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【ap job更新】 歴史的な建造物を対象に、リサーチから設計と施工まで手掛ける「デザイン・フォー・ヘリテージ」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)、リサーチャー、バックオフィスメンバーを募集中
【ap job更新】 歴史的な建造物を対象に、リサーチから設計と施工まで手掛ける「デザイン・フォー・ヘリテージ」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)、リサーチャー、バックオフィスメンバーを募集中
【ap job更新】 歴史的な建造物を対象に、リサーチから設計と施工まで手掛ける「デザイン・フォー・ヘリテージ」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)、リサーチャー、バックオフィスメンバーを募集中大平作業場跡

歴史的な建造物を対象に、リサーチから設計と施工まで手掛ける「デザイン・フォー・ヘリテージ」の、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)、リサーチャー、バックオフィスメンバー 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社デザイン・フォー・ヘリテージ(D4H)は歴史的な建造物や文化財に対して、専門的な立場からリサーチ、コンサルティング、企画、設計監理を手掛ける組織です。

保存・修復のみではなく、歴史的な価値と接続した活用のため、現代にこそ可能なデザインを模索することを特徴としています。5期に渡って順調に組織を拡大してきましたが、事業領域の拡大、部門再編、設計フェーズにあるプロジェクトの増加のため、建築的なクリエーションを担う設計メンバーと、リサーチ専門のメンバー、バックオフィスマネージャーを募集します。建築物のみならず、土木構築物やランドスケープ、地域に根づく技術や生業までを含む、あらゆる領域を横断してデザイン・課題解決にあたることができる環境で、一緒に働く仲間を募集します。

現在プロジェクトは全国各地で進行しており、一例として下記のようなものがあります。
・破損状況が著しく、耐震性に課題のある歴史的建造物の修復および補強と活用のためのプログラム提案、整備計画の策定、その後の工事のための設計、工事監理・施工
・歴史的建造物を核に地域全体をフィールドミュージアムとするため、遺構を地域の拠点として再生させる他、ゲストハウス、インフォメーションセンター、散策路などを総合的に整備するプロジェクト
・近世/近代の土木遺産の調査と修復および活用のための整備と付随する周辺のランドスケープデザイン

下記のような業務を行い、通常の設計事務所の業務に留まらない、独自のスキルを身につけることが可能です。
・史料調査や、歴史的建造物の痕跡・破損・仕様等の各種調査
・三次元光学計測、写真測量、各種解析・工学シミュレーション
・記録写真、映像製作
・修復手法、構法、材料の研究開発
・修復保存のための先端技術と伝統技術の双方に関する調査研究

設計だけではないあらゆるフェーズを横断した業務範囲、多様な働き方を受け入れており、勤務日数、勤務時間の融通、リモートワークにも柔軟に対応しています。
個人事務所と兼務のスタッフや子育てをしながら働くスタッフも多いです。また、半数以上が女性スタッフです。

永山祐子による展覧会「確かにありそうなもの」が、新宿のAWASE galleryで開催。万博建築からジュエリーまで、スケールや領域を横断する作品群を模型・素材・映像で紹介。プロダクト類は実際に購入も可能。入場無料
永山祐子による展覧会「確かにありそうなもの」が、新宿のAWASE galleryで開催。万博建築からジュエリーまで、スケールや領域を横断する作品群を模型・素材・映像で紹介。プロダクト類は実際に購入も可能。入場無料

永山祐子による展覧会「確かにありそうなもの」が、東京・新宿のAWASE galleryで開催されます。
万博建築からジュエリーまで、スケールや領域を横断する作品群を模型・素材・映像で紹介します。また、プロダクト類は実際に購入も可能。入場無料です。会期は2025年9月20日~10月12日まで。会場の場所はこちら(Google Map)。

永山祐子によるコメント

今年、作品集と新書という二冊を刊行する節目に、ギャラリーからお声がけをいただき、本展を開催することとなりました。

会場は二つの部屋で構成されています。ひとつ目の部屋には、作品集の「レシピページ」を思わせる展示が広がります。発想の種や、思いがけないブレイクスルーをもたらしたモノが並び、私の頭の中をそのまま形にしたような空間となっています。

もうひとつの部屋では、作品集の一章「動く建築」をテーマに、万博をはじめとするリユースのプロジェクトを実物のモックアップや映像を通して、かたちを変えながら未来へとつながっていく建築の姿として展示しています。

展示写真はタペストリーやTシャツとなっており、会期終了後も廃棄されることなく、誰かの手に渡り、新たに活かされることを願っています。

また、展示解説は音声でお聞きいただけますので、会場で作品とあわせて、あるいは帰り道などに耳を傾け、展示の理解を深めていただければと思います。

リリーステキストより
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・葛飾区の「重ねの家」。大人4人の家族が暮らす住まい。其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向。終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画とする
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・葛飾区の「重ねの家」。大人4人の家族が暮らす住まい。其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向。終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画とする外観、北側の道路より見る。 photo©傍島利浩
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・葛飾区の「重ねの家」。大人4人の家族が暮らす住まい。其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向。終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画とする1階、玄関から廊下を見る。 photo©傍島利浩
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・葛飾区の「重ねの家」。大人4人の家族が暮らす住まい。其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向。終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画とする1階、「食堂」(ダイニング)からキッチンを見る。 photo©傍島利浩
西久保毅人 / ニコ設計室による、東京・葛飾区の「重ねの家」。大人4人の家族が暮らす住まい。其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向。終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画とする1階、中庭 photo©傍島利浩

西久保毅人 / ニコ設計室が設計した、東京・葛飾区の「重ねの家 亀有のシェア/ケアハウス」です。
大人4人の家族が暮らす住まいのプロジェクトです。建築家は、其々の生活の独立性の高さに着目し、お互いの距離を保持しつつ“集落のように”暮らしが存在する建築を志向しました。また、終の住処として将来の“介護”も想定した動線計画としています。

東京都葛飾区の商店街に隣接した住宅街の角地に計画した4人家族のための住宅です。

街角には独立した音楽室を併設しています。
このスペースは将来的には切り離して他人に貸す事もできるし、家族の誰かがたまにお店をしても良いし、地域活動の拠点にしても良いし、、と住まい手の海老原さんご家族といろんな妄想を膨らませた結果、同じ敷地にはありつつも暮らしとは切り離した形で計画しました。

この音楽室のボリュームが街角にある事でご家族の静かな暮らしを人目から守るという大切な役割も同時にあります。

建築家によるテキストより

御家族4人は50代~80代でそれぞれに独立した大人であるため個々の生活の独立性が高く、終の住処として平屋に近い暮らしをご要望されていました。そういう意味では「単世帯住宅」というよりも大人4人のためのシェアハウスの様なイメージの暮らしです。

そこで共有する中庭の周りに距離を持ちつつ集落のように個々の暮らしが存在しているといいなと考えてました。外壁の仕上げやボリュームを細かく切り替えているのはそのためです。

建築家によるテキストより

一方で「将来この家で家族を順番に看取りたいので、在宅ケア、訪問ケアがしやすいようにしたい。」というご要望もありました。
そこで外部からのアプローチを音楽室を囲む様に2つ設けています。一方は車椅子で出入りできる様にスロープとし、訪問介護の際の他者の出入りをスムーズにしています。

そして玄関近くの個室を「看取り部屋」として設定し、家族を順番にストレスなく長期間介護のしやすい動線計画として考えました。そういう意味では4人家族の住宅でありつつ、未来のケアハウスでもあるという2重の未来を重ね合わせた計画となっています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 国際色豊かな施主と共に、“文化的価値”を建築を通じて具現化する「SAAD Architects」が、設計スタッフ (既卒・経験者)と 業務委託を募集中
【ap job更新】 国際色豊かな施主と共に、“文化的価値”を建築を通じて具現化する「SAAD Architects」が、設計スタッフ (既卒・経験者)と 業務委託を募集中
【ap job更新】 国際色豊かな施主と共に、“文化的価値”を建築を通じて具現化する「SAAD Architects」が、設計スタッフ (既卒・経験者)と 業務委託を募集中

国際色豊かな施主と共に、“文化的価値”を建築を通じて具現化する「SAAD Architects」の、設計スタッフ (既卒・経験者)と 業務委託 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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【Design Philosophy】
自然や都市そのものは我々にとって環境であり
建築もまた都市環境を形成する環境の一部である

我々が追求するのは自然への帰還である
それは単に素材や借景だけの話ではなく
体験として得た過去の記憶との所縁を意味する

誰もが好奇心のままに行動を掻き立てられ
好奇心の赴くままに奥へ奥へと進んでいったように
建築は個々の記憶と感動を映し出す環境となる

変化と流動が躍動する環境の中で、
建築は常に開かれたダイナミズムを纏い
広大な世界との交わりを紡ぎ
外部に接続された広大な環境の一部となる
過去に体験した記憶を現代に繋ぎ
ノスタルジアと現代の融合から
新たな建築体験を創り出す

【Vision】
SAAD Architectsは、日本のみならず国際色豊かなクライアントと革新的な建築プロジェクトを手がける設計事務所です。
海外でも数々の賞を受賞し、高い評価を得ています。いま世界規模で日本への関心が高まり、投資や開発、移住など社会は大きく変わろうとしています。

私たちは交流から生まれる新たな創造性を大切にし、文化的価値を建築で具現化し、環境に調和した形に整えることに情熱を注ぎます。建築の魅力と環境を融合させ、持続可能性を追求しながら、多様性を活かした新しい建築を目指します。日本は独自の文化を通じて先進国として大きな影響力を持ち得る国です。
SAAD Architectsは、この文化的界面で埋もれることなく、建築を通じさらなる創造性と革新を追求し続けます。

ご自身の体験した感動を共に建築で表現し、共に歩んでいただける方を募集します。

【ap job更新】 建築家や職人ともコラボレーションし、森の価値創造に取り組む「飛騨の森でクマは踊る」が、設計と製作に携わるメンバー(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 建築家や職人ともコラボレーションし、森の価値創造に取り組む「飛騨の森でクマは踊る」が、設計と製作に携わるメンバー(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中
【ap job更新】 建築家や職人ともコラボレーションし、森の価値創造に取り組む「飛騨の森でクマは踊る」が、設計と製作に携わるメンバー(既卒・経験者・2026年新卒)を募集中“森を”チームのメインオフィスは、飛騨市の広葉樹の流通拠点にある「森の端オフィス」。設計:ツバメアーキテクツ+チドリスタジオ+ヒダクマ(Photo:Kai Nakamura)

建築家や職人ともコラボレーションし、森の価値創造に取り組む「飛騨の森でクマは踊る」の、設計と製作に携わるメンバー(既卒・経験者・2026年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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飛騨の森でクマは踊る(通称ヒダクマ)では、この度事業拡大に伴い、建築プロジェクトを推進する設計・製作メンバーを募集します。

ヒダクマでは森の資源の新たな価値を創造する取り組みとして、特に建築分野のプロジェクトに力を入れています。
店舗什器、企業のオフィスフロア全体のリニューアル、広葉樹木造建築、大きな工場で働く人と近隣の人を繋ぐワーク&コミュニティスペースなど、手がけるプロジェクトのスケールは様々です。

特徴的なのは、単純に設計だけ、製作だけではなく、クライアント企業の社員の方々あるいはパートナーとなる建築家やデザイナーと森林資源との関係性を構築することからスタートすることです。そのためのワークショップも設計し、プロジェクトの先に人の成長と森の成長が重なる未来を描いています。

建築とは、建築物の設計・施工に留まらず『あらゆる技術を統合する能力』だと考えています。建築学科等で身につけた知識、設計や施工の現場で積み上げた経験を活かして、私たちと一緒に飛騨から社会と森を動かしませんか?

【ヒダクマとは】
飛騨の森でクマは踊る(通称ヒダクマ)は、岐阜県飛騨市を拠点に、広葉樹の森の活用・循環・価値創造に取り組む会社です。
国内外の建築家・デザイナー、飛騨の職人とともに、ユニークなアイデアで、プロダクトから建築空間まで幅広い設計・製作のプロジェクトを実践しています。また、森林活用のための専門家とのアイディエーションから仕組みづくり、宿泊可能なデジタルものづくりカフェ「FabCafe Hida」の運営や、企業研修や教育機関向けの滞在プログラムを提供しています。

ビオフォルム環境デザイン室による、岩手の「陸前高田 / CAMOCY」。震災被害を受けた街の7つの店舗等が入る施設。“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案。建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げる
ビオフォルム環境デザイン室による、岩手の「陸前高田 / CAMOCY」。震災被害を受けた街の7つの店舗等が入る施設。“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案。建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げる鳥瞰、北西側より見下ろす。 photo©畑拓
ビオフォルム環境デザイン室による、岩手の「陸前高田 / CAMOCY」。震災被害を受けた街の7つの店舗等が入る施設。“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案。建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げる外観、東側の道路より見る。 photo©畑拓
ビオフォルム環境デザイン室による、岩手の「陸前高田 / CAMOCY」。震災被害を受けた街の7つの店舗等が入る施設。“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案。建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げるデッキテラス(雪の風景) photo©佐々木信也
ビオフォルム環境デザイン室による、岩手の「陸前高田 / CAMOCY」。震災被害を受けた街の7つの店舗等が入る施設。“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案。建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げるエントランス側のホールからフードコートを見る。 photo©畑拓

山田貴宏 / ビオフォルム環境デザイン室が設計した、岩手・陸前高田市の「陸前高田 発酵パーク CAMOCY」です。
震災被害を受けた街に計画された7つの店舗等が入る施設です。建築家は、“地域が元気になる”存在を目指し、かつての街並みを参照した“蔵の屋根”が連続する様な意匠の外観を考案しました。そして、建築に加えて什器も地元の職人と地元の素材で作り上げました。店舗の場所はこちら(Google Map)。

2020年12月に岩手県陸前高田市にオープンした、発酵をテーマにした商業施設「発酵パーク CAMOCY」。

東日本大震災により街全体の99%がなくなった陸前高田市を、「発酵」をテーマに再生し賑わいを取り戻そうという「CAMOCYプロジェクト」の一環です。味噌、醤油、チョコレート工房、発酵食堂、クラフトビール、パン屋など七つの店舗や、フードコートやキッチンスタジオが配置されています。

「復興の象徴として、人も暮らしも徐々に発酵していく」をテーマに、地域が元気になる施設づくりを目指しました。

建築家によるテキストより

震災前は街道沿いに蔵が連なっていたという、かつての街並みをファサードデザインに反映しました。
蔵の屋根のスカイラインが連続するような意匠が、街並みのよきアイコンになり、かつての風情を取り戻す一助になればと思います。また、震災前の記憶を継ぐため津波の後から救われた石畳を外構で再利用しています。

建築家によるテキストより

かつて気仙大工として活躍した歴史を持つこの地で大工技術を生かしながらこうした規模の施設を作るには木造が最も適していると考え、構造は木造とし、地元の素材と地元の職人さんたちと作ることを第一に考えました。

内外装、家具にとふんだんに地元の杉や松を使用しています。木材を山から切り出し地元の製材所にて製材し、地元の大工や職人が腕をふるいました。これからの時代をみすえ、地域に根差した産業と技術を改めて育んでいくことを大切にしたいと考えます。

店舗什器は、地域の木材屋さん、鉄工所さん、職人さんと協働して開発しました。主材は赤身のきれいな気仙杉、スツールの背になる材は山林に自生している広葉樹の小径木丸太。丸太の皮むきは手作業で一つ一つ丁寧に剥いていただきました。

多くの作り手同士の対話を通して実現した“発酵家具”は、地域の材料と人の手をつなぐ役割を担いました。また、かつての商家には必ずあった“暖簾”を、地域の作り手さんと染物屋さんに担っていただき、建物の入口や各店舗の表面に配しました。

建築家によるテキストより
トイットデザインと西和人事務所による、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」。大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画。乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向。木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案
トイットデザインと西和人事務所による、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」。大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画。乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向。木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案外観、東側の道路より見る。 photo©MARK AND PORTER PHOTOGRAPHY
トイットデザインと西和人事務所による、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」。大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画。乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向。木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案2階、階段側から客席(半個室)側を見る photo©MARK AND PORTER PHOTOGRAPHY
トイットデザインと西和人事務所による、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」。大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画。乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向。木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案2階、客席(テーブル)から開口部越しに外部を見る。 photo©MARK AND PORTER PHOTOGRAPHY
トイットデザインと西和人事務所による、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」。大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画。乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向。木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案外観、東側の駐車場より見る。夜景 photo©MARK AND PORTER PHOTOGRAPHY

トイットデザイン西和人一級建築士事務所が設計した、石川・金沢市の「街中に建つ大樹のカフェ」です。
大型施設が建ち並ぶ街の一角に計画されました。建築家は、乾いた都市の中に“生き生きとした場”の創出を目指し、“存在をあるがままに表現していく強さ”を備えた存在を志向しました。そして、木造の躯体を現しとした“大樹の集合体”の様な建築を考案しました。

街中に建つ、地域に開かれたカフェの計画である。

施主はこの建物を通して、地域の方々が気軽に訪れる事のできる場の創造と、それに伴う自社ブランドの向上を望んでいた。
建設地は大型施設が建ち並ぶ地方都市の中にあり、雑然とした街の一角にある。

建築家によるテキストより

どこか表面的で、自然味の感じられない乾いた都市環境の中で、建築が“その存在をあるがままに表現していく強さ”を持つことで、この地に、生き生きとした状態・場をつくり出すことができるのではないかと考えた。

具体的には、主要構造を木造とし、できる限りその構造躯体・耐力部材に至るまで隠さず表し、それがファサードとして生きるよう計画を行ない、人工的な町の中に大きな枝葉を広げた大樹の集合体のような建築を計画した。

建築家によるテキストより

森の中にいるような気持ちの良さと、木々の持つ力強さを体現したような建築である。

エントランスより建物内部に入ると、大樹を支える大きな枝葉のような力強い躯体が天井を覆う。木素材以外は白とグレーのモノトーンの背景を用意し、構造躯体の解像度を高めている。2階に上がるとその枝葉はより細分化され軽やかさを増す。

この地の持つある種商業的に画一されたデザインコードから建築を脱線させ、自然環境から生成される存在の一部として読み替えていくことで、ここに訪れた人々がより、自然体で緩やかな時間を過ごすことができるよう場を整えた。

また、木を使うことは単に空間形成とは別の意味も持つ。

木を積極的に活用していくことで、「建築行為」自体が都市部での森林資源の新たな需要となり、「木の循環」の一部となる。
木材の中には二酸化炭素のもととなる炭素が固定化されている。木造建築の中で木の姿をとどめているあいだは炭素貯蔵という点においても建築自体が第2の森林、都市の森であるとも考えられる。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイトを募集中
【ap job更新】 公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイトを募集中公衆浴場から児童館へのコンバージョン

公共プロポから地域のプロジェクトまで、大小様々な建築を手掛ける「STA土屋辰之助アトリエ」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2025年新卒)とアルバイト 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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設計スタッフ(主任/アシスタント/アルバイト)募集

【主宰者について】
主宰者である土屋辰之助は 大学研究室から香山壽夫に師事し、香山壽夫建築研究所にて「国立科学博物館上野本館保存再生」「世界遺産 熊野本宮館」や多くの学校建築など、主に公共建築の実績を積んできました。
2011年の伊勢神宮内宮参集殿改修プロジェクトを機に株式会社土屋辰之助アトリエを設立、その後日本建築学会作品選集新人賞を受賞しました。
また各大学にて設計課題を指導、自らも社会人博士課程に在籍し、実務と研究の活動を並行しています。

【組織とアトリエの中間】
事務所の大きな特徴として2000㎡前後の公共施設をプロポーザルから設計監理まで行いつつ、組織設計とのJVによる1万㎡程度の学校等の実績もあります。
一方で地域とのつながりによるプロジェクト、規模の大きい別荘や住宅建築等も手掛けており、組織設計・アトリエ事務所の双方での活動を経験できます。
東北での小学校復興プロジェクトでは、地域にしっかりと入り込み、公共建築賞地域特別賞、東北建築賞、JIA東北建築大賞なども受賞。建築をつくるという職能により、さまざまな地域への貢献を果たすことを実行しています。

【キャリア形成とOB】
このような多彩なプロジェクトの経験から、在籍中に資格を取得し、大手ゼネコン、組織設計や大学助手と両立しながらの設計活動に向かう、もしくは地域や住宅設計に目を向けてコミュニケーション能力を発揮し活動する等、様々なケースが見られます。
設計事務所として成長を続けており、主任に配置されたスタッフは雑誌、学会等の発表でも氏名を連ね、事務所として個人としてのキャリアを着実に重ねていくことを目指していきます。
主軸として事務所運営に積極的に関わることができる人材は特に評価優遇し、パートナーとして運営に関わって頂くことも視野に入れています。

宮本佳明・山口陽登・上坂設計による「大阪市立大学工学部F棟実験室」。既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画。中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案。古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用
宮本佳明・山口陽登・上坂設計による「大阪市立大学工学部F棟実験室」。既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画。中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案。古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用鳥瞰、敷地上空より見る。 photo©Kenta Hasegawa
宮本佳明・山口陽登・上坂設計による「大阪市立大学工学部F棟実験室」。既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画。中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案。古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用外観、北東側より「応用化学 実験室」を見下ろす。 photo©Kenta Hasegawa
宮本佳明・山口陽登・上坂設計による「大阪市立大学工学部F棟実験室」。既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画。中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案。古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用外観、北西側より「バイオ工学 実験室」を見下ろす。 photo©Kenta Hasegawa
宮本佳明・山口陽登・上坂設計による「大阪市立大学工学部F棟実験室」。既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画。中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案。古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用「応用化学 実験室」 photo©Kenta Hasegawa

宮本佳明・大阪市立大学建築デザイン研究室・山口陽登 / YAP上坂設計が設計した、大阪市の「大阪市立大学工学部F棟実験室」です。
既存校舎の中庭に実験室と準備室を増築する計画です。建築家は、中庭の“開放感を担保”を求め、量塊を4分割して“視線の抜けを確保”するように雁行配置する構成を考案しました。また、古い建物とも馴染むように外装にコールテン鋼板を採用しました。

既存校舎に囲まれた2つの中庭に実験室2室と準備室2室を増築する必要があり、工学部F棟のピロティを横断するように、立体的な「余地」を掻き集めて一体の「敷地」を見出している。

建築家によるテキストより

貴重な中庭の開放感を担保するために、建物は南側に寄せて視線の抜けを確保し、動線を妨げないように4つのヴォリュームに分割して、ピロティには準備室を、ダクト配管のため天井高が必要な実験室はピロティ部を外して、全体としては雁行するような配置としている。

建築家によるテキストより

外装材としては、雑多な仕上げを持つ古い校舎群にも馴染むように、あえて全く異なる風合いを持つコールテン鋼板を選択した。
特に屋根面については校舎群からの見下ろしに配慮して第5のファサードと位置付け、外壁と一体のコールテン鋼板で包み込んでいる。

コールテン鋼板表面の表情については、仮置きで生じた雨掛かりや水溜りの跡を気にせず、信楽焼きのように偶然に現れたあるがままの表情を楽しむこととした。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 革新的な建築を創り出す“建築系スタートアップ”の「VUILD」が、建築設計・内装設計・建築系エンジニア・ファブリケーター・施工管理 のスタッフを募集中
【ap job更新】 革新的な建築を創り出す“建築系スタートアップ”の「VUILD」が、建築設計・内装設計・建築系エンジニア・ファブリケーター・施工管理 のスタッフを募集中
【ap job更新】 革新的な建築を創り出す“建築系スタートアップ”の「VUILD」が、建築設計・内装設計・建築系エンジニア・ファブリケーター・施工管理 のスタッフを募集中「福島の循環型木造スタジアム」

革新的な建築を創り出す“建築系スタートアップ”の「VUILD」の、建築設計・内装設計・建築系エンジニア・ファブリケーター・施工管理 のスタッフ募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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私たちVUILDは、今年大きな変革の年を迎えております。

その変革とは、①部材加工にとどまらず施工まで担うこと、②木材だけでなくコンクリートや鉄など異素材に挑戦すること、③より大規模な都市レベルの建築に着手すること、④日本を越えて海外に挑むこと、といった未踏の領域への果敢な挑戦です。

2019年竣工の『まれびとの家』以降、着実に実績を重ね、先日は遂に1万平米規模となる『福島の木造スタジアム計画』を公表しました。加えて、ヴェネチアでの国際建築展への出展や、世界三大デザイン賞「iFデザインアワード」での最高賞GOLD受賞など、国際的な舞台にも立ち始めています。

その成果もあり、野心的なプロジェクトのお声掛けをいただく機会が増え、手がける建築の規模は拡大しつつあります。また工場も300平米から1000平米へと拡張し、製造能力も大幅に高まりました。

最近では、設計事務所としてのプロジェクト以上に、他の設計事務所やゼネコン・工務店からの制作や施工を担う案件も増加し、ビジネスとしても着実な成長を遂げています。

こうした流れの中、今年9月には大型の資金調達にも成功し、さらなる事業拡大を目指しております。この新たな転換期において、設計・エンジニア・制作・施工、それぞれのチームで新しい仲間を募集いたします。

現在、建設業界は職人不足や建設費高騰といった課題に直面しています。だからこそ、デジタル技術を駆使して設計から施工まで一貫して行える私たちの優位性が活かされます。新しい建築の未来、そして次世代のゼネコンのあり方を共に切り拓いていただける方のご応募を、心よりお待ちしております。

VUILD株式会社 代表取締役CEO 秋吉浩気

【ap job更新】 建築・都市・地域のデザインを通して、社会に新たな価値を生み出す「株式会社 TIT」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 建築・都市・地域のデザインを通して、社会に新たな価値を生み出す「株式会社 TIT」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と アルバイトを募集中
【ap job更新】 建築・都市・地域のデザインを通して、社会に新たな価値を生み出す「株式会社 TIT」が、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と アルバイトを募集中丸岡観光情報センター

建築・都市・地域のデザインを通して、社会に新たな価値を生み出す「株式会社 TIT」の、設計スタッフ(2025年新卒・既卒・経験者)と アルバイト 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

ソフトからハードまで、小さなスケールから大きなスケールまで、個人の暮らしから社会まで、株式会社TITは幅広い視野で取り組んでいます。
私たちと一緒に、空間的・時間的ひろがりを通した新たな価値をつくりだす計画・設計・実践・研究を行うメンバーを募集します。

現在、複数建物を開発するマスタープラン作成、歴史的駅舎の改修・利活用、史跡公園・ガイダンス施設の設計、歴史的建造物の保存支援、エリアブランディング構想、景観計画、歴史・文化財を生かしたまちづくり計画、などのプロジェクトが進行中です。

・建築が好きでスキルアップを目指したい人
・建築のみならず、まちづくり・都市デザインに興味を持って挑みたい人
・地域に拠点をつくって取り組みたい人

TITは、まちづくりから建築設計、運営まで一貫して取り組む建築・都市設計事務所です。 私たちは、3つの領域のデザインを行います。
・人間と環境をつなぐ「建築デザイン」
・環境と社会をつなぐ「都市デザイン」
・社会と人間をつなぐ「地域デザイン」

「建築デザイン」
個人住宅・オフィス、地方自治体による観光センターや鉄道駅舎・公営住宅・宿泊温浴施設・物産施設・公共トイレなどの公共施設の設計監理、新しくつくるだけでなく歴史的建造物の保存活用や既存建物を利活用するリノベーション・コンバージョンも行っています。

「都市デザイン」
ひとつの敷地にとどまらないマスタープラン、エリア整備・エリアブランディング構想、地方自治体のまちづくり構想・計画立案、文化財を活かした歴史まちづくり、景観づくり、福島県浜通りでの復興支援など、建築・都市を横断して取り組んでいます。

「地域デザイン」
プロジェクトの過程では、ワークショップなど地域との対話・協働を重視しながら進め、プロジェクトを推進する拠点の運営なども行っています。

3つのデザインを通して、多様な主体とともに将来の都市を構想し、建築設計・空間づくりの実践を通した地域や社会に新たな価値を生む提案を続けてきています。

私たち事務所の特徴は、建築・都市に関わるフィールドがとにかく広いことです。プロジェクトごとに多様な専門家とチームを組み、様々な業務を遂行しています。複数のプロジェクトを同時進行で遂行しています。ひとつとして同じ仕事はなく、メンバー間でフラットなコミュニケーションを取りながら、取り組んでいます。

私たちは、「東京」と「福島」「福井」「神奈川」など多拠点で活動しています。地域との関わりをより強く持ちたいと考えています。そのため、地方移住を前提とした働き方、リモートワークや子育てによる時短勤務、建築士など資格取得や個人のスキルアップもできるような、様々な働き方も柔軟に支援しています。
ぜひ一緒に新しい働き方を考えていきたいです。

小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」。猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画。人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案。地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出す
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」。猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画。人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案。地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出す外観、敷地内の北東側より見る。 photo©長谷川健太
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」。猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画。人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案。地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出す土間からキッチンとリビングを見る。 photo©長谷川健太
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」。猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画。人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案。地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出すリビングから土間とダイニングを見る。 photo©長谷川健太
小野良輔建築設計事務所による、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」。猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画。人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案。地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出す天井の架構を見上げる。 photo©長谷川健太

小野良輔建築設計事務所が設計した、鹿児島・奄美大島の「ねこやぐらの家」です。
猫などの小動物を家で預かる施主の為に計画されました。建築家は、人間と動物の無理のない“共存”を目指し、猫の通り道にもなる“構造体”を中央に配置する建築を考案しました。また、地域の古民家とも調和する屋根形状は室内に開放感も生み出します。

夫婦と子ども、そして多くの猫たちが暮らす、奄美大島の集落内に建つ小さな住宅である。

クライアントが動物にかかわる仕事のため、保護猫を住宅内で預かることが多い。猫に限らず時には犬や鳥などもその対象のため、コンパクトながら無理なく人間と動物が共存できるような空間が求められた。

建築家によるテキストより

20坪弱の正方形平面の外周部に猫のための天井の低いロフト空間を法規上認められる最大値に近い面積で設けている。そのため、この住宅は人にとっては20坪、猫にとっては30坪ほどの住宅とも言える。

天井が低く緩勾配となる外周部の屋根に対し、中心付近は高天井・急勾配の屋根としている。屋根の形状の変化が空間に広がりを感じさせるような構成となっている。
外周部の緩勾配は敷地周辺に建つ奄美の古民家特有の意匠と調和するだけでなく、低く押さえられた軒と立面により台風に対しての見付面積を小さくできる形態であり、また中心部の急勾配がつくる大きな気積は身体感覚的な開放感をもたらしてくれる。
中央上部に溜まる日射熱は機械換気設備により排熱し、人の住空間の温熱環境性能の向上をはかった。

建築家によるテキストより

この屋根を支持する構造体が「ねこやぐら」と名付けたストラクチャであり、この住宅の中心にあって人と動物の共存を実現する装置でもある。
ねこやぐらは4本の柱と梁で構成されており、足元は一段下がった土間空間となっている。
柱で囲まれた小下がりの土間空間は、空間的な断絶はないものの領域としても素材として切り替えている。ここはケージなどが置かれていても良い半屋外空間のような扱いが可能な場所として設定した。小上がりのフローリングに腰を掛けることで人同士・人と動物が向き合う関係性も生まれる。

また、4本のうち2本の柱は麻縄を巻いた丸柱であり、猫の通り道や爪とぎとして、猫の生活になくてはならない物となっている。丸柱を登った先の梁はロフト空間へのキャットウォークとして使われている。

正方形平面にかけた放射状の梁は、一般的な隅木による方形屋根の梁にくらべ、隅木に対して応力集中を起こさず応力を分散できるため、梁せいを小さくしながら安定性を高めることができる形式である。この断面の小ささにより、猫の通り道を遮ることないまま緩勾配を実現している。また、放射状の梁はどこにいても認識され、住宅の中心性をより際立たせるマーカーとしても働いている。

建築家によるテキストより
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、東京・新宿区の複合ビル「昇」。48㎡の敷地に建つ飲食店と2つの住戸が入る建築。“垂直方向の可能性”を探求し、コアを設けずに平面外縁部の上下左右に“階段を巡らせる”構成を考案。与件の拮抗から生まれた“多価性”のある外観も特徴とする
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、東京・新宿区の複合ビル「昇」。48㎡の敷地に建つ飲食店と2つの住戸が入る建築。“垂直方向の可能性”を探求し、コアを設けずに平面外縁部の上下左右に“階段を巡らせる”構成を考案。与件の拮抗から生まれた“多価性”のある外観も特徴とする俯瞰、西側より見下ろす。 photo©ビンセント・エシテ
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、東京・新宿区の複合ビル「昇」。48㎡の敷地に建つ飲食店と2つの住戸が入る建築。“垂直方向の可能性”を探求し、コアを設けずに平面外縁部の上下左右に“階段を巡らせる”構成を考案。与件の拮抗から生まれた“多価性”のある外観も特徴とする1階、2階への階段から3階への階段を見上げる。 photo©フロリアン・ブッシュ建築設計事務所
フロリアン・ブッシュ建築設計事務所による、東京・新宿区の複合ビル「昇」。48㎡の敷地に建つ飲食店と2つの住戸が入る建築。“垂直方向の可能性”を探求し、コアを設けずに平面外縁部の上下左右に“階段を巡らせる”構成を考案。与件の拮抗から生まれた“多価性”のある外観も特徴とする4階、アパートメント2、北西側の居室 photo©ビンセント・エシテ

フロリアン・ブッシュ建築設計事務所が設計した、東京・新宿区の複合ビル「昇」です。
48㎡の敷地に建つ飲食店と2つの住戸が入る建築です。建築家は、“垂直方向の可能性”を探求し、コアを設けずに平面外縁部の上下左右に“階段を巡らせる”構成を考案しました。また、与件の拮抗から生まれた“多価性”のある外観も特徴としています。

48㎡の80%という最大建築面積に、レストランの他、何軒かのアパートを盛り込むという野心的な概要から立ち上がった作戦は明瞭だった。それは、この最大建築面積を最大限に活かし、そしてそのような自由な空間を獲得するためには、垂直方向の可能性を最大限に探る必要があるということだ。

建築家によるテキストより

施主はその困難を予測したかのように、この用地が決まるずっと前からプロジェクトに「昇り」という名前を付けていた。
我々の課題は、その方法を如何にして見つけるか、という現実的なものだった。従来ならコンパクトなコア部分を中心とする巡回構造を提案するところだ。

だがここで我々はあえて逆の発想を狙った。コアを度外視し、外郭部に沿って上下左右に階段を巡らせるという構造を提案した。

建物に足を踏み入れた者は、まるで下町の路地に迷い込んだような感覚に陥る:大規模都市と無数の住宅を結ぶ、人々の憩いの場、事実上のロビーのような役割を果たす東京の路地空間。それがこの建物の在り方だ。

建築家によるテキストより

このような空間の曖昧さと多価性はファサードに現れている。

建物の規模を考えると、建物の外皮が構造的な負荷を背負うことは自然であり、有益でもある。潜在的な開口部をできる限り大きく開いたところからスタートし、デザインが進むにつれ、必要性と要望に柔軟に応えつつ、多孔性の度合いが進化していった。

幾つもの制限要素(構造、眺望、採光、換気、予算など)が競い合い、譲り合いながら、最良の解決策を導くグラウンドとなったのがファサード部分だった。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 研究所やオフィス等の“イノベーション”に特化した「プラナス株式会社」が、意匠設計・内装設計・設備設計の正社員(既卒・経験者・新卒)を募集中
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研究所やオフィス等の“イノベーション”に特化した「プラナス株式会社」の、意匠設計・内装設計・設備設計の正社員(既卒・経験者・新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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『ひらめきの瞬間』をつくる仲間募集!

あなたのチカラで日本のイノベーションを促進させませんか?

町工場の再生から日本を代表する企業の本社や研究所、ノーベル賞を生み出す国の研究機関など、日本の未来に価値のあるプロジェクトがあなたをお待ちしております。

私たちは研究所やオフィスなどの「イノベーション」に特化した日本唯一の建築設計事務所(※当社調べ)です。
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研究所をプラナスの力で、もっと快適でクリエイティブな場所にすることで、革新的な研究結果が生まれ、健康的で理想的な未来社会が創出されることを信じています。

あなたのスキルが世界を変えていきます!

■働き方のイメージ
社内のプランナー、エンジニアとチームを組み、プロジェクトに参画。ワークショップやヒアリングを通じてクライアントの研究所で実現したい「未来」を見据えた、設計を行います。企業、研究所のトップと直接話し合いながら、あるべき研究開発のカタチを問い、プログラミングから建築設計のみならずブランディング戦略まで研究所をゼロから創り上げていきます。自然と建築のみならずコンサル、CI・VI デザインの領域まで相談を受けることが多いです。単なる「箱」づくりではなくソフトの領域まで、専門設計事務所だからこそ、深い提案ができます。

ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行う
ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行う外観 photo©Chen Hao
ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行うレセプション photo©Chen Hao
ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行うウォーター・コートヤード photo©Chen Hao
ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行う飲食エリア photo©Chen Hao
ネリ&フーによる、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」。著名なリゾート地での計画。国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案。“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行う廊下 photo©Chen Hao

ネリ&フーが設計した、中国・海南島の宿泊施設「城郭都市 / サンヤ・ウェルネス・リトリート」です。
著名なリゾート地での計画です。建築家は、国の“古代の城郭都市”に着想を得て、重厚な基壇の上に二つの客室棟が載る構成を考案しました。そして、“土地の精神”の体現も意図して“地元の職人技術”の採用や“少数民族の芸術”の参照も行いました。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

サンヤ・ウェルネス・リトリートは、中国の人気リゾート地である海南島の亜龍湾に位置しています。ネリ&フーのデザインは、中国の古代の城郭都市に着想を得ており、重厚な基壇の上に高く築かれ、通常は防御のために水に囲まれています。このように、ホテルは二つの部分で構成されています。客室を含む木造の住居部分が、すべての公共スペースを内包する石造りの基壇の上に載っています。

2つのL字型の建物ヴォリュームが組み合わさって水の中庭を形成しており、そこがホテルのすべてのパブリックアメニティが広がり、外へと放射状に展開する中心的な要素となっています。ロビーは庭園のような風景となり、頭上には浮かぶ提灯がやさしい光を差し込み、そよ風が吹き抜けることで、訪れたゲストはたちまち島のゆったりとした時間の流れを味わう、穏やかな心持ちへと誘われます。同時に、この空間では天井が低く抑えられており、そのことで外に広がる澄んだ青い海の景色を額縁のように切り取り、眺められるようになっています。

あらゆる機会を通じて、このデザインは海南島のゲニウス・ロキ(土地の精神)を体現しようとし、島の集合的記憶、文化、そして自然の特徴を融合させています。地元の職人技を活かしながら、下層部を包む石造りの壁には手作りの粘土レンガが使われており、ファブリックやラグには少数民族であるリー族の織物芸術から着想を得たデザインが取り入れられています。竹を水に浸して圧縮する技術も建材として用いられており、編み込まれたラタンや黄銅のアクセントが、このプロジェクトに奥行きを加えています。

ゲストルームについては、それぞれのユニットが独立した木造の小屋として構想されており、洗面所などの機能的な設備を備えています。木造のボックス同士の間に生まれた空間には、オーシャンビューのバルコニーを含む、就寝やリラックスのためのゾーンが設けられています。実体と空間が交互に織りなすリズム、斜めに設けられた壁、そして素材の質感による表現が相まって、光と影が絶えず戯れるダイナミックなファサードを形づくっています。ベッドルームユニットの間にある廊下は都市の街並みのような風景となり、人々が行き交い、思いがけない出会いを楽しめる小路となっています。こうした偶然こそが、旅人にとっての喜びなのです。

最も注目を集めたトピックス[期間:2025/9/1-9/7]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/9/1-9/7]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/9/1-9/7)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. 妹島和世が、NHKの朝のテレビ番組”あさイチ”のプレミアムトークに出演。放送日は2025年9月5日
  2. OMA / 重松象平の建築デザインによる、東京の複合商業施設「原宿クエスト」が9月11日にオープン。“二面性”をコンセプトとし、原宿と表参道という異なる個性の街を繋ぐ空間を志向。設計・監理にはNTTファシリティーズが参画
  3. 妹島和世の空間設計で、化粧品メーカー“ポーラ”の銀座旗艦店「ポーラ ギンザ」が2025年12月にリニューアルオープン。音楽家・渋谷慶一郎、照明家・豊久将三、嗅覚のアーティスト・和泉侃もプロジェクトに参画
  4. SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
  5. 内藤廣による講演会「渋谷と益田、そして建築と都市を語る」の動画。展覧会の開催に合わせて2025年7月に行われたもの
  6. ザハ・ハディド・アーキテクツによる、アメリカ・フロリダの集合住宅「ザ・デルモア」。ビーチサイドでの計画。地域の建築様式“マイアミ・モダン”を参照した外観で、建物を”キャニオン”で二分割して全住戸に自然光を取込む建築を考案。気象条件の解析をデジタルモデルに適用して設計案の洗練も実施
  7. 若松均建築設計事務所による、東京・世田谷区の「瀬田立体交叉点の集合住宅」。往来が多く日照条件も厳しい敷地。光庭かつ動線空間の“ヴォイド”を中央に据え、環境から導いた“わずかに歪んだ外形”との間を住戸とする構成を考案。小スケールの箱を上下左右に組合わせて多彩な住戸形態も実現
  8. 五十嵐理人 / IGArchitectsによる、埼玉の「グランドルーム / ハウス」。田園風景の中の開発された住宅地の敷地。開放的な環境と呼応する存在を求め、様々な用途を許容する二層吹抜の大空間“グランドルーム”を核とする住宅を考案。“ジグザグ梁”は“居場所の手掛かり”としても機能
  9. 田村秀規 / PODAによる、埼玉・戸田市の「笹目の作業場」。工場街に建つ空調設備会社の社屋。“記憶を喚起する”存在を求め、“周辺視”に着目して“無意識のまなざし”を顕在化する建築を志向。数種類のポリカ板とバルコニーで“多様な解像度の風景”を内部空間に生み出す
  10. 妹島和世による、岡山・犬島のパヴィリオン「HANA」。“犬島 くらしの植物園”での計画。園のランドスケープとの呼応も意図し、“みんなで集まれる”花のような形態の建築を考案。“少し鈍い鏡面仕上げ”で周囲の木々や夕日などの変化する風景を映し出す
  11. 芦沢啓治建築設計事務所のデザインした「ブルーボトルコーヒー 心斎橋カフェ」が2025年9月にオープン。大阪城や通天閣に見られる幾何学的なモチーフに加えて、“黄金の茶室”や大阪らしい華やかさを参照して設計
  12. 島崎威郎 / Takero Shimazaki Architectsによる、イギリス・ロンドンの「ロイヤル・アカデミー・オブ・ダンス」。新築建築の低層部に計画された教育機関。広大な面積という与件に、全体を“都市の延長”として構想して其々の部屋を“ひとつの建物”の様に扱う設計を志向。RCの構造柱は空間に都市性を与える要素として捉える
  13. DP アーキテクツとKR+Dによる、大阪・関西万博の「シンガポールパビリオン」。小さな国土ながら大きな夢を持つ同国の愛称“リトル・レッド・ドット”に着目し、最大直径18.5mの“赤い球体”の建築を考案。実施設計でHUNE、+U Architects、中倉徹紀建築都市設計も参画
  14. kymaによる、長野・駒ケ根市の「商店街の小さな保育園」。商店街の中にある敷地での計画。行政と連携した“まちづくり”の一環として、“子どもたちが豊かに育つ”と共に“商店街に賑わいをもたらす”存在を志向。遊戯室を前面に配置して地域にも開放する構成の建築を考案
  15. 桔川卓也 / NASCAによる、静岡・浜松市の「ヤタロー地産地消工場店」。バウムクーヘンで知られる企業の工場直売店。施主の“フードロス削減”の活動に着目し、理念を反映した“アップサイクル素材”で構成する計画を志向。地域産の小径木材で代表商品を想起させる“吊り什器”をつくる
  16. 塩入勇生+矢﨑亮大 / ARCHIDIVISIONによる、北海道・札幌市の「maison y maison」。代々受け継がれた土地の設計者実家の増改築。終の棲家であり未来に繋がる存在を求め、増築した上で既存の半分を共同住宅・テナント・共用部に転用し保存する計画を考案。地域の活動が入り込み新たな交流も生まれる
  17. テレインアーキテクツとZu architectsによる、東京の「板橋の家」。周囲に“隙間”が点在する敷地。前後の道路を繋ぐ“通り土間”を持ち、大らかな開口部と内外の距離を調整する厚みのある緩衝空間を備えた建築を考案。様々な“小さな積層”で人や環境との関係を豊かなものに変える
  18. フォスター+パートナーズによる、韓国・ソウルの複合開発「IOTA Seoul I」。地域のランドマーク的な敷地の再開発。市民にとっての新たな目的地の創出を目指し、隣接する公園の体験を引込んだ“緑のオアシス”となる計画を志向。屋上庭園などを一般開放して誰でもアクセス可能とする
  19. 塩崎太伸研究室(東京科学大学)の有志運営の研究会による、建築展「GHOSTSCALE」が開催。新宿のWHITEHOUSEが会場。ネット上の不気味な無人空間“リミナルスペース”の観点から建築空間を捉え直す内容。GROUP井上岳、玉山拓郎、原田裕規、星野太が参加するトークイベントも実施
  20. 川嶋洋平建築設計事務所による、沖縄・宮古島市の集合住宅「T_student dormitory」。海外や県外の生徒を受け入れる大学寮。様々な交流を促す存在を目指し、プライベートとパブリックの空間の“距離感”に重点を置く計画を志向。各階の中央に様々な機能を持つ“コモンスペース”を配置する構成を考案

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