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最も注目を集めたトピックス[期間:2025/9/29-10/5]
最も注目を集めたトピックス[期間:2025/9/29-10/5]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2025/9/29-10/5)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。


  1. アーティストユニット・原倫太郎+原游の展覧会が、渋谷の“原広司+アトリエ・ファイ建築研究所”を会場に開催
  2. KUMA & ELSAによる、埼玉の「House by the temple」。“別世界”と言える巨大な境内と向い合う敷地。“ミラーリング・ワールド”を主題とし、“囲われた世界とその中の建築”と捉えた寺の構成を踏襲。利他性も倣い隣家への寄与を考えて母家の平面を“1/4円”とする
  3. BIGによる、アメリカ・ロサンゼルスの「ロバート・デイ・サイエンス・センター」。大学キャンパス内での計画。アイデアの交換を促進する刺激的な場を目指し、各階のヴォリュームを45°回転させて積層する建築を考案。中心に作られた吹抜空間を多様な属性の人々たちの交流の場として機能させる
  4. AMP / PAM・park street studio・アオイランドスケープデザインによる、さいたま市の休憩施設「氷川神社 ゆうすいてらす」。“水・光・風の流れの回復”に向けて、ランドスケープ的介入の一部として建築を定位。“聖と俗のあわい”の場も意図し、全方位からの“流れ”を迎え入れる分棟型の構成を考案
  5. 青木淳と中村竜治が共同で外装デザインを行う「JINS新宿店」が、2026年夏にオープン。内装は中村竜治が単独で手掛ける
  6. ヘルツォーク&ド・ムーロンによる、アメリカ・フィラデルフィアの美術館「カルダー・ガーデンズ」。20世紀を代表する彫刻家の為の美術館。高速道路沿いの“都市の空白地”に造られる建築として、人々の目的地であると共に“新たなタイプの芸術と過ごす空間”を志向。“内部に建物を含んだ庭”としての施設を考案
  7. 室宏アトリエによる、大分市の「上野丘の改修」。南北に“景色と風が抜ける”住戸を改修した設計者の自邸。特徴を活かした計画を求め、中央に配置した“角度を45°振った箱”で全体を緩やかに分ける構成を考案。自身の手で解体して“空間を掌握”してから設計
  8. SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(前編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  9. SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」が2025年12月にオープン。旧軍用空港跡地の公園内に計画された美術館と図書館を統合した施設。軽やかで開かれた存在を目指し、アルミとガラスの二重構造のファサードで地上レベルに全方向からアクセス可能な公共広場を備えた建築を考案
  10. 妹島和世+西沢立衛 / SANAAによる、台湾の「Taichung Green Museumbrary」がプレオープン。妹島と西沢も現地を訪問。地元の新聞社が報道したもの
  11. 川島範久による建築展「自然とつながる建築をめざして」。大阪・日本橋の安藤忠雄設計の建築を会場に開催。地球環境危機の時代に求められる“サステナブルでデライトフルな建築”を、模型・素材・ドローイングを通じて提示
  12. SDレビュー2025の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペで、若手建築家の登竜門としても知られる
  13. AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS」。ヴェネツィアのプラダ財団で開催。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察。12世紀から現代までの300点以上の資料を展示
  14. フォスター+パートナーズによる、大阪・関西万博の「サウジアラビアパビリオン」。国の魅力を伝える場として、町や都市を探訪する体験を想起させる存在を志向。迷路の様な曲がりくねる路地を探索する空間構成を考案。ローカルアーキテクトとして梓設計も参画
  15. studioSHUWARIによる、富山市の住宅「Work / Life / Archive」。“クリエイティブな仕事”をする施主夫婦の為に計画。大量の資料などの整理と保管という与件に対し、自身でカスタムできる壁面収納を備えた建築を考案。全体をスキップフロアとして其々の空間を緩やかに分節する
  16. 【ap job更新】 社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
  17. 池田靖史・下田悠太・林盛による、千葉・館山市の「POP-UP ORIGAMI ROOF」。海辺の地域での相撲の土俵に屋根を掛ける計画。“折り紙の動き”を応用し、膜を引張材としカーボンパイプ等を圧縮材とした“テンセグリティ構造”の屋根を考案。超軽量を活かして人力作業かつ低コストで完成させる
  18. リナ・ゴットメによる、大阪・関西万博の「バーレーンパビリオン」。“海をつなぐ”をテーマに計画。同国と海の繋がりを伝える施設として、“伝統的な船の製造技術”の参照に加えて“日本の木組の技術”も融合させる建築を考案。持続可能性を考慮して殆どの材料を再利用可能とする
  19. 小野寺匠吾建築設計事務所による、大阪・関西万博の「いのちめぐる冒険(河森正治館)」。環境問題や廃棄解体問題も主題に計画。建築の循環プロセスの可視化を目指し、海運規格の輸送性の高い鉄骨フレーム、大阪湾の海水100%のコンクリート、分解や再構築の効率が高い構造システム、で造る建築を考案
  20. 阿曽芙実建築設計事務所による、岐阜・多治見市の住宅「Kaleido scape」。余裕のある“T型の敷地”に計画。物価上昇に対応する為にシンプルな構成を意識し、家型で筒状のヴォリュームを交差させた“様々な外部と関わりをもつ”建築を考案。“万華鏡”の様に室内に光が入り込み空間を彩る

安藤忠雄を特集したウェブ番組「建築家 安藤忠雄 青春の軌跡、未来へ」の動画。2025年9月に公開されたもの 藤本壮介・妹島和世・塚本由晴・田中仁・宮田裕章が登壇しているシンポジウムのダイジェスト動画。森美術館での藤本展の関連企画として行われたもの

藤本壮介妹島和世塚本由晴田中仁宮田裕章が登壇しているシンポジウムのダイジェスト動画です。森美術館での藤本展の関連企画として行われたもの。2025年10月に公開されました。セッション1に、妹島和世・塚本由晴・藤本壮介・近藤健一(モデレーター)が登壇して、セッション2に、田中仁・宮田裕章が登壇しています。また、アーキテクチャーフォトでは、藤本壮介の展覧会を特集記事として紹介しています。

studioSHUWARIによる、富山市の住宅「Work / Life / Archive」。“クリエイティブな仕事”をする施主夫婦の為に計画。大量の資料などの整理と保管という与件に対し、自身でカスタムできる壁面収納を備えた建築を考案。全体をスキップフロアとして其々の空間を緩やかに分節する
studioSHUWARIによる、富山市の住宅「Work / Life / Archive」。“クリエイティブな仕事”をする施主夫婦の為に計画。大量の資料などの整理と保管という与件に対し、自身でカスタムできる壁面収納を備えた建築を考案。全体をスキップフロアとして其々の空間を緩やかに分節する外観、西側より見る。夜景 photo©ToLoLo studio
studioSHUWARIによる、富山市の住宅「Work / Life / Archive」。“クリエイティブな仕事”をする施主夫婦の為に計画。大量の資料などの整理と保管という与件に対し、自身でカスタムできる壁面収納を備えた建築を考案。全体をスキップフロアとして其々の空間を緩やかに分節する1階、書斎、エントランス側を見る。 photo©ToLoLo studio
studioSHUWARIによる、富山市の住宅「Work / Life / Archive」。“クリエイティブな仕事”をする施主夫婦の為に計画。大量の資料などの整理と保管という与件に対し、自身でカスタムできる壁面収納を備えた建築を考案。全体をスキップフロアとして其々の空間を緩やかに分節する2階、リビングからキッチンとダイニングを見る。 photo©ToLoLo studio

studioSHUWARIが設計した、富山市の住宅「Work / Life / Archive」です。
“クリエイティブな仕事”をする施主夫婦の為に計画されました。建築家は、大量の資料などの整理と保管という与件に対し、自身でカスタムできる壁面収納を備えた建築を考案しました。また、全体をスキップフロアとして其々の空間を緩やかに分節しています。

住宅街にある細長い敷地に建つ、クリエイティブな仕事をされているご夫婦のための書斎スペースを持つ住居です。

建築家によるテキストより

細長い形状の敷地は二項道路に面しており、セットバックや斜線制限といった法的条件の中で、限られた空間をいかに豊かに活用できるかを丁寧に考えました。

ご夫婦の職業柄、大量のサンプルや資料を整理・保管する必要があるため、床下収納や自らカスタマイズできる収納スペースを壁面に設け、自らの使い方に応じて空間を育てていける計画とし、空間に対する柔軟性と愛着が生まれるよう配慮しています。

建築家によるテキストより

建物はスキップフロア構成とし、書斎空間と生活空間を緩やかに分節。
ハイサイドライトから差し込む自然光が仕事場をやわらかく照らし、明るく開放感のある環境を生み出しています。 生活空間では、外部からの視線に配慮しながら、窓やバルコニーの位置を丁寧に計画することで視線の抜けを生み出し、限られたスペースの中でも開放感を感じられる空間としています。

「働くこと」「暮らすこと」「ものとどう関わるか」を日々見つめ直しながら、住まいを通じて思考と創造が循環するような、そんな空間を目指しています。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中東急池上駅

社会への影響力のある建築を手掛け、リモートも取入れた環境で働く「E.A.S.T.architects」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

E.A.S.T.architectsでは建築のデザインに情熱を持ったスタッフを募集します。

E.A.S.T.architectsでは、多くの賃貸マンション、テナントビルの設計・監理、大規模再開発のコンセプト・デザイン等、小規模なアトリエ事務所でありながら、社会への影響力のあるプロジェクトが多く進行しています。クライアントは個人から大手デベロッパーまで多岐に渡ります。

建築単体でデザインするのではなく、社会や周辺の街との関係性の中で、最善なプランニングやデザインを提案することを目指しています。
また、担当者が基本計画から実施設計、現場監理まで責任を持って完成まで見届けることを基本としています。
業務の進め方としては、月曜日に業務の進行状況や問題点の報告を行う「月曜会」を全員出社で開催し、情報交換を行います。その他は出社を基本としますが、スタッフの都合によりリモートでの業務遂行も可能です。

事務所は六本木のミッドタウンに隣接する檜町公園近くにあり、4つの地下鉄駅が利用できる利便性の高い立地です。また、富士山が正面に見える山中湖のマンション(山中湖分室)で、ワーケーションを行う環境もあります。
また、コロナ以前は毎年全員で研修旅行を行なっており、今期から復活させる予定です。

代表の東は、坂倉建築研究所の所長を経て弊社を設立しており、その多くの経験をスタッフに伝えながらデザイン性の高い作品作りを実践しています。グッドデザイン賞の他、本年駅舎の国際的なコンペティションであるブルネル賞も受賞しています。

池田靖史・下田悠太・林盛による、千葉・館山市の「POP-UP ORIGAMI ROOF」。海辺の地域での相撲の土俵に屋根を掛ける計画。“折り紙の動き”を応用し、膜を引張材としカーボンパイプ等を圧縮材とした“テンセグリティ構造”の屋根を考案。超軽量を活かして人力作業かつ低コストで完成させる
池田靖史・下田悠太・林盛による、千葉・館山市の「POP-UP ORIGAMI ROOF」。海辺の地域での相撲の土俵に屋根を掛ける計画。“折り紙の動き”を応用し、膜を引張材としカーボンパイプ等を圧縮材とした“テンセグリティ構造”の屋根を考案。超軽量を活かして人力作業かつ低コストで完成させる俯瞰、南側より見下ろす。(建築家による解説:四隅の柱についたウィンチを4人で回すことで、屋根を立ち上げる。屋根の高さは5,575㎜。土俵の向こうには浦賀水道と沖ノ島が見える) photo©コミヤ写真館
池田靖史・下田悠太・林盛による、千葉・館山市の「POP-UP ORIGAMI ROOF」。海辺の地域での相撲の土俵に屋根を掛ける計画。“折り紙の動き”を応用し、膜を引張材としカーボンパイプ等を圧縮材とした“テンセグリティ構造”の屋根を考案。超軽量を活かして人力作業かつ低コストで完成させる外観、南側より見る。(建築家による解説:起こした状態の屋根。平面から立体を立ち上げる際の折り紙の挙動とテンセグリティを組み合わせた屋根をセルフビルドで建設した) photo©コミヤ写真館
池田靖史・下田悠太・林盛による、千葉・館山市の「POP-UP ORIGAMI ROOF」。海辺の地域での相撲の土俵に屋根を掛ける計画。“折り紙の動き”を応用し、膜を引張材としカーボンパイプ等を圧縮材とした“テンセグリティ構造”の屋根を考案。超軽量を活かして人力作業かつ低コストで完成させる東側より屋根の下の土俵を見る。(建築家による解説:天候に左右されず練習できる環境が整った) photo©コミヤ写真館
池田靖史・下田悠太・林盛による、千葉・館山市の「POP-UP ORIGAMI ROOF」。海辺の地域での相撲の土俵に屋根を掛ける計画。“折り紙の動き”を応用し、膜を引張材としカーボンパイプ等を圧縮材とした“テンセグリティ構造”の屋根を考案。超軽量を活かして人力作業かつ低コストで完成させる屋根架構の詳細(建築家による解説:屋根の動きに合わせて追従可能な屋根頂部) photo©コミヤ写真館

池田靖史下田悠太林盛が設計した、千葉・館山市の「POP-UP ORIGAMI ROOF」です。
海辺の地域での相撲の土俵に屋根を掛ける計画です。建築家たちは、“折り紙の動き”を応用し、膜を引張材としカーボンパイプ等を圧縮材とした“テンセグリティ構造”の屋根を考案しました。また、超軽量を活かして人力作業かつ低コストで完成させました。

千葉県館山市の熱心な小学生の相撲サークルと縁があり、手作りの屋外の土俵の上にかける屋根について相談を受けた。
炎天下の日差しの下での練習や、雨で土俵の土が流されるなどの悩みがあるが資金は全く足りないという。

建築家によるテキストより

台風も多い海辺の地域でかなり極端な条件だが技術的な研究課題として大学内の仲間で考え始め、軽量な半屋外屋根の最大の敵である吹上げ風荷重に対して耐えるのではなく逃げてしまう方法を思いついた。
立体的な折り紙の動きを応用して、通常時は平らに開いて伏せておいて風雨を避け、使うときにだけ素早く折り起すような屋根なら超軽量でも実現可能だと考えたのである。

建築家によるテキストより

最小限の骨組みをパンタグラフのように動かし、伸縮する膜材と湾曲しながら突っ張るCFRPがテンセグリティのような関係になることで、大きく「変形する」ことが前提の構造物になった。ちょうどこれまでデザインのコンピューテーショナルな調整に使っていたパラメトリック・モデリングの方法を、さまざまな部分が連動して全体が問題なく「変形する」仕組みを3次元的に設計するために使うことができた。

こうして最先端の知恵を動員しつつも、施工にあたっては膜材とカーボンファイバーパイプの製作以外はホームセンターで売っている単管パイプと既製品の継手部品を使い、超軽量であることを活かして人力作業だけで組み立てた。平らに伏せた状態で全ての組み立てが終わるため高所作業もなく、その後は自己起立するので仮設的な支持も必要ない。

こうして最小限の材料や工具で非熟練者でも比較的安全に作業でき2日間で完成したことで目標の極限的な低コストを実現した。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 東京とドバイを拠点とし、国内外で様々な建築を手掛ける「waiwai」が、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 東京とドバイを拠点とし、国内外で様々な建築を手掛ける「waiwai」が、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(既卒・経験者)を募集中
【ap job更新】 東京とドバイを拠点とし、国内外で様々な建築を手掛ける「waiwai」が、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(既卒・経験者)を募集中HANACREEK NISEKO PROJECT, lot 27 (北海道)

東京とドバイを拠点とし、国内外で様々な建築を手掛ける「waiwai」の、建築設計とインテリアデザインのスタッフ(既卒・経験者)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

waiwaiは、山雄和真とWael Al Awarの2人のパートナーが率いる、東京とドバイを拠点とする建築設計事務所です。
東京とドバイを拠点としながら、日本国内をはじめ、中東・アジア・アフリカの様々な国や地域において幅広い設計・デザイン業務を手がけています。

ベネチア・ビエンナーレ国際建築展で金獅子賞を受賞したUAEを中心とした新素材および空間モデル開発、北海道ニセコでの継続的なまちづくりなど、建築を軸とした国内外の各地域における真にサステナブルな文化の創造と継承を目指し、建築家のひとりよがりではなくプロジェクトに関わる全ての人にとっての作品となる建築づくりを目指しています。
ひとつひとつのプロジェクトが真に求めているものを様々な角度から分析し、「そこにしかない物語」を構築することによって、関係者全員の意思共有を図るとともに、その都度全く異なったデザインを行うことを信条としています。

現在進行中のプロジェクトに、数万㎡規模の美術館・アートギャラリーやホテル、大規模住宅地開発、数千㎡規模のホテル・ヴィラ/別荘・商業施設・福祉施設等々、多種多様なプロジェクトが動いています。クライアントや協働する関係者も国内外多様な人々と日々関わっており、チームメンバー全員が前線に立ちますので、組織設計では手に入れることのできない経験が得られるはずです。

現在、会社規模の一層の発展を目指した組織改編を行っています。中東地域を中心とする海外プロジェクトにおいても日本チームとドバイチーム双方で携わり、すべてのチームメンバーが、国内外双方のプロジェクトに関わる機会があります。

本年度よりランドスケープとインテリアデザインの部門を設立し、建築を軸にした、建築プロジェクト全般を手掛ける総合デザインファームとしての展開を目指しています。
今年度は特に組織力強化のため、プロジェクトチームを引っ張っていってくれる建築実務経験者を主とするメンバーを募集します。私たちwaiwaiでしか得ることのできない経験を元に、他にないチームを共に作り上げていく仲間を募集します。

大きな視点で様々なプロジェクトに共に挑戦してくれる方の応募をお待ちしています。

室宏アトリエによる、大分市の「上野丘の改修」。南北に“景色と風が抜ける”住戸を改修した設計者の自邸。特徴を活かした計画を求め、中央に配置した“角度を45°振った箱”で全体を緩やかに分ける構成を考案。自身の手で解体して“空間を掌握”してから設計
室宏アトリエによる、大分市の「上野丘の改修」。南北に“景色と風が抜ける”住戸を改修した設計者の自邸。特徴を活かした計画を求め、中央に配置した“角度を45°振った箱”で全体を緩やかに分ける構成を考案。自身の手で解体して“空間を掌握”してから設計仕事場、北の開口部側を見る。 photo©原大地ケンチク設計室
室宏アトリエによる、大分市の「上野丘の改修」。南北に“景色と風が抜ける”住戸を改修した設計者の自邸。特徴を活かした計画を求め、中央に配置した“角度を45°振った箱”で全体を緩やかに分ける構成を考案。自身の手で解体して“空間を掌握”してから設計リビングからダイニングを見る。 photo©Yasu Kojima
室宏アトリエによる、大分市の「上野丘の改修」。南北に“景色と風が抜ける”住戸を改修した設計者の自邸。特徴を活かした計画を求め、中央に配置した“角度を45°振った箱”で全体を緩やかに分ける構成を考案。自身の手で解体して“空間を掌握”してから設計リビング、南の開口部側を見る。 photo©Yasu Kojima

室宏アトリエが設計した、大分市の「上野丘の改修」です。
南北に“景色と風が抜ける”住戸を改修した設計者の自邸です。建築家は、特徴を活かした計画を求め、中央に配置した“角度を45°振った箱”で全体を緩やかに分ける構成を考案しました。また、自身の手で解体して“空間を掌握”してから設計しました。

大分県大分市に建つ築37年の分譲マンション一室の改修計画である。

夫婦と猫3匹が快適に暮らすため設計者の自邸として計画された。北側傾斜の敷地を造成して建てられた5階建て壁式鉄筋コンクリート構造のマンションは、北側に大分市中心市街地、南側に上野丘の森を望む立地である。

建築家によるテキストより

はじめに4階の一室の解体を自身で行う際に、南北に景色が抜けて心地良い風も抜けていくことに気が付き、この風を活かすことを計画の主軸とした。

計画においては設計者の仕事場を設ける必要があった。そのため、角度を45°振った箱を中央に配置し、仕事場と居住空間を緩やかに分けている。斜めの箱は風を受け流しながら、視線を遮る機能を持たせている。この箱をきっかけに高さを抑えた箱の家具を複数配置し、猫たちの運動を促す立体的で回遊性のある構成とした。

建築家によるテキストより

さらに無断熱のRC造ゆえに温熱環境の改善を試みている。外部に面する壁・天井には断熱材を設け、既存サッシには内窓を設置した。熱を通しやすい防火鋼製建具の玄関ドアは風除室として閉じることで、熱が仕事場へ伝わらないようにした。

また、解体だけではなくシナランバーの家具、壁・天井・木部の塗装、一輪挿しの花器など設計者自らが手を動かしながらつくっている。リノベーションにおいて対象の室内は、新築の敷地と同義であり、解体を自ら行うことは敷地を読み取ることに似ている。机上の設計だけではなく、手を動かすことで空間の掌握ができたと感じている。

建築家によるテキストより
ラッパーの環ROYと建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2025」が開催。テーマは「空間と詩、その間」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈
ラッパーの環ROYと建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2025」が開催。テーマは「空間と詩、その間」。最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈

ラッパーの環ROYと建築家の藤原徹平と中山英之が審査する、日本ペイント主催の国際学生コンペ「AYDA2025」が開催されます。テーマは「空間と詩、その間」最優秀賞には国際アワードセレモニーへの招待と賞金30万円が贈呈されます。登録締切は2026年1月8日(木)提出期限は2026年1月15日(木)です。【ap・ad】

テーマ:空間と詩、その間

詩は、言語の獲得とともに長い時間をかけて育まれてきた、私たちとこの世界の生を謳いあげる創造的な手段です。そして詩は、正確な情報伝達とはまた違った象限で、言語による表現世界の輪郭を今も押し広げています。

情景や空間の印象を形容するとき、「詩的」という表現がつい口をつくこともよくあるでしょう。けれども、「では詩的な空間とはいったいどんなレシピでできているのか」と問われたら、少し考え込んでしまうかもしれません。

意味伝達のためだけではない、配置や感触に比重を置く言葉の連なり。仮に詩をそんなふうに定義するなら、この「言葉」を色や形、素材や具体的なモノ、あるいはそれらを取り巻く環境に置き換えてみて、これを空間の生成原理として考えてみることができるのではないか。たとえばそんな問いかけに、あなたならどんなふうに応えますか?

ヒントは、やはり詩の中にあります。意味に縛られず、文章とは異なる方向へ開かれた言葉の連なり。前の言葉が後の言葉と響き合い、あるいは反発し合い、言葉と書いたそれさえ、時に意味から離れて音になる。優れた詩的表現が、知っていたはずの日常に新しい輪郭を与えるように、あなたなりの方法で、空間と詩、その間を描き出してください。

 
課題

テーマに沿った提案をするための具体的な都市、場所、あるいは環境を選び、建築空間化してください。スケールや目的に制限はありません。表現方法は自由です。

賞金

●インターナショナルアワード 最優秀賞(1名)
賞金 10,000 USドル
ハーバード大学での6週間のサマースクールへの招待
(旅費滞在費を含む)

●日本地区最優秀賞(1名)
賞金 30万円
インターナショナルアワードセレモニーへの招待
(旅費滞在費含む)
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

●日本地区インテリア部門優秀賞(2名)
賞金 各5万円
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

●日本地区建築・ランドスケープ部門優秀賞(2名)
賞金 各5万円
日本地区審査員とのインターンシップツアーへの招待

以下に、募集概要等を掲載します。

AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS」。ヴェネツィアのプラダ財団で開催。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察。12世紀から現代までの300点以上の資料を展示
AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS」。ヴェネツィアのプラダ財団で開催。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察。12世紀から現代までの300点以上の資料を展示Exhibition view of “Diagrams: A Project by AMO/OMA” Fondazione Prada, Venice photo: Marco Cappelletti, courtesy: Fondazione Prada
AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS」。ヴェネツィアのプラダ財団で開催。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察。12世紀から現代までの300点以上の資料を展示Exhibition view of “Diagrams: A Project by AMO/OMA” Fondazione Prada, Venice photo: Marco Cappelletti, courtesy: Fondazione Prada
AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS」。ヴェネツィアのプラダ財団で開催。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察。12世紀から現代までの300点以上の資料を展示Exhibition view of “Diagrams: A Project by AMO/OMA” Fondazione Prada, Venice photo: Marco Cappelletti, courtesy: Fondazione Prada
AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS」。ヴェネツィアのプラダ財団で開催。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察。12世紀から現代までの300点以上の資料を展示Exhibition view of “Diagrams: A Project by AMO/OMA” Fondazione Prada, Venice photo: Marco Cappelletti, courtesy: Fondazione Prada

AMO / OMAによる展覧会「DIAGRAMS: A PROJECT BY AMO/OMA」です
ヴェネツィアのプラダ財団で開催されています。ダイアグラムを“グラフィック装置および思考体系”として捉え、“知識の構造”や“我々の世界の理解”への貢献について考察します。また、12世紀から現代までの300点以上の資料を展示しています。会期は2025年11月24日まで。展覧会の公式ページはこちら。また、展覧会の書籍も出版されています。(amazon)


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

DIAGRAMS: A PROJECT BY AMO/OMA

DIAGRAMS: A PROJECT BY AMO/OMA、2025年5月7日、ヴェネツィア - プラダ財団は、レム・コールハースが設立したスタジオ AMO/OMA によって構想された展覧会プロジェクト「Diagrams」を、2025年5月10日から11月24日まで、ヴェネツィアにある会場カ・コルネール・デッラ・レジーナにて開催します。

「Diagrams」は、意味を構築し、理解し、あるいは操作するための強力な手段として、また周囲の世界を分析し、理解し、変容させるための広範な手段として、データの視覚的コミュニケーションを探究します。それは、人間の知性、科学的および文化的現象、そして知識の創造と伝達との関係についての対話と思索的な考察を促すことを目的としています。

この展覧会は、18世紀に建てられたパラッツォ・カ・コルネール・デッラ・レジーナの1階および2階にわたって展示されており、12世紀から現代に至るまでの、さまざまな地理的および文化的背景に関連する貴重な文書、印刷物、デジタル画像、映像など300点以上の資料を集めています。これらの資料は、現代世界が抱える緊急課題を反映するだけでなく、実質的にダイアグラムが持つ横断的かつ通時的な性質を示す主題的な原則に基づいて展示されています。

本プロジェクトは、プラダ財団がレム・コールハースおよびOMAのアソシエイト・アーキテクトであるジュリオ・マルゲリ(Giulio Margheri)と緊密に連携して行った広範なリサーチの恩恵を受けています。マックス・プランク美術史研究所ビブリオテカ・ヘルツィアーナのマックス・プランク研究グループリーダーであるシーツケ・フランセン(Sietske Fransen)の専門知識が重要な役割を果たしました。

レム・コールハースが述べているように、「私の見解では、ダイアグラムはほぼ常に存在してきた道具です。たとえば、私たちのリサーチの初期段階で、紀元前4万年にまでさかのぼる南アフリカの三次元ダイアグラムや、アマッサリク島で作られたグリーンランドの海岸線を木彫りで表した地図を発見しました。これは、ダイアグラムが、その時代に存在するあらゆるメディアに適応する、不朽のコミュニケーションの形態であることを示しています。メディアの種類にかかわらず、ダイアグラムは、教示的(説明的)あるいは示唆的(説得的)な目的に用いられます。つまり、ダイアグラムはあらゆる新しいメディアにおいて自ずと存在するだけでなく、実質的に人間の生活のほぼすべての領域に適用可能であるということです。ファッション、宗教、あるいは社会的不平等の歴史も、ダイアグラムとして解釈することができます。私はダイアグラムのこの学際的な側面を非常に魅力的に感じています。それが持つ不変の特性――つまり言語(言葉)からの独立性によって、ダイアグラムは最も効果的な表現形態のひとつとなっているのです」

ダイアグラムは概ね、情報を可視化し、それについて考察し、伝達し、記録するための手段として捉えることができます。その結果として、それは中立的かつ客観的な表現として現れるのです。「ダイアグラムは事実そのものではなく、事実の可能性である」というジル・ドゥルーズ(Gilles Deleuze)の主張に基づき、本展はダイアグラムを、意味を生成する主体として捉え、人間の思考や生活に積極的に形を与え、影響を及ぼす存在として探究します。そしてそれは、誤解を生む媒体や、プロパガンダや政治的闘争の手段となる可能性も秘めているのです。

AMO/OMAが「now urgencies(今この瞬間の緊急課題)」という原則に基づいて設計した展示構成は、「建設環境」「健康」「不平等」「移民」「環境」「資源」「戦争」「真実」「価値」という9つの主要テーマに沿って構成されています。これらのテーマは、2階中央の部屋において、互いに平行に配置された一連の展示ケースによって表現されています。いわゆる「now urgencies(今この瞬間の緊急課題)」のそれぞれは、同じ階にある横の部屋でさらに掘り下げられており、特定のサブテーマや著名な作家の作品を探究するための異なる展示形式が用いられています。この複雑で多様な探究は、AMO/OMAによって制作されたセットによって1階で導入されており、それはダイアグラムによって構成された、展覧会全体のダイアグラムとして定義されることができます。このメタ・ダイアグラムは、リサーチおよび展示の手法を、その透明性と正確性のすべてにおいて明らかにしています。

「Diagrams」の出発点は、19世紀後半から20世紀初頭にかけてアフリカ系アメリカ人コミュニティに関する研究とインフォグラフィックスで知られる、アフリカ系アメリカ人社会学者W.E.B.デュボイス(W.E.B. Du Bois, 1868–1963)の仕事にあります。彼が1900年のパリ万国博覧会における「The Exhibit of American Negroes(アメリカ黒人展)」のために制作した図表は、グラフィック表現の伝達力、さらには社会的調査やアクティビズムにおけるその可能性を探るための最初の参照点となっています。これらの作品は、やがて起こるマス・コミュニケーションの台頭のための基盤における重要な転換点を示しています。このケーススタディは、インフォグラフィックスが社会的正義、人種差別、民族的および宗教的少数派の表象、そしてアイデンティティに関する問題をどのように扱い、伝え、そしてしばしば省いてきたかを浮き彫りにしています。

本展はまた、インフォグラフィックスの伝達力および観客がそれを正確に解釈する能力という観点における限界についても深く掘り下げています。この枠組みの中で、近代看護の創始者であるイギリス人フローレンス・ナイチンゲール(Florence Nightingale, 1820–1910)の事例は、医療分野における明確な視覚的コミュニケーションが、医療環境の改善を目的とした重要な立法の進展につながったことを浮き彫りにしています。このケーススタディは、世界各地の古代文化に由来する、この科学的領域に関連した膨大な文書や写本群を探究するための入口として機能しています。これは、インフォグラフィックスの利用が最近の現象でも、特定の西洋文化に限ったものでもなく、今なお人々の生活に具体的で意味のある影響を与え続けていることを示しています。このセクションはまた、科学の進歩と身体のケアの交差点に関する、より広範な議論の端緒ともなっています。特に現在では、高齢化の影響、人間の存在の時間的限界、そして身体的健康やウェルネスに対する文化的関心が、世論やメディアの議論の中心となっているのです。

もう一つの重要なテーマ的な流れは「戦争」に焦点を当てています。フランスの土木技師シャルル=ジョゼフ・ミニャール(Charles Joseph Minard, 1781–1871)によって制作された、ナポレオンのロシア遠征を描いたダイアグラムは、データのグラフィカルな表現における画期的な成果と広く見なされています。本展は、ミニャールの視覚的革新を、スコットランドの政治経済学者ウィリアム・プレイフェア(William Playfair, 1759–1823)の業績や、20世紀の体制によるプロパガンダ・グラフィック、そして現代のスタジオによる調査的な制作活動と結びつける対話を展開しています。

「インフォグラフィックスの黄金時代」とも呼ばれる19世紀は、社会政治的知識を伝える上でのデータの使用と誤用について考察する出発点となっています。19世紀初頭には、新たな印刷技術の登場が、教育の急速な普及と時を同じくして起こりました。この歴史的背景の中で、アメリカの先駆的なフェミニスト教育者エマ・ウィラード(Emma Willard, 1787–1870)は、革新的かつ創造的な「時間の地図」を特徴とする歴史と地理の教科書を出版し、データや情報を理解しやすい視覚的形式へと変換する手助けをしました。本展はまた、ダイアグラムが、ソーシャルメディアやオンラインプラットフォームによって促進されたビッグデータの圧倒的な力と断片化したコミュニケーション環境によって、その物語を歪める曖昧な道具として同時に機能し得ることを示しています。

18世紀から19世紀にかけて、インフォグラフィックの制作において、自然科学や生態学への関心が高まりを見せました。ドイツの博物学者で探検家のアレクサンダー・フォン・フンボルト(Alexander von Humboldt, 1769–1859)は、重要な人物でした。フンボルトの図像やダイアグラムは、データの視覚化および生態学的知識の伝達に関する議論の基盤を成しています。この議論は、今日の深刻な気候問題を踏まえると、さらに大きな重要性を帯びています。

インフォグラフィックスの最も初期の例は、天文学的、地理的、あるいは宗教的知識と結びついており、文化的・知的エリートの間で限定的に流通することを意図して制作されていました。これはヨーロッパに限らず、アラブ、アジア、メソアメリカの文化にも当てはまり、この事実は、いくつかの古代文明に共通する文化的な地平についての省察を促します。このような理由から、ダイアグラムは、意味の生成における明確な主体として、また時には合意形成の手段として現れます。そしてそれはしばしば、宗教的・政治的・哲学的伝統に根ざしています。

古代と現代の継続的な相互作用は本展の物語を形作っており、それはダイアグラムの形式と内容を交差させるような思索を促します。インフォグラフィックによるコミュニケーションは、歴史的アヴァンギャルドの影響を受けながら、20世紀に形式的な進化を遂げました。モダニズムが視覚的コミュニケーションにもたらした重要な貢献は、古代および近代以前のインフォグラフィックスにおける形式的・美的・芸術的特性の回顧的な再評価を可能にしています。

本展の中心には、AMO/OMAのデザイン実践も位置づけられており、同スタジオは1970年代以降、建築のツールとしてダイアグラム的な形式を取り入れてきました。クールハースが説明するように、「複雑なアイデアというのは、知的な、あるいは時には芸術的な喜びのようなものであり、それは私たちの取り組みの原動力となっていました。そのような文脈において、ダイアグラムは非常に役立つものでした。私たちはそれらを調査しデザインすることによって、空間を形成しようと、あるいは別の建築を定義しようとしていました。その形を導き出すには、膨大な議論と明確な言語化が必要だったのです。もし私が数多くのダイアグラムを発見していなければ、私たちはその段階に到達することはできなかったでしょう。当時においてダイアグラムの役割は決定的でした。なぜなら、私たちが成し遂げたいことが実現可能であることを示すためには、物理的な「証拠の重み」が必要だったからです。今日の私はもはや、物事が可能であることを証明する必要のない、別の立場にいるのかもしれません。そしてそれは確かに、ダイアグラムの本質や役割を変えるものとなっています。しかし、私は今でもダイアグラムが自分のレパートリーの重要な一部であると言えるでしょう」

本展にはまた、Atmos Labや Transsolarといった国際的なプラットフォームによって展開されてきた重要かつ近年の環境デザインおよび都市計画の実践に加え、テオ・ドイティンガー(Theo Deutinger)やSITU Researchなどによる調査的な実践や研究者の貢献も含まれています。

「Diagrams」には、プラダ財団から刊行され、イルマ・ブーム(Irma Boom)がデザインを手がけた図版入りの書籍が付随します。この書籍には、プラダ財団の会長兼ディレクターであるミウッチャ・プラダ(Miuccia Prada)による序文、レム・コールハースとカティア・イノゼムツェワ(Katya Inozemtseva)の対談、そして著名な国際的学者やデザイナーであるアルベルト・カイロ(Alberto Cairo)、ケイト・クロフォード(Kate Crawford)、テオ・ドイティンガー(Theo Deutinger)、シーツケ・フランセン(Sietske Fransen)、スコット・ラインハード(Scott Reinhard)、フィリップ・レカセヴィッツ(Philippe Rekacewicz)、サンドラ・レンドゲン(Sandra Rendgen)、マルキット・ショシャン(Malkit Shoshan)、杉浦康平(Kohei Sugiura)による9本のエッセイが収録されています。

【ap job更新】 歴史的な木造建造物の復元に取り組む「公益財団法人 文化財建造物保存技術協会」が、設計・工事監理に携わる職員(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 歴史的な木造建造物の復元に取り組む「公益財団法人 文化財建造物保存技術協会」が、設計・工事監理に携わる職員(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 歴史的な木造建造物の復元に取り組む「公益財団法人 文化財建造物保存技術協会」が、設計・工事監理に携わる職員(経験者・既卒)を募集中特別史跡平城宮跡第一次大極殿院大極門(2022年竣工)提供「国営飛鳥歴史公園事務所」

歴史的な木造建造物の復元に取り組む「公益財団法人 文化財建造物保存技術協会」の、設計・工事監理に携わる職員(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

【史跡整備設計課専門職員募集要項】
史跡等で復元する歴史的建造物に関する設計、工事監理等に携わっていただく職員を募集中

【仕事内容】
史跡等に新築復元する歴史的な木造建造物の設計、工事監理に携わっていただく方を募集しています。

史跡等に新築復元する歴史的な木造建造物の設計、工事監理が主な業務です。
当協会は昭和46年(1971年)6月に設立して以来、国宝、重要文化財、その他の文化財建造物の保存修理における設計監理業務に数多く携わってきました。

史跡整備設計課は、その中にあって比較的新しい部署ですが、史跡等に復元する歴史的建造物の設計・工事監理を行っています。文化財建造物の保存修理で養った技術を、新たに復元する木造建造物に活かし後世に伝えていく仕事であるとも言えます。設計にあたっては、別途行われる発掘調査の結果を参考とするほか、古写真や文献史料、現存する類例建物などの調査も行います。これらの情報をもとに、往時の姿を再現するべく検討を重ねていきます。

古建築巡りが好きな方、城郭探訪をされる方など、歴史や古建築に興味がある方の応募を歓迎します。
設計実務経験は必須ですが、伝統木造建築の経験がなくても構いません。協調性があり、自ら勉強するなど向上心をもって実見に当たっていただける方を求めています。また、将来的には当課において指導的な役割を担っていただくことも期待しています。

BIGによる、アメリカ・ロサンゼルスの「ロバート・デイ・サイエンス・センター」。大学キャンパス内での計画。アイデアの交換を促進する刺激的な場を目指し、各階のヴォリュームを45°回転させて積層する建築を考案。中心に作られた吹抜空間を多様な属性の人々たちの交流の場として機能させる
BIGによる、アメリカ・ロサンゼルスの「ロバート・デイ・サイエンス・センター」。大学キャンパス内での計画。アイデアの交換を促進する刺激的な場を目指し、各階のヴォリュームを45°回転させて積層する建築を考案。中心に作られた吹抜空間を多様な属性の人々たちの交流の場として機能させる photo©Laurian Ghinitoiu
BIGによる、アメリカ・ロサンゼルスの「ロバート・デイ・サイエンス・センター」。大学キャンパス内での計画。アイデアの交換を促進する刺激的な場を目指し、各階のヴォリュームを45°回転させて積層する建築を考案。中心に作られた吹抜空間を多様な属性の人々たちの交流の場として機能させる photo©Laurian Ghinitoiu
BIGによる、アメリカ・ロサンゼルスの「ロバート・デイ・サイエンス・センター」。大学キャンパス内での計画。アイデアの交換を促進する刺激的な場を目指し、各階のヴォリュームを45°回転させて積層する建築を考案。中心に作られた吹抜空間を多様な属性の人々たちの交流の場として機能させる photo©Laurian Ghinitoiu
BIGによる、アメリカ・ロサンゼルスの「ロバート・デイ・サイエンス・センター」。大学キャンパス内での計画。アイデアの交換を促進する刺激的な場を目指し、各階のヴォリュームを45°回転させて積層する建築を考案。中心に作られた吹抜空間を多様な属性の人々たちの交流の場として機能させる photo©Laurian Ghinitoiu

BIGによる、アメリカ・ロサンゼルスの「ロバート・デイ・サイエンス・センター」です。
大学キャンパス内での計画です。建築家は、アイデアの交換を促進する刺激的な場を目指し、各階のヴォリュームを45°回転させて積層する建築を考案しました。そして、中心に作られた吹抜空間を多様な属性の人々たちの交流の場として機能させることも意図しました。


こちらはリリーステキストの翻訳です(文責:アーキテクチャーフォト)

ロバート・デイ・サイエンス・センター、クレアモント・マッケナ・カレッジにおける計算遺伝学・脳科学・気候研究を推進

クレアモント・マッケナ・カレッジの新しいロバート・デイ・サイエンス・センターは、学際的な統合と交流を最大化します。13万5,000平方フィート(約12,500平方メートル)の建物は各階が異なる方向を向いており、研究室、教室、そして周囲のキャンパスとの間で人とアイデアの流れを生み出しています。

2020年に依頼されたロバート・デイ・サイエンス・センターは、1,400人の学生コミュニティに貢献しています。このセンターは、BIGにとってロサンゼルスで初めて完成した建築プロジェクトであり、BIGがデザインしたCMCのロバーツ・キャンパス向けマスタープランの中で、最初に完成した建物でもあります。このマスタープランは、現在建設中の中央モールと隣接するスポーツ施設を拡張する一連の建物によって、より一体化されたキャンパスの実現を構想しています。このサイエンス・センターの協力者には、構造設計者としてのサイフル・ブーケ(Saiful Bouquet)、ゼネラル・コントラクターとしてのKPRSコンストラクション(KPRS Construction)、そして施工管理者としてのIDSリアル・エステート・グループ(IDS Real Estate Group)が含まれています。

「この美しい建築は、人類、私たちの脳、そして地球の健全性にとって極めて重要なこの時期において、高等教育に対する革新的なビジョンを拡張し、高めています。私たちはもはや、科学の内部や、科学・社会科学・人文学の間で分断された学問分野に頼って、現代の課題や機会に対応することはできません。ロバート・デイ・サイエンス・センターとクラヴィス統合科学学科は、学際的専門知識、課題解決型学習、応用倫理、そしてAI時代における高度な人間の知性を伴って、施設と教育プログラムを融合させています。ビャルケの回転するスタックは、交差点で学ぶ機会を生み出しています。木材は私たちの社会的な温かさを育み、ガラスは障壁を切り開きます。美しい仕上げと壮観なパブリックアートは、私たちの人間性にインスピレーションを与えます。これはクレアモント・マッケナ・カレッジのために彫り上げられた宝石であり、時代を超えて輝く逸品です」――ハイラム・E・チョドシュ(Hiram E. Chodosh)、クレアモント・マッケナ・カレッジ学長

バルディ山を望むロバート・デイ・サイエンス・センターは、ナインス・ストリートとクラレモント・ブールバードの角にあるキャンパス東端に位置し、新たな校舎の玄関口を形成するとともに、他の学術部門との強固な連携を戦略的に促進しています。高さ15フィート(約4.6メートル)の印象的な浮遊キャノピーが学生、教授、職員、そして来訪者を迎え入れ、彼らを自然光が差し込む多層構造のアトリウムへと誘い込みます。そこは生命と活気に満ちた空間です。

「ロバート・デイ・サイエンス・センターは、コンピューターサイエンス、データサイエンス、そして生命科学をひとつの統合された環境に結集させています。クレアモント・マッケナのためのマスタープランにおける最初に完成した建物として、それは北側のモールをジグザグに伸びる一連のモールへと拡張し、キャンパス全体の動線を分配するものとなっています。私たちはこのサイエンス・センターを、一連の並列する建物ヴォリュームが隣り合って並んでいるものとして構想しました。その間には公共空間が設けられており、建物はすべてモールと同じ方向に回転させられています。それぞれの建物ヴォリュームは、合理的で柔軟性があり、コンピューターラボやウェットラボとして使用可能であるにもかかわらず、その間にある開放的なアトリウムは、全階から学生や教職員、同僚、教授たちの姿が見える、ピラネージ風の社交空間となっています。たとえあなたが大半の時間をウェットラボやコンピューターラボ、あるいは教室で過ごしていたとしても、あなたと他の学生との間でひらめきが生まれる機会は数多くあり、従来の知識の縦割り構造を超えたアイデアの交換を刺激します。その意味で、ロバート・デイ・サイエンス・センターは、あらゆる種類の知識と、あらゆるタイプの学生や教員が集う、複雑で立体的な学習環境のるつぼとなっています」――ビャルケ・インゲルス(Bjarke Ingels)、BIG創設者兼クリエイティブ・ディレクター

この建物の構造は、2つのヴォリュームを積み重ねた形で設計されており、それぞれのペアは下の階から45度回転しています。回転されたブロックの隙間が建物中央に高さ全体にわたるアトリウムを形成しており、そこからはすべての階から教室や研究スペースを直接見渡すことができます。アトリウム内の開放的な空間は協働を促し、このセンターの建築的かつ教育的アプローチを体現しています。ファサードには、木目のような質感を生み出す型枠仕上げのガラス繊維強化コンクリート(GFRC)パネルが用いられており、現代の研究施設に求められる耐久性と耐火性を兼ね備えています。屋上の1万1,000平方フィート(約1,020平方メートル)のソーラーパネルは、年間約342メガワット時の発電量を提供します。

建物内部では、各階が下の階をまたぐように構成されており、ダグラスファー材で覆われた三角形の鉄骨トラスによって支えられています。トラスの質感、リズム、そして幾何学的な形状は外観にも引き継がれており、内と外の間に途切れのない一体感を生み出しています。アトリウムには、社交やくつろぎのために設計された大階段があり、最初の2フロアとカフェをつなぎ、建物の中心ににぎやかな交流の拠点を生み出しています。

ダミアン・オルテガ(Damien Ortega)による作品『マグネティック・フィールド』は、地球の磁気圏を精巧に表現した彫刻で、空中30フィート(約9.1メートル)に吊るされ、18個の金属リングと1,476個の鮮やかなガラス球から成り、軌道上を浮遊しています。1階には、大型セミナースペースであるマクエルウィー・フォーラム(McElwee Forum)やイメージングスイートがあり、上階には教室、研究スペース、ドライ・ラボとウェット・ラボ、量子ライブラリー、そしてメイカースペースが配置されています。教室は建物の外周に配置されており、美しい景色を望むことができる一方で、アトリウムや下層の交流スペースとは分離されています。

建物全体にわたり、温かみのある木材の外装とコンクリートの床が、学校の象徴的な色である赤と金で彩られています。BIGが設計した内装は、将来の科学的イノベーションに対応できるように構想されており、可変式の教室やモジュール式の座席といった要素が取り入れられています。

各「バー」の角に位置する8つの屋外屋上テラスからは、北に広がる山々、西のキャンパス、東のスポーツ施設を一望できる360度の眺望が楽しめます。これらの多目的スペースは、在来植物で植栽されており、屋外教室、学習スペース、あるいはミーティングの場として使用できるよう設計されています。ロバート・デイ・サイエンス・センターはLEEDゴールド認証の取得を目指しています。

「チェスボード上にうまく配置されたクイーンのように、ロバート・デイ・サイエンス・ビルはキャンパスに新たな動きをもたらします。北側のモールを延長し、斜めのモールを始動させ、東側のスポーツキャンパスへのアクセスを開いています。ロサンゼルスオフィスの成長と歩調を合わせながら、この建物は私たちにとって共有の節目となり、キャンパスにおける建築的な礎であり、カリフォルニアの建築家としての私たちの進化を示す証となっています」――レオン・ロスト(Leon Rost)、BIGパートナー

昼が夜へと移り変わる中でも、ロバート・デイ・サイエンス・センターは、科学的なアイデア、研究、そしてイノベーションが融合する場の灯台としての役割を果たし続けています。サンガブリエル山脈を背景にライトアップされて佇むこのセンターは、CMCの東側の玄関口としての役割を果たすだけでなく、周囲のキャンパスを活気に満ちた、発見に満ちた刺激的な場へと変貌させています。

青木淳と中村竜治が共同で外装デザインを行う「JINS新宿店」が、2026年夏にオープン。内装は中村竜治が単独で手掛ける
青木淳と中村竜治が共同で外装デザインを行う「JINS新宿店」が、2026年夏にオープン。内装は中村竜治が単独で手掛ける image courtesy of JINS

青木淳中村竜治が共同で外装デザインを行う「JINS新宿店」が、2026年夏にオープンします。内装は中村竜治が単独で手掛けます。
場所はこちら(Google Map)。
また、2026年春には、藤本壮介による「JINS銀座店」がオープンする事も発表されています。

株式会社ジンズ(以下JINS)は、アイウエアブランド誕生25周年を迎える2026年初夏、東京・新宿三丁目交差点に、世界最大となる店舗面積約1,000㎡の旗艦店「JINS新宿店」をオープンいたします。新宿エリアは、世界中から人々が訪れる国際的なショッピングエリアとして知られています。その中心地に誕生する「JINS新宿店」は、ブランドのすべてを体験できる特別な場です。地上1階から3階までの計3フロア、約1,000㎡の広さに、JINS最大の商品ラインナップと最先端のアイウエアサービスを揃えます。

コンセプトは「ぜんぶ、ここにある」。視力測定から商品選び、即日加工、免税対応まで、国内外のすべてのお客様が「ここだけで完結できるワンストップ体験」を提供します。旅行者にとっても、安心して立ち寄れる日本のアイウエア文化の発信拠点となります。店舗設計では、建築家の青木淳氏と中村竜治氏が外装を共同で担当し、中村氏が内装を手がけます。両氏による洗練された空間デザインを通してブランドの世界観を表現します。

※海外含むJINS全店の中で店舗面積が最も広い

リリーステキストより

以下の画像は拡大して閲覧が可能です。

【ap job更新】 アトリエと組織を経て開設、“質の高いデザイン”と“働きやすさ”の両立も目指す「中倉康介建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 アトリエと組織を経て開設、“質の高いデザイン”と“働きやすさ”の両立も目指す「中倉康介建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中
【ap job更新】 アトリエと組織を経て開設、“質の高いデザイン”と“働きやすさ”の両立も目指す「中倉康介建築設計事務所」が、設計スタッフ(経験者・既卒)を募集中炙り丸太のコロネード ©Koji Fujii / TOREAL

アトリエと組織を経て開設、“質の高いデザイン”と“働きやすさ”の両立も目指す「中倉康介建築設計事務所」の、設計スタッフ(経験者・既卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください

株式会社中倉康介建築設計事務所では、業務拡大に伴い設計スタッフ(正社員)を1-2名程度募集しています。

現在弊社では、ホテル、富裕層住宅、別荘、飲食店舗、古民家リノベーション等の物件が進行しています。
建築からインテリアまで、幅広い分野でデザイン力を発揮して頂ける方のご応募をお待ちしております。勤務時間の調整やリモートワークについても柔軟に対応しておりますので、お気軽にご相談下さい。

【株式会社中倉康介建築設計事務所について】
代表の中倉康介は、東京大学大学院の「隈研吾研究室」で意匠設計を学び、東京駅前の丸の内エリアのビルなどを多く手掛ける「株式会社三菱地所設計」、著名人の住宅や別荘などの実績が豊富な「株式会社NAP建築設計事務所」を経て、2020年に「株式会社中倉康介建築設計事務所」を設立しました。

「Style with Crafts」というコンセプトを掲げ、「人の豊かな感性を刺激する洗練された空間を創造し、永く愛される建築の価値を提供する」ことを大切にしている事務所です。そのために、自然素材の持つ美しさを巧みに引き出すためのクラフトマンシップを尊重し、伝統的な職人技と最新の技術を融合した設計を行っています。

【事務所での働き方について】
組織事務所とアトリエ系事務所の両方に勤務した経験を活かし、質の高いデザイン提案と、長く働きやすい環境づくりを両立することを心掛けています。具体的には、下記のような方針を定めています。
・プロジェクトの初期段階からお客様と設計スケジュールを明確に共有し、適正な報酬に基づいて設計業務を行うようにしています。
・検討段階では模型よりもCGパースを重視して打合せを行い、マテリアルの色味や細部の納まりについて、手戻りの少ない設計の進め方を実践しています。
・建築士資格の取得や子育てなど、各スタッフの事情に合わせて、勤務時間の調整やリモートワークを積極的に取り入れています。

建築家・末光弘和とBIOTA・伊藤光平によるトークイベント「緑と微生物が育む次世代の都市・建築空間」が開催。“地球環境への貢献を目指す”建築家と“ヒトと生態系が持続可能に発展する都市づくりを追求する”研究事業者が語る。主催と会場は新宿区のリビングデザインセンターOZONE
建築家・末光弘和とBIOTA・伊藤光平によるトークイベント「緑と微生物が育む次世代の都市・建築空間」が開催。“地球環境への貢献を目指す”建築家と“ヒトと生態系が持続可能に発展する都市づくりを追求する”研究事業者が語る。主催と会場は新宿区のリビングデザインセンターOZONE左:末光弘和(建築家・SUEP.主宰・九州大学准教授)撮影:Masatomo MORIYAMA、右:伊藤光平(株式会社 BIOTA 代表取締役) photo courtesy of リビングデザインセンターOZONE

建築家・末光弘和とBIOTA代表・伊藤光平によるトークイベント「緑と微生物が育む次世代の都市・建築空間」が開催されます。
“地球環境への貢献を目指す”建築家“ヒトと生態系が持続可能に発展する都市づくりを追求する”研究事業者が語ります。主催と会場は、東京都新宿区のリビングデザインセンターOZONEです(※会場は、5Fセミナールーム)。
開催日時は、2025年10月18日(土)16:00~18:00申込先はこちら(※要事前申込)。【ap・ad】

リビングデザインセンターOZONE(所在地:東京都新宿区)では、「グリーンインフラ」と「微生物多様性」の視点から、建築における真のウェルビーイングについて考察するセミナーを10月18日(土)に開催します。

自然環境の機能をさまざまな社会課題の解決に活用する「グリーンインフラ」の考え方は、サステナブルな建築設計にも浸透しつつあります。また、都市や生活空間に生息する微生物の多様性を高めることで、持続可能な都市づくりを実現しようという動きも生まれています。今回のセミナーでは、植物と微生物が次世代の都市・建築空間にもたらす可能性を探ります。

「ミドリノオカテラス(2020年竣工)」など、自然と共存する建築デザインを介し、地球環境への貢献を目指す建築家ユニット「SUEP.」の末光弘和氏。そして、微生物との共生によって、ヒトと生態系が持続可能に発展する都市づくりを追求する株式会社BIOTAの伊藤光平氏を迎え、植物と微生物を活かす次世代の都市・建築空間にとって「真のウェルビーイング」とは何か、そこに至る手法について、両者の考えや取り組みからひも解いていきます。

リリーステキストより

以下に、講師のプロフィールなどを掲載します。

KUMA & ELSAによる、埼玉の「House by the temple」。“別世界”と言える巨大な境内と向い合う敷地。“ミラーリング・ワールド”を主題とし、“囲われた世界とその中の建築”と捉えた寺の構成を踏襲。利他性も倣い隣家への寄与を考えて母家の平面を“1/4円”とする
KUMA & ELSAによる、埼玉の「House by the temple」。“別世界”と言える巨大な境内と向い合う敷地。“ミラーリング・ワールド”を主題とし、“囲われた世界とその中の建築”と捉えた寺の構成を踏襲。利他性も倣い隣家への寄与を考えて母家の平面を“1/4円”とする外観、北西側の道路より見る。 photo©隈翔平
KUMA & ELSAによる、埼玉の「House by the temple」。“別世界”と言える巨大な境内と向い合う敷地。“ミラーリング・ワールド”を主題とし、“囲われた世界とその中の建築”と捉えた寺の構成を踏襲。利他性も倣い隣家への寄与を考えて母家の平面を“1/4円”とする1階、左:2階への階段、中央手前:リビング、右奥:ダイニングとキッチン photo©隈翔平
KUMA & ELSAによる、埼玉の「House by the temple」。“別世界”と言える巨大な境内と向い合う敷地。“ミラーリング・ワールド”を主題とし、“囲われた世界とその中の建築”と捉えた寺の構成を踏襲。利他性も倣い隣家への寄与を考えて母家の平面を“1/4円”とする1階、リビングから開口部越しに離れを見る。 photo©隈翔平
KUMA & ELSAによる、埼玉の「House by the temple」。“別世界”と言える巨大な境内と向い合う敷地。“ミラーリング・ワールド”を主題とし、“囲われた世界とその中の建築”と捉えた寺の構成を踏襲。利他性も倣い隣家への寄与を考えて母家の平面を“1/4円”とする2階、主寝室 photo©隈翔平

KUMA & ELSAが設計した、埼玉の「House by the temple」です。
“別世界”と言える巨大な境内と向い合う敷地での計画です。建築家は、“ミラーリング・ワールド”を主題とし、“囲われた世界とその中の建築”と捉えた寺の構成の踏襲しました。また、利他性も倣い隣家への寄与を考えて母家の平面を“1/4円”としました。

住宅地数区画分ほどの規模をした、巨大な寺の境内の輪郭は背の高い塀で囲まれ、その上からいくつもの大木が顔を出している。
通りには人の背丈よりも高い灯籠が立ち並び、木々の茂みの向こうには密やかに佇むお堂の屋根が見える。敷地を含んだ住宅地は、そんな別世界の境目に平然と接していた。その際で起こる人の生活とは、建築とは、どのようなものであるのか。

建築家によるテキストより

寺の門前に建つ家。そのキーワードは、ミラーリング・ワールドと定めた。
別世界と向かい合う、暮らしのためのもうひとつの世界。前面道路を境に寺の世界を鏡に映すように、囲われた世界とその中の建築という同じ構成を敷地内に展開した。また、そうして生まれたふたつの世界の間に、やり取りを与えたかった。
寺の森という都市の空白を敷地内へと連続させ、さらにそれをこの家だけで受け止めず隣地までへも引き込んでいくように、敷地奥に1/4円平面の2階建ての母屋を置いた。

建築家によるテキストより

境内の森が、そこに接する全てのものにとって恩恵であるように、この敷地内の余白も、通りや隣家といった周辺要素に対して利他的でありたかった。円弧状に折れ曲がる庭側の外壁面は、敷地奥から斜めに射す南からの日光をいなし、庭へ落ちる自身の影を小さく抑える。
対照的に、通りには平屋の離れを添えた。寺の門前の窪みに空間的なひと呼吸を与え、それぞれの世界から別の世界を眺める際の視覚に、具体性を与える道標と見なした。立体トラス構造のスティールフェンスで軽やかに包まれた世界の内側はミントグリーン色に染まり、境内に生い茂る木々の景色が、共有された背景として上方に奥深く広がる。

耐力壁を担う玄関のホワイトボックス、梁を1本1本支える円弧状に配された丸柱群、鉛直荷重を支えるT字型の柱と梁のユニット。
地上階では、異なる構造的役割と成り立ちで区別された3つの物体に、一見偶発的に平面をそのまま構成させた。それぞれに建築全体の構造体よりも一段小さな構えを与え、フェンスやキッチンをも仲間とした異なる形態と言語をもった群が、室内外に立ち現れることを期待した。

建築家によるテキストより

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