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最も注目を集めたトピックス [期間:2022/6/20-6/26]
最も注目を集めたトピックス [期間:2022/6/20-6/26]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2022/6/20-6/26)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 【特別寄稿】湯浅良介によるエッセイ「HOUSEPLAYING───これまでのオープンハウスと異なる、建築の複数の語り方とその可能性」
  2. 溝部礼士建築設計事務所による、東京・目黒区の住宅「Fの貸家」。施主宅の隣に計画。将来は自らが住むとの要望を意識する中で、“賃貸住宅”と“専用住宅”の両者の感覚を撞着した状態での建築化を志向。ひとつの状態に結実しない事から生まれる豊かさを求める
  3. 長谷川豪による、椅子「Seatless Chair」と照明「Lamp Cable Lamp」。ベルギーのMANIERAの為にデザイン。デザイナーズチェアの脚、照明のケーブルが、デザインの対象として軽視されている事への疑問から構想が始められたプロダクト。身の回りにある慣習的な要素に再考を促す
  4. ツバメアーキテクツによる、長野・塩尻市の宿泊施設「上原屋 BYAKU Narai」。古い街並みが残る“奈良井宿”の町屋改修。地域の建築保存のロールモデルを目指して、参照可能な施策を積み重ねる設計を志向。追加要素を空間の主題に昇華する“金継ぎ”の態度を実践
  5. 宇野享 / CAnによる、愛知・名古屋市の「HASE-BLDG.3」。市街地に建つテナントビル。店子の交流を生み良い雰囲気でお客を引き込む事を目指し、各階共用部に多目的な場を備えた立体的な路地空間を構築。内部はフロアの組合せで幅広い賃貸面積の選択肢を提供
  6. 太田雄太郎による、東京の住戸改修「C/Steel」。隅田川沿いの集合住宅にある設計者の自邸。川への想いと入浴への拘りの具現化を目指して、風呂から川を眺められる水廻りコアの配置を考案。風景を眺めるものでなく暮らしの一部として取り込む
  7. ザハ・ハディド事務所による、中国の「精河新城文化芸術センター」。科学技術ハブとして発展する都市に計画。地域の蛇行する渓谷を想起させる形態を考案。街を繕うように異なる用途の地区を結び付け人々を集める
  8. フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・大津市の「丘の上の家」。丘上の眺望の良い敷地に計画。“日常を非日常に感じる”建築を目指して、内外の構成と光の操作で静寂と流動を併せ持つ空間を構築。山々に向かい中庭を開き環境も活かす
  9. 笠井太雅+鄭愛香 / KACHによる、群馬の住宅「House in Yanakacho」。新興住宅地の一角に計画。穏やかに賑わう周辺環境と家との関係を模索して、遮蔽と連続を両立し家の輪郭となる“宙に浮く囲い”を考案。混ざり合う境界によって生き生きとした建築をつくる
  10. 鹿内健+渡辺裕貴 / Sデザインファームによる、沖縄の週末住宅「Waterfall Villa」。海や空を一望できる傾斜地に計画。海側の建物を“目隠し”しつつ“眺望”を得たいとの要望に、テラスのプールと連続して水の演出も行う“斜壁”を考案。海との連続感を作りリアルだからこその体験を提供
  11. 元木大輔 / DDAAによる、東京・港区の、オフィス改修「KOMORI GINZA OFFICE」。老舗ブランドの家具使用の要望から計画。“高級”に留まらない多義的な状態を求めて、手に触れる部分を丁寧に作り触れない部分はラフに仕上げる方法を考案。名作に新しい視点や価値を見出す事も目指す
  12. 田中健一郎+山下優子 / 三省設計事務所による、長崎・対馬市の「神話の里トイレ」。近年観光客が増加する国定公園内に計画。敷地に“建築が溶け込む”事を目指して、山々の傾斜に沿う屋根と木々の色と調和する外壁を考案。外壁上部に抜けを作り自然換気や快適性と防犯性にも配慮
  13. 北村拓也 / CORRED DESIGN OFFICEによる、滋賀・栗東市の「畝の家」。昔からの農地と住宅が混在する地域に計画。風土を取り入れた建築を目指して、畑の“畝”に腰掛ける様子から着想した家具を空間に配置。家族の繋がりを育み街並みとの連続性も意図
  14. 香取慎吾と小嶋伸也・小嶋綾香 (kooo architects)のコラボレーションによるインスタレーション「庵柔 An ju」
  15. 神谷修平 / カミヤアーキテクツによる、愛知・名古屋市の店舗「ohagi3」。商業施設内の和菓子店の旗艦カフェ。食での持続可能性を追求するブランド姿勢に従い、徹底的なサステナブルを追求して厨房以外を解体移動可能なユニットで作る空間を考案。日本の高度な職人芸の表現も意図
  16. ピーター ・ズントーの家具コレクション展をフォトレポート。半世紀に渡り自らの建築の為にデザインした家具が製品化され公開。綿密なやり取りを行い、日本の素材と技術を取り入れTime & Styleが制作。実物に加えインタビューや製造工程の動画等も展示
  17. 桐山啓一 / Airhouseによる、岐阜の住宅「関ヶ原の家」。木々が生茂る自然豊かな環境に計画。恵まれた自然を取り入れる生活を求め、居住空間の周りに余白となるテラスを設けて全体を大屋根で覆う構成を考案。内部は掘り下げる事で周りの視線も制御
  18. 大嶋励+小阿瀬直+山田優 / SNARK Inc.による、大阪市の「天満橋の家」。都心の高層集合住宅での計画。開けた眺望と充分な採光が得られる環境に、手触りや光の質感を意識して天然素材を採用し設計。家具や小物の選定も担う事で細部まで意志が届いた空間をつくる
  19. スノヘッタによる、ノルウェーの水中レストラン「アンダー」の現在の写真。竣工3年で建築が自然に包まれた様子を撮影。海中の様子を眺望できる窓を備えた全長34mのコンクリートの建築物。時間と共に環境に溶け込むよう意図して設計
  20. 篠原一男による「から傘の家」が、ドイツ ヴァイル・アム・ラインの「ヴィトラ キャンパス」に移築完了。1961年に完成した日本の木造住宅を、スイスの家具メーカー“ヴィトラ”が継承。バックミンスター・フラーとジャン・プルーヴェの作品に続いて同敷地内に移設された歴史的建築物

国立西洋美術館の主催で行われたレクチャー「ル・コルビュジエと国立西洋美術館」の動画

国立西洋美術館の主催で行われたレクチャー「ル・コルビュジエと国立西洋美術館」の動画です。3部構成で、1、2部では国立文化財機構 東京文化財研究所文化遺産国際協力センターの西和彦のレクチャー、3部では西和彦と松隈洋が出演し「ル・コルビュジエと3人の日本人建築家」のテーマで対談が行われています。2025年1月31日までの期間限定公開。

乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体が手掛ける「京芸銅駝移転プロジェクト」について、設計や機運醸成に関わるメンバーが解説を行う動画

乾・RING・フジワラボ・o+h・吉村設計共同体が設計を手掛ける「京芸銅駝移転プロジェクト」について、設計や機運醸成に関わるメンバーが解説を行っている動画です。2020年に公開された実施設計概要はこちら(PDF)

2023年度に予定している京都芸大と銅駝美術工芸高校の京都駅東部エリアへの移転整備工事において,設計を担当している関係者からなる「京芸JV,リサーチ・機運醸成チーム」の皆さまによる講義です。設計等を担当したご本人達に,設計コンセプト等についてお話しいただきました。(2022年6月公開)

・テーマ:「メンバーが語る、京芸銅駝移転プロジェクト」
・講師:京芸JV,リサーチ・機運醸成チーム(移転整備工事設計者等)

大嶋励+小阿瀬直+山田優 / SNARK Inc.による、大阪市の「天満橋の家」。都心の高層集合住宅での計画。開けた眺望と充分な採光が得られる環境に、手触りや光の質感を意識して天然素材を採用し設計。家具や小物の選定も担う事で細部まで意志が届いた空間をつくる
大嶋励+小阿瀬直+山田優 / SNARK Inc.による、大阪市の「天満橋の家」。都心の高層集合住宅での計画。開けた眺望と充分な採光が得られる環境に、手触りや光の質感を意識して天然素材を採用し設計。家具や小物の選定も担う事で細部まで意志が届いた空間をつくる photo©志摩大輔
大嶋励+小阿瀬直+山田優 / SNARK Inc.による、大阪市の「天満橋の家」。都心の高層集合住宅での計画。開けた眺望と充分な採光が得られる環境に、手触りや光の質感を意識して天然素材を採用し設計。家具や小物の選定も担う事で細部まで意志が届いた空間をつくる photo©志摩大輔
大嶋励+小阿瀬直+山田優 / SNARK Inc.による、大阪市の「天満橋の家」。都心の高層集合住宅での計画。開けた眺望と充分な採光が得られる環境に、手触りや光の質感を意識して天然素材を採用し設計。家具や小物の選定も担う事で細部まで意志が届いた空間をつくる photo©志摩大輔

大嶋励+小阿瀬直+山田優 / SNARK Inc.が設計した、大阪市の住戸改修「天満橋の家」です。
都心の高層集合住宅での計画です。建築家は、開けた眺望と充分な採光が得られる環境に、手触りや光の質感を意識して天然素材を採用し設計しました。また、家具や小物の選定も担う事で細部まで意志が届いた空間をつくる事も意図しました。

大阪天満橋に建つ高層マンションのリノベーションプロジェクトである。

建築家によるテキストより

旧淀川沿いに開けた眺望と気持ちの良い光が入ることを確認し、天然素材を多く使いながら手の触れる部分や光の質感を丁寧にデザインした。サクラの木をベースに壁の左官、天板の石、床のウールとの相性や色の検討を重ね、グレートーンの落ち着いた雰囲気とした。

建築家によるテキストより

カーテンやソファ、椅子の張地選択からインテリア小物の選定まで行うことで、空間の細部までアイデアを落とし込むことが可能となった。

建築家によるテキストより
笠井太雅+鄭愛香 / KACHによる、群馬の住宅「House in Yanakacho」。新興住宅地の一角に計画。穏やかに賑わう周辺環境と家との関係を模索して、遮蔽と連続を両立し家の輪郭となる“宙に浮く囲い”を考案。混ざり合う境界によって生き生きとした建築をつくる
笠井太雅+鄭愛香 / KACHによる、群馬の住宅「House in Yanakacho」。新興住宅地の一角に計画。穏やかに賑わう周辺環境と家との関係を模索して、遮蔽と連続を両立し家の輪郭となる“宙に浮く囲い”を考案。混ざり合う境界によって生き生きとした建築をつくる photo©Atelier Vincent Hecht
笠井太雅+鄭愛香 / KACHによる、群馬の住宅「House in Yanakacho」。新興住宅地の一角に計画。穏やかに賑わう周辺環境と家との関係を模索して、遮蔽と連続を両立し家の輪郭となる“宙に浮く囲い”を考案。混ざり合う境界によって生き生きとした建築をつくる photo©Atelier Vincent Hecht
笠井太雅+鄭愛香 / KACHによる、群馬の住宅「House in Yanakacho」。新興住宅地の一角に計画。穏やかに賑わう周辺環境と家との関係を模索して、遮蔽と連続を両立し家の輪郭となる“宙に浮く囲い”を考案。混ざり合う境界によって生き生きとした建築をつくる photo©Atelier Vincent Hecht
笠井太雅+鄭愛香 / KACHによる、群馬の住宅「House in Yanakacho」。新興住宅地の一角に計画。穏やかに賑わう周辺環境と家との関係を模索して、遮蔽と連続を両立し家の輪郭となる“宙に浮く囲い”を考案。混ざり合う境界によって生き生きとした建築をつくる photo©Atelier Vincent Hecht

笠井太雅+鄭愛香 / KACHが設計した、群馬の住宅「House in Yanakacho」です。
新興住宅地の一角に計画されました。建築家は、穏やかに賑わう周辺環境と家との関係を模索して、遮蔽と連続を両立し家の輪郭となる“宙に浮く囲い”を考案しました。そして、混ざり合う境界によって生き生きとした建築をつくる事も意図しました。写真の撮影はビンセント・エシテです。

敷地は中心市街地から外れた平坦な新興住宅地で、車通りのある大通りから街区の内側に入った静かな一角にある。
隣接する2本の通りは近隣住民が利用するバイパスや学校の通学路になっていて、人の行き交いや子供たちの笑い声で穏やかな賑わいをつくっていた。限られた整形の四角い敷地にプライバシーを守りながら、そういった周辺環境に緩やかに広がっていくような家の境界を模索した。

建築家によるテキストより

敷地に沿って周辺と仕切る囲いを立てて、それを宙に浮かせることで大らかな家の輪郭をつくった。
宙に浮いた囲いは仕切られたプライベートな場所をつくるが、宙に浮くことで周辺環境とは地続きになる。囲いの内側では上に登れば外からは姿を隠し、下に降りれば外との連続の中に身を現す。

建築家によるテキストより

均質な敷地に場所の性質をつくり、内部と外部を連続的にとらえながらその輪郭の中に住宅としての機能を散りばめている。それぞれの機能がプライバシーに応じてレベル差をつけながら仕切りなく緩やかに繋がり、家のどこにいても住人の気配や外の空気を感じ取ることができるような構成を考えた。

建築家によるテキストより
北村拓也 / CORRED DESIGN OFFICEによる、滋賀・栗東市の「畝の家」。昔からの農地と住宅が混在する地域に計画。風土を取り入れた建築を目指して、畑の“畝”に腰掛ける様子から着想した家具を空間に配置。家族の繋がりを育み街並みとの連続性も意図
北村拓也 / CORRED DESIGN OFFICEによる、滋賀・栗東市の「畝の家」。昔からの農地と住宅が混在する地域に計画。風土を取り入れた建築を目指して、畑の“畝”に腰掛ける様子から着想した家具を空間に配置。家族の繋がりを育み街並みとの連続性も意図 photo©髙橋菜生
北村拓也 / CORRED DESIGN OFFICEによる、滋賀・栗東市の「畝の家」。昔からの農地と住宅が混在する地域に計画。風土を取り入れた建築を目指して、畑の“畝”に腰掛ける様子から着想した家具を空間に配置。家族の繋がりを育み街並みとの連続性も意図 photo©髙橋菜生
北村拓也 / CORRED DESIGN OFFICEによる、滋賀・栗東市の「畝の家」。昔からの農地と住宅が混在する地域に計画。風土を取り入れた建築を目指して、畑の“畝”に腰掛ける様子から着想した家具を空間に配置。家族の繋がりを育み街並みとの連続性も意図 photo©髙橋菜生

北村拓也 / CORRED DESIGN OFFICEが設計した、滋賀・栗東市の「畝の家」です。
昔からの農地と住宅が混在する地域に計画されました。建築家は、風土を取り入れた建築を目指して、畑の“畝”に腰掛ける様子から着想した家具を空間に配置しました。それにより、家族の繋がりを育み街並みとの連続性も意図しました。

滋賀県栗東市の住宅である。

栗東市は農耕を中心に発展した都市であり、計画地の周辺環境は昔からの田畑と住宅とが混在する地域であった。栗東の歴史をまとめた書籍『民誌・綣の歴史と文化』を読むと、栗東の原風景として人々が田畑の畝(うね)に腰掛け、横並びで会話する風景が残っている。このような土地の風土、畝の魅力を取り入れた住宅を設計しようと考えた。

建築家によるテキストより

敷地は歪んだ三角形をしており、道路に広く面する角地である。そっと正方形のボリュームを配置して、三角形敷地と建築の間にできる余白を庭や駐車場として有効活用しながら、田畑が残りゆとりが感じられる町並みと調和する計画とした。

建築家によるテキストより

内部空間は庭に面して大きな吹き抜け空間をつくり、畝のような伸びゆく家具を配置した。畝は畑の野菜を育てるちょっとした高低差であるが、自然と人々を定着させ、境界をつくり、一体感をつくる。そのような家具は家族のつながりを育て、守り、これからの可能性を拓いていくだろう。畝の家具は窓と絡めて都市に向けて伸びゆき、軸の先の地域の小川や山、町へのつながりも感じさせる。

建築家によるテキストより
神谷修平 / カミヤアーキテクツによる、愛知・名古屋市の店舗「ohagi3」。商業施設内の和菓子店の旗艦カフェ。食での持続可能性を追求するブランド姿勢に従い、徹底的なサステナブルを追求して厨房以外を解体移動可能なユニットで作る空間を考案。日本の高度な職人芸の表現も意図
神谷修平 / カミヤアーキテクツによる、愛知・名古屋市の店舗「ohagi3」。商業施設内の和菓子店の旗艦カフェ。食での持続可能性を追求するブランド姿勢に従い、徹底的なサステナブルを追求して厨房以外を解体移動可能なユニットで作る空間を考案。日本の高度な職人芸の表現も意図 photo©太田拓実
神谷修平 / カミヤアーキテクツによる、愛知・名古屋市の店舗「ohagi3」。商業施設内の和菓子店の旗艦カフェ。食での持続可能性を追求するブランド姿勢に従い、徹底的なサステナブルを追求して厨房以外を解体移動可能なユニットで作る空間を考案。日本の高度な職人芸の表現も意図 photo©太田拓実
神谷修平 / カミヤアーキテクツによる、愛知・名古屋市の店舗「ohagi3」。商業施設内の和菓子店の旗艦カフェ。食での持続可能性を追求するブランド姿勢に従い、徹底的なサステナブルを追求して厨房以外を解体移動可能なユニットで作る空間を考案。日本の高度な職人芸の表現も意図 photo©太田拓実

神谷修平 / カミヤアーキテクツが設計した、愛知・名古屋市の店舗「ohagi3」です。
商業施設内の和菓子店の旗艦カフェです。建築家は、食での持続可能性を追求するブランド姿勢に従い、徹底的なサステナブルを追求して厨房以外を解体移動可能なユニットで作る空間を考案しました。また、日本の高度な職人芸の表現も意図しました。店舗の公式サイトはこちら

新築の商業施設の1階島区画にあるおはぎ専門店ohagi3初の旗艦店カフェの計画です。
クライアントから求められたのは、「世界に和菓子を発信できる、アイコニックな和菓子店」。ロゴやパッケージのリブランディングにおけるクリエイティブディレクションを含めた空間設計を担当しました。

建築家によるテキストより

ohagi3の商品は無添加・有機食材活用など食での持続可能性を追求しています。
店舗デザインもこれに従い、機能性や意匠性を超えて「これからの食空間は徹底的にサステナブルであるべき」というテーマのもとデザインを検討しました。

建築家によるテキストより

そこで採用したのは、法的に壁が必要な厨房を除き、全て解体・移動可能なユニットにより空間をつくるというアイデアです。おはぎをモチーフとした円形の木製パネルを300枚程度用意し、壁(おはぎWALL)照明(おはぎLIGHT)ガラステーブルなど多用途に展開。

それぞれが接着剤や金物を使用していないため、いつでも再利用できます。環境的な意味だけではなく、島区画の商業施設内において、変わり続ける周辺店舗状況に対応して高さや開口率を変えられる「スキン」としてのパーティションの可変性・フレキシビリティは事業的にも重要です。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 建築系スタートアップ「VUILD」が、自社サービス“EMARF”の法人向け設計者(兼業も可)を募集中
【ap job更新】 建築系スタートアップ「VUILD」が、自社サービス“EMARF”の法人向け設計者(兼業も可)を募集中
【ap job更新】 建築系スタートアップ「VUILD」が、自社サービス“EMARF”の法人向け設計者(兼業も可)を募集中

建築系スタートアップ「VUILD」の、自社サービス“EMARF”の法人向け設計者(兼業も可)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

VUILD株式会社は、デジタルテクノロジーによって建築産業の変革を目指す設計支援者集団です。
すべての人を「設計者にする」をミッションに、家具や小物など身近なプロダクトから住居まで自ら作りたい人をサポートする事業を展開しています。

新たにメンバー募集するEMARF事業部では、木製ものづくりのデザインからパーツ加工までをオンライン完結できるクラウドプレカットサービス「EMARF」と、デジタルテクノロジーを用いたデザイン思考・手法を学び、実践できるサブスクリプション型オンラインプラットフォームサービス「EMARF CONNECT」の2つのサービスを運営しています。

■仕事内容
法人企業向けの設計メンバーを募集します。
自社サービス「EMARF」は、デジタルデザインやデジタルファブリケーションを活用した空間デザインを展開したい設計事務所・建設会社等の法人企業へ、プロダクトの制作や施工に落とし込むための設計のサポートや技術研修を提供しております。
今回募集する職種は、社内外と密に連携を取りながら、プロダクトのデザインを考えるところから納品まで、製品づくりのすべての工程に一気通貫して携わっていただきます。その他、ものづくりを支援するための工房でのワークショップの企画運営、ノウハウや情報の発信なども行っていただきます。

ツバメアーキテクツによる、長野・塩尻市の宿泊施設「上原屋 BYAKU Narai」。古い街並みが残る“奈良井宿”の町屋改修。地域の建築保存のロールモデルを目指して、参照可能な施策を積み重ねる設計を志向。追加要素を空間の主題に昇華する“金継ぎ”の態度を実践
ツバメアーキテクツによる、長野・塩尻市の宿泊施設「上原屋 BYAKU Narai」。古い街並みが残る“奈良井宿”の町屋改修。地域の建築保存のロールモデルを目指して、参照可能な施策を積み重ねる設計を志向。追加要素を空間の主題に昇華する“金継ぎ”の態度を実践 photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、長野・塩尻市の宿泊施設「上原屋 BYAKU Narai」。古い街並みが残る“奈良井宿”の町屋改修。地域の建築保存のロールモデルを目指して、参照可能な施策を積み重ねる設計を志向。追加要素を空間の主題に昇華する“金継ぎ”の態度を実践 photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、長野・塩尻市の宿泊施設「上原屋 BYAKU Narai」。古い街並みが残る“奈良井宿”の町屋改修。地域の建築保存のロールモデルを目指して、参照可能な施策を積み重ねる設計を志向。追加要素を空間の主題に昇華する“金継ぎ”の態度を実践 photo©中村絵
ツバメアーキテクツによる、長野・塩尻市の宿泊施設「上原屋 BYAKU Narai」。古い街並みが残る“奈良井宿”の町屋改修。地域の建築保存のロールモデルを目指して、参照可能な施策を積み重ねる設計を志向。追加要素を空間の主題に昇華する“金継ぎ”の態度を実践 photo©中村絵

ツバメアーキテクツが設計した、長野・塩尻市の宿泊施設「上原屋 BYAKU Narai」です。
古い街並みが残る“奈良井宿”の町屋改修計画です。建築家は、地域の建築保存のロールモデルを目指して、参照可能な施策を積み重ねる設計を志向しました。それは、追加要素を空間の主題に昇華する“金継ぎ”の態度の実践を意図したものです。本作品は以前掲載した、竹中工務店による「歳吉屋 BYAKU Narai」の別館です。施設の公式サイトはこちら

奈良井宿は重要伝統的建造物群保存地区として圧倒的な成功を見せている。
しかし取り組みは主に街並み保存に対応するもので、個別の改修について構造・断熱補強の指針や用途変更・活用のtipsはない。街並み保存に軸足を置いた考え方が、あまりお金を落とさずに素通りする観光地の姿を定着させてしまったし、町全体で建物の性能の維持がどれほどなされているかには疑問を持たざるを得ない。

建築家によるテキストより

上原屋は、唯一無二の有名な寺社仏閣のようなサラブレッド古建築というよりは、200年の間、場当たり的に増築や改修がなされた構法や内装のスタイルが混在する民衆によるハイブリッド古建築であった。
民衆の町家を相手にするなら、観光地の目玉として成功すればいいのではなく、地域住民が改修時に参照できるようなロールモデルにするのが集落や町家のようなコモンズに関わる時の作法だと考えた。

建築家によるテキストより

既存架構を生かし、必要十分な追加要素が空間の主題に昇華する金継ぎとしての態度である。

トップライトから差し込む光が金色のパンチングメタル耐力壁を照らす、という関係はそれを分かりやすく伝えている。
振り返れば宿泊施設に特化した設計はしていないかもしれない。ただ、この集落における、ある種の未来の日常を予感・体験できるならば、町家を活用した宿泊施設として十分に機能するのではないだろうか。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 小堀哲夫建築設計事務所が、業務拡大のため設計スタッフ(新卒既卒・経験者)と秘書を募集中
【ap job更新】 小堀哲夫建築設計事務所が、業務拡大のため設計スタッフ(新卒既卒・経験者)と秘書を募集中
【ap job更新】 小堀哲夫建築設計事務所が、業務拡大のため設計スタッフ(新卒既卒・経験者)と秘書を募集中大和ハウスグループ みらい価値共創センター ©Shinkenchiku-sha

小堀哲夫建築設計事務所の、業務拡大のため設計スタッフ(新卒既卒・経験者)と秘書募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

私たちは、人と自然と建築が融合し、機能的でありながらも心から感動する建築を創り出してきました。

その土地の価値や歴史、人間の営みや感性を最大化することで、時代を超える建築を作りたいと考えています。教育施設、研究所、オフィス、住宅、都市デザインなど、日本のみならず、世界の建築プロジェクトで都市を訪れ、人々を見つめ研究し、学び続けています。

未知なる建築へ挑戦するために、新しい仲間を募集します。

■受賞暦
日本建築学会賞(ROGIC)、日本建築大賞(ROGIC、NIC)、BCS賞(ROGIC、NIC)、建築学会選奨(ROGIC、NIC)、Dedalo Minosse International Prize(Italia)、The Architecture Master Prize(USA) Leaf Award(ABB)

溝部礼士建築設計事務所による、東京・目黒区の住宅「Fの貸家」。施主宅の隣に計画。将来は自らが住むとの要望を意識する中で、“賃貸住宅”と“専用住宅”の両者の感覚を撞着した状態での建築化を志向。ひとつの状態に結実しない事から生まれる豊かさを求める
溝部礼士建築設計事務所による、東京・目黒区の住宅「Fの貸家」。施主宅の隣に計画。将来は自らが住むとの要望を意識する中で、“賃貸住宅”と“専用住宅”の両者の感覚を撞着した状態での建築化を志向。ひとつの状態に結実しない事から生まれる豊かさを求める photo©新建築社写真部
溝部礼士建築設計事務所による、東京・目黒区の住宅「Fの貸家」。施主宅の隣に計画。将来は自らが住むとの要望を意識する中で、“賃貸住宅”と“専用住宅”の両者の感覚を撞着した状態での建築化を志向。ひとつの状態に結実しない事から生まれる豊かさを求める photo©新建築社写真部
溝部礼士建築設計事務所による、東京・目黒区の住宅「Fの貸家」。施主宅の隣に計画。将来は自らが住むとの要望を意識する中で、“賃貸住宅”と“専用住宅”の両者の感覚を撞着した状態での建築化を志向。ひとつの状態に結実しない事から生まれる豊かさを求める photo©新建築社写真部

溝部礼士建築設計事務所が設計した、東京・目黒区の住宅「Fの貸家」です。
施主宅の隣に計画されました。建築家は、将来は自らが住むとの要望を意識する中で、“賃貸住宅”と“専用住宅”の両者の感覚を撞着した状態での建築化を志向しました。それにより、ひとつの状態に結実しない事から生まれる豊かさが求めました。

母屋の庭に小さな貸家を建てた。
この敷地(庭)は90年代にミニ開発で分筆され、隣家と同じ3階建て住宅が建つ予定だったところを、母屋の採光環境を懸念して取得したことから始まる。そこから、家族の集う庭として大事に使われ続けてきたが建築することを決断された。

建築家によるテキストより

当初、建主は共同住宅を希望していたものの、敷地状況や1000万円台の予算、将来は自らが住みたいという要望があったことから一戸建ての貸家を建てることを提案した。

建築家によるテキストより

建主が住むのか、他者が住むのかで、間取りや設えはもちろん、母屋との関係がどうあるべきかが変わる。建主と打合せを重ねていくにつれて、所有すること(専用住宅)と借用されること(賃貸住宅)の意識が見え隠れした。そこを建築に落とし込もうと試みた。一元的につくろうとは考えず、むしろ撞着されていくことをよしとした。部位から室単位においても、ひとつの状態に結実しないことを目指しているともいえる。

建築家によるテキストより
太田雄太郎による、東京の住戸改修「C/Steel」。隅田川沿いの集合住宅にある設計者の自邸。川への想いと入浴への拘りの具現化を目指して、風呂から川を眺められる水廻りコアの配置を考案。風景を眺めるものでなく暮らしの一部として取り込む
太田雄太郎による、東京の住戸改修「C/Steel」。隅田川沿いの集合住宅にある設計者の自邸。川への想いと入浴への拘りの具現化を目指して、風呂から川を眺められる水廻りコアの配置を考案。風景を眺めるものでなく暮らしの一部として取り込む photo©浜田昌樹
太田雄太郎による、東京の住戸改修「C/Steel」。隅田川沿いの集合住宅にある設計者の自邸。川への想いと入浴への拘りの具現化を目指して、風呂から川を眺められる水廻りコアの配置を考案。風景を眺めるものでなく暮らしの一部として取り込む photo©浜田昌樹
太田雄太郎による、東京の住戸改修「C/Steel」。隅田川沿いの集合住宅にある設計者の自邸。川への想いと入浴への拘りの具現化を目指して、風呂から川を眺められる水廻りコアの配置を考案。風景を眺めるものでなく暮らしの一部として取り込む photo©浜田昌樹

太田雄太郎が設計した、東京の住戸改修「C/Steel」です。
隅田川沿いの集合住宅にある設計者の自邸です。建築家は、川への想いと入浴への拘りの具現化を目指して、風呂から川を眺められる水廻りコアの配置を考案しました。そして、風景を眺めるものでなく暮らしの一部として取り込む事も意図されました。

隅田川沿いの築30年のSRCマンションをリノベーションした設計者の自邸である。

建築家によるテキストより

今回は川沿いの立地を最大限生かし、隅田川をただの風景ではなく、暮らしの一部となるように取り込むことで有機的で自然と共生するリバーフィールな暮らしをつくることを目指した。

建築家によるテキストより

設計の取り掛かりとして、水廻りコアの配置検討を行った。お風呂の時間を生活の中で一番大切にしたいという思いから、隅田川と正対する配置を最優先にし、部屋の真ん中にコアをまとめてL字型にワンルームがつながっていくプランニングとした。
浴室にはハーフユニットバスを採用し、上部に大きなアクリル板の開口をつくった。隅田川を眺めながら入浴を楽しむ暮らしを実現した。

建築家によるテキストより
フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・大津市の「丘の上の家」。丘上の眺望の良い敷地に計画。“日常を非日常に感じる”建築を目指して、内外の構成と光の操作で静寂と流動を併せ持つ空間を構築。山々に向かい中庭を開き環境も活かす
フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・大津市の「丘の上の家」。丘上の眺望の良い敷地に計画。“日常を非日常に感じる”建築を目指して、内外の構成と光の操作で静寂と流動を併せ持つ空間を構築。山々に向かい中庭を開き環境も活かす photo©山内紀人
フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・大津市の「丘の上の家」。丘上の眺望の良い敷地に計画。“日常を非日常に感じる”建築を目指して、内外の構成と光の操作で静寂と流動を併せ持つ空間を構築。山々に向かい中庭を開き環境も活かす photo©山内紀人
フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・大津市の「丘の上の家」。丘上の眺望の良い敷地に計画。“日常を非日常に感じる”建築を目指して、内外の構成と光の操作で静寂と流動を併せ持つ空間を構築。山々に向かい中庭を開き環境も活かす photo©山内紀人
フォルム・木村浩一建築研究所による、滋賀・大津市の「丘の上の家」。丘上の眺望の良い敷地に計画。“日常を非日常に感じる”建築を目指して、内外の構成と光の操作で静寂と流動を併せ持つ空間を構築。山々に向かい中庭を開き環境も活かす photo©山内紀人

フォルム・木村浩一建築研究所が設計した、滋賀・大津市の「丘の上の家」です。
丘上の眺望の良い敷地に計画されました。建築家は、“日常を非日常に感じる”建築を目指して、内外の構成と光の操作で静寂と流動を併せ持つ空間を構築しました。また、山々に向かい中庭を開き環境も活かす事も意図されました。

この家は、山裾の宅地開発によって生まれた小高い丘の上に建っている。

敷地の面積は、約250坪の広さがあり、近景の山々がパノラマに広がる眺望の良い環境にある。丘の下の道路面から森の小道のようなアプローチが、この家のエントランスに繋がっている。

クライアントの要望は、この立地を最大限に生かすこと、そして日常を非日常に感じる住宅であった。

建築家によるテキストより

そこで、山々の借景に向かって解放するコートハウスを計画した。建物は、水平面を強調した量感のある形態と中庭を囲む塀によって構成されている。塀は、室内から美しい山の稜線を眺められる高さに設定し、建物と一体的にデザインされている。
生み出した美しいスカイラインは、建物そのものが新たな風景の一部となり、場所の持つ景観的な価値を更に高めてくれるものとなった。

建築家によるテキストより

植栽をせず、砂利を敷き詰めた中庭空間は、余白の空間として捉えている。背後に広がる景観を借景として、静かな空間の広がりを感じられる場所となっている。さらに、非日常感を演出するように中庭と室内に面して水盤が広がる軒下空間を計画した。
外部と内部が視覚的に繋がり、刻々と表情の変化するこの場所は、ギャラリーとして利用される。水盤に映り込む風景や光の陰影が、置かれたオブジェと相まって、繊細なシーンを創り出している。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 “場所の魅力”を出発点に、宿泊施設・店舗・住宅等を手掛ける「佐々木達郎建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者)、プレス、学生アルバイトを募集中
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“場所の魅力”を出発点に、宿泊施設・店舗・住宅等を手掛ける「佐々木達郎建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者)、プレス、学生アルバイト募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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佐々木達郎建築設計事務所では、設計・プレススタッフを募集します。

■代表メッセージ
現在、ホテル、旅館、グランピング等の宿泊施設の設計、その他オフィス、住宅、店舗等、様々なプロジェクトが進行しています。それぞれのプロジェクトでは、「場所と対話する建築」をテーマに掲げ、企画やコンセプトに反映させ提案をしていきます。
また、弊社では、建築やインテリアデザインのみではなく、家具や備品に至るまでデザインをし、多くの専門家とも協働しながら一つの空間を作り上げていきます。
私達のものづくりに対する思いに共感し、ここでの仕事を自分ごとにできる人、また、責任感を持って活躍してくれる仲間を募集しております。

■業務について
現在は住宅やホテル等の設計依頼が多く、敷地がもつ「場所の魅力」を探し出し、企画やコンセプトから提案し、建築、インテリア、家具やもの等を通じて空間の提案を行っています。プロジェクト担当者は、弊社のデザインや設計手法はもちろん、プロジェクトに関わる様々な業務を身につける事が可能です。
※インテリア・家具・アートディレクション・ブランディング等様々な領域における知識と興味があると尚良いです。

元木大輔 / DDAAによる、東京・港区の、オフィス改修「KOMORI GINZA OFFICE」。老舗ブランドの家具使用の要望から計画。“高級”に留まらない多義的な状態を求めて、手に触れる部分を丁寧に作り触れない部分はラフに仕上げる方法を考案。名作に新しい視点や価値を見出す事も目指す
元木大輔 / DDAAによる、東京・港区の、オフィス改修「KOMORI GINZA OFFICE」。老舗ブランドの家具使用の要望から計画。“高級”に留まらない多義的な状態を求めて、手に触れる部分を丁寧に作り触れない部分はラフに仕上げる方法を考案。名作に新しい視点や価値を見出す事も目指す photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京・港区の、オフィス改修「KOMORI GINZA OFFICE」。老舗ブランドの家具使用の要望から計画。“高級”に留まらない多義的な状態を求めて、手に触れる部分を丁寧に作り触れない部分はラフに仕上げる方法を考案。名作に新しい視点や価値を見出す事も目指す photo©長谷川健太
元木大輔 / DDAAによる、東京・港区の、オフィス改修「KOMORI GINZA OFFICE」。老舗ブランドの家具使用の要望から計画。“高級”に留まらない多義的な状態を求めて、手に触れる部分を丁寧に作り触れない部分はラフに仕上げる方法を考案。名作に新しい視点や価値を見出す事も目指す photo©長谷川健太

元木大輔 / DDAAが設計した、東京・港区の、オフィス改修「KOMORI GINZA OFFICE」です。
老舗ブランドの家具使用の要望から計画が始まりました。建築家は、“高級”に留まらない多義的な状態を求めて、手に触れる部分を丁寧に作り触れない部分はラフに仕上げる方法を考案しました。そして、名作に新しい視点や価値を見出す事も目指しました。

KOMORIは、都心ビルの1フロアをリノベーションしたセカンドオフィスだ。

使い方以外のクライアントからの指示された具体的なオーダーは、イタリアの老舗ブランド、ポルトローナ・フラウのソファを入れたいという一点のみだった。

建築家によるテキストより

レザーやクッションの手触り、ソファの座り心地の良さ、木目の美しさ、それらを丁寧に仕上げれば仕上げるほどに、丁寧に仕事をすればするほどに、クオリティは上がるが「高級品」になってしまう。高級であることはもちろん悪いことではないが、できればひとつの価値に収束することなく、もっと多義的な状態を作りたいというのは、僕たちのデザインにおける一貫したテーマだ。

建築家によるテキストより

今回試みたのは、高級さに収束しない上質さ、ラフではあるがチープではない質、そして上質さとラフさが同居できる状態を保つことだ。「AではあるがBではない」というレトリックを意識してデザインをすることで、明言はさけつつも、ある輪郭を持った質を作ることを試みる。そして上質が担保されている名作プロダクトに対して、一つのコンセプトに収束しない何か新しい視点や価値を見出せないかということも考えながら設計した。

建築家によるテキストより
宇野享 / CAnによる、愛知・名古屋市の「HASE-BLDG.3」。市街地に建つテナントビル。店子の交流を生み良い雰囲気でお客を引き込む事を目指し、各階共用部に多目的な場を備えた立体的な路地空間を構築。内部はフロアの組合せで幅広い賃貸面積の選択肢を提供
宇野享 / CAnによる、愛知・名古屋市の「HASE-BLDG.3」。市街地に建つテナントビル。店子の交流を生み良い雰囲気でお客を引き込む事を目指し、各階共用部に多目的な場を備えた立体的な路地空間を構築。内部はフロアの組合せで幅広い賃貸面積の選択肢を提供 photo©上田宏
宇野享 / CAnによる、愛知・名古屋市の「HASE-BLDG.3」。市街地に建つテナントビル。店子の交流を生み良い雰囲気でお客を引き込む事を目指し、各階共用部に多目的な場を備えた立体的な路地空間を構築。内部はフロアの組合せで幅広い賃貸面積の選択肢を提供 photo©上田宏
宇野享 / CAnによる、愛知・名古屋市の「HASE-BLDG.3」。市街地に建つテナントビル。店子の交流を生み良い雰囲気でお客を引き込む事を目指し、各階共用部に多目的な場を備えた立体的な路地空間を構築。内部はフロアの組合せで幅広い賃貸面積の選択肢を提供 photo©上田宏

宇野享 / CAnが設計した、愛知・名古屋市の「HASE-BLDG.3」です。
市街地に建つテナントビルの計画です。建築家は、店子の交流を生み良い雰囲気でお客を引き込む事を目指し、各階共用部に多目的な場を備えた立体的な路地空間を構築しました。また、内部はフロアの組合せで幅広い賃貸面積の選択肢を提供します。

HASE-BLDG.3では、店子間の交流が生み出すアットホームな雰囲気が来訪者を引き込み、やがて建物全体がひとつのコミュニティに成長していくような場をつくりたいと考えた。

建築家によるテキストより

HASE-BLDG.3は、各階を約4.5mの階高に設定した5階建ての雑居ビルである。各階の外部は2層、内部は2層または3層のスキップフロアとなっている。外部は踊り場とテラスが下階の庇を兼ねた立体的な回遊路となり、内部は層間竪穴区画の階段を設ければ、全フロアを上下移動できるシークエンシャルな建築にもなる。つまり、内部空間はスキップフロアを上下何層まで繋ぐか、隔てるかによって、貸床面積の幅広い選択肢が生まれることになる。

建築家によるテキストより

また、緑に覆われた建築にしたいという施主の要望を踏まえ、道に面したテラスや踊り場に小さな庭を設けた。小さな庭や鉢植えが四季折々に表情を変えて各階の店先を彩る。人工芝張りの階段に腰かけて談笑したり、テラスの水場を使いお茶を飲んだり、店子が思い思いにその場の使い方を楽しんでいる様子が人々を惹きつける。道行く人々が階段を上がってみたくなり、その先の空間に行ってみたくなるような、立体的な路地空間をもつ建築の提案である。

建築家によるテキストより

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