を備える中空層の厚い半透明のポリカーボネイトを使用した。結果、淡い光に満たされる影のない世界が生まれた。

建築家によるテキストより
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/12/13-12/19]
最も注目を集めたトピックス [期間:2021/12/13-12/19]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2021/12/13-12/19)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. SN Design Architects / 佐野剛史による、静岡・浜松市の住宅「和合の家」。プライバシー確保と開放的な暮らしの要望に、建て込んだ既存街並みにも寄与する開放性をもった存在とすべく、ヴォリュームを雁行配置し“街に開いた庭”を計画
  2. 古谷誠章+桔川卓也 / NASCAによる、東京・中野区の「実践学園中学・高等学校 共学館」。街への活動のショーケースとなるべく考えられ、機能的役割も担うスクリーンによって一塊の建築としての佇まいを与えることで、記憶に残る個性的な姿の創出を目指す
  3. 長坂常 / スキーマ建築計画による、東京・銀座の、レストラン兼ショップ「ギンザ・イニット」。レトルト食品を食事として提供し販売もする店舗で、レトルトとの共通性をダイノックフィルムに見出し全面的に使用、内装制限もクリアしフィルムだからこその木目表現を追求
  4. 五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄の住宅兼宿泊施設「今帰仁の家」。快適な半屋外の空間をもちホテル運営も想定との要望に、緑化した大屋根下の開放的な広間と屋根を支える最小限の個室によって、通年で豊かな自然を享受できる建築を構想
  5. 空間構想+辻昌志建築設計事務所による、東京のテナントビル「内神田三丁目プロジェクト」。環境に合わせるのでなく理想的な将来像を想定した建築設計という思想の下、低層部を街路から直接出入可能とし都市と立体的に繋げ、地域の人情的な界隈性をより濃密とすることを目指す
  6. 玉井洋一による連載コラム “建築 みる・よむ・とく” 第3回「吹出口のひと言」
  7. 五十嵐敏恭 / STUDIO COCHI ARCHITECTSによる、沖縄・南城市の「百名のゲストハウス」。自然と暮らしの日常を感じる敷地に、4棟の宿泊室を分棟的に配置し建物までの小道を内部に引込むことで、集落と建築体験が連続する“暮らすように旅を楽しめる”施設を構想
  8. 建築家のリチャード・ロジャース氏が亡くなりました
  9. SANAAのコンプリートワークス『KAZUYO SEJIMA RYUE NISHIZAWA SANAA』の中身をプレビュー。デザインも妹島と西沢が手掛けた全3巻からなる作品集で600ページを超えるヴォリューム
  10. 中川宏文 / O.F.D.A.と山本稜 / Spicy Architectsによる、山梨・富士吉田市の飲食店「喫茶檸檬」。商店街活性化として計画され、運営者の地域資源と東京の創造性が混ざり合う場という思いに、人々の日常風景と非日常風景を引き立たせる舞台装置としての建築で応える
  11. フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルター
  12. ヨコミゾ・鈴木伸幸事務所JVが最優秀者に選ばれた、「福島県郡山合同庁舎」設計プロポの提案書が公開
  13. 藤本壮介の設計で完成した、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家」の動画
  14. ザハ・ハディド・アーキテクツによるキプロス・ニコシアの「エレフテリア広場」。祭典や公共イベントの為の市民広場として計画され、敷地形状と機能配置から生まれた流動的な幾何学的形状をもち、旧市街と近代地区のコミュニティーの分断を解消し統一を提案するプロジェクト
  15. 安藤祐介建築空間研究所による、愛媛・新居浜市の住宅「六光天井の家」。家族の繋がりを大切にした平屋の要望に、共用部を中央配置し諸室を分散させ独立性も確保、自然採光を可能にする高窓の方角サイズ・ガラス種類・天井仕上げにより“光の異なる6つの空間”を生み出す
  16. ネリ&フーの、イタリア国立21世紀美術館での建築展「Traversing Thresholds」。施設に収蔵されるスカルパ作品と向き合い、内外と公私を調停する“閾値”の観点から読み解き、そのヴィジョンを再解釈して制作されたインスタレーション
  17. SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」の2021年11月までの建設の様子を伝えるタイムラプス動画
  18. 今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点
  19. 玉上貴人 / タカトタマガミデザインによる、東京・江東区の「つくりおき.jp 清澄白河キッチン休憩室」。就業環境の快適化の為のスペースで、緊張感ある仕事から開放される“ひとやすみ”の空間を、円弧を重ねた柔らかな形状・有機的な左官仕上げ・天然木の使用によって生み出す
  20. MVRDVのファサードデザインで完成した、中国・上海の「ブルガリ上海」。中国で貴重とされる翡翠を模したパネルは、ボトルをリサイクルした素材でつくられ、上海とブルガリの伝統を表現すると共に高級品の持続可能なリサイクル素材の可能性を示す

建築家のリチャード・ロジャース氏が亡くなりました 中国の現代建築家8組に注目した、MoMAでの建築展「再利用、再生、リサイクル:中国の最近の建築」。新世代の建築家とその社会的・環境的持続可能性への献身に焦点をあて、その多様な方法論を伝え、文化的背景と中国に根差す現代建築を紹介
中国の現代建築家8組に注目した、MoMAでの建築展「再利用、再生、リサイクル:中国の最近の建築」。新世代の建築家とその社会的・環境的持続可能性への献身に焦点をあて、その多様な方法論を伝え、文化的背景と中国に根差す現代建築を紹介Installation view of the exhibition Reuse, Renew, Recycle: Recent Architecture from China, September 18, 2021 – July 4, 2022. The Museum of Modern Art, New York. Digital Image © 2021 The Museum of Modern Art, New York. Photo by Robert Gerhardt
中国の現代建築家8組に注目した、MoMAでの建築展「再利用、再生、リサイクル:中国の最近の建築」。新世代の建築家とその社会的・環境的持続可能性への献身に焦点をあて、その多様な方法論を伝え、文化的背景と中国に根差す現代建築を紹介Installation view of the exhibition Reuse, Renew, Recycle: Recent Architecture from China, September 18, 2021 – July 4, 2022. The Museum of Modern Art, New York. Digital Image © 2021 The Museum of Modern Art, New York. Photo by Robert Gerhardt
中国の現代建築家8組に注目した、MoMAでの建築展「再利用、再生、リサイクル:中国の最近の建築」。新世代の建築家とその社会的・環境的持続可能性への献身に焦点をあて、その多様な方法論を伝え、文化的背景と中国に根差す現代建築を紹介Installation view of the exhibition Reuse, Renew, Recycle: Recent Architecture from China, September 18, 2021 – July 4, 2022. The Museum of Modern Art, New York. Digital Image © 2021 The Museum of Modern Art, New York. Photo by Robert Gerhardt

中国の現代建築家8組に注目した、MoMA(ニューヨーク近代美術館)での建築展「再利用、再生、リサイクル:中国の最近の建築(Reuse, Renew, Recycle: Recent Architecture from China)」。新世代の建築家とその社会的・環境的持続可能性への献身に焦点をあて、その多様な方法論を伝え、文化的背景と中国に根差す現代建築を紹介しています。会期は2022年7月4日まで。展覧会の公式ページはこちら

こちらはリリーステキストの翻訳

社会的、文化的、環境的サステナビリティの既存の定義を見直す、新世代の中国人建築家による8つのプロジェクトを展示

ニューヨーク近代美術館は、中国の新世代の建築家とその社会的・環境的持続可能性への献身に焦点を当てた展覧会「Reuse, Renew, Recycle: Recent Architecture from China」を開催します。2021年9月18日から2022年7月4日まで、ストリートレベルのギャラリーで開催されるこの展覧会では、旧工業建築物の再利用、建築材料のリサイクル、古代建築技術の再解釈から、非侵襲的な建築物の挿入による農村や地域全体の経済復興まで、多様な建築の方法論を語る8つのプロジェクトが紹介されます。

プリツカー賞を受賞したアマチュア・アーキテクチャー・スタジオ(ワン・シュウ、ルー・ウェンユー)、アーキ・ユニオン・アーキテクツ(フィリップ・F・ユアン)アトリエ・デスハウス(リウ・イーチュン、チェン・イフェン)、DnA・デザイン・アンド・アーキテクチャー(シュ・ティエンティアン)スタジオ・ズー・ペイ(ズー・ペイ)ベクター・アーキテクツ(ドン・ゴン)、アガ・カーン賞を受賞したZAO / スタンダードアーキテクチャー(チャン・ケ)によるプロジェクトなどが展示されます。

本展は、4年にわたるリサーチ活動により、建築家との対話を重ね、展示されるすべてのプロジェクトの現場を何度も訪れ、最近入手した約160点の中国現代建築の作品から、模型、図面、写真、ビデオ、建築のモックアップなどを展示します。「Reuse, Renew, Recycle: Recent Architecture from China」は、フィリップ・ジョンソン建築・デザイン学チーフキュレーターのマルティーノ・スティエルリ(Martino Stierli)と、建築・デザインアシスタントキュレーターのエヴァンゲロス・コツィオーリス(Evangelos Kotsioris)が企画しました。キュレーションの助言は、上海の同済大学教授、リー・シァンニンが担当しました。

過去30年間の中国の経済・社会の変革は、建築ブームを伴い、中国を人類史上最大の建設現場としました。都市の巨大プロジェクトや壮大な建築物(その多くは西洋の建築家によって設計された)に長年注目してきた結果、国営の設計機関から独立して活動する若い世代の建築家たちによって、再考が始まっているのです。これらの建築家は、建築環境のデザインに対するアプローチを共有しており、それは、この国の都市の構造を変え、何百万人もの日常生活を変えてきたタブラ・ラサ的なアプローチに対する全般的な懐疑心によって特徴づけられています。その代わりに、この世代の多くの人々は、既存の建築環境や確立された社会構造との有意義な関わりを求める比較的小規模な介入に力を注いでいます。これらのプロジェクトの多くは、伝統的な人口集中地や巨大都市の外で行われ、中国の二次都市や農村地域の復興につながりました。

「Reuse, Renew, Recycle: Recent Architecture from China」で紹介されている建築家やプロジェクトは、今日の中国で建築することの意味を示し、現代建築がいかにして中国にしっかりと根ざしているのかを探っています。この国ならではの文化的背景を紹介します。江西省景徳鎮の帝窯博物館のアーチ型天井、恒河村の野外竹の劇場、桂林近郊の元砂糖工場からホテルへ、本展では、より少ない資源で、より資源に配慮した建築の未来への進歩的な青写真として、慎重かつ大胆な介入を検証していきます。

SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」の2021年11月までの建設の様子を伝えるタイムラプス動画
SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」の2021年11月までの建設の様子を伝えるタイムラプス動画Image of the Sydney Modern Project as produced by Kazuyo Sejima + Ryue Nishizawa / SANAA © Art Gallery of New South Wales, 2021

SANAAの設計で2022年末の完成を目指す、オーストラリアの、美術館の増築計画「シドニー・モダン・プロジェクト」の2019年11月から2021年11月までの建設の様子を伝えるタイムラプス動画です。

こちらは、建築家によるステートメントの翻訳です

ニューサウスウェールズ美術館は、シドニーのドメインパークランドの緩やかな斜面に位置し、王立植物園に隣接してシドニー湾を見渡せる素晴らしい場所にあります。アートギャラリーは、過去100年の間に徐々に成長し、多様化するアートコレクションに対応するために、何度も増築を重ねてきました。シドニー・モダン・プロジェクトは、既存のギャラリーの建物の北側、いくつかの重要な経路が交差する場所に、独立した新しい建物を建設します。歩行者はこの場所を通って街を行き来し、車は眼下の高速道路を走っています。

敷地内の地形は多様です。港からアートギャラリーロードまでは20メートルほどの高さがあり、そこにギャラリーの正面玄関があります。ギャラリーに隣接しているのは、ギャラリーとボタニック・ガーデンをつなぐ陸橋、敷地の最下層には、第二次世界大戦中に使用されていた2つの廃油タンクがあります。これらのタンク、道路、そして陸橋は、すべてシドニーの歴史の一部です。

新しい建物は、様々なサイズのパヴィリオンとギャラリーのボリュームで構成されており、これらの要素を軽やかに乗り越えています。低い屋根は、既存の重要な樹木、視線、そして敷地の輪郭を維持するために、この地形に沿って緩やかに変化しています。

既存のギャラリー棟と新しいギャラリー棟をつなぐのは、市民のための広場である「ウェルカムプラザ」です。この広場は、多くの活動が同時に展開できる大きなオープンスペースです。来場者や学校のグループが気軽に集まり、新しい人と出会い、ギャラリーを訪れる準備ができる空間をイメージしています。エントランスパヴィリオンの中からは、アトリウムを見下ろすことができ、その先にはアートやアクティビティ、ランドスケープが垣間見えます。

展示スペースは、建物のさまざまなレベルに広がっています。エントランス階には、アボリジニとトレス海峡諸島民のギャラリーがあり、既存の建物に面したガラス張りの壁と、港の景色が見える窓があります。最下層には、南側の石油タンクが保存されており、主要なアート作品を収めることができます。来場者は、敷地内をゆっくりと下っていき、港に近づいていきます。

中央の3つの屋根はアクセス可能で、テラスを繋ぎ、周囲を見渡せるようになっています。屋内外の回遊性は、既存の地形と共鳴する有機的な経路に沿っています。アートと敷地の地形、そして周囲の景観を融合させることで、シドニーならではのギャラリー体験を実現したいと考えています。

CAtの赤松佳珠子が、自身が設計に関わった「渋谷ストリーム」について解説している動画。カナダ建築センターが制作したもので、検討模型や建築の様子も紹介されている約9分の動画

CAtの赤松佳珠子が、自身が設計に関わった「渋谷ストリーム」について解説している動画です。カナダ建築センターが制作したもので、検討模型や建築の様子も紹介されている約9分の動画です。2018年に竣工した「渋谷ストリーム」の設計は、東急設計コンサルタントと小嶋一浩+赤松佳珠子 / CAtが手掛けました。こちらのPDFに写真や図面が豊富にまとまっています

藤本壮介の設計で完成した、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家」の動画

藤本壮介の設計で完成した、ハンガリー・ブダペストの音楽施設「ハンガリー音楽の家(House of Hungarian Music)」の動画です。アーキテクチャーフォトでは2021年1月に建設現場の様子を特集記事として紹介しています。

今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点
今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点 photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、奈良市の、照明器具メーカー“NEW LIGHT POTTERY”のオフィス兼ファクトリー「trophy」です。既存ペンシルビルを改修した施設で、小さな面積が積み重なる特徴を生かしフロア毎に用途と仕上げを変えた、ローカルで生まれ全国に広がる照明器具の製作発信拠点です。クライアントの公式サイトはこちら

奈良を拠点とする照明器具メーカー、NEW LIGHT POTTERYのオフィス兼ファクトリーである。
周辺には江戸から明治にかけての町屋が多く立ち並ぶ「ならまち」に建つ5階建てのペンシルビルを改修した。

建築家によるテキストより

小さな面積が積み重なるビルの特徴を生かしてフロア毎に用途を変え、1階を荷解き場、2階にオフィスと作業場、3・4階は倉庫、5階をフォトスタジオとし、屋上にはデッキを敷きルーフトップテラスを設けた。

建築家によるテキストより

1階には階段を増設して動線を強化し、隣に浮かぶアルミの照明器具とシンクロするように側桁を溶融亜鉛メッキとした。2階は杉の棚板に合わせて躯体をアイボリーに塗装し、エントランスホールを兼ねたガラスの階段室にはネオンサインを掲げた。3・4階はスチール素地の支柱を効率よく並べ、5階はそれぞれの壁に異なった左官仕上げを与えることで、様々な印象の写真を取ることを可能とした。

建築家によるテキストより
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルター
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルター photo©Florian Busch Architects
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルター photo©Florian Busch Architects
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルター photo©Florian Busch Architects

フロリアン・ブッシュ建築設計事務所が設計した、静岡・伊東市の「伊豆高原のI邸」です。典型的な別荘用地と捉えた場所の茂みの中に建てられ、建築により風景を“濾過”し遠方の自然という資産を視界に取り込んだ、家族が週末を過ごす小さなシェルターとして設計された住宅です。

様々な用途を盛り込んだが故に、逃避するはずの日常生活のレプリカを作ってしまうという落とし穴に陥ることがしばしばあるが、このプロジェクトの意向は「都会の家族が週末を過ごすための小さなシェルター」という、立地同様にシンプルで慎ましいものだった。

建築家によるテキストより

この敷地を最初に訪れた時、なぜ景観について概要に触れられていなかったのかが分かった。事前分析から推測した通り、実際に茂みの奥深くに埋もれていた。それでも、それがこの別荘の重要な要素になり得るし、そうであるべきだと考えた。

建築家によるテキストより

急勾配の幅の狭い階段で道から敷地へのアクセスを確保。そこから家の中心部に据えた柱を旋回する螺旋階段を次々に登っていく形で家が展開する。この柱の行き着く先はパッと開かれたパラソルを彷彿させる屋根。

グラウンドレベルでは、屋内の床が、外の広々としたテラスとその先の庭へとつながっていく。家の中心の螺旋階段を登っていくと、途中で足を休めて寛ぐための場に出会す。天然の温泉が湧き出るお風呂場が唯一の閉じられたスペースだ。家全体は一つの空間で、それを取り囲む四つの壁には幾つもの窓が慎重に配置されている。

建築家によるテキストより

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